KJ WORKS ステアー L9-A2 ガスブローバック ハンドガン

KJ WORKS ステアー L9-A2 ガスブローバック ハンドガン
KJ WORKS ステアー L9-A2 ガスブローバック ハンドガン
 

STEYR ARMS( ステアー )唯一のハンドガン L9-A2 がガスブローバックで登場!

L9-A2は、ASGがステアーの正式ライセンスを取得したガスブロハンドガンだ。台湾のKJ WORKSが製作を担う。特徴と仕様を、順に整理する。なお、記事中の「現在」は、発売当時の情報だ。

台湾のエアガンメーカーKJ WORKSより、面白いガスブロハンドガンが発売された。丸みを帯びたグリップに角ばっていて迫力のあるフロントフェイス。まるでテーザーガンのようにも見える変わったディテールのこの銃は、オーストリアの銃器メーカーSTEYR( ステアー )ARMSが現在唯一ラインナップしているハンドガン「Steyr Pistol A2」をモデルアップしたものだ。ASGにより ステアー 正式ライセンスを取得したガスブローバックとなっている。

L9-A2の要点まとめ

  • L9-A2は、Steyr Pistol A2のL9-A2(4.5インチ)をモデルアップしている
  • ライセンスはASG、製作は台湾のKJ WORKSが担当している
  • 薄いスライドと、高さのあるフレームの組み合わせが特徴だ
  • リキッドチャージ式のマガジンが付属し、CO2マガジンも使える
  • ローデッド・チャンバー・インジケーターを再現している
  • セーフティーロックには、付属の専用キーを使う

ステアー L9-A2 ガスブロ

こちらが、KJ WORKS製L9-A2の外観だ。特に、薄いスライドと高いフレームの組み合わせが目を引く。

ステアーとグロックの関係

オーストリア製のハンドガンといえば誰しもが思いつくのはグロックの存在だろう。ポリマーフレームオートをはじめて商業的に成功させたハンドガンとしてだけでなく、現在では法執行機関を中心にプロフェッショナルの現場で数多く見られるため映画やドラマでもよく目にする。サバゲーやシューティングマッチなどエアソフトでも最も人気の高いモデルと言っても過言ではないだろう。

グロックは、1982年にオーストリア軍の制式ピストルに採用された。名称はPistole 80、略してP80だ。

ライバルには、H&K、SIG、ベレッタ、FN、ステアーGBがあった。つまり、ステアーはその競争で敗れた側だ。また、Glock 17の名称は、17発の装弾数に由来する。

ステアーの歴史とポリマーへの挑戦

対する ステアー は銃器メーカーとしてはグロックよりも歴史の長い老舗であり、ことポリマー素材を活かした銃器設計では先駆けともいえる存在だ。ブルパップ式ライフルのAUGなど実銃での性能の高さや特徴的なデザインからサバゲー業界でも知名度が高い。しかし、1980年代のオーストリア軍制式ピストルのトライアルにてグロックに敗北してからというもの、 ステアー のハンドガンが大きく陽の目を浴びることは少なく、正直マニアックなハンドガンに分類されている点は否めない。

ステアーの源流は、1864年に設立されたヴェルンドル社だ。そのため、老舗としての歴史は非常に長い。

ステアーGBは、1981年から1988年まで生産された。ただし、フレームはスチール製だった。

AUGは、1970年代にStG 77として開発された。輸出版は、24か国以上で採用されている。

Steyr Mの誕生とA2 MFシリーズ

しかし、ハンドガンにおける成功を諦めていない ステアー はグロックからの敗北を機に、その設計思想に感化され恥も捨てポリマーフレームオートの開発に着手。結果として軍用ピストルSteyr Mが誕生し、その系統の最新モデルが今回KJ WORKSによってモデルアップされたSteyr A2である。

Steyr Mは、1999年に9mm版が発表された。設計者は、Friedrich AignerとWilhelm Bubitsだ。さらに、世代を重ねて、A2 MFシリーズに至った。

なお、Steyr Mは、ポリマーフレームにスチール製スライドの構成だ。また、Steyr Armsは、2024年4月に買収された。買収先は、チェコのRSBC Holdingだ。

Steyr Pistol A2 MF

この画像は、実銃のA2 MFだ。サイズ別に3種類があり、バレル長が異なる。

※上記は実銃画像となり、エアガンとは仕様が異なります。

 

KJ WORKS ステアー L9-A2 の特徴

KJ WORKSのモデル名にあるL9-A2とは、Steyr Pistol A2 MFシリーズのサイズ別に当てられた型式名で、9×19mm弾を使用する最も長いスライドモデルをガスブロ化したものである。実銃ではL9-A2のほかにミッドサイズのM9-A2、コンパクトサイズのC9-A2が存在する。かつてSteyr Mの時代は3つの弾薬に対応したモデル展開をしていたが、2回のモデルチェンジを経て最終的に9mmモデルのみに集約されている。

ORGAの商品ページによれば、C9-A2は3.8インチだ。M9-A2は4インチ、L9-A2は4.5インチである。いずれも、9mmパラベラム弾を使う。

KJ WORKS ステアー L9-A2 の主な仕様

項目 内容
モデル ASG/KJ WORKS ステアー・アームズ L9-A2
ベースの実銃 Steyr Pistol A2のL9-A2(4.5インチバレル)
全長 200mm
全高 142mm
重量 850g(マガジン含む)
装弾数 22発
パワーソース HFC134a、HFO1234ze
付属マガジン リキッドチャージ式
別売マガジン CO2マガジン(22発、221g)

この数値は、ORGA商品ページの記載だ。なお、海外製品のため、外観に細かな傷や擦れがある場合がある。

ローボア&ハイグリップの設計

なんといっても特徴的なのが薄いスライドと高さのあるフレームの組み合わせだ。ローボア&ハイグリップによりバレルとグリップを極力近づけた独特のデザインは、リコイルの低減と最適なグリッピングを実現する。CZ(チェスカー・ズブロヨフカ)のハンドガンにも同様の特徴が見られるが、ハイグリップの実現という点では ステアー のフレーム設計は更に上を行っているように思える。

ローボアとは、銃身の中心が低い設計のことだ。そのため、発射時の跳ね上がりを抑えやすい。

ORGAの商品ページは、ビーバーテールにも注目している。そこからトリガー付近へ、グルーヴが伸びる設計だ。

KJ WORKS ステアー L9-A2 ガスブローバック

L9-A2を横から見た画像だ。また、スライドの薄さと、フレームの高さが対照的である。

バックストラップとサイドパネルの調整

グリップはHK P30やHK VP9(SFP9)の様にバックストラップとサイドパネルが交換可能で、射手の手のサイズや好みに合わせたセッティングが可能。KJ WORKS L9-A2 でもバックストラップはS、M、Lの3種、サイドパネルはS、Mの2種が付属する。(デフォルトでMが装着されています。)

Steyr Arms公式サイトは、A2 MFを調整可能なモデルと紹介している。そのため、手の大きさに合わせた設定が、設計の前提にある。

ステアー L9-A2 グリップ

グリップ周りの画像だ。さらに、バックストラップとサイドパネルを交換できる構造である。

台形リアサイトのサイトピクチャー

ステアー ピストルのもう1つの特徴がアイアンサイトだ。三角形のフロントサイトを台形型に抜いたリアサイトに合わせるという独特なサイトピクチャーは照準が付けやすく、こういった常識にとらわれないアイデアを形にしてしまうのは ステアー の得意とするところと言える。スライド上面が広く平面化されていることもあり、低く抑えられたアイアンサイトは装備への干渉もしづらく、非常に実用的な設計には思わず唸ってしまう。

台形のリアサイトは、Steyr Mシリーズの特徴としても知られる。ただし、照準の見え方には個人差がある。実際に構えて確かめたい。

ステアー L9-A2 サイトピクチャー

サイトピクチャーの画像だ。三角形のフロントサイトが、台形のリアサイトに収まる。そのため、照準を付けやすい。

ローデッド・チャンバー・インジケーター

その優秀なデザインのスライドをよく見ると、チャンバーには小さな切り欠きがあり中に真鍮のパーツが覗いている。これはスミス&ウェッソン M&P9などでも見られるローデッド・チャンバー・インジケーターで、チャンバーに弾薬が装填されているかを確認できるもの。KJ WORKSではチャンバーパーツに真鍮パーツをかませ、装填時の状態を再現している。東京マルイなどでもM&P9で再現している手法だが、細かいながら嬉しい演出だ。エキストラクター可動やスライドエンドのインジケーターは流石に再現されていない。

ローデッド・チャンバー・インジケーターは、薬室の装填状態を知らせる仕組みだ。Steyr Mでも、安全装置の1つとして搭載されている。

一方、エアガンでは、真鍮パーツによる見た目の再現にとどまる。

ステアー L9-A2 ローディングインジケーター

チャンバー部分の画像だ。また、小さな切り欠きから、真鍮のパーツが見える。

L9-A2のトリガーフィーリング

試射をして感じたのは、グロックや1911の様なメジャーなガスブロに比べトリガーフィーリングが独自の感触であること。引き代のうち遊びとなる部分にも僅かに抵抗が感じられ、シアが落ちる瞬間にしっかりとした、しかしクリック感とも違う感覚が指に伝わる。しっかりと重くそれでいて柔らかい、不思議なフィーリングだ。L9-A2は存在感のある厚みのトリガーデザインだが、イメージ通りのトリガーフィーリングを感じられると言えばわかりやすいだろうか。

実銃のSteyr Mは、ダブルアクションオンリーのストライカー方式だ。そのため、プリセット式のトリガーを備える。ただし、ガスブロの引き心地は、実銃と同じではない。なお、トリガーの感触は、好みで評価が分かれる。

 

2種のパワーソースに対応

KJ WORKS ステアー L9-A2 ガスブローバックでは本体にリキッドチャージ式のマガジンが付属するが、別売でCO2カートリッジ式のスペアマガジンも販売している。CO2マガジン側でガス放出量を絞った設計のため、同じ本体のままでもリキッドチャージ式マガジン、CO2マガジンをそのまま使用することが可能だ。ただし初速はCO2マガジンの方がやはり高めではある。1年を通して使用するのであればCO2マガジンでの運用がオススメ。

ORGAでは、CO2マガジンを別売で扱っている。装弾数は22発で、重量は221gだ。

項目 リキッドチャージ式 CO2式
入手 本体に付属 別売
装弾数 22発 22発
ガス HFC134a、HFO1234ze CO2ガス
初速 CO2式より低め 高め

専用マガジンとスペアの考え方

マガジンはハンドガン本体のサイズ感に比べ小振りで、マガジンポーチにもコンパクトに納まる。今後、M9-A2やC9-A2のショートモデルがガスブロ製品化されるか定かではないが、グリップサイズを同じとしながらコンパクトキャリーにも対応させた絶妙なグリップ及びマガジンサイズだ。

ステアーピストルは独自の設計だ。そのため、専用マガジン以外の互換性はない。

また、ゲームでは、スペアマガジンの有無が優位性につながる。本体と一緒に用意しておきたい。

KJ WORKS ステアー L9-A2 ガスブロ マガジン

マガジンの画像だ。一方、本体の大きさに比べて、小振りな作りである。

 

ステアー 正式ライセンスならではのリアルディテール&ギミック

エアガンとしてはASGとKJ WORKSのダブルネームとなるL9-A2 ガスブローバックだが、主にブランド管理としてASGが ステアー とライセンス契約を交わし、製作についてはKJ WORKSが担う形になっている。ステアー はオーストリア本社以外にアメリカ法人として ステアー アームズUSAが存在するが、今回ガスブロ製品化したモデルはUSA版がベースとなっている。とはいえ、実銃の仕様上の差はヨーロッパ版とUSA版ではマガジン装弾数くらいのもので、大きな違いは刻印のみである。

ステアーUSは、州ごとの銃規制に対応している。そのため、装弾数の異なる2種のマガジンがある。

刻印とシリアルナンバーの再現

ガスブロ版ではトイガンとして刻印については制約があるものの、スライド右面のモデル名や左面のロゴ・メーカー名・弾薬表記、フレームに空いた内部フレームのシリアルナンバー窓など芸が細かい。ちなみにシリアルナンバーは個体ごとに固有のナンバーが振られている。

ORGAの商品ページでも、各部の刻印を再現した点が紹介されている。そのため、実銃に近い雰囲気を楽しめる。

アメリカ版ではさらに外部フレームにもシリアルプレートが埋め込まれるが、ここについてはコストの関係かヨーロッパ版に準拠している。その他のパーツのシリアル表記やライセンス製品には入れられない刻印についてもオミットされてはいるが、グリップ周りのテクスチャーやロゴなど細かい仕上げが美しく、質感も素晴らしいの一言。

ステアー L9-A2 ガスブロ グリップロゴ

グリップ周りのロゴの画像だ。特に、テクスチャーやロゴの仕上げが細かい。

キー式セーフティーロックの使い方

ギミックとして面白いのはセーフティーロックに付属のキーを使用する点だ。テイクダウンレバー(ディスアッセンブリレバー)の解除ボタンはそのまま押し込んで左に回すことでトリガーにロックを掛ける事が可能。ただし手指では操作できないようになっており、付属する専用キー型工具を使用する必要がある。ロックキーをキーチェーンなどに付けて装備として持ち歩くと、臨場感のある実用的な演出も可能というわけだ。

ロックを掛けると、トリガーを引けなくなる。そのため、ゲームの前には、ロックが解除されているか確認したい。

L9-A2 セーフティーキーロック

セーフティーキーロックの画像だ。また、付属の専用キーで、トリガーをロックする。

 

L9-A2は個性派のガスブロハンドガン

冒頭でも触れた通り、マニアックなモデルであることは否めない ステアー L9-A2 だが、そこに詰まったKJ WORKSによるこだわりのディテールやギミックは、他のメジャーモデルではなかなか味わえないものだ。既に商業的に成功したモデルを追い越すために注ぎ込まれた創意工夫には目を見張るものがある。

L9-A2は、グロックやM&P9とは違う魅力を持つ。そのため、定番モデルに加えて、もう1丁を探す人にも向く。

有名無名にかかわらず使いやすいエアガンを選びたい。他人とは違うスタイルのエアガンを使いたい。見た目のインパクトが大事。そのようなサバゲープレイヤー、シューティングプレイヤーに是非ともオススメしたいガスブロハンドガンだ。

 
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L9-A2に関するよくある質問(Q&A)

Q. L9-A2とは何を指しますか?

Steyr Pistol A2 MFの、サイズ別の型式名だ。9mm弾を使う最も長いスライドのモデルで、バレルは4.5インチである。

Q. L9-A2のスペックは?

全長は200mm、全高は142mm、重量は850g(マガジン含む)だ。装弾数は22発である。なお、ORGA商品ページの記載だ。

Q. 使えるガスの種類は?

付属するのは、リキッドチャージ式のマガジンだ。別売のCO2マガジンも使える。ただし、初速はCO2式の方が高めだ。

Q. 他社のマガジンは使えますか?

使えない。ORGAの商品ページでは、専用マガジン以外の互換性はないとされている。

Q. 実銃にはどんなサイズがありますか?

C9-A2、M9-A2、L9-A2の3種だ。バレルは、3.8インチ、4インチ、4.5インチである。

Q. ライセンスと製造元は?

ライセンス契約は、ASGが交わした。一方、製造は台湾のKJ WORKSが担当する。

Q. セーフティーロックはどう使いますか?

テイクダウンレバーの解除ボタンを押し込み、左に回す。ただし、操作には付属の専用キーが必要だ。

Q. ステアーとグロックの違いは?

ステアーは、1864年に源流を持つ老舗だ。一方、グロックは1982年にオーストリア軍へ採用された。そのため、歴史の長さでは、ステアーが上である。

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