汎用機関銃M60は、1950年に採用されたアメリカ軍の機関銃です。この記事では、開発の経緯、派生型、現在のモデルを整理します。
M60について
汎用機関銃M60の要点まとめ
- 汎用機関銃M60は、1950年に採用されたアメリカ軍の機関銃
- 7.62mm×51弾を使う、ベルトリンク給弾式の機関銃
- ベトナム戦争から実戦投入され、さまざまな場所で使われた
- M60E4(MK43 Mod0)は、フォアグリップが付いた改良型
- 最新のM60E6は、2014年にデンマーク軍の制式採用が決定した
汎用機関銃M60の概要と開発の経緯
1950年に採用されたM60。第二次大戦後のアメリカ軍が、ドイツのMG42やFG42の様な機関銃を必要としたことから開発された汎用機関銃。当初は国営のスプリングフィールド社が生産を行っていたが、大量生産の必要から民間企業であるサコー社に生産が移っている。ベルトリンク給弾式で7.62mm×51弾を使用する。ベトナム戦争から実戦投入され、歩兵部隊はもちろん、防御陣地に車両やヘリの銃座に至るまで、ありとあらゆる場所で使用された。
この派生型がM60E4(MK43 Mod0)となる。M60E3を短銃身化し、多くの改良点を取り入れ信頼性をアップしたもの。
前方にフォアグリップが追加されているのが大きな特徴。アメリカ海軍での制式名称は「MK43 Mod0」とされる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 採用 | 1950年 |
| 用途 | 汎用機関銃(第二次大戦後のアメリカ軍が必要とした) |
| 使用弾 | 7.62mm×51弾 |
| 給弾方式 | ベルトリンク給弾式 |
| 生産 | スプリングフィールド社から、サコー社へ移行 |
| 実戦投入 | ベトナム戦争から |
汎用機関銃M60は、歩兵部隊だけでなく、防御陣地や車両、ヘリの銃座でも使われました。そのため、ありとあらゆる場所で活躍した機関銃です。
派生型M60~MK43 Mod0
M60は、初期の設計に由来する問題を改善しながら長期に亘って生産されたため、多数の派生型が存在する。MK43 Mod0まで改良されるまでにも多くのモデルが生産された。
| 型番 | 主な特徴 |
|---|---|
| M60 | 基本型。歩兵用途のみ想定 |
| M60E1 | ガス・シリンダー、銃身、二脚の接続方式を変更 |
| M60E2 | 同軸機銃など、装甲車両への取り付け用 |
| M60E3 | 1986年頃から、歩兵用火器として実戦配備 |
| M60E4(MK43 Mod0) | M60E3のコンパクト版。垂直銃把を追加 |
| Mk.46 Mod0 | M60E4の短小モデル。SEALsに採用 |
汎用機関銃M60の基本型とM60E1・E2
・M60:基本型。1950年代の終わりの時点では、歩兵用途のみ想定されていた。
・M60E1:M60からの主な変更点は、ガス・シリンダーと銃身、二脚の接続方式になった。
・M60E2:同軸機銃など、装甲車両への取り付けを目的として開発され、M48A5やM60などのパットンシリーズ、韓国のK1戦車で使われた。主な変更点としては、外装の大幅な省略、銃床や銃把の取り外しなどである。発射指令は電気的に行うが、手動で引き金を引くバックアップも残されている。弾薬の供給にはメタルループ(金属で弾帯を誘導する部品)を使用している。銃身の下のガス・チューブは、バレルの長さに合わせて延長されており、車両の形状に合わせて外形が折り曲げられている。
M60E2は、装甲車両への取り付けを目的としています。そのため、銃床や銃把を取り外した、独特の外観になっています。
汎用機関銃M60の改良型M60E3
・M60E3:初期のM60の数々の問題点を解決したものとして、1986年頃から歩兵用火器として実戦配備された。
M60E3は、初期型の問題点を解決した改良型です。つまり、歩兵用火器としての完成度を高めたモデルです。
M60E4(MK43 Mod0)の特徴
・M60E4(MK43 Mod0):M60E3のコンパクト版。M60E3の短銃身版に見えるが、より多くの改良点が含まれている。このバージョンは、海軍ではMk.43 Mod0として制式化されているが、M60E4と同じものである。特徴としては、前方に垂直銃把(ピストルグリップ)が取り付けられ、より信頼性を上げたものである。1990年代、M60E4はアメリカ陸軍の歩兵用支援火器の次期トライアルで、M240E4と競合。M240E4はM60E4より重いが、試験により信頼性が確認され、M240E4が採用された。
※Mk.43 Mod1は、M60E4 (Mk.43 Mod0)の修正版で、より短い銃身と、垂直銃把の変更、レールの改良が行われている。
Mk.43 Mod1は、さらに銃身を短くした修正版です。そのため、この汎用機関銃は、取り回しを重視した設計と言えます。
M60E4とM240E4のトライアル
・M60E4(MK43 Mod0):M60E3のコンパクト版。M60E3の短銃身版に見えるが、より多くの改良点が含まれている。このバージョンは、海軍ではMk.43 Mod0として制式化されているが、M60E4と同じものである。特徴としては、前方に垂直銃把(ピストルグリップ)が取り付けられ、より信頼性を上げたものである。1990年代、M60E4はアメリカ陸軍の歩兵用支援火器の次期トライアルで、M240E4と競合。M240E4はM60E4より重いが、試験により信頼性が確認され、M240E4が採用された。
M240E4は、M60E4より重い汎用機関銃でした。それでも、試験で信頼性が確認されて、採用されています。
※Mk.43 Mod1は、M60E4 (Mk.43 Mod0)の修正版で、より短い銃身と、垂直銃把の変更、レールの改良が行われている。
M60E4の短小モデルMk.46 Mod0
※Mk.46 Mod0
M60E4の全長を短くした短小モデル、SEALsに採用され、Mk.46 Mod0の正式名を得る。Mk.46 Mod1(M249の短小モデル)とは別物。
Mk.46 Mod0は、SEALsに採用された短小モデルです。つまり、M249の短小モデルであるMk.46 Mod1とは、別の銃になります。
現在のモデル
現在はU.Sオードナンス社によって生産権が買い取られ、Mk.43などの改修モデルが供給されている。最新のM60E6モデルは小型・軽量化と信頼性の強化が更に進められており、2014年にはデンマーク軍のトライアルでMG5などのライバルを下し、制式採用が決定された。
U.Sオードナンス社が、生産権を買い取りました。そのため、Mk.43などの改修モデルが、現在も供給されています。
なお、SEALsなどの特殊部隊では、輸送ヘリに搭載したり、車載用の重機関銃として使用した以外に、この銃を一般的な突撃銃のように撃ちながら撤退するという訓練が行われたという。あまりにも無謀な行為に思えるかもしれないが、非常に重い自重のために反動は軽く、制御することは比較的容易なのだという。
汎用機関銃M60は、自重が非常に重い銃です。そのため、反動は軽く、制御しやすいとされています。
汎用機関銃M60に関するよくある質問(Q&A)
Q. 汎用機関銃M60とは何ですか?
1950年に採用された、アメリカ軍の機関銃です。また、7.62mm×51弾を使用する、ベルトリンク給弾式です。
Q. M60E4とは何ですか?
M60E3を短銃身化して、多くの改良点を取り入れた派生型です。また、海軍ではMK43 Mod0と呼ばれます。
Q. M60E4とMK43 Mod0は、同じ銃ですか?
同じです。つまり、海軍での制式名称が、MK43 Mod0です。
Q. M60E4の特徴は何ですか?
前方に垂直銃把が付き、信頼性が上がっています。また、M60E3の短銃身版に見えますが、改良点が多いモデルです。
Q. M60E4が、陸軍に採用されなかったのはなぜですか?
M240E4と競合し、M240E4が採用されたためです。M240E4は重いものの、試験で信頼性が確認されました。
Q. M60E4の短小モデルはありますか?
あります。Mk.46 Mod0で、SEALsに採用されました。そのため、M249の短小モデルであるMk.46 Mod1とは別物です。
Q. M60E4の元になったM60E3とは何ですか?
初期のM60の問題点を解決した型です。そのため、1986年頃から、歩兵用火器として実戦配備されました。
Q. 汎用機関銃M60は、いつから実戦投入されましたか?
ベトナム戦争からです。そのため、歩兵部隊から車両、ヘリの銃座まで、幅広く使われました。
Q. 汎用機関銃M60の最新モデルは何ですか?
M60E6です。デンマーク軍のトライアルでMG5などを下し、2014年に制式採用が決定されました。











