ドットサイト 基本のキ:意外と知らない? ドットの見方

ドットサイト 基本のキ:意外と知らない? ドットの見方
ドットサイト 基本のキ:意外と知らない? ドットの見方
 

お手軽な照準器と侮るなかれ。 ドットサイト の仕組みを知って正しく使おう!

サバゲーを始めたばかりのビギナープレイヤーさんは、マイ・エアガンを購入して何度かサバゲーを経験すると、次のステップとして狙いがつけやすくなる ドットサイト の購入を検討する方が多いのではないかと思います。なかにはアイアンサイトを好むベテランプレイヤーさんもいらっしゃいますが、 ドットサイト はほとんどのサバゲーマーが使用している必須とも言えるアイテムです。

サバゲーフィールドでエアガンをレンタルしたり、ひとまずエアガンを箱出しで使っていた初心者にとっては、前後のアイアンサイトを合わせる必要がない ドットサイト はとても照準が合わせやすく、チート級のデバイスといっても過言ではありません。しかもレールに固定するだけというお手軽さ。エアガンの見た目もカッコ良くなります。

エアガンにドットサイトを搭載

ドットサイト をはじめて手にしたプレイヤーさんは、よほどのガンマニアやミリタリー好きでない限り、仕組みや使い方を理解できていないことが多々あります。 ドットサイト はエアガンの使い勝手をお手軽にアップグレードできるのは確かですが、ある程度仕組みがわかっていないと不具合と勘違いしてしまったり、本来の性能を活かしきれなかったりと勿体ない状況に陥りがちです。中堅プレイヤーであっても意外と落とし穴にハマっている場合もあります。

そこで、 ドットサイト を使用するうえで押さえておきたいポイントを何回かに分けて解説していきたいと思います!初回は「ドットの見方」を ドットサイト の仕組みと併せて解説します。

ドットサイト

この記事の制作で使用しているドットサイトはコチラ👇
NOVUS MDS-2 マイクロドットサイト

ドットの見方

タイトルだけ見ると「は?見方も何も、レンズを覗けばいいだけじゃん」と思う方が多いでしょう。分かります。 ドットサイト のスイッチをONにすれば、そこに赤く光るドットがありますからね。

でもそれはドットが見えているだけで、ちゃんとした見方はできていません。いや、むしろドットそのものを見ようとしてしまっているので本来の見え方とは異なっているはずです。 ドットサイト とは射撃対象に照準点を合わせるためのものです。ドットではなく射撃対象を見ることで、はじめて本来の機能を発揮するのです。

何が言いたいのかというと、ここでポイントとなるのは「目のピント」です。これについて説明する前に、まず ドットサイト の仕組みについてお話していきましょう。

ドットサイト の仕組み

ドットサイト の接眼レンズを覗くと分かる通り、照準点となるドットは光っています。 ドットサイト にはバッテリーや集光チューブ等によって発光する「光源」が存在し、その光源をハーフミラーとなっている対物レンズに反射させたものがあなたが見ているドットになります。光源は視界の邪魔にならないよう ドットサイト の外周部などに設置されており、反射したドットが射手の目に写るよう対物レンズには斜めに角度が付けられています。

ドットサイト をはじめて購入された方から「レンズが曲がって取り付けられているけど大丈夫なの?」と心配の声を聞くことがよくありますが、曲がっていて正解です。

ドットサイトの仕組み
対物レンズ

また、 ドットサイト はスコープの様に倍率がなく肉眼とほぼ同じような視界となりますが、対物レンズにはRが付いており、光源に対してはレンズ効果が発生しています。光源はピンホールによって余分な光を遮っていますが、そのままでは非常に小さいドットになるためレンズの効果によって肉眼で見やすい大きさに拡大されています。

対物レンズの絶妙な角度とレンズ効果により、射手はドットを接眼レンズの中央で捉えていなくてもある程度までは対象物を追従しているように見えます。そのため、どの様な体勢であっても照準と弾道がズレにくくなり、アイアンサイトの様に前後を合わせずともドットを対象に重ねるだけで狙えるようになっているのです。ただしズレにくいというだけで、さすがにドットがレンズの端っこの方にあるときに照準を合わせても着弾点に誤差が生じます。これをパララックスと呼びます。パララックスを最小に抑えるためには、可能な限りレンズの中央でドットを捉えるようにするのがベターですね。

このように、ドットサイト は対象とドットを重ねるだけのシンプルな照準器に思えて、その裏には様々な工夫が散りばめられているわけです。

パララックス

ドットサイト でも焦点を合わせる必要はある

さて、ここで本題に戻ります。「目のピント」の話です。ドットサイトには倍率が存在せず、射手の視界の中に赤い点が浮かびあがるだけ。イメージ的には確かにこれでOKです。だからといってピント(焦点)がない訳ではありません。前項で説明した通りドットは光源をレンズで反射したものであるため、目に写るドットは遠方に投影された虚像となります。そのため、目のピントもドットサイトより遠くに合わせていないとドットがきれいに見えません。

当店で ドットサイト をお買い求めくださったお客様からもお問い合わせいただくことがあります。その内容は、ドットが滲んでいる、歪んでいる、二重に見える、ドット以外の光が見えるなどなど様々ですが、こういった問題のほとんどは、ドットを見ようと焦点を手前に合わせていたり、部屋の中でテーブルなど至近距離に焦点を合わせていることが原因です。ドットを見ているようで、実は全然手前を見てしまっているのです。

ドットサイトはスコープではないとはいえ、狙いを付ける対象は少なくとも数m以上離れた距離にあるはずです。そのためドットサイトの対物レンズは、一定以上先に目のピントが合った時にドットがクッキリ見えるように設計されています。サバゲーやシューティングレンジではターゲットが遠くにあるため、実は意識せずとも正しい使い方ができているんです。なので、部屋の中で ドットサイト の点灯確認をする際は、窓の外など遠くを見るようにしてください。乱反射などの余計な光も、遠くに焦点を合わせることでボヤけて見えなくなるようになっています。これは実物サイトでも同じことが言えます。

ドットはレンズによる虚像
ドットサイトの焦点

また、サバゲー中にどうしてもドットがぼやけて見えるという方は、もしかしたら片目をつぶって ドットサイト を使っているのかもしれません。先ほど「射手の視界の中に赤い点が浮かびあがるだけ」という表現を使いましたが、その様に自然にドットを捉えるには、両目を開けて片方の目のみ ドットサイト を通した視界になるようにしてください。スコープとは違って両目とも等倍の視界になりますので片目をつぶる必要はありませんし、視界が広くなることで目から得られる情報量も多くなります。レンズを通していない方の目で、 ドットサイト の筐体によって隠れる視界のカバーもできます。

ドットを照準点としているのに不思議に思うかもしれませんが、見るべきはあくまで射撃対象であり、ドットに意識を集中しすぎるとかえって本来の性能が出せませんので要注意です。

なおドットは虚像であるため、実際にそこには無くとも目には遠方にある様に見えているので、視力が悪い方は眼鏡やコンタクトレンズなどで矯正する必要があります。乱視の方も矯正なしではドットをクリアに見ることはできません。サバゲーで眼鏡用ゴーグルやコンタクトレンズの使用が難しい方は、視力の影響を受けにくいプリズムサイトや等倍率が使えるスコープを使用するという選択肢も検討しましょう。

現在では実物と同じ生産工場の製品が主流

一昔前まで、エアソフトガンに搭載する ドットサイト はノーブランドのレプリカが大多数を占め品質にムラがあることも多く、ガスブロや次世代のリコイルでドットがズレる・点滅する、ドットの調整幅が狭いなどなど、外れ個体を引いてしまっても「そういうものだから…」と諦めるしかないなんてよくある話でした。ノーブランドレプリカの性能にウンザリした一部のプレイヤーさんが高価な実物にハマっていく…そんな流れがサバゲー界隈では当たり前だった時代もあります。

当時のノーブランド品は値段も破格に安かったため品質が悪いであろうことは暗黙の了解だったし、ドットの滲みや暗さ、レンズが青過ぎる(青みは決して悪いことではないですが。)なんてのは許容範囲。最低限ゼロインさえできれば御の字という諦めに近い「納得」があったかと思います。

しかし、最近ではオリジナル・レプリカ問わずしっかりブランド名を名乗り、実物顔負けの性能を持つ ドットサイト が増えてきました。ホビー用品の物価上昇や円安の影響もありますが、価格も1万円を超すのが当たり前になり、エアソフト用品だからといって安かろう悪かろうという選択肢は排除されつつあります。安いからといって低品質なノーブランド品を何回も買い直すより、適正価格のちゃんとした製品を買って末永く使い続けられる方がユーザーフレンドリーですね。

こういった良い流れができたのは、NOVEL ARMS(ノーベルアームズ)のように実物サイトのOEM生産工場で製品を作り、ちゃんとした光学機器をユーザーに届けようという姿勢のメーカーが評価されたことが大きいと思います。後続のエアソフト用光学メーカーも実物同等のクオリティを持つ製品をリリースし、昔の様にレプリカで悩まされることは少なくなったと思います。

また、それまであまり注目されていなかった、価格帯が安く手の届きやすい実物サイトを取り扱うショップも増え、今では初期不良があっても文句も言えないなんていう状況はありません。オルガエアソフトでは、ノーベルアームズをはじめDMAGNOVUSなど安定した品質の ドットサイト を取り揃えております。それ以外のメーカーでも高品質な ドットサイト は多いですし、メーカー品なのに大人の事情でノーブランドとなっているような商品もあります。オルガエアソフトでは光学機器の入荷時に全品チェックを行っておりますし、万が一初期不良があってもサバゲー持ち込み前でしたら交換や返品が可能ですので、安心して ドットサイト を購入していただける環境が整っております。

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今回は「ドットの見方」について解説してきましたが、今後も「 ドットサイト 基本のキ」としてマウント関連やゼロインの方法など随時アップしていく予定です。これから ドットサイト の購入を検討している方や、ご自身での運用の再確認を行いたい方も、是非当店のレビューサイト「OUTLINE」を購読していただければと思います。記事更新のお知らせはコチラからご登録ください。

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