G&P M249 Para チューン

G&P M249 Para チューン
G&P M249 Para チューン
 

G&P M249 Para チューン


今回はG&P製電動ガンM249 Paraのチューンや分解方法をご紹介させて頂きます。
実銃としてのM249軽機関銃は、FNハースタル社(ベルギー)の米国現地法人であるFNH USAが製造を担当しアメリカ合衆国で国産化されたミニミ軽機関銃です。
アメリカ軍の小部隊の火力不足を補うべく1984年に採用され各部隊に分隊支援火器として広く配備されています。
また用途に応じて改良がされ多数の派生型が存在します。



それでは作業開始します。
ストック基部のピンを二本外しストックを外します。



コッキングレバースプリングを外す為に後方にコッキングレバーをスライドさせます。



メカボックスの後方あたりまでズラすとネジが回せて外す事が出来ます。



次にアウターバレルを外します。
アウターバレルリリースレバーはダミーです。
レバー下にあるイモネジ1ヶ所を外します。



次にハンドガードの根元に左右下の3ヶ所のネジを外すとアウターバレルが取り外せます。



この様にネジ4本でアウターバレル&チャンバー部が分解出来ます。



次にグリップエンドのネジを外しモーターを取り出してグリップも外します。



トリガーガードユニットの前側のネジを外すとトリガーガードユニットが取り外せます。



メカボックス後部の固定ネジを外します。



これでメカボックスが取り出せます。
メカボックスはVer.2ですがセミが無いのでセレクタープレートやカットオフレバーはついておりません。



メカボを開けてパーツを取り出して洗浄します。



軸受けは耐久性向上の為にORGA SUS420 8mm軸受けを使用します。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。
これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。
軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。
軸受けの固定方法をYouTubeで動画をUPしておりますので軸受けの固定!電動ガンの分解やカスタムで必須の軸受け設置を解説!をご覧ください。



軸受けの接着剤が乾く間にシリンダー周りを組みます。
シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございます。
その際はリューター等で削って長さを調整して下さい。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はブログに掲載しておりますのでオルガ Magnusシリンダー組込方法についてをご覧ください。



ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ハイレートスプリングにはメタルTeethピストンの組み合わせがベストです。
弱いレートのスプリングではさほど負担が掛からないのでプラTeethのピストンでも大丈夫ですが、
高いレートのスプリングを使用する場合は耐久性のあるメタルTeethのピストンを使用しましょう。
このピストンは耐久性とコストパフォーマンスに優れ、14歯となっておりますので、通常のサイクルでもハイサイクルでも使用が出来ます。
ピストンを交換した際はメカボ内でピストンが負荷なく動くか確認が必要です。



ノズルは集弾性向上の為にでんでんむしM4用を使用します。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。



今回使用予定のPROWINチャンバーにでんでんむしを差し込み当たりをみます。
ノズルがキツく奥まで入らないのでノズルをちょっと加工します。



どこを削ったかと言いますと、ノズル先端側の径の細い部分を一回り小さくしました。
工具はリューターを使いましたが頑張れば手ヤスリでも出来ます!
ノズルの加工が終わったらシリンダー周りを組上げます。



軸受けの接着剤が固まったらギア周りです。
ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で高耐久、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。



次にシム調整です。
シム調整のコツもYouTubeにて動画をUPしておりますのでシム調整!電動ガンのカスタムやメンテで必須のシム調整を解説!をご覧ください。



ギアのグリスアップはBREAKTROUGH BATTLE BORN ガングリスを使用します。
少量をギアの歯に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。



メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。



この部分の潤滑材も新しいBREAKTROUGH BATTLE BORN HPプロ ガンオイル 金属連結部潤滑材」を使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
これでメカボを閉じてメカボのチューンは終了です。



次にフロント周りのチューンです。
アウターバレルからチャンバーを取り外します。
アウターバレル基部の両サイドのイモネジを緩めるとチャンバーが取り出せます。



チャンバーはオーナー様のご要望でPROWINチャンバーに変更です。
そのままでは使えないのでライン部からカットします。



カットするとこんな感じです。



カットした部分のBB弾誘導パーツがチャンバーに刺さる様にドリルでザグります。



今回はMagnusHDバレルを使用しました。



面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPをHOPアームに瞬間接着剤で接着します。
接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。



チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
組込みの際、純正チャンバーの場合はアウターバレルに組込んでから本体に差し込む事が出来ますがPROWINチャンバーはHOPダイヤルが大きいのでメカボックス側(中側)からチャンバー&インナーバレルをを差し込んでアウターバレルを先から被せる方法を取ります。



チャンバーを組込み後メカボックスを組込みます。
その後トリガーガードユニット→グリップ取付の手順となります。
オーナー様ご提供品のSYSTEMAモーターにSBDを取付けてモーターを組込んでテストドライブ&初速調整です。
初速調整はインナーバレル長で行い、同じ条件の場合インナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。


初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。