グロック19は、1988年に登場したコンパクトなハンドガンだ。この記事では、歴史と採用例、愛される理由を整理する。
グロック19の要点まとめ
- GLOCK17のコンパクトモデルとして、1988年に登場した
- 軍や法執行機関に広く採用され、シリーズの花形になった
- 信頼性、軽さ、メンテナンス性が高く評価されている
- エアガンでは、VFC/Umarexと東京マルイが製品化している
GLOCK19 について徹底解説!広く愛されるハンドガンの真実
リアリティを追求したエアガンメーカーVFCから遂に登場した GLOCK19 。さらには東京マルイからも発売されるとあって、サバゲー業界では何かと話題だが、エアガンや実銃問わず世界中で広く愛されるハンドガンであることはもはや公然の事実である。そんな GLOCK19 について、今一度掘り下げ見よう。
実銃のグロック19は、9mm弾を使うコンパクトなモデルだ。標準のマガジンは15発で、バレルとグリップはGLOCK17より約12mm短い。そのため、携帯性に優れ、持ち歩きやすい。
歴史を変えたハンドガン、GLOCKとは?
GLOCKとはオーストリアで生まれた言わずと知れた名銃であることは誰しもが知るところであろう。最初に開発されたモデルは GLOCK17 である。
それまで常識では考えられなかった、フレーム全体にプラスチックを用いたことや、1980年代当時としては変わったデザイン、特殊なトリガーセーフティー、そもそもグロック社が銃器メーカーではなかったなど様々な理由から発売当初は敬遠されていた。
GLOCK17は、1982年にオーストリア軍と警察へ、P80として採用された。その後、1980年代に輸出が始まり、ノルウェーやスウェーデンも導入した。つまり、軍用として評価されてから、世界へ広がった銃だ。
プラスチックフレームが標準になるまで
しかし、オーストリア本国での軍や警察での採用を皮切りに徐々にその信頼性や知名度を上げていき、今ではアメリカをはじめ世界各国の組織で使用され、世界でもっとも有名なハンドガンと言っても過言ではないほどである。
GLOCKは自身の知名度を上げただけでなく、その信頼性に影響され歴史ある他の銃器メーカーもこぞってプラスチックフレームのハンドガンやライフルを作り始めるきっかけを作った、銃器開発の流れを変えた存在だと言える。
フレームには、ナイロン系のポリマーが使われている。また、トリガー、ファイアリングピン、落下の3つの安全装置が内蔵されている。そのため、外部の安全装置を操作せず、すぐに撃てる。
GLOCK19の登場
GLOCK19 は、GLOCK17のコンパクトモデルとしてGen.2フレームと共に1988年に登場した。
装弾数は減ったものの、扱いやすいサイズ、軽減された重量、Gen.2となったことで扱いやすくなったフレームと併せ人気を博し、1990年代当時GLOCK26の登場まではシリーズ中一番の人気のある製品であった。登場した当初からスウェーデン陸軍に採用され、現在に至るまで名だたる部隊や機関に採用され続けており、 GLOCK19 はまさにグロック社の 花形 といえるハンドガンなのである。
その後も、世代の更新が続いた。例えば、Gen.4は2010年に登場し、Gen.5は2017年に発表された。ただし、細部の仕様は、世代ごとに異なる。
FBIが小型の9mm拳銃を求めた際には、強化型のGLOCK19Mが開発された。また、米海兵隊の一部の要員にも、GLOCK19Mが配備されている。そのため、軍と警察の両方で、型番が派生している。
GLOCK19人気の秘密!現在でもあらゆる部隊や機関で重宝されている実態とは?
「人気がある」と言っても、 GLOCK19 は実際どんな組織で使われているのだろうか?様々な記事を参考に情報を集めてみたので、その実態を見てみて欲しい。
採用例は、特殊部隊から警察まで幅広い。そのため、順番に整理しておこう。なお、採用年や運用は、情報をまとめた当時の内容だ。
特殊部隊での採用例
●SEALs
米海軍特殊作戦コマンド(NSWC:Naval Special Warfare Command)がSIG P226の替わりとなるSEALsの新サイドアームとして2015年に採用。
SEALsは、SIG P226に代わる新しいサイドアームとして採用した。また、同じ頃にMARSOCも採用している。そのため、特殊部隊の間で、評価が広がったと考えられる。
●MARSOC
SELAsでの採用を受け、2015年に米海兵隊特殊作戦コマンドにより採用、2016年には一本化。それ以前から特殊部隊では既に GLOCK19 を使用していたという報告もある。
GLOCK19 は、それまで使用していたMARSOC1911よりも軽く、ポリマーフレームの耐食性は海で作戦行動をする事の多い海兵隊員のニーズに合ったものであった。
DELTAとレンジャー部隊での採用例
●DELTA
制式採用は GLOCK22 であるものの、よりコンパクトなモデルで9mm弾を好む隊員は GLOCK19 を使用することもある。
●米陸軍レンジャー部隊
各特殊部隊に採用されていることから、レンジャーでも GLOCK19 が採用される。
GLOCK自体そもそも軽いハンドガンであるが、GLOCK17に比べ2発の弾を犠牲にするだけで一回り小さく重量も軽くなる点が、重装備である隊員の総重量を減らすのには有効であると考えられた。
レンジャー部隊が重視したのは、携帯時の軽さだ。重装備では、1gでも軽い方がよい。そのため、小さく軽いグロック19は、選ばれる理由が明確だった。
グリーンベレーとFBIでの採用例
●グリーンベレー(アメリカ陸軍特殊部隊)
アメリカ陸軍特殊部隊(U.S.Army Special Forces)では、ハンガリー特殊部隊との共同訓練中にGLOCK19を使用していたとの報告がある。
●FBI人質救助チーム(Hostage Rescue Team :HRT)
●フランスのDGSE情報機関(対外治安総局)の準軍組織であるAction Division
このほか、特殊部隊や情報機関でも採用例がある。ただし、組織ごとに採用の範囲や時期は異なる。そのため、一覧は、あくまで代表例として読んでほしい。また、最新の運用状況は、各組織の発表で確認するとよい。
警察での採用例
●ニューヨーク州警市警
州警ではすでにGLOCK17、19の運用が進められ、市警においても警官用として使用されている他、未だにリボルバーを使用している警察官については今年、最後のハンドガンのリプレイスが進められることになり、警察官が選べる選択肢の中にGLOCK19が存在する。
警察では、州警と市警の両方で、GLOCK17と19の運用が進む。例えば、リボルバーからの更新時に、グロック19が選択肢に入った。ただし、制式採用の範囲は、組織ごとに異なる。
他にも多数の情報があり紹介しきれないが、ここまで多岐に渡って、しかも発売から30年経っても尚第一線で使われ続けるにはそれなりの理由がある。
採用が広い理由は、数字や制度だけでは説明できない。そこで、次の節では、現場の声から見える評価をまとめる。また、サバゲーでの人気の理由も、そこにつながる。
GLOCK19 が慕われ続ける理由とは?
実銃ユーザーが挙げる評価
実銃における信頼性が高いのが、なによりもGLOCKの名声を高めた理由であるのは確かだ。
元米軍兵士や警察官などのGLOCKの総合的な意見をまとめるとこうだ。
1. 極めて信頼性が高い
2. メンテナンスが容易である
3. 射撃精度が高い
4. 重量が軽い
5. 耐久性が高い
6. 安定したトリガープル
7. カスタムパーツが豊富である
8. 費用対効果が高い
として、GLOCKピストルの優位性を評価している。
評価が高い項目は、どれも日常の運用に直結する。例えば、メンテナンスが容易なら、訓練の回数を増やせる。また、費用対効果が高ければ、組織全体に配備しやすい。
発売から30年以上、現役である理由
GLOCK19 そのものは1988年に登場した古い銃であるが、ご存知のようにGLOCKは常に改良を重ね世代を更新しており信頼性には定評がある。そのため絶妙なサイズと相まって様々な特殊部隊や法執行機関より引く手あまたな状況となってるのだろう。
世代を重ねても、基本設計は大きく変わっていない。そのため、古い部品や知識が、新しい世代にも生きる。一方、改良点は、世代ごとに細かく積み上がっている。
現場での採用もさることながら、FBIや警察などを題材とした海外ドラマでもGLOCK19の登場シーンは多く、ミリタリー好きのみならず警察特殊部隊や警官装備を好むファンまで幅広く人気を集める要因となっている。現実世界でもメディアの中でも活躍するハンドガン、それがGLOCK19なのである。
エアガンでは、グロック19は定番のハンドガンだ。そのため、VFC/Umarexや東京マルイの製品が人気を集めている。また、グリップを変えるカスタムも、手軽に楽しめる。
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グロック19に関するよくある質問(Q&A)
Q. グロック19とは、どんなハンドガンですか?
GLOCK17のコンパクトモデルだ。1988年に登場し、軍や警察に広く採用されている。
Q. グロック19の口径と装弾数は?
9mm弾を使い、標準のマガジンは15発だ。ただし、仕様は世代や仕向け地で異なる。
Q. GLOCK17との違いは?
バレルとグリップが約12mm短い。そのため、携帯性に優れる。
Q. なぜ、特殊部隊で使われるのですか?
軽く、信頼性が高いためだ。また、ポリマーフレームは、海でも使いやすい。
Q. GLOCKの3つの安全装置とは?
トリガー、ファイアリングピン、落下の3つだ。いずれも内蔵されている。
Q. グロック19はいつ登場しましたか?
1988年だ。Gen.2のフレームと共に登場した。
Q. エアガンのグロック19は、どこの製品が人気ですか?
VFC/Umarexと東京マルイが製品化している。そのため、好みで選べる。
Q. エアガンでは、どんなカスタムが簡単ですか?
スリーブ型のグリップパーツの装着だ。上から被せるだけで、誰でもできる。






