軽機関銃のRPKは、旧ソビエト連邦軍が1961年に制式採用した分隊支援火器です。この記事では、開発の経緯と構造、派生モデルを整理します。
RPKという軽機関銃の要点
- 1961年に旧ソ連軍が制式採用した、分隊支援火器用の軽機関銃
- RPD軽機関銃の後継で、AKMをベースに開発
- AKと共通の30発マガジンが使用できる
- 銃身は肉厚で長く、交換はできない
- 派生型に、RPKN、RPK-74、RPK-74M、RPK-201など
| モデル | 特徴 |
|---|---|
| RPK | 標準モデル。AKと共通のマガジンが使える |
| RPKN | 夜間戦闘用。暗視装置用のマウントを追加 |
| RPK-74 | 5.45x39mm弾を使用。フラッシュハイダーを追加 |
| RPK-74N | RPK-74の夜間戦闘用モデル |
| RPKM / RPK-74M | 折り畳み式ストックを採用した改良型 |
| RPK-201 | 5.56x45mm NATO弾を使用する最新型 |
表の内容は、本文の記載に基づきます。ただし、記事掲載時点の情報のため、現在の運用状況は公式情報で確認してください。
RPKについて
RPKとは、ロシア語で「カラシニコフの手持ち機関銃」の意味となる言葉を略して命名されたもので、1950年代に採用されていたRPD軽機関銃の後継機として1961年から旧ソビエト連邦軍が制式採用した分隊支援火器用の軽機関銃である。1959年からアサルトライフルとして制式採用されていたAKMを軽機関銃として展開したモデルとなる。
RPKは、AKMを軽機関銃として展開したモデルです。そのため、操作や取り扱い方法がAKシリーズと近い点が特徴です。
RPK開発の経緯
第二次世界大戦後、歩兵の構成として小隊にはアサルトライフルと分隊支援火器を、中隊には汎用機関銃を配置する編成を取り、その第一世代の分隊支援火器として採用されたものがRPDであった。しかし、RPDの弾薬はAK-47と共通ではあったものの、部品の互換性が無いため効率的な部品調達ができなかった。また、RPDの給弾方式はベルトリンク式であったため、現場ではAKのマガジンが使用できないなど運用上の支障に不満が出ていた。
RPDは、部品の互換性がなく、AKのマガジンも使えませんでした。そのため、運用面の不満が大きかったとされます。
そこで、アサルトライフルの世代交代が行われることを機に、主力となりつつあったAKMをベースとした軽機関銃の開発が行われ、RPKが誕生した。
こうして、AKMをベースにした軽機関銃のRPKが生まれました。つまり、アサルトライフルの世代交代がきっかけです。
RPKの詳細
RPKの発射機構はAKMとほぼ同じだが、弾丸の初速を上げ射程を伸ばすため銃身がAKMよりも長く、またフルオート射撃によって銃身が過熱し変形することによる命中精度の低下を防いだり、射撃時の反動を抑えるため肉厚の銃身を備えている。銃身は機関部に固定されているため交換はできない。RPK本体のレシーバーはAKシリーズおなじみの鋼板プレス加工となるが、厚みはAKMよりも強化した1.5mm厚となっている。
AKMをベースとしながらも、グリップやトップカバー、デッキロックはAK-47を踏襲するなど、AKMとAK-47の仕様が混在する構成となっているが、これはアサルトライフルがAK-47からAKMに更新される過渡期に製造開始されたことが要因である。
銃身は肉厚で、交換はできません。そのため、フルオート射撃での過熱と変形を抑える設計です。ただし、連続射撃を重ねると熱は溜まるため、運用では射撃の間隔が重視されました。
バイポッドとマガジンの特徴
その他、RPKは折り畳み式のバイポッドを備えており、これに合わせてプローンでの射撃の際にストックの肩付けがしやすいよう大型のストックに変更されている。バイポッド自体も製造時期に合わせ固定式、首振り機構の追加、後継機のRPK-74ではさらに可動域の追加が行われるなど日々進化していった。
マガジンは、RPD時代の反省もありAKと共通の30発マガジンが使用できる他、40発ロングマガジン、75発ドラムマガジンなども開発された。
RPKは、バイポッドと大型ストックで、プローン射撃を意識した軽機関銃です。さらに、マガジンも共通化が図られました。このため、補給の負担は小さくなりました。
RPKの派生モデル
RPK
標準モデル。AKと共通で様々なマガジンが使用できそれまでの分隊支援火器の運用面でのデメリットを克服した他、操作や取り扱い方法も統一されたため兵士の訓練の手間が大きく改善された。旧ソ連軍だけでなく、東側諸国の多くの国に輸出された他、アフリカや南アメリカ、東南アジアなどの発展途上国にも広がり世界中で使用された。
RPKNの特徴
RPKN
RPKの夜間戦闘用モデルで、暗視装置を装着するためのマウントがレシーバー左面に追加されたもの。
RPKNは、レシーバー左面に暗視装置用のマウントを追加したモデルです。そのため、夜間戦闘に対応します。
RPK-74の特徴
RPK-74
1970年代にアサルトライフルの世代交代があり、それまでの7.62x39mm弾を使用するAK-47から、5.45x39mm弾を使用するAK-74が制式採用されると、それと同様の弾薬を使用するRPK-74が開発された。RPKからの変更点として、フラッシュハイダーが追加されレシーバーカバーのリブが無くなるなどの改良が施されている。
マガジンはAK-74と共通の30発もしくは45発のマガジンが使用できるが、RPK時代にあったドラムマガジンは開発段階ではテスト、検討されたものの採用には至らなかった。ただし、RPKのドラムマガジンをRPK-74に改造したサードパーティ製品が存在する他、マガジン内部に2つのマガジンが並び上部でフォロアーが合流する機構を持った60発マガジンなども存在する。
ストックとハンドガードは初期ではAK-74と同じく木製であったが、1980年代に入るとポリマー樹脂製に変更された。
RPK-74は、5.45x39mm弾のAK-74に合わせて作られました。そのため、マガジンもAK-74と共通です。
RPK-74Nの特徴
RPK-74N
RPKにもあったような、RPK-74Nの夜間戦闘用モデル。暗視装置を装着するためのマウントがレシーバー左面に追加されている。
RPKMとRPK-74Mの特徴
RPKM(RPK-203)/RPK-74M
RPK、RPK-74の改良型で、1991年から旧ソ連軍で配備が開始されたAK-74の近代化型アサルトライフル、AK-74Mの分隊支援火器仕様である。ストックが折り畳み式となり付け根付近にはスイベルリングが存在する。
使用弾薬はRPKM(RPK-203)が7.62x39mm弾、RPK-74Mが5.45x39mm弾となる。
現在でもロシア軍によって使用されている。
RPKMは7.62x39mm弾、RPK-74Mは5.45x39mm弾を使用します。ただし、どちらも折り畳み式ストックです。
RPK-201の特徴
RPK-201
RPKシリーズの最新型で、5.56x45mm NATO弾を使用するアサルトライフルAK-101をベースとした分隊支援火器である。ハンドガードやストック、グリップは樹脂製となっている。弾薬が汎用性の高い5.56x45mm NATO弾となるため、輸出向けモデルとして開発されたととの見解が強い。
RPK-201は、5.56x45mm NATO弾を使う分隊支援火器です。そのため、輸出向けとして開発されたとの見解があります。
軽機関銃に関するよくある質問(Q&A)
Q. 軽機関銃としてのRPKとは何ですか?
旧ソビエト連邦軍が制式採用した、分隊支援火器用の軽機関銃です。AKMをベースにしています。
Q. RPKはいつ採用されましたか?
1961年から、旧ソビエト連邦軍が制式採用しました。そのため、RPD軽機関銃の後継にあたります。
Q. RPKの前身の軽機関銃は何ですか?
1950年代に採用されていた、RPD軽機関銃です。ただし、部品の互換性がなく、AKのマガジンも使えませんでした。
Q. RPKはAKとマガジンを共有できますか?
共通の30発マガジンが使えます。また、40発ロングマガジンや75発ドラムマガジンも開発されました。
Q. RPKの銃身はなぜ肉厚なのですか?
過熱による変形と命中精度の低下を防ぐためです。さらに、射撃時の反動を抑える狙いもあります。
Q. RPK-74とRPKの違いは何ですか?
RPK-74は5.45x39mm弾を使用します。また、フラッシュハイダーが追加されました。
Q. RPKNはどんなモデルですか?
RPKの夜間戦闘用モデルです。暗視装置を装着するためのマウントが、レシーバー左面に追加されています。
Q. RPK-201はどんな軽機関銃ですか?
AK-101をベースにした、5.56x45mm NATO弾を使う分隊支援火器です。ハンドガードなどは樹脂製です。








