銃社会を変える?スマートガンというテクノロジー

銃社会を変える?スマートガンというテクノロジー
銃社会を変える?スマートガンというテクノロジー
 

銃社会の闇を変えることはできるのか?
スマートガンという新たなテクノロジーが呼ぶ議論

近年、アメリカにおける銃規制に関わる議論の1つに「スマートガン」という施策が話題となっている。
銃乱射事件などが起こるたびに銃規制派のデモや政治論争が巻き起こり、銃規制反対派との間で埋まらない大きな溝があるアメリカ社会であるが、その解決策の1つとして有効なのではないかと研究されているジャンルだ。

スマートガン

スマートガンでいうところの「スマート」とは、スマートフォンなどと同じ「賢い」という意味で名付けられている。スマートガンの技術は色々なものがあり、生体認証機能を銃本体に持たせ登録したユーザー以外作動しないようにしたり、銃に電子的なロック機構を持たせるものもある。これらは主に、奪われた銃での犯罪や子供の誤動作による事故を無くそうという主旨のものが多い。アメリカで民間市場に出回る銃を全てスマートガンにすればこういった銃犯罪を減らせるというのが規制賛成派の主張のようだ。

スマートガン

一方で規制反対派はというと、そもそも銃乱射事件の大半は正規の許可を経て銃器を入手している犯人が多いため規制そのものが役に立たないという意見や、護身のために所持していたスマートガンがとっさの時にうまく認証されず反撃できない恐れがあるという意見がある。そもそも犯罪者はスマートガンなど持たないし、現状アメリカ市場に出回っている銃を全てスマートガンに置き換えることは現実的ではないだろう。

規制の賛成派と反対派それぞれ主張が真っ向からぶつかり、新しいテクノロジーであるスマートガンもなかなか一筋縄ではいかない現実があるようだ。実際、銃社会であるアメリカでは日本でもニュースとなる乱射事件は銃犯罪全体の氷山の一角に過ぎず、銃による強盗や恐喝、事故や自殺など恐ろしく悲しい事件事故が日常的に起きていることが問題視されている。

スマートガン

銃器メーカーの中には、世間の流れに合わせ自らスマートガン開発に着手した企業もあったがNRA(全米ライフル協会)からの反発を受けるなど簡単に前進する兆しは見えない。

スマートガンという新たなテクノロジーは大きな可能性を秘めてはいるものの、銃愛好家や自衛のために銃を持つ人の信用を得るには至っていない。スマートガン自体の研究だけではなく、それ加えて更なる信頼性や運用のアイデアを生み出さなければ両者の融和の日はなかなか訪れないというのが現実のようだ。

 
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