KRISS VECTORについて

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KRISS VECTORについて

クリスベクター(KRISS Vector)は、TDI社(現:クリス USA社)と米軍による共同開発中のプロトタイプサブマシンガンである。クリススーパーV (Kriss Super V) という反動吸収システムが採用されている。TDI社がクリスアームズに名を改め、現在のKRISS VECTORという名称になった。
本体はMAGPULにより設計されていて、グリップ内に収める工具やバッテリーを入れるケースなど、MIADやMOE用オプションの一部の流用が可能。 固定ストックモデルではマグプルのUBRストックを搭載したものもある。
使用弾は.45ACPと.40S&W。マガジンはグロック21用のものが流用できるとあって利便性が高い。Gen2では9mmx19モデルも登場している。
 
クリスベクター
 

KRISS VECTORの反動吸収システム

拳銃弾、特に.45 ACP弾は高いストッピングパワーと消音適性を持つ反面、発生する射撃時の反動も大きいため、軽量な銃で制御するには難しいとされていた。TDI社では法執行機関や軍組織向けの新しい低反動短機関銃を設計しアメリカから販売するため、アメリカ陸軍ピカティニー造兵廠の開発研究部門・ARDECとの提携を行い、2006年より開発がスタートした。この共同研究により生まれたのが、本銃最大の特徴である「クリススーパーV」という反動吸収システムである。リコイルのベクトルを腕と肩で一直線に受け止めるため、KSVSにグリップフレームがピギーバック式で覆い被さり、銃身とグリップが一直線上に並ぶ特異なレイアウトとなっているが、反動制御システムが効果的に作用して銃に不慣れな一般人女性でも、単発発射で効果的な射撃が可能である。
アンビタイプのセレクターレバーやピカティニーレール、フォアグリップを標準で備えた現代的なデザインとなっている。
生産モデルは「べクター」という名称が与えられたが、開発中はメーカーでは「XSMG .45ACP」の名称で呼ばれていた。内部機構のクリススーパーVという名称が開発当時からのガンファンにとっては馴染み深いようである。
 
クリスベクター
 
販売・製造は全て現クリスアームズ社が行っており、バリエーションは主に軍や法執行機関向けのSMG、16インチバレルを使用しセミオートオンリーの民間向けCarbine Rifle Barrel、同じく民間向けセミオートオンリーでSMGと同じ5.5インチバレルのShort Barreled Rifle、そしてそのストックレスピストルモデルのSpecial Duty Pistolがある。
 

バリエーション詳細

Vector SMG 45ACP:セレクティブファイア搭載で法執行機関向けのSMGモデル
Vector CRB 45ACP:セミオートオンリー長銃身の民間向けカービンモデル
Vector SBR 45ACP:クラス3ライセンスが必要な短銃身の民間向けカービンモデル
Vector SDP 45ACP:SBRのストックレス、短銃身モデル
KWA(KSC) Vector SMG:トレーニング用エアソフトガン
 
クリスベクター
 
クリスベクター
 
クリスベクター