Mk12 SPR(Special Purpose Rifle)とは?

Mk12 SPR(Special Purpose Rifle)とは?
Mk12 SPR(Special Purpose Rifle)とは?
 

Mk12 SPR(Special Purpose Rifle)
SEALsの偵察用ライフルプロジェクトが生んだ謎の多いマークスマンライフル

SPR(Special Purpose Rifle:スペシャルパーパスライフル)とはその名の通り特殊用途のライフルで、ベースをM4カービンとしつつフローティング式のロングバレルを採用したマークスマンライフル。

開発の発端となったのは、アメリカ海軍特殊部隊Navy SEALsにより掲げられたスナイパーライフルより短く、M4カービンより射程が長く精度の高い偵察用ライフルの開発プロジェクトによる。

SPRはアメリカ陸軍・海軍の特殊部隊用狙撃ライフルとして採用されているM16マークスマンライフルのバリエーションモデルと言える。2000年から開発が開始され、アメリカ陸軍と海軍の兵器開発部門のほか民間企業も関わっているが、正確な開発の成り行きなどは謎の部分が多い。

SPRの呼称は正式にアメリカ海軍によりMk12という名称が与えられ、Mod0は陸軍特殊部隊に、Mod1は陸軍レンジャーとSEALsによって採用された。他にも、海兵隊においても限定的ながら使用された事実があると言われている。

SEALsによるMk12Mod1の使用においては、実話を元に映画化された「ローン・サバイバー」にも登場していることで有名だ。
ただし、SEALsによるSPRの評価はあまり高くはなく、より短銃身のカービンが選ばれることが多い。

Mk12 SPRの構成

アッパーレシーバー

アッパーレシーバーはその多くをColt製とし、一部はColt Canadaが製造していた。その後ArmaLiteもアッパー製造に加わっているが、現在はArmaLiteのみの製造であるのかColt及びColt Canada製と混在しているのかは不明である。
 

ロアレシーバー

クレーン研究所によるSPRプログラムがまだアッパーグループのみを対象とした開発段階であったときは、通常のM16A1ないしM4A1のロワーレシーバーがプロトタイプとして使用されていたが、現在でもその組み合わせが使用されているのかは不明。
現段階ではトリガー周りについてはKAC製の2ステージトリガーが標準採用されている。
2ステージトリガーとは、シアが落ちトリガーが解放される直前に重くなり、トリガープルが2段階に変化するタイプ。狙撃に向いたトリガーで、射撃準備が完了した状態を軽い力でキープしながら必要なタイミングで即座に射撃ができる利点がある。
 

バレル

18インチのフローティングヘビーバレルが標準装備となる。製造はダグラス・バレル社が行っている。後述する、本銃と併せて開発された77グレイン弾頭のMk262弾を利用することを前提に開発されている。
 

ハンドガード

銃身には触れないフリーフロートハンドガードが用いられる。初期のプロトタイプではPRI(Precision Reflex Inc)社のGen1、Gen2カーボンファイバーフリーフロートチューブを使用していたが、のちにMk12Mod0の正式名称を与えられてからはGen3チューブが使用されるようになる。
Mod1ではKAC(Kights Armament)社製の12インチRASが採用されている。
 

ストック

固定式のM16ストック、もしくはM4リトラクタブルストックを使用している。これはロアレシーバーをM16A1、あるいはM4A1としていることから由来するもので、M16に組み合わせられるストックであればあらゆるストックに互換性がある。
 

弾薬

SPRプログラムのためにMk12ライフルと共に開発された弾薬、Mk262が使用される。これは5.56×45mm弾の弾頭を4gから5g(77グレイン)に重量化したもので、射程が長くストッピングパワーも増加している。ただし、弾頭内に弾芯がないため通常弾に比べ貫通力が低いなどのデメリットもある。

 

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