UMAREXのトレーニング向けブランド、T4Eとは?

UMAREXのトレーニング向けブランド、T4Eとは?
UMAREXのトレーニング向けブランド、T4Eとは?
 

世界最大規模のエアガンメーカーUMAREXのブランド「T4E」
プロフェッショナル向けのトレーニングガンとは?

UMAREX(ウマレックス)と言えばドイツのエアガンメーカーとして日本でもその名を聞いたことがある人は多いだろう。実際のところ、UMAREXはエアガンメーカーと言えどそのカバーする範囲は広く、日本でお馴染みの電動ガンやガスブロのようなエアソフト製品だけでなく、法規的には銃器にあたるエアーライフルの取扱いや各実銃メーカーのライセンスホルダーとして機能する企業である。

そんなUMAREXが手掛けるプロフェッショナル向けのトレーニング銃器ブランドがあることをご存知だろうか。

T4E(TRAINING FOR ENGAGEMENT)と名付けられたこのブランドは、法執行機関や軍関係者のトレーニング向けに実銃同等の重量・感触・動作を持つトレーニングライフル及びトレーニングピストルを提供している。実銃と見分けがつくように一部のパーツがブルーカラーになっていることや、CO2ガスを使用して.43口径のゴム弾やペイントボールを発射すること以外はほぼ実銃通りの設計となっているため、実戦と同じ環境をトレーニングでも再現できるエアガンだ。

TRAINING for ENGAGEMENT

T4EでラインナップされるトレーニングガンはM4カービンやHK416、ワルサーPPQなど実銃で存在するモデルを元にしている。これはUMAREXが実銃ブランドのライセンスホルダーであるがゆえにできることであり、トレーニングを行うユーザーに対しリアルなシミュレーションを提供できるT4Eの強みでもある。特に、ワルサー(WALTHER)は実銃メーカーそのものがUMAREXの傘下に入っていることもあり、比較的新しく且つ法執行機関向け市場を強く意識したモデルをトレーニングピストル化したのは意義深いところだ。

ワルサーPPQ

HK416

M4カービン

また、最近ではM&P M2.0のトレーニングピストルをリリースすることも発表しており、法執行機関向けのラインナップを強化していることが伺える。アメリカ軍のサイドアームとしてP320(M17/M18)が採用されたSIG SAUERが、自社でトレーニング用のエアガンブランドを立ち上げたこともあり、ミリタリー向けのトレーニングガンについてはUMAREXとSIG AIRで拮抗しそうな予感。GLOCKのライセンスなども保有し今後の展開にも期待できるUMAREXか、軍向けのライフルやハンドガンに強みを持つSIG AIRか、どちらがトレーニング部門での覇権を握るか今後の動向にも期待したいところだ。

トレーニングガン

これらのトレーニングガンの開発は、エアソフトにも影響がある分野の話と言えるだろう。世界規模で見ればエアソフト業界は決して小さな市場ではなく、各ブランドがいかに早く話題の銃をエアガンとしてモデルアップするかしのぎを削る中、トレーニングガンの開発はエアソフト製品の寸法やデザイン、内部機構などにも影響する共通項が多くあるはずだ。その逆もまたしかりである。エアソフト・トイガンのクオリティをより高めていくためにも、こういった本格的なトレーニングカテゴリーのエアガンもさらに充実していくことを期待したい。

 
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