Mk23は、G&Pが電動ガンとして再現した、ストーナー63系の軽機関銃だ。ここでは、U.S. Navy MK23 MGを、ORGAのMagnusチューンで仕上げる手順を整理する。
Mk23 Magnusチューンの要点まとめ
- ストックとトップカバー、フロント部を外してメカボックスを取り出す
- 軸受け、ギア、セクターチップ、シリンダー、ピストン、スプリングを交換
- インナーバレルはMagnusバレルに替え、面HOP化で弾道を安定させる
- 最後はインナーバレル長で初速を調整し、ロングレンジで試射する
| 部位 | 使用パーツ(本文より) | 目的 |
|---|---|---|
| 軸受け | ORGA 8mm軸受け(接着固定) | 耐久性の向上 |
| ギア | J-Armament製18:1強化ギア | 耐久性の向上 |
| 給弾 | セクターチップ | 給弾不良対策 |
| シリンダー | MagnusシリンダーセットVer2~Ver6 | 飛距離アップ |
| ピストン | J-Armament製14歯メタルTeethピストン | 耐久性の向上 |
| スプリング | Magnusスプリング | 初速の調整 |
| インナーバレル | Magnusバレル | 弾道の安定 |
| HOPラバー | ORGA DIMENSION フラットHOP | 面HOP化 |
G&P ストーナー Mk23 Magnusチューン
ストーナーMk23の概要

今回はG&P電動ガン ストーナー U.S. Navy MK23 MGのMagnusチューンの様子をご紹介させて頂きます。
実銃としてのストーナーMK23はアメリカのユージン・ストーナー氏が1960年代に開発したLMGで「ストーナー63」と呼ばれました。
「ストーナー63」のコマンド型をMark 23 Mod 0機関銃(Mark 23 Mod 0 machine gun)としてSEALsで採用されました。
ストーナー63は、1963年にユージン・ストーナー氏らが設計した。カドラック・ゲージ社が製造している。そして、同じ機関部から、ライフルや軽機関銃など、複数の形に組める。
ストックとトップカバーを外す

バッテリーはストック内に収納、ストックパッドの小さな穴2ヶ所に六角レンチを差し込んで中にあるネジを回しパッドを外します。
バッテリーは、ストックの中に入る。そのため、まずパッドを外さないと、バッテリー交換もできない。ネジを回すときは、六角レンチが穴の奥まで入っているかを確認したい。
ピンは、抜く向きを確認してから外す。無理に引くと、ピン周りに傷が付く。また、外したピンは、紛失しないよう小皿にまとめる。

次にトップカバーを外します。
トップカバーのピンを外すと簡単に外せます。
トップカバーは、ピンを抜くだけで開く。そのため、工具は不要だ。ただし、外したあとは、中のガイドとチャンバーが見える。ホコリが入らないよう注意したい。

トップカバー下のガイドも外します。
上から見てチャンバー脇のネジを1本外すとこのガイドも外せます。
このガイドは、チャンバー脇のネジ1本で固定されている。そのため、組み戻すときは、ネジを締めすぎないこと。また、ネジ穴の位置を合わせてから締める。
フロント部とハンドガードを外す

続いてフロント部の分解です。
ハンドガード下部のピンを抜いて
両側にあるネジも外します。
フロント部の固定は、ピンとネジの組み合わせだ。そのため、ピンだけを抜いても外れない。また、左右のネジの長さが違う場合があるので、位置をメモしておく。

先程抜いたピンの下にアウターバレル固定用ネジがあるのでそれも外します。
アウターバレルは、この1本のネジで固定されている。そのため、外し忘れると、フロント部が抜けない。ネジの頭を潰さないよう、ドライバーのサイズを合わせる。

ハンドガード上部先端の両脇にマイナスドライバー等を差し込み引っ掛かりを外します。
フロント部が外れると、ロアレシーバーが単体になる。そのため、メカボックスの作業に進みやすい。また、外した部品は、作業の順に並べておくと戻しやすい。
Mk23のグリップとメカボックスを取り出す

グリップエンドのネジを外し、モーターを取出してグリップも外します。
モーターは、グリップの中に入っている。外すときは、配線を引っ張らないように注意する。また、モーターを外したあとは、グリップを後方に抜く。

ロアレシーバーの後部にメカボックスを固定してるネジがあるのでこれも外します。
メカボックスは、ロアレシーバー後部の1本のネジで固定される。ただし、ネジの位置は機種によって異なる。そのため、取り外すときは、周囲のパーツを確認しよう。

これでメカボックスがロアレシーバーから取り出せました。
形状は標準的なVer.2メカボックスです。
Ver.2メカボックスは、多くの電動ガンで使われる形だ。そのため、市販のカスタムパーツを選びやすい。一方、BOXマガジンの給電端子が先端にある点が、この銃の個性だ。
Mk23のメカボックス内部の特徴

一点違う所は先端部に端子があります。
これはBOXマガジンの電力供給用の端子で左右二ヶ所の接点がBOXマガジンの給弾口の端子と接触して通電する仕組みです。
端子は、左右2か所の接点でマガジンと触れる。そのため、組み込むときは、接点の位置を確認する。また、端子の向きも覚えておく。

メカボックスを開けます。
内部も標準的なG&Pのメカボックスパーツ類です。
少しだけ違うのはトリガーが専用品となっているのとセィフティーアームが無いですね。
セーフティアームは、トリガーを止める部品だ。ところが、この銃は、ロアレシーバーのレバーが物理的にトリガーを止める。そのため、メカボックス側には要らない。
ストーナーはロアレシーバーのトリガーの前側にスライド式のレバーがありこれを後退させると物理的にトリガーと接触してトリガーが引けなくなる為にメカボックス部のセィフティーアームは必要ないんですね。
メカボックスの軸受けを交換

メカボックス内のパーツを外し洗浄します。
軸受けは耐久性向上の為ORGA 8mm軸受けを使用し必ず接着固定を行って下さい。
ORGA 8mm軸受けは、SUS420のブッシュタイプだ。8mmタイプのメカボックスに使える。ただし、軸受けの径が違うメカボックスには使えない。
軸受けの固定方法をYouTubeで動画をUPしておりますので軸受けの固定!電動ガンの分解やカスタムで必須の軸受け設置を解説!をご覧ください。
軸受けは、接着剤などで固定することをおすすめしている。そのため、動画で手順を見てから作業すると安心だ。また、ブッシュタイプは、グリスアップが必須になる。
ギアとセクターチップを交換

ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
J-Armament製の18:1ギアは、東京マルイの従来電動ガンと同等のギア比だ。そのため、幅広いセッティングに使える。また、材質はスチール製で、ギアクラッシュが起きにくい。
ギアの材質はスチール製で高耐久、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
セクターチップの組込み方のコツはブログに掲載しておりますのでセクターチップの組込方法よりご覧ください。
セクターチップは、セクターギアに付けて、ノズルの後退時間を延ばす部品だ。そのため、給弾不良を防ぎやすい。また、ハイサイクルのカスタムでは必須とされる。
ギアにセクターチップを組込んだらシム調整を行います。
シム調整のコツもYouTubeにて動画をUPしておりますのでシム調整!電動ガンのカスタムやメンテで必須のシム調整を解説!をご覧ください。
シム調整は、ギアのガタを減らす作業だ。そのため、ギアの回転音も静かになりやすい。ただし、シムの入れすぎは、回転の重さにつながる。
ギアのグリスアップ
ギアのグリスアップには、ガングリスを使用します。
少量をギアの歯や軸部分に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。
グリスは、薄く塗るのがコツだ。そのため、付けすぎないよう注意する。また、ギアの歯と軸の両方に塗ると、回転が滑らかになる。
Magnusシリンダーを組み込む

シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
Magnusシリンダーは、ロングシューティング向けの大外径シリンダーだ。そのため、専用のピストンヘッドとセットで使う。また、LMGやブルバップにも使える。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございます。その際はリューター等で削って長さを調整して下さい。
シリンダーが長すぎると、メカボックスに収まらない場合がある。そのため、少しずつ削って合わせる。ただし、削りすぎると気密が取れなくなる。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
シールテープは、シリンダーとヘッドの隙間を埋める役目を持つ。そのため、気密が取りやすくなる。また、はみ出た分は、カッターで切り落とす。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はブログに掲載しておりますのでオルガ Magnusシリンダー組込方法についてをご覧ください。
組み込みの詳細は、ORGAのブログにもまとまっている。そのため、初めて作業する人は、あわせて読んでほしい。
ピストンとシリンダー周りの組み立て

ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
J-Armament製の14歯ピストンは、ラックギアがスチール製だ。また、本体は樹脂系の混合素材で作られている。そのため、ハイサイクルやロングシューティングにも対応できる。

シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
シリンダー内のグリスアップにはガングリスを使用し、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
気密漏れは、初速の低下や弾道の乱れにつながる。そのため、組み込み前に、必ず確認したい。また、ピストンの動きが重いときは、干渉している部分を削る。
スプリングと潤滑

メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
潤滑材は、少量で十分だ。そのため、塗りすぎて、他の部品に付かないよう注意する。また、ギア周りとシリンダー周りは、グリスの種類を使い分ける。
スプリングはMagnusスプリングを使用しました。
Magnusスプリングは、ORGAが設計した従来電動ガン用のスプリングだ。そのため、Magnusチューンにも使われる。ただし、次世代電動ガンには使えない。
この部分の潤滑材も新しいガンオイルを使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
金属どうしの擦れる部分には、このような専用の潤滑材が向いている。そのため、ギア周りとは別に使い分けたい。
Mk23のロアレシーバー周りとフロント周り

メカボを閉じたらロアレシーバーに戻しグリップやモーターを組込んでテストドライブです。
これでロアレシーバー周りのチューンは完了デス!
組み込んだら、必ずテストドライブをする。そのため、異音や空転がないかを確認する。ただし、このときは、弾を入れずに動かす。

次にフロント周りのチューンです。
チャンバーを回転させるとアウターバレルから引き抜けます。
チャンバーは、回転させると、アウターバレルから抜ける。そのため、力任せに引っ張らない。

これがストーナーのチャンバーとインナーバレルです。
少し見ずらいですが上から給弾されるチャンバーです。
この銃のチャンバーは、上から給弾される。そのため、チャンバーの向きに注意して扱う。
Magnusバレルを組み込む

インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
Magnusバレルは、6.23mmのワイドボアだ。そのため、BB弾が内壁に当たりにくくなる。また、ORGA製は側面にも溝があり、面HOPを組みやすい。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。
インナーバレルの溝加工

分解した純正インナーバレルです。
この銃の場合はインナーバレルに上側に専用の溝が掘ってあります。
純正のバレルには、上側に専用の溝がある。そのため、交換するバレルにも、同じ溝が必要になる。

Magnusバレルにも同じ様に上側に幅1mmの溝を掘ります。

これは何の為の溝かと言いますとインナーバレル固定クリップの内側に突起があり、この突起がハマる為の溝です。
これでインナーバレルの回転止めと回転方向の位置決めとなります。
溝は、バレルの向きを決める役割を持つ。そのため、溝がずれると、HOPの向きもずれる。
通常のチャンバーは下からクリップで固定しますがこの銃は給弾同様上からクリップでインナーバレルを固定するのでこの様な仕様に。
Mk23の面HOP化

面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
ORGA DIMENSION フラットHOPは、ORGAが長年のカスタム経験をもとに設計した。また、多くのチャンバーに、無加工で組み込める。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
専用のステンレス平行ピンを使うと、ラバーの伸縮やねじれが減る。ただし、ピンを使うとHOP調整がタイトになる場合がある。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPは必ずHOPアームに接着しましょう。
接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。
テンショナーは、HOPアームに接着する。そのため、使用中のずれを防げる。
Mk23の初速調整と試射

チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
HOPが水平に降りないと、弾道が曲がる。そのため、この確認は、省かないでほしい。
アウターバレルにこれらを組み込んでロアレシーバーと組み合わせて初速の調整です。
インナーバレル長で初速の調整を行います。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
初速の測定は、毎回同じBB弾と条件で行う。そのため、比較がしやすくなる。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。
なお、改造後の初速は、必ず自分で測定してほしい。また、フィールドや法令の基準に収まる範囲で使うことが大切だ。
Mk23 Magnusチューンに関するよくある質問(Q&A)
Q. Mk23とは何ですか?
ストーナー63のコマンド型で、U.S. Navyが採用した機関銃だ。また、今回の電動ガンは、G&P製のU.S. Navy MK23 MGになる。
Q. Mk23のバッテリーはどこに入りますか?
ストックの中に入る。ストックパッドの小さな穴に六角レンチを差し込み、ネジを回してパッドを外す。
Q. Mk23のメカボックスは特殊ですか?
標準的なVer.2メカボックスだ。ただし、先端にBOXマガジン用の給電端子がある。
Q. Mk23にセーフティアームがないのはなぜですか?
ロアレシーバーのレバーが、物理的にトリガーを止めるためだ。そのため、メカボックス側には必要ない。
Q. Mk23のMagnusチューンで何を交換しますか?
軸受け、ギア、セクターチップ、シリンダー、ピストン、スプリング、インナーバレル、HOPラバーだ。
Q. Mk23のインナーバレルに溝を掘るのはなぜですか?
インナーバレル固定クリップの突起をはめるためだ。そのため、回転止めと位置決めを兼ねる。
Q. Mk23の初速はどのように調整しますか?
インナーバレルの長さで調整する。短いと初速は低く、長いと高くなる。










