EOTechは、ホロサイトで知られる光学照準器メーカーだ。この記事は、EOTechの買収ニュースを整理する。買い手は、American Holopticsである。なお、内容は2020年3月の公開時点の情報である。
EOTech買収ニュースの要点まとめ
- L3HARRISが、EOTechをAmerican Holopticsに売却すると発表した(公開時点)
- 買収契約は、2020年半ばに完了する予定とされていた
- EOTechは、2005年にL-3 Communicationsに買収されている
- 2018年10月と2019年1月に、米軍関連の大型契約を受注
- American Holopticsは、Koucar Managementの関連企業で、非公開企業
ホロサイトメーカーEOTechの親会社が変更へ
American HolopticsがL3HARRISからEOTechを買収
日本のサバゲー業界ではレプリカも含めて光学照準器の人気をAimpointと2分する存在であるEOTech(イオテック)。レティクルにホログラムを採用する斬新なアイディアにより、多少のレンズの破損程度では機能を失わないなど技術的にも耐久性的にも信頼性の高いものとされ、2000年代から軍事や法執行機関での採用が進んでいる。現在ではプロフェッショナル向けの光学照準器として知れ渡っている。
EOTechは、ホロサイトの代表的なメーカーだ。また、日本では、Aimpointと人気を二分する。そのため、親会社の変更は、気になる話題である。
そんなEOTechの親会社であるL3HARRISがこのほど、EOTechをAmerican Holopticsに売却することを発表した。
発表したのは、親会社のL3HARRISだ。一方、売却先は、American Holopticsである。
EOTechのこれまでの経緯
EOTechは順調に知名度を伸ばしはじめたころ、2005年に大手の防衛関連企業であるL-3 Communicationsによって買収され更に急成長を遂げる。その後、EOTechのホロサイトが温度変化による照準の狂いがあるとして米国との訴訟に発展し、軍や公的機関での使用が継続されるか危ぶまれる問題が起きたが、近年では新たにアメリカ軍から複数の契約を受注したほか、親会社のL3がHARRISと合併し更に大きな資本を得るなど好意的なニュースが続いていたところであった。
2005年に、L-3 Communicationsが、EOTechを買収した。その後、EOTechは、急成長を遂げた。
今回のAmerican HolopticsとL3HARRISによるEOTech買収契約は2020年半ばには完了する予定であるという。
買収契約は、2020年半ばに完了する予定だ。ただし、これは公開時点の情報である。
EOTechの脆弱性と米軍の契約
先述の通り、EOTechのホロサイトには温度変化による脆弱性が指摘され、一部機関ではEOTech製品が廃棄されるなどの情報も飛び交った。
指摘された脆弱性は、温度変化による照準の狂いだ。そのため、一部機関でEOTech製品が廃棄された、という情報も飛び交った。
それでもなお2018年10月にNSWC-CD(アメリカ海軍クレーン)が2,360万ドル、2019年1月にはUSSOCOM(アメリカ特殊作戦軍)がG33マグニファイアとの組み合わせで2,630万ドルの契約を交わすなど、ホロサイトの持つCQB、いわゆる近接戦闘下でのアドバンテージはいまだに大きいようである。
それでも、2018年10月に、NSWC-CDが契約を交わした。また、2019年1月には、USSOCOMが契約を交わした。
近距離での視野の広さやマグニファイアとの組み合わせやすさなどが特殊部隊の要求に合うこともあり未だに多くの部隊で使用され続けている。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2005年 | L-3 CommunicationsがEOTechを買収 |
| 2018年10月 | NSWC-CD(アメリカ海軍クレーン)が2,360万ドルの契約 |
| 2019年1月 | USSOCOMがG33マグニファイアとの組み合わせで2,630万ドルの契約 |
| 2020年半ば | American HolopticsによるEOTech買収契約が完了する予定(公開時点) |
ホロサイトは、近接戦闘で強みがある。例えば、近距離での視野が広い。また、マグニファイアと組み合わせやすい。
American HolopticsによるEOTech買収の見方
American Holopticsによる今回のEOTech買収が何を意味するのか真意は不明だが、先のホロサイトの脆弱性が取りざたされた時期に、EOTech製品の出荷を停止した大手代理店であるElite Defenseをパートナー企業として持つAmerican Holopticsが親会社となるあたり、技術的な解決の可能性があるのか、近接戦闘用途としての商品価値があると見たのか、気になるところではある。
真意は、不明である。ただし、記事では、2つの見方が挙げられている。1つは、技術的な解決の可能性だ。もう1つは、近接戦闘用途としての商品価値である。
American Holopticsとはどんな会社か
American Holopticsは、Elite DefenseやODIN Defenseなど多くの企業を傘下に持つKoucar Managementの関連企業であり、株式公開をおこなっていない非公開企業である。
American Holopticsは、非公開企業である。また、Koucar Managementの関連企業だ。
その設立にはElite DefenseでEOTech製品の流通・販売に深く関わった人物が設立・経営に関わっているなど、ホロサイトの開発や販売に特化した企業として立ち上げたようである。
設立には、Elite DefenseでEOTech製品の販売に関わった人物がいる。そのため、ホロサイトに特化した企業として、立ち上げたようだ。
実際、防衛機器の大手代理店であるElite DefenseはELCAN製のホロサイトを大々的に取り扱うなどしたこともあり、過去EOTechによるダメージを受けたことはありつつも、ホロサイトについては今後の光学照準器のスタンダードとして見据えている所があるのかもしれない。
Elite Defenseは、ELCAN製のホロサイトも取り扱った。つまり、ホロサイトを今後のスタンダードと見ている可能性がある。
EOTechブランドの今後
今回のEOTech買収劇によって企業規模やホロサイト技術への投資額の増減がどれほどEOTechブランドに影響を与えるのかは分からないが、既にアメリカ軍との大型受注を果たしたL3HARRISにとってはEOTechは充分に仕事を果たしたということなのか、American Holopticsにより更なる発展を遂げるのか、人気の光学機器メーカーが今後どのような展開を見せるのか注目していきたい。
企業規模や投資額の変化が、ブランドに与える影響は、分からない。一方、American Holopticsによる発展も考えられる。
EOTech買収に関するよくある質問(Q&A)
Q. EOTechとは、どんなメーカーですか?
ホロサイトで知られる光学照準器メーカーだ。レティクルにホログラムを採用している。また、2000年代から、軍事や法執行機関での採用が進んでいる。
Q. 誰が誰を買収しましたか?
American Holopticsが、EOTechを買収する。親会社のL3HARRISが、売却を発表した。
Q. 買収契約はいつ完了する予定でしたか?
2020年半ばに完了する予定とされていた。ただし、これは公開時点の情報である。
Q. EOTechのホロサイトは、なぜ脆弱性を指摘されましたか?
温度変化による照準の狂いがあるとされたためだ。その後、米国との訴訟にも発展した。
Q. 米軍との契約は、どうなりましたか?
2018年10月に、NSWC-CDが2,360万ドルの契約を交わした。また、2019年1月には、USSOCOMが2,630万ドルの契約を交わした。
Q. American Holopticsとは、どんな企業ですか?
Koucar Managementの関連企業だ。また、株式公開をおこなっていない、非公開企業である。
Q. Elite Defenseとは、どんな関係ですか?
American Holopticsのパートナー企業だ。また、過去には、EOTech製品の出荷を停止した大手代理店である。
Q. EOTechは、過去にも買収されましたか?
2005年に、大手の防衛関連企業であるL-3 Communicationsに買収された。その後、急成長を遂げている。












