PTSからMTEK FLUX正式ライセンスのヘルメットが登場
PTSでは珍しいギア製品が新たなラインナップへ
電動ガンやガスブロ本体、またそれらのマガジンやアクセサリーパーツなどの製品をメインとするブランド「PTS」から、意外な新プロダクトが発表された。それがエアソフト用に作られた精巧なレプリカヘルメット「MTEK FLUX HELMET」だ。MTEKから正式ライセンスを得て製作された、再現度の高いギアとなっている。
カラーはブラック、タン、レンジャーグリーンの3色で、ミリタリー系からLE系の装備まで網羅できるデザインが揃っている。シェルは実物と同様のカラーリングを施した高強度ポリマーで、表面の質感やディテールまで非常にリアル。アクセサリーレールは実物パーツではないがMTEKの信頼を得た証拠であるロゴが入る。NVGシュラウドは残念ながらWILCOXライセンスが取れず無刻印となるが、レプリカとしては申し分のない強度と精度を備えたものとなっている。
ヘルメット内部のベルクロパターンもFLUXヘルメットを忠実に再現。そこに装着されるライナーパッドはMTEK製に比べPTS製は厚みを帯びたものになるが、フィッティングに関してはむしろPTSの方が良いという評価もあるようだ。パッド類は付け外しによる調整が可能であるため、どのような頭の形状にも合わせやすそうだ。
MTEK FLUXとは？
MTEKはアメリカ・インディアナ州に本拠を置くタクティカルヘルメットブランドで、ギアメーカーとしては大手と比べまだまだ知名度も低いが、優れたデザインで注目度を上げてきている。現在のところFLUXヘルメットのみに特化しており、ラインナップは高強度ポリマー素材を96％用いたFLUXバリスティックと、カーボン素材を組み合わせて軽量化したFLUXカーボンの2タイプが存在する。
Ops-CoreのFASTヘルメットを発端にTEAM WENDY BUMPやLSHZ1+など数多くのモデルが存在するポリマー製ヘルメット。MTEK FLUXもそれらの製品に影響を受けたヘルメットではあるが、人間工学に基づいたシェル形状や長く内側に入り込んだ後部のアンダーカットなど、安定した装着感を生み出すデザインが特徴となっている。
また1つのシェルに対し耳や顎の部分に装甲を追加できるなど、複数のヘルメット形状をカバーできるようになっており、少ないラインナップでも幅広い任務に対応できる。アクセサリーレールにM-LOKを用いているのも特徴的で、幅広い汎用アクセサリーの追加に対応している。
PTSによるMTEK FLUXのレプリカ製作は実銃界でも話題なようで、実際に防弾性能の不要なトレーニングやスポーツシューティングの現場ではフィッティングが良く軽量なPTS製ヘルメットに大きな注目が集まっているようだ。ナイトビジョン装着用のギアとして重宝できるというのが理由となっている。実際、実物のFLUXヘルメットのパーツとの互換性があるほどの精度に仕上がっているそうだ。
エアソフト用に販売されるレプリカヘルメットとはいえ、高品質な製品を提供してきたPTS製ともなればその期待は否応にも高まるというもの。PTS MTEK FLUXヘルメットは2月中には発売開始となる見込みのようだ。