FN SCAR 20Sに6.5mmクリードモア仕様が登場

FN SCAR 20Sに6.5mmクリードモア仕様が登場
FN SCAR 20Sに6.5mmクリードモア仕様が登場
 

FN SCAR 20Sに6.5mmクリードモア仕様が登場
USSOCOMの6.5CM採用に合わせ民間向けライフルにも対応進む

先日、フランス軍においてセミオートスナイパーライフル(DMR:マークスマンライフルとして使用される)としてFN HERSTALのSCAR-H PRが採用されたことをお伝えしたが、同じくSCAR-HのバリエーションモデルでFNアメリカが販売を手掛ける民間仕様のSCAR 20Sに新たに6.5mmクリードモア(Creedmoor)仕様が登場した。

FN SCAR

FN SCAR 20SはUSSOCOM(アメリカ特殊作戦軍)が採用するマークスマンライフルの1つ「MK20 SSR」の民間仕様で、本来7.62x51mm NATO弾を使用する。MK20 SSRはFN HERSTALで言う所のSCAR-H TPRと同等のモデルで、フランス軍の採用したSCAR-H PRとはストックが異なる。

USSOCOMでは2017年より7.62x51mm NATO弾をより精度の高い弾薬へと置き換える計画の中で複数の中間弾薬のテストを実施。6.5mmクリードモアは優秀な成績を残しUSSOCOMでの採用が決定している。7.62x51mm NATO弾から6.5mmクリードモアへの仕様変更はモジュールの変更のみで対応が可能で、USSOCOMでは6.5mmクリードモア仕様のMK20 SSRの実地検証が実施されている模様。

今回、民間仕様のSCAR 20Sに6.5mmクリードモア仕様が追加されたのも、これらUSSOCOMでの試作機の実績があることに加え、民間での6.5mmクリードモアの人気が非常に高いものとなっていることが挙げられる。今後、民間仕様のSCAR 20S製造におけるフィードバックを軍用仕様のMK20 SSRにも反映することができるという利点もあるのかもしれない。

6.5mmクリードモア

 

FN SCAR 20S 6.5CMの仕様

FN SCAR 20S 6.5CMは、7.62x51mm NATO弾を使用するという点以外は基本的に従来の20Sとほぼ同様の仕様となるが、今までFDEしかなかったカラーリングに新たにマットブラックを追加。20インチのバレルの先端にはSUREFIRE製のProComp762マズルデバイスを装着する。

6.5mmクリードモアは7.62x51mm NATO弾の由来ともなった.308ウィンチェスターを起源とする弾薬であることもあり、リム径が同等、弾薬長も僅かな差のため17S(SCAR-H)用マガジンがそのまま使用できる。

FN SCAR

本来、SCARとはUSSOCOMのSCAR(Special operation forces Combat Assault Rifles)計画に基づいて開発された特殊部隊用アサルトライフルである。21世紀になってから開発されたアサルトライフルの中でも世界的な採用数や製造数、知名度などを見れば成功したと言えるライフルである。

数多くのバリエーションが誕生し今では民間仕様も存在するほど馴染みのあるライフルとなったものの、SCAR 20S 6.5CMの登場によって改めてUSSOCOMありきで開発されるエリートライフルとしての存在感を高めることとなった。

 
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