クリンコフについて

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クリンコフについて

クリンコフ(krinkov)とはAKS-74Uで、日本で使われる愛称としてクリンコフとよばれている。AK47、AKM、AK74と進化を重ね、旧ソビエト連邦崩壊後もロシアのAK100シリーズと呼ばれ、現在では世界一の生産数をほこるアサルトライフルとなったAK-74(カラシニコフの1974年型自動小銃)の派生型として、1985年頃にロシアの特殊部隊向けモデルとして誕生。欧米ではAKS-74Uに限らず、フルサイズのAKに比べてガスバイパスを短縮化したモデルは(素体の形状や口径にかかわらず)クリンコフの名称を与えられている。

アメリカではセミオート限定にしてストックを廃する事でピストルとして登録したもの、逆にガスバイパスを短縮化しながらフラッシュハイダーを省略、バレルを延長して法律上の問題をクリアした変わり種などが存在する。

クリンコフの特徴

AK-74のストックを折りたたみストックにしたモデルがAKS-74、それをさらに銃身を切り詰めたものがAKS-74Uとなっている。折りたたみストックを伸ばしても全長は730mmしかない。バレルが極端に短いため、建物内部など、狭い場所での近距離戦闘に向き、空挺部隊や特殊部隊などで用いられている。取り回しの良さや軽量なことから、車両搭乗員や砲兵の携行武器としても用いられている。短くなった銃身に合わせ、ライフリングのピッチはAKS-74の200mm/1回転から160mm/1回転に変更されている。短い銃身でもガスシステムの作動に十分なガス圧を得るため、フラッシュハイダー内部はガス室が設けられている。

 

1985年頃に、レシーバー左側面に暗視スコープを装備できるマウントレールを備えたAKS-74UNが採用された。同じ頃にロシアの特殊部隊向けモデルとして、AKSB-74Uが採用され、AKSB-74Uに暗視装置が搭載可能なマウントレールを備えたモデルはAKSB-74UN (AKS-74UBN)と呼ばれる。また、AKSB-74Uに”BS-1M(BS-1の改良型)”と呼ばれる専用の30mm消音グレネードランチャーとグレネードサイトを取り付けたモデルは「SGK Kanarejka(カナリィエィカ)」、「5.45/30mm 特殊小銃-グレネードランチャー複合体 (カナリア)」の意)と呼ばれる。

ウサーマ・ビン・ラーディンやアイマン・ザワーヒリーがメディアに登場する際、側に立てかけてあるのが本銃である。オサマ・ビン・ラディンが愛用していた事で「ビン・ラディンモデル」という愛称もある。

AK-74のエアガン

日本では、AK-74のエアガンはエルエスが製品化した組み立て式モデルガン、コッキング式エアガン、外部ソース式ガスガンが最初といわれている。AKMも同時に製品化されて更に別売のプラスチック組み立て式のAK用銃剣も販売された。

エルエス倒産後は、AK-74を出す国内メーカーは一時期消滅し、後にエスコートが発売したガスブローバックガンしか存在せず、東京マルイ製電動ガンAK-47を74にするコンバージョンキットや、海外製の電動ガンを購入するほか無かった。日本ではエアコッキング式のAK-74は中古市場以外ではほぼ入手不能となった。AK-74の金型は、韓国のトイガンメーカーであるトイスターに受け継がれ細部が改良されたAK-74のエアコッキング式トイガンが近年発売されており、一部の輸入代行業者、輸入販売業者を通して入手することが可能となっているが、2007年12月20日に、東京マルイがリコイルショック発生装置とボルトのブローバック機構を搭載した次世代電動ガン第一号として、AK-74MN(AK-74M)を発売した(生産終了)。現在のAKシリーズはAKS-74U、AK-102、AKS-74が次世代電動ガンシリーズとしてラインナップされている。

また、香港や台湾のトイガンメーカーから大量にバリエーションが展開されている他、AK-47に関しては実銃パーツを使用したコンプリートモデルをRS社が発売。2012年に国内初であるGBB式AK-74MをKSCが発売し、翌年2013年にはGBB式AKS-74Uを発売している。

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