M249 について

M249 について
M249 について
 

ミニミは、FN社が開発した軽機関銃の通称だ。アメリカ軍では、M249という名称で採用されている。この記事では、特徴と派生モデルを整理する。さらに、実戦投入の歴史も、2018年9月時点の情報でまとめる。

M249 について

ミニミの要点まとめ

  • 5.56mm弾を使う軽機関銃で、アメリカ軍の名称はM249
  • PIP、パラ、SPW、M249S、Mk46など、派生モデルが多い
  • 1984年に制式採用され、湾岸戦争から大規模に運用された
  • 砂詰まりや老朽化が課題で、M27 IARへの一部置き換えが計画された
  • 日本では、5.56mm機関銃MINIMIの名称で自衛隊が採用した

M249 軽機関銃は、アメリカ合衆国で国産化されたミニミ軽機関銃のことである。アメリカ軍における正式名称は5.56mm軽機関銃 M249 で、かつては M249 分隊支援火器とも呼ばれたこともある。FN社の米国現地法人であるFNH USAが製造を担当し、アメリカ軍の各部隊に広く配備されている。最初は量産型がそのまま使われたが、その後MK2は銃身上部にヒートカバーを追加し、ハンドガードに改良が施されている。

M249は、ミニミのアメリカ版にあたる。そのため、世界の軍隊で使われる分隊支援火器の代表格として知られる。

M249が進化した経緯

その後もピカティニー・レールがつけられたり、形状の異なるバイポッドが搭載されたもの、M249 E4 同様にSTANAGマガジンを使用しての給弾機能、ガスレギュレータを廃したMk46 Mod1や7.62mmNATO弾仕様のMK48 Mod0など様々なモデルが誕生している。

なお、ミニミは、基本設計を残したまま、用途に合わせた派生モデルが多い。そこで、次の章で主なモデルを順に見ていこう。

 

M249 の派生モデル

M249 PIP

1985年時点での M249 の製造を一時中止し、当時の問題点を解決するための改良計画に着手。その計画をもとに改良キット(PIP キット)の後付けをしたモデル。実質的な標準モデルにあたる。銃床は M249 開発当初のスチール管のものから M240 機関銃と類似した形状のプラスチック製のものに交換された。射撃速度を変更する2点切替式ガス規整子は廃止され、高速射撃は不可能となった。火傷防止のためにハンドガードは銃身上部まで拡大され、キャリングハンドルは固定式から折畳式に変更。その他、二脚、ピストルグリップ、消炎器、照準器などが改良されている。

PIPキットは、1985年に始まった改良計画の成果だ。そのため、標準的なM249は、このPIP仕様が基本になった。

M249 パラトルーパー

落下傘部隊への配備を想定した軽量モデル。短銃身とアルミニウム製伸縮式銃床を採用し、「パラ」という通称がついている。通常のM249と比較すると小型かつ軽量で、即時実戦反映構想の元、従来のパイプ型伸縮式銃床からM4カービンのものと類似したテレスコピック型伸縮式銃床への更新が進められている。

パラトルーパーは、空挺任務に向く軽量モデルだ。そのため、特殊部隊でも好まれた。

M249 パラトルーパー

M249 SPW

特殊作戦軍、SOCOMの要求を取り入れた軽量小型モデル。キャリングハンドル、弾倉取付部、車載銃架取付基部などは重量を減らすために撤去されている。光学機器等を搭載できるようピカティニーレールなどが追加され、バイポッドも脱着式とし、歩兵による多様な運用に対応できるよう様々な工夫や軽量化が施されている。

SPWは、重量を減らすために、キャリングハンドルなどを撤去した。さらに、バイポッドも脱着式になった。そのため、歩兵が持ち運びやすい。

M249 SPW

M249S

民間向けセミオートオンリーモデル。ベルトリンク/弾倉の二重給弾方式は軍用と同様だが、作動機構はクローズドボルト方式に変更されフルオート機能をオミットされている。

Mk46 Mod0

SOCOMにより、SPWよりもさらに改良を加えたモデル。SPWと同様の重量軽減策を取りつつも、銃床は通常モデルと同様のプラスチック製銃床となっている他、フォアグリップ形状や銃身などがSPWとは異なる。

Mk46 Mod0も、SPWと同様に軽量化されている。ただし、銃床は通常モデルと同じプラスチック製だ。

Mk46 Mod0

モデル 特徴
M249 PIP 改良キットを後付けした、実質的な標準モデル
M249 パラトルーパー 短銃身と伸縮式銃床を持つ、軽量モデル
M249 SPW SOCOMの要求を取り入れた、軽量小型モデル
M249S 民間向けのセミオートオンリーモデル
Mk46 Mod0 SPWをさらに改良した、SOCOM向けモデル

 

M249の実戦投入

M249 軽機関銃は M249 SAW の正式名称で、1984年に制式採用された。当初は非常に頑丈かつ強力な分隊支援能力を有する点は支持されたが、一方で多くの欠点も指摘された。不良の多い空包射撃用アタッチメントや破損しやすい二脚、複雑なスリング取付金具、構造上隙間や溝が多く土や汚れが付着しやすい点などである。中にはM16の重銃身モデルの方が優れた軽機関銃であるという評価もあった。
大規模な運用は、1991年の湾岸戦争が始まってからで、以後1993年のソマリア介入、1994年のボスニア紛争、1999年のコソボ紛争、2001年からのアフガン紛争、2003年からのイラク戦争など、アメリカ軍が参加した多くの紛争・戦争に投入された。

このように、1984年の制式採用後、M249は欠点も指摘された。しかし、湾岸戦争以降は、アメリカ軍の主力の分隊支援火器として使われ続けた。

湾岸戦争

陸軍と海兵隊に合計929丁支給された。この戦争においてM249は定位置からの友軍支援用途に用いられる事が多かった。砂漠という環境化で砂が詰まるという苦情が相次ぎ、運用に支障をきたすことが多かった。

砂漠の環境では、砂詰まりへの苦情が相次いだ。そのため、運用面の課題が最初に表れた戦争になった。

アフガニスタン

PIPキットによる改修を受けたM249が、より重たいM240機関銃と共に標準的な分隊支援火器として運用された。この時期に運用されたM249の多くは、落下傘降下や近接戦闘を想定して全長を抑えるために折畳式銃床が取り付けられた改良モデルを使用していた。特殊部隊などでは一層の軽量化が施されたパラ・バージョンと呼ばれるモデルが好まれた。2002年に発表された「アフガニスタンの戦訓」報告書によれば、対象となった将兵のうち80%がM249の射撃精度と殺傷能力に満足していると答えたが、「自分の武器に自信がある」と答えたのは64%だった。こうした不満の最も大きな原因も、やはり砂詰まりによる運用面の弱さであるとされた。

つまり、アフガニスタンでは、射撃精度への満足度は高かった。一方で、砂詰まりが、自信を下げる原因になった。

イラク戦争

PIP改修済みモデルとパラ・バージョンが使用された。2004年の時点でほとんどのM249は運用開始後20年が経過しており、老朽化のために信頼性は大幅に落ちていた。複数回命中させた相手から撃ち返されたという報告も増えており、この戦争でもM249を含む多くの火器で砂詰まりが重大な問題となった。

イラク戦争の頃には、運用開始から約20年が経ち、老朽化が目立った。そのため、後継の検討が進むきっかけになった。

 

主な採用国

アメリカ
「 M249 」という制式名で1984年に制式採用された。

アメリカ軍では、M249が、歩兵分隊の火力を支える火器として位置づけられている。

イギリス
L108A1という名称で採用。空挺部隊用にはL110A1という別タイプが投入。

イギリスは、通常用のL108A1と、空挺部隊用のL110A1を使い分けた。

日本
5.56mm機関銃MINIMIという名称で採用。住友重機械工業株式会社がライセンス生産を行い自衛隊に納入。

日本の自衛隊も、MINIMIの名称で運用している。そのため、ミニミという呼び名は、国内でもなじみが深い。

その他、西欧諸国から東南アジアに至るまで、多数の国家の軍隊などで幅広く採用されている。世界で最も多く使われている分隊支援火器の一つともいえる。

国 名称・採用状況
アメリカ M249。1984年に制式採用
イギリス L108A1。空挺部隊用にL110A1
日本 5.56mm機関銃MINIMI。住友重機械工業がライセンス生産し、自衛隊に納入

原型開発から既に40年前後が経過して、 M249 も多数の派生形が誕生している。突撃銃と同様にレイルシステムやアクセサリを増設されたモデルも存在する。

 

米軍における新たな分隊支援火器の登場と M249 の今後

現在までに寿命を伸ばすために様々な改修およびメンテナンス計画が実施されてきた M249 だが、新たに軽量な小銃型の分隊支援火器としてM27 IARが台頭してきており、一部置き換えも計画されている。陸軍では M27 の導入計画はないもののLSAT軽機関銃への更新が提案されており、M249 改良型CT LMGの開発などは行われているものの今後は M249 の運用数は減っていく兆候にある。

M27 IARは、小銃型の分隊支援火器だ。そのため、機関銃より軽量なことが利点とされる。ただし、陸軍にはM27の導入計画がなかった。

M249

M249

写真のように、レールを備えたモデルでは、光学機器の搭載もできる。そのため、近年のM249は、突撃銃に近い拡張性を持つ。

 
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ミニミに関するよくある質問(Q&A)

Q. ミニミとはどんな銃ですか?

FN社が開発した軽機関銃の通称だ。アメリカ軍のM249は、そのアメリカ版にあたり、国産化されたモデルとして知られる。

Q. ミニミはどんな弾を使いますか?

5.56mm弾を使う。この口径は、小口径高速弾に分類される。また、アメリカ軍の正式名称は、5.56mm軽機関銃 M249だ。

Q. ミニミの主な派生モデルは?

PIP、パラトルーパー、SPW、M249S、Mk46 Mod0などだ。そのため、用途に合わせて選ばれてきた。

Q. ミニミはいつ採用されましたか?

アメリカ軍では、1984年に制式採用された。ただし、大規模な運用は1991年の湾岸戦争からだ。

Q. ミニミの弱点は何ですか?

砂や土、汚れが詰まりやすい点だ。構造上、隙間や溝が多いためである。さらに、空包射撃用アタッチメントや二脚の破損も指摘された。

Q. 自衛隊のミニミとは?

5.56mm機関銃MINIMIという名称で採用された。また、住友重機械工業がライセンス生産を行い、自衛隊に納入している。

Q. ミニミの後継は決まっていますか?

M27 IARによる、一部置き換えが計画されている。ただし、運用数は減っていく兆候にあるものの、まだ現役で使われている。

Q. ミニミのエアガンはありますか?

ある。VFCが、M249のガスブロを発表している。そのため、関連記事から、詳しい情報を確認できる。

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