実物を超えた?!NOVUSドットサイト 1P87 レプリカの魅力

実物を超えた?!NOVUSドットサイト 1P87 レプリカの魅力
実物を超えた?!NOVUSドットサイト 1P87 レプリカの魅力
 

実物よりも性能が高い?!構造や仕組みまでリアルに再現されたNOVUS 1P87 タイプドットサイト

AKファン待望のロシア製コリメーターサイト 1P87 のレプリカが2023年夏に遂に発売となり、ファーストロットは瞬時に完売となった。設計・製造は、Aimpint T2系のエアソフト用ドットサイトを複数種手掛けている新進気鋭の光学メーカー「NOVUS」だ。

AK47やAK74、AKM、AK12などAK系のエアガン製品は非常に多いにもかかわらず、ドットサイトやスコープなどのロシア製光学機器のレプリカはエアソフト業界では中々作られてこなかったため、こういった製品を待ち望んでいたサバゲープレイヤーは非常に多いのではないだろうか。

秋に差し掛かりセカンドロットが入荷となったので、改めてその性能についてご紹介していこう。

NOVUS PDS-01

1P87 実物
※2枚目は実銃・実物でバージョンが異なる写真となります。

 

プリズムによってレティクルを映す独自の仕組みを再現

1P87 はその形状からロシアン・ホロサイトとも言われるが、実際はドットサイトである(コリメーターサイトもドットサイトとほぼ同義)。ただし、多くのドットサイトがレティクルを1枚のレンズの反射で映し出すのに対し、 1P87 はレンズ+平面プリズムを使用してレティクルを映し出している。詳しい情報が不明な機種であるため想像の域を出ない部分もあるが、バッテリーやレティクル調整ダイヤルの位置から見るに光源は本体前方にあり、レンズでレティクルの大きさを拡大しつつプリズムに向けて光源を照射。プリズムで対物レンズ側にレティクルを曲げて射手の目に投影する仕組みだ。

1P87の仕組み

NOVUS 1P87 レプリカ(型番:PDS-01)のプリズムハウジング内をよくよく覗き込んでみるとこの構造がよくわかる。ハウジングの中はプリズムレンズで埋まっており、2つのプリズムの境目(レティクルが映し出される面)が斜めに走っているのが見える。またプリズムの下面はミラーコーティングされ内部が見えないよう工夫されている。

プリズムハウジング

プリズムのミラーコート

このような凝った仕組みにするメリットは、レティクルの歪みの少なさにある。 1P87 に使用されるプリズムは通常のドットサイトのレンズのように曲面ではなく平面となるため、レティクルをサイトの中央で捉えていないときでも歪みがほとんどない。ただし、極端に端の方でレティクルを捉えようとすると構造上虚像が途切れるため、万能ではない点は留意していただきたい。

レティクル

プリズムは接眼レンズ側にレティクルの光を全て屈折させるため、対物レンズ側からはレティクルが見えない点は一般的なドットサイトと同じである。しかし、レンズ反射式のドットサイトと違い光源も直接目視できない構造となっているため、対物レンズを覗いてもLED光源の点すら見えないという徹底した秘匿性がウリだ。

レンズコーティングはルビーコートのように太陽光などの外光が赤く反射して目立つこともなく控えめだが、かといってレティクルが見にくいということもない。視界はかなりクリア。

また、プリズムは対物側と接眼側それぞれ角度が付けられているうえ、反射防止コーティングも施工されているため、安価なレプリカの様に敵に光の反射でこちらの位置を教えてしまったり、照準をつけようと覗いたら自分の目が映りこんでいる、ということもない。様々な点で非常に工夫が凝らされたドットサイトである。

接眼レンズ

 

実物を越えた?NOVUS 1P87 レプリカ(PDS-01)の実力

NOVUS 1P87 レプリカ(PDS-01)は、実物の仕組みや構造を忠実に再現した製品ではあるが、プリズムハウジング内の乱反射を抑える工夫や電子基板周りを現代化することにより、実物以上のポテンシャルも持ち合わせた製品となっている。

1つは省電力設計によるバッテリーの長寿命化。実物は実働100時間以上であるのに対し、PDS-01は実働で1000時間以上となり、10倍程度の省電力性能がある。

2つ目はオートスリープ/オートウェイクアップ機能の搭載。電源ONのとき、本体が10分間静止状態にあると自動でスリープモードへと切り替わり、再度動きや振動を検知するとレティクルが点灯する。これにより実働時間は更に伸びるだろう。電圧低下時はレティクルの点滅でバッテリー交換をお知らせしてくれる機能もありがたい。

その他、実物とレプリカのスペックの比較は以下の通り。

スペック PDS-1(レプリカ) 1P87(PK120)実物
NV対応 あり(5Day+4NV) あり
レティクル 2MOA Dot + 60MOA Circle Dot + Circle
Dot + Bar
など複数タイプあり
レティクル調整量 1クリック 1/4mrad
(1km先で25cm相当)
不明
レティクル調整範囲 ±60MOA(91.44m先で±1.52m)
±66クリック程度
±10以上(単位不明)
±40クリック程度
耐衝撃性能 1000G 300G
防水性能 IPX8 IPX7相当
保管可能温度 -35~75℃ 不明
使用可能温度 -25~50℃ -40~50℃
使用電池 1.5V AA 単3×1 1.5V AA 単3×1
稼働時間 輝度5:7600時間以上 輝度7:100時間以上

 
ざっと比較しやすい部分だけのデータとはなるが、概ねNOVUS PDS-1のスペックは実物の1P87と同等かそれ以上の数値が出ていることになる。もちろん、メーカー公称値であるだけに正確な比較とはならないが、実銃によるテストも行っているNOVUSである。耐衝撃性能については絶対の自信があるであろうし、先に挙げた稼働時間や防水性能など、耐寒性能以外では1P87を凌ぐ数値を見ると、エアソフト用ドットサイトに留めておくには勿体ないくらいの優秀な性能ということになる。

1P87 コリメーターサイト

マウント

対物レンズ

バッテリーケースと輝度調整ダイヤル

 
NOVUS PDS-1 1P87 レプリカは予約開始時点で枠が埋まり、発売開始後も余剰分はあっという間に完売。AKファンがいかにこのドットサイトを待ち望んでいるかがよく分かる結果となった。実物のスペック情報が少なく不明点が多いという点を差し引いたとしても、主要な機能で実物超えの性能が備わっているというのは嬉しいポイントだ。

ロシア系ドットサイトレプリカは数多くのマウントパーツが付属する Zenit VZOR-1 タイプ MDS-3 も好評で、クオリティの高さや性能面でも、そもそも安定供給されるという点でも、 NOVUS 一択であるのが現状だ。

AKユーザーの手に行き渡るまで、しばらくは再入荷→即完売を繰り返す状況も予期されるため、お早目に入手されることをお勧めする。

 
NOVUS 1P87タイプ PDS-01 コリメーターサイト

 
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