MAGPUL PTS PDR-C Axisチューン-FET仕様-

MAGPUL PTS PDR-C Axisチューン-FET仕様-
MAGPUL PTS PDR-C Axisチューン-FET仕様-
 

MAGPUL PTS PDR-C Axisチューン-FET仕様-


今回はMAGPUL PDR-CのAxisチューンをご紹介致します。
PDR-Cのチューンの記事は他にも載せていますので宜しければこちらからご覧下さい。



まずはアッパーレシーバーとロアレシーバーを分解します。
ストックパッドを取り外し最後部の固定ピンを外します。



次に真ん中と先端の固定ピンも抜きます。
これでアッパーレシーバーが外せます。



次にハイダーを取り外します。



メカボックスを取り出す為に固定ネジ(後部)を外します。
細いプラスドライバーが必要となります。



マガジンハウジング内にもメカボックス固定ネジがあるのでそれも外します。



アウターバレルを固定しているステーのネジを外してアウターバレルを引き抜きます。



これでメカボックスがフリーとなったのですがトリガーとマガジンキャッチからステーで繋がっているのでこれも外す必要があります。
まずは左面のトリガーと連動しているプレートを外します。



次に右面のマガジンキャッチと連動しているパーツを外します。



これで漸くメカボックスが取り出せます。



MAGPUL MASADAやPDRは当初からQDスプリングガイドを採用しておりメカボックスを開けなくてもスプリング交換が出来る様になっております。
と言う訳で先にスプリングを抜き出します。



モーターと配線はハンダ付けされているのでハンダを溶かし両方の配線を外します。



メカボックスネジを外してメカボックスを開けます。



メカボックス内パーツを外し洗浄します。
軸受けはORGA SUS420 8mm軸受けを使用します。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。
接着剤カスが硬い場合は小さなマイナスドライバー等でガリガリ削り落としましょう。
これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。
軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。



ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で耐久性があり、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。



続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。
上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。
ギアのクリアランスは0.05~0.1mm程度を目安にして下さい。
メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。



今回はオーナー様のご希望でFETを組込みます。
使用するFETは実績があり品質の安定しているNEOX製FETを使用します。
基盤の位置に注意して配線の長さを決めていきます。



シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございます。その際はリューター等で削って長さを調整して下さい。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。



ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ハイレートスプリングにはメタルTeethピストンの組み合わせがベストです。
弱いレートのスプリングではさほど負担が掛からないのでプラTeethのピストンでも大丈夫ですが、
高いレートのスプリングを使用する場合は耐久性のあるメタルTeethのピストンを使用しましょう。
このピストンは耐久性とコストパフォーマンスに優れ、14歯となっておりますので、
通常のサイクルでもハイサイクルでも使用が出来ます。
ピストンを交換した際はメカボ内でピストンが負荷なく動くか確認が必要です。



ノズル、シリンダーヘッド、タペットプレートは純正品を使用しシリンダー周りを組み上げます。
グリスアップにはBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを使用し、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。



モーターは安定感があり品質も良いマルイ製EG1000Sモーターを使用します。



メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
潤滑材はBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN HPプロ ガンオイル 金属連結部潤滑材を使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。



メカボックスを閉じて配線とモーターを繋ぎます。
スプリングはAxisスプリング従来電動ガン用を使用します。
これでバッテリー側のコネクターを付けてバッテリーと繋ぎスイッチを押すとテストドライブが出来ます。
大体ですがモーター位置の調整もこの段階で行いメカボックスのチューンは完了です。



次にフロント周りのチューンです。
アウターバレル固定用のピンを抜きます。
初期の頃はこのピンがスプリングピンで抜けにくかったのですが最近のロットは棒状のピンで簡単に抜けるので無くさない様に注意して下さい。
例え無くしたとしてもレシーバーに組込んでしまえばアウターバレル固定ステーとメカボックスにより位置が決まるので無くても大丈夫です。



ピンを抜くとアウターバレルが抜けます。
次にHOPダイヤルのテンション用Oリングを小さいマイナスドライバーなどで引っ掛けて外します。



Oリングを外したらHOPダイヤルも外しHOPアームを取り出します。
チャンバーとインナーバレルを固定しているクリップを外しインナーバレルも取りだします。



インナーバレルはAxisチューンとの相性が良いMagnusHDバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行えます。



PDRのHOPはHOPテンショナー(押しゴム)は無くHOPアームに突起が有り、それでチャンバーパッキンを直接押してHOPを掛けています。
面HOPにする為にはまず突起部分をカットし、リューターや丸ヤスリでφ3の半円の窪みを作ります。



そこにORGA DIMENSION フラットHOPを貼付け前後をHOPアームの幅に合わせカットします。
これでインナーバレルとHOPをチャンバーに組込みHOPの降りる量を確認します。
NOHOPでも鬼HOPになる様でしたらHOPアームの窪みを深く削り直す必要があり
逆にHOPを最強にしても足らない場合はゴムシートを貼り嵩増しが必要です。



チャンバー周りが出来たらアウターバレルを組込み固定ピンを刺しレシーバーにメカボックスとアウターバレルを組込みます。
トリガー・マガジンキャッチ連動ステーを取付けてアウターバレル固定ステーやメカボックス固定ネジを止めます。
メカボックス固定ネジ(R)ですが小さいプラスドライバーが舐めやすいので六角レンチが使えるネジに交換します。



六角レンチなら細いのでレシーバーの隙間から余裕で刺す事が出来ます。


れで弾速を計ります。
今回はインナーバレル長260mmで調整致しました。
ロングレンジでの弾道チェックをして作業は終了となります。