英雄ランディ・シュガートに想いを馳せる M14 ブラックホーク DMR トリビュートモデルが登場
ブラックホーク DMR トリビュートは、FULTON ARMORYのM14系実銃だ。映画「ブラックホーク ダウン」のシュガートへの敬意が背景にある。そのため、ここでは背景と仕様、メーカーの姿勢を順に整理する。
要点まとめ:M14 ブラックホーク DMR トリビュート
- 元ネタ:「ブラックホーク ダウン」のランディ・シュガートとM14
- メーカー:創業30年以上の老舗ビルダー、FULTON ARMORY
- 精度:Federal Gold Medal Match弾で1.5MOA以下を保証
- 主な仕様:22インチのGIコンツアーバレル、グラスファイバー製ストック、スコープマウント
- 注意:実銃のため、日本では購入できない
サバゲープレーヤーをはじめとするミリタリー好き・銃器マニアにとっては金字塔とも言える書籍及び映画「 ブラックホーク ダウン」。アメリカ軍のソマリア内戦介入から撤退するきっかけになった激戦「モガディシュの戦闘」を描いた同作で最も心に刺さるシーンは、墜落した ブラックホーク の乗組員を民兵から守るため、たった2名で地上へ降下したランディ・シュガートとゲイリー・ゴードンの勇姿であることは言わずもがな。
M14とシュガートの物語
特に、墜落した ブラックホーク へと迫る多数の民兵たちを、命を落とすその瞬間までM14で狙撃し続けたランディ・シュガートの姿に心打たれ、サバゲーでM14とシュガートの装備を再現するプレイヤーは少なくない。M14はエアガンとして、電動ガンでもガスブロでも優秀な製品が多く根強い人気を誇るが、実銃においても侮るなかれ。スプリングフィールドでの製造を終えて60年近く経とうとしている今もなお隊員からの信頼が厚く、改修をしながら配備されている実に優秀なライフルなのだ。
M14は、1957年に米軍が制式採用したライフルだ。使用弾は7.62×51mm NATO弾である。ただし、主力小銃としての期間は短く、1960年代にM16へ交代した。それでも、近年はマークスマン用途で再び注目されている。
そんなランディ・シュガートとM14に敬意を表したモデル「M14 ブラックホーク DMR トリビュート」が、FULTON ARMORYから発売され話題となっている。
1993年10月3日、モガディシュで2機のブラックホークが撃墜された。シュガートとゴードンは、負傷した乗員を守るため地上へ降りた。2人は後に名誉勲章を追贈されている。なお、乗員の一人マイケル・デュラントは生還した。
M14 ブラックホーク DMR トリビュートの概要
アメリカ軍ではいまだに現役として活躍する個体が多いM14であるが、そのため民間市場にはオリジナルのM14レシーバーが出回ることはない。そのためFULTON ARMORYではオリジナルを忠実に再現したセミオート仕様のレシーバーを製作してM14を組み上げている。
M14は、頑丈な構造と遠距離向きの弾薬が持ち味だ。そのため、DMR(選抜射手用ライフル)の素材として相性がよい。一方、オリジナルのレシーバーは出回らず、民間向けは新造品が中心になる。
M14 ブラックホーク DMR トリビュートについてはただのM14クローンではなく、当時のデルタフォース仕様やランディ・シュガートが使用していたM14外装を再現しつつ、バレルやトリガー、ガスピストンについてはナショナルマッチパーツを多数使用。射撃精度については、Federal Gold Medal Match弾を使用すれば1.5MOA以下の集弾性能を保証する。中には質の悪いクローンも多いなか、「何よりも優れたM14を製作する」というFULTON ARMORYのポリシーを象徴する仕様となっている。
1MOAは、100ヤードで約1インチの広がりを示す角度の単位だ。そのため、1.5MOAなら、100ヤードで約1.5インチに収まる計算になる。ただし、保証は指定のマッチ弾を使った場合に限られる。
M14 ブラックホーク DMR トリビュートの主な仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バレル | 22インチGIコンツアー、クロームライン、ライフリング1:12(標準仕様) |
| ストック | USGIグラスファイバー製(黒)、ブラッドリー製のチークライザー付き |
| マウント | ピカティニーレール(レシーバーに取り付け済み) |
| 精度保証 | 1.5MOA以下(Federal Gold Medal Match弾使用時) |
| 選べる仕様 | バレル長(18.5インチなど)、6.5 Creedmoor仕様、レシーバーの種類 |
数値は、FULTON ARMORY公式ページの記載に基づく。ただし、仕様は変更されることがある。そのため、購入を検討する場合は公式の最新情報を確認してほしい。
レシーバーとストックの特徴
USGI同様の素材と熱処理を行ったレシーバーにはスコープマウントが取り付けられ、グラスファイバー製のストックフレームにはチークピースが付属。 ブラックホーク ダウンで登場したM14とは幾分仕様が異なるようだが、海外の銃愛好家がブラックホーク・インスパイアとして製作したM14クローンにおいても同様の仕様が見られるため、映画よりもFULTON ARMORYの仕様の方がシュガートのM14に近いのでは?とも思える。
USGIとは、米軍に納入された制式品の規格を指す言葉だ。そのため、同じ素材と熱処理を使う点は、実銃としての信頼性に直結する。
オプションと実用性
FULTON ARMORYが「単なるクローンではない」と言う通り、シューター個々に併せて運用しやすいようバレルやレバー類をアップグレードできるオプションが用意されており、ただ形恰好を揃えたのではなく、あくまで実用的なライフルとして販売している点に同社の姿勢を感じる。
オプションには、バレル長の違いや、6.5 Creedmoor仕様がある。そのため、使い方に合わせて1挺を仕立てられる。例えば、取り回し重視なら短いバレルが選択肢になる。
FULTON ARMORY M14 Black Hawk DMR
日本では、このような実銃は購入できない。そのため、気になる人は、エアガンのM14で雰囲気を楽しむのが現実的だ。電動ガンでもガスブロでも、完成度の高い製品が多い。
※実銃のためもちろん日本では購入はできません!
FULTON ARMORYとは?
FULTON ARMORYは、United States Rifleと呼ばれるM14(M1A)を最高の状態で銃愛好家達に届けるために立ち上げた創業30年以上の老舗ビルダーで、現在では他にM1ガーランドやM1カービン、AR-15、AR-10も含めたアメリカ生まれのミリタリーライフルの民間仕様を製造・販売している。
United States Rifleは、M14の民間仕様を指す呼び名だ。そのため、同社は30年以上、その製作に取り組んできた。さらに、M1ガーランドからAR-10まで、軍用ライフルの再現に強みを持つ。
M1ガーランドについてはスプリングフィールド製のオリジナルレシーバーを使用するものの、一般市場では入手が困難であるその他のミリタリーライフルについては、設計から製造方法、材料に至るまで忠実に再現を行い、アメリカ軍の武器遺産を保存し続けることに注力している。
原型に忠実であることが、同社の一貫した方針だ。また、設計や材料まで再現するため、アメリカ軍の武器遺産を残す役割も担っている。
M14のエアガンに興味があれば、こちらの商品一覧を確認してほしい。
関連記事:
EBR MK14 DMRについて
DMRって何?Designated Marksman Rifle
M14について
ブラックホーク DMR トリビュートに関するよくある質問(Q&A)
Q. M14 ブラックホーク DMR トリビュートとは何ですか?
FULTON ARMORYが製作するM14系の実銃ライフルだ。また、映画「ブラックホーク ダウン」のシュガートに、敬意を表したモデルである。
Q. ランディ・シュガートとはどんな人物ですか?
「モガディシュの戦闘」で、墜落したブラックホークの乗員を守るため地上へ降りた人物だ。さらに、M14で民兵を狙撃し続けた姿が、映画でも描かれている。
Q. 射撃精度はどのくらいですか?
指定のマッチ弾を使えば、1.5MOA以下の集弾性能が保証される。ただし、条件はFederal Gold Medal Match弾の使用だ。
Q. 日本で購入できますか?
購入できない。実銃であり、日本では入手できないためだ。そのため、気になる人はM14のエアガンを検討してほしい。
Q. FULTON ARMORYとはどんなメーカーですか?
M14(M1A)を中心に、軍用ライフルの民間仕様を製作する老舗ビルダーだ。また、創業は30年以上前で、M1ガーランドやAR-10も扱う。
Q. M14の使用弾は何ですか?
7.62×51mm NATO弾だ。1957年に米軍が制式採用した。ただし、その後は主力がM16へ移っている。
Q. 「ブラックホーク ダウン」とはどんな作品ですか?
ソマリア内戦への米軍介入を描いた書籍と映画だ。そのため、題材は「モガディシュの戦闘」である。この戦闘は、米軍が撤退を決めるきっかけになった。
Q. DMRとは何ですか?
選抜射手用ライフルのことだ。通常の小銃より遠くを狙う役割を担う。なお、詳しくは関連記事で解説している。








