BATTLEARMSが目指したもの:BAD556が誕生したワケとは?

BATTLEARMSが目指したもの:BAD556が誕生したワケとは?
BATTLEARMSが目指したもの:BAD556が誕生したワケとは?
 

BATTLE ARMS DEVELOPMENTが目指したもの
BAD556が誕生したワケとは?

電動ガンからトレポン、ガスブロのユーザーまで、先進的で大胆なレシーバーデザインが数々のファンを作ってきたアサルトライフル、BAD556。

BAD556は実銃においてはプレミアムな価格帯に入るAR-15であるが、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを残すレシーバーデザインから、BATTLE ARMS DEVELOPMENT(バトルアームズ)自体とても人気の高いメーカーでもある。

そんなBAD556とは、一体どんなコンセプトで誕生したAR-15であったのだろうか。

BAD556LWレシーバー

 

バトルアームズの成り立ち

バトルアームズは今年2019年で創業10周年となる比較的まだ若いメーカーである。創業者で現社長であるGeorge Huang氏は当初、銃愛好家というわけでもなく自衛のための銃所持すらしていなかったという。しかし、2001年に起きた9.11アメリカ同時多発テロ事件をきっかけに意識が変わることとなる。

元々建築工学を生業としていたGeorge Huang氏はImagineering(イマジニアリング)という思考を探求してきたと語っており、その考え方が銃器開発にも発揮されているという。イマジニアリングを実行するためには深い知識が必要であり、第1次世界大戦からの武器を集めはじめ数々の時代の銃器を研究し続けた。

その結果出た答えが、銃器業界の技術や考え方の「停滞」であった。George Huang氏曰く銃器業界はITに代表されるような他の業界に比べテクノロジーの発展の遅れは明らかであったという。バトルアームズは当初、カリフォルニア州でスタートしたため銃規制が厳しく業界参入も制限が多かったため、M14/M1Aのバットストックに収納するマルチツールの特許からはじまった。

バトルアームズ

 

AR-15業界が目指す「サブ4ポンド」を実現

会社として規模が大きくなるにつれてAR-15のプラットフォームにも注目し始めたバトルアームズは、すでに市場にあったシューティングスポーツ用ライフルの左利きパーツに粗雑さを感じたことから独自のハイエンドアンビセレクターを開発。これはバトルアームズを大きく成長させるきっかけにもなった製品だ。

しかし、パーツ類しか製品のなかったバトルアームズは最初の5年間では最善のアプローチができたとは思っておらず、真の銃器メーカーになるため1からAR-15の開発を目指すこととなる。アンビセレクターからテイクダウンピンマグキャッチなど1つ1つのパーツを作り上げながら、遂にBAD556のベースとなるレシーバーの開発に着手する。

BAD556LW(LightWeght)レシーバーのコンセプトは読んで字のごとくライフル全体の軽量化にある。近年のAR-15のテーマの1つでもあるサブ4ポンド、つまり4ポンド以下の軽量ライフルをクリアするために開発されたのがスケルトン化されたレシーバーなのだ。

高耐久度を維持しながら低反動・軽量化を実現するため、7075-T6アルミ素材を強度を落とさず要所要所を薄くそぎ落とし、400g以下という驚異の数値のレシーバー開発に成功。そのコンセプトモデルを発表したのは2015年のSHOT SHOWであった。

軽量レシーバーBAD556LW

創設から僅か数年でサブ4ポンドをクリアするためのAR-15を開発し大きく業界を騒がせたバトルアームズ。最初のBAD556の名を冠したモデルはFORTISのハンドガードを装備し、同じく軽量化に大きく貢献するBADのバレルやカーボンを用いたワイヤーリトラクタブルストック、角度調整が可能なアジャスタブルピストルグリップなど革新的な技術を取り入れたBAD556は、バトルアームズを即座に一流のAR-15メーカーへと押し上げる名銃として認知されるようになったのである。

BAD556で得た技術によって、バトルアームズはその後マグウェル部分をさらに軽量化、ハンドガードやグリップをバランスを取りつつ素材や設計の改良で軽量化することに成功し、遂にサブ4ポンドライフルの開発にも成功している。

サブ4ポンドライフル

軽量化と低反動をコンセプトに誕生したBAD556とバトルアームズというメーカーは、いまや実銃業界も一目置く存在となった。高い思考力と研究への情熱によって進化してきたバトルアームズは、今後もBAD556とともにAR-15をけん引していく存在となり続けるだろう。

軽量レシーバー

ORGA AIRSOFTでは2020年11月現在、BAD556のトレポンコンプリートモデルを複数展開予定です。
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