GHK M4 の特性:トラブル回避のノウハウ

GHK M4 の特性:トラブル回避のノウハウ
GHK M4 の特性:トラブル回避のノウハウ
 

GHK M4 使用及び仕様を考えたトラブル対策

こんにちは!ORGA AIRSOFT トレポン・ガスブロ担当の安藤です。ORGAで強力に推していることもあり、フィールドでも GHK M4 ユーザーさんとお会いする機会が多くなってきました!リコイルの強さや質感の高さに魅了されて手に取られた方も多いのではないでしょうか?

気候的に7~9月はガスブロの性能が最大限に引き出されるのでガスブロといえば夏!なイメージですが、GHK製品はCO2での運用も出来るので、オールシーズンガスブロと言っても過言ではありません。

最近GHK M4系でCO2運用されている方々からお話を聞く機会や、お問い合わせでも使用上陥陥りがちなトラブルについて報告が上がっておりますので、GHK M4調整と注意点という観点でお話したいと思います。

GHK M4 ボルトキャリア

過去にも記事でGHKガスブロのトラブルに関して触れているのですが、今回は更に深堀りした内容をお送りしたいと思います。

個人カスタムや当店以外で入手したGHK M4を修理、及びカスタムしたいというご依頼も増えていますが、特にトラブルが解決できなくて持ち込まれるケースが多く、実際に報告された内容も含めてご紹介させて頂きます。

トラブルパターンや何故起きてしまうのかを知っておくことで、トラブル発生前に対応が可能なケースもございますのでご参考にして頂ければ幸いです。

 

不具合内容

1:樹脂製のノズルストッパー
ボルトキャリアのノズルストッパーのノズル固定側が折れてしまうという症状が報告されています。折れていても使用上問題はありませんが、折れ方が悪い場合は交換が必要となるケースもあります。

GHK M4 ノズルストッパー

GHK M4 ノズルストッパー破損

2:ボルトキャリアガイド
ボルトキャリアの上部に設置されているチャージングハンドルに掛かる部分。根本から折れてしまうことが稀にあります。

3:ボルトキャッチレバー
ボルトキャリアをキャッチしボルトストップをかけるパーツになりますが、重たいうえ激しく動くボルトキャリアを制御するため、変形や折れがつきものとなるパーツです。

4:ボルトキャリアパーツの脱落
ボルトキャッチが引っかかるボルトキャリア側のパーツ。こちらもレバー同様大きな負荷がかかるので破損しやすいパーツです。

正常
GHK M4 ボルトキャリアパーツ

外れた状態
GHK M4 ボルトキャリアパーツ破損

 

トラブルの共通点と改善点

GHK M4にて報告されたトラブルで何点か共通点がございます。

・強化リコイルバッファーと強化スプリングの併用
・フルオートの多用
・1年を通してCO2のみでの運用

上記3点が事例で共通している点になります。

強化リコイルバッファーと強化スプリングの併用
両方のパーツを併用することにより強烈なリコイルを感じる事ができる簡単に組み込み可能なカスタムですが、早期的なボルトキャリアガイドの破損に繫がりやすくなります。

使用上も極端にチャージングハンドルが重く引きにくくなるので、一長一短のあるカスタムであり好みが分かれるかと思います。

対策:オススメとしてはどちらか一方のみのカスタムにした方がトラブルに繋がりにくくなります。
もちろん色々なメーカーからカスタムパーツが出ておりますので、組み合わせのバランスによっては両立できるかもしれません。

フルオートの多用
内部がフルスチールとはいえ、金属の特性上同じ硬度同士がフルオートで高速で打ち付けられると熱を持つため、意外と簡単に折れてしまう事があります。

対策:フルオートは多用せずにセミを中心にご使用頂き、フルオート使用時も2~3点バーストでお使い頂ければと思います。

1年を通してCO2のみでの運用
ポテンシャルを引き出す為に必要不可欠なのがCO2になりますが、季節を問わず使用しすぎると、フルオート多用と同様の事が起きます。更に強化リコイルバッファーと強化スプリングの併用、フルオートの多用という事例が3つとも合わさることにより、極端に寿命を短くする可能性がございます。

対策:季節によりリキットチャージガスとCO2を使い分ける併用使用が、長寿命でお使い頂く最善の策になります。

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暑い時季(5月~10月)はリキットチャージガス・寒い時季(11月~4月)はCO2

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上記の様な使い分けによって、より長寿命でお使い頂けます。
季節による使い分けをするうえでNPASは必須アイテムですので、NPASノズルは必ず組み込みする様にオススメしております。

 

ORGAコンプリートカスタムでは….

GHKコンプリートのお取り扱い開始当初にアップした記事でもご紹介しておりますが、当店のコンプリートは内部パーツが最良の組み合わせとなっています。

GHK M4高性能カスタム

組み込みパーツ

T-N.T STUDIO製 APS-X CNCホップアップチャンバー
・T-N.T STUDIO製 APS-X専用 ORGA MAGNUSバレル
RA-TECH製 GHK M4系 NAPSノズル

パーツ特性

・T-N.T STUDIO製 APS-X CNCホップアップチャンバー
本パーツを組み込むことによりHOP調整が楽に行えるようになります。
他メーカーでは実現出来なかった、HOPダイヤルのテンション低減により微調整がしやすく、またCNCアルミ成型なので頑丈です。

GHK M4 用TNTチャンバー

GHK M4 用T-N.Tチャンバー

 

HOP形状もBB弾に合わせるようなアーチ状になっており、かつ長掛になりますので横ブレしない弾道を実現しております。

TNTチャンバーのホップパッキン

・T-N.T STUDIO製 APS-X専用 ORGA MAGNUSバレル
内径6.23mmのWidebore構造はより多くのガスを初速側に振る事に適しており、CO2と合わせるとその効果は絶大。BB弾に効率的に推進力を持たせることにより弾道・命中精度は他のガスブロとは比較にならない性能です。

※真夏のリキットチャージガス使用でも同等の性能を引き出せます。

・RA-TECH製 GHK M4系 NAPSノズル
ORGAコンプリートの一番の要と言えるRA-TECH製 NAPSノズル!GHK M4ガスブロ用のノズルでは、この製品を除いてほかに適切なパーツはありません。
NPASが入っている上、ノズル先端がスチール製となっているのが理由です。

なぜスチールノズルがGHK M4必須アイテムかのかといえば、その理由はマガジンの構造にあります。

GHKのマガジンリップ割れ問題の原因は、構造上リップ前面が薄く経年劣化等でリップ割れが起きてしまいます。
リップが割れる事によりBB弾が保持出来ず、射撃時にリコイルの振動でチャンバー内にBB弾が飛び出して詰まってしまいます。

この時、ノズル先端がスチールの場合最悪でもチャンバーベースに弾が詰まるだけで故障には至りません。先端が樹脂のままですとBB弾が詰まった時にノズルごと潰れてしまい、ノズルの交換を余儀なくされます。

破損及び変形報告されているのは画像が示す2か所になります。

ノズル付近
GHK M4 ノズル

弾を押し出す部分
GHK M4 ノズル

ORGAではM5ネジを純正ノズルに組み込んだカスタムノズルをコンプリートに採用しなかった理由がここにあります。
純正ノズルは取り扱いのある店舗が少ないので、壊れてから慌てるより早めにRA-TECH製 GHK M4系 NAPSノズルに換装することをオススメ致します。

・HOP調整も簡単♪
専用器具をノズル先端から差し込み回すだけで1クリック初速が2~4m/s±程変動致します。

GHK M4 NPASノズル

専用工具差し込み図
GHK M4 NPAS調整

初速側へ振っている場合(初速+)
GHK M4 NPASノズル フローバルブ初速側

ブローバック側へ振っている場合(初速-)
GHK M4 NPASノズル フローバルブリコイル側

 

総評

トラブル・対策について書いてきましたがいかがだったでしょうか?

GHK製品はM4系に関わらず非常にクオリティの高い物となっており細部まで作りこまれております。
非常に優れておりますが、フルスチールを過信して間違った使い方をしてしまうと壊れる可能性もありますので、CO2運用に関しては用法用量を守って快適なガスブロライフを送れるようにしましょう!

より長くお使い頂けるように、ORGAスタッフのわたしく安藤も協力していきますので、お困りの事がございましたら
お気軽にお問い合わせください。

ホームページからお問い合わせよりメールを頂くか、お電話でも対応可能です。

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