ハンドガンの雄 グロック がライフルカテゴリにAR-15で進出か?
2022年10月、グロック が開発したAR-15ベースのライフル「GR-115F」が、リークで明らかになった。この記事では、公開された画像と確認できた事実を整理する。ただし、市販の予定は確認できていない。
GR-115F の要点まとめ
- リークされたのは、グロック の刻印が入ったAR-15系ライフルで、名称は「GR-115F」
- 元イギリス陸軍の退役軍人 Sean Odinson 氏が、2022年10月1日にYouTubeで公開した
- グロック は、選ばれた入札向けに開発した製品で、一般市場向けではないとコメントした
- イギリス軍の試験に出ていると報じられたが、採用の結果は確認できていない
- 記事の時点では、エアガンの発売情報は見当たらない
| 項目 | 内容 | 確認できた出典 |
|---|---|---|
| 名称 | GR-115F。マグウェル付近に表記が見える | Sean Odinson 氏の動画、The Firearm Blog |
| ベース | AR-15系のカービン。グロックのロゴ入り | The Firearm Blog、Sandboxx |
| 公式コメント | 選ばれた入札向けの製品で、一般向けの販売はない | The Firearm Blog、Ammoland |
| 試験の相手 | Knights Armament や LMT と競合したとの報道 | Sandboxx、Ammoland |
| 市販状況 | 記事の時点では未確認。最新情報は公式で確認する | – |
ハンドガン専業だった グロック の歩み
サバゲープレイヤーでもお座敷シューターでも、銃が好きな人なら グロック ( GLOCK )の名を知らない人間はほぼ居ないだろう。 グロック は元々ガンメーカーではなかったにも拘らず、1980年代にオーストリア軍の制式ハンドガンの座を得たのをきっかけに世界的に知名度を上げた。
それから約40年間、 グロック は銃器本体については一貫してハンドガンのみを販売してきた。しかし、遂にその定石を覆すことが起きるかもしれない。
ここでいう「定石」とは、ハンドガン専業という グロック の姿勢だ。一方、AR-15は世界中で使われるライフルとして知られる。
前々から「ライフル製造にも着手するのではないか?」との噂は絶えなかった グロック だが、情報だけが錯綜していたこれまでと違い、つい先日、元イギリス陸軍の退役軍人が グロック 製のAR-15実機と思われる写真をリークしたのだ。なぜ元メーカー社員などではなくイギリスの退役軍人なのか?それはどうやらイギリス軍で既にテストを開始しているからのようだ。
GR-115F とは何か
GR-115F は、グロック の刻印が入ったAR-15系のライフルだ。FDE(フラットダークアース)のカラーで、各部にロゴが見える。
名称の「GR」は Glock Rifle の略との解説がある。ただし、グロック が由来を公表したわけではない。
グロック がアサルトライフルパーツの特許を取得
ドイツのミリタリー系メディアSPARTANATによると、 グロック は現時点で既に多くのライフルについての特許を取得済みで、その情報も公開されているとのこと。
当初は グロック 独自のアサルトライフルを作るのでは?と思われていた。
グロック は現在でも継続して特許を取得し続けているようだが、独自ライフルと並行してAR15パーツの特許についても取得しているようで、かなり多くのパーツの図面が確認できる。しかし昨年までの状況では、これが独自のアサルトライフルを開発するのか、AR15の個別パーツでの参入を目指しているのかは明らかではなかった。
例えば、リーク画像のボルトリリースやフォアエンドは、特許図面と似ているとThe Firearm Blogは指摘している。そのため、特許は実際の製品づくりにつながっていた可能性がある。
特許図面とリーク画像の見比べ方
まず、マガジンキャッチとボルトキャッチの形に注目したい。特許図面と同じ設計なら、グロック の自社設計だと分かる。
なお、全パーツが特許品とは限らない。AR-15は互換パーツが豊富で、市販品を使う部分も多いと考えられる。
イギリス軍でAR15テストを実施中
Sean Odinson 氏のリーク動画
2021年の段階ではまだ全体像の見えなかった グロック のアサルトライフル開発だが、2022年10月になり突如として グロック 製 AR15 の画像がYoutubeにてリークされた。Youtubeを公開したのは元イギリス陸軍で歩兵大隊のスナイパーをしていたという退役軍人 Sean Odinson 氏で、各国の軍隊の動画や著名なサバイバルゲーマーの動画に対してのリアクションや、最近ではウクライナ紛争についての動画で徐々に登録者数を伸ばしている。
2022年10月1日に公開された動画では、独自デザインのアサルトライフルの方ではなく、 グロック の刻印が刻まれたAR15の画像が確認された。
動画の公開は2022年10月1日だ。その数日後の10月5日に、The Firearm Blogが グロック 広報のコメントを報じた。
GR-115F の刻印と外観の特徴
画像ではレシーバーやハンドガード、ダストカバーに グロック のロゴマークが刻まれ、マグウェルには「GR-115F」という名称が見える。マガジンキャッチやボルトキャッチなどわかりやすいパーツについても特許を取得したパーツが使用されている。その他のパーツについては詳細が確認できないが、独自アサルトライフルの開発とは別ラインで動いているプロジェクトと思われる。
Sean Odinson 氏によると、この グロック GR-115F はイギリス軍のトライアルユニットにてテストされているとのことだが詳細は不明で、コミュニティや専門家からも情報を寄せて欲しいとしている。
外観では、左右どちらからも操作できるコントロール類が目を引く。さらに、ハンドガードにはM-LOKと呼ばれる取付け穴があり、Magpul製のパーツも使われていると報じられた。
グロック 公式コメントとイギリス軍の試験
グロック の広報は、この画像の製品を「選ばれた入札向けに開発した製品で、現時点で一般市場では入手できない」と説明した。つまり、存在は公式に認められたことになる。
一方、イギリス軍の試験では、SA-80系ライフルの後継を探す動きがあったと報じられた。新設のレンジャー連隊向けとの見方もあった。
実際のところ、これらの情報にどこまでの信憑性があるのかは謎だが、特許取得については事実であり、グロック AR-15の画像にもパーツのデザインが反映されているあたり、全くのデタラメでもなさそうだ。
また、Knights Armament と Lewis Machine and Tool が、同じ試験の競合だったとも伝えられた。ただし、どのメーカーが選ばれたかは、この記事では確認できていない。
市販の見通しと今後の注目点
1980年代に、当時としては奇抜なアイディアで知名度を上げた グロック であるため、海外のガンマニアの間ではオリジナルのアサルトライフルを求める声も大きいようだが、そちらについてはSPARTANATによると2023年末にはリリースされる予定であると解説されている。
その後の報道では、グロック が GR-115 を民間向けの半自動ライフルとして届け出たと伝えられた。ただし、日本での販売や、エアガンの発売は確認できていない。
しかし、今回リークされたこのAR15もガンマニアとしては興奮と驚きが隠せない内容ではある。日本のサバゲープレイヤーの間でも定番中の定番である グロック が本当に AR15 パーツやライフル本体を展開するとなれば、電動ガンやガスブロなどエアガンレプリカパーツが作られればかなり人気のカスタムとなりそうだ。
ここで、元記事の「2023年末にリリース」という情報は、当時のSPARTANATの解説にあたる。そのため、現在の状況は公式発表で確認してほしい。
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GR-115F に関するよくある質問(Q&A)
Q. GR-115F とは何ですか?
グロック の刻印が入った、AR-15系のライフルです。2022年10月に、元イギリス陸軍の退役軍人がYouTubeで公開しました。
Q. 誰が GR-115F をリークしたのですか?
Sean Odinson 氏です。元イギリス陸軍の歩兵大隊でスナイパーを務めたと紹介されています。動画は2022年10月1日に公開されました。
Q. グロック は GR-115F の存在を認めましたか?
はい。グロック の広報は、選ばれた入札向けに開発した製品だと説明しました。そのため、リーク画像は実在の製品といえます。
Q. GR-115F は一般に販売されますか?
公式コメントの時点では、一般市場向けではありませんでした。また、その後の報道には、民間向け半自動ライフルとしての届け出もあります。ただし、販売の有無は公式で確認してください。
Q. なぜイギリス軍の名前が出ているのですか?
リークした Sean Odinson 氏が、イギリス軍の試験部隊で検証中だと話したためです。ただし、詳細は氏も不明としています。
Q. 特許との関係は、ありますか?
あります。マガジンキャッチやボルトキャッチなどに、特許取得済みのパーツが使われていると記事内で紹介しました。一方、他のパーツは詳細が確認できていません。
Q. GR-115F のエアガンは発売されていますか?
この記事の時点では、確認できていません。そのため、新しい情報が入り次第、OUTLINEでお知らせします。
Q. 元記事の「2023年末リリース」は今も有効ですか?
当時のSPARTANATによる解説です。そのため、現在の状況とは異なる可能性があります。最新の状況は公式発表をご確認ください。
















