KRYTAC TRIDENT ALPHA SDP チューン

KRYTAC TRIDENT ALPHA SDP チューン
KRYTAC TRIDENT ALPHA SDP チューン
 

KRYTAC TRIDENT ALPHA SDP チューン


今回はKRYTAC TRIDENT ALPHA SDP のチューンをご紹介します。
この銃はインナーバレル長が130mmと極端に短いので通常のMagnusチューンやAxisチューンなどのパッケージチューンは施せません。
インナーバレルを基準としてからシリンダーやスプリングをチョイスしました。



それでは作業を始めます。
フレームロックピン(F)を外してアッパーとロアを分解します。



ワイヤーストックのストック部を外します。
下部にあるネジを外すとストック部が外せます。



ストックパイプエンドを外します。



ストックパイプ奥にある固定ネジを外しストックパイプを取り外します。



グリップエンドを外してモーターを取り出し、グリップも外します。



レシーバー右側のセレクターレバーを外しマガジンキャッチも外します。



レシーバー左側のボルトストップ、トリガーロックピン、フレームロックピン(R)を取り外します。



これでメカボックスが取り出せます。
メカボックスはVer.2タイプですがKRYTACは専用メカボックスとなります。
これだけ短いインナーバレルですので当然加速ポート付きシリンダーですが穴位置はシリンダーの半分くらいの位置にあります。
このエアー量ですと飛距離はあまり期待出来ませんね。



次はダミーボルトの取り外しです。
スプリングの固定ネジを外して上部の4ヶ所のネジを外しすとダミーボルトが外せます。
ダミーボルトがメカボックスに組み込まれているのもKRYTACの特徴ですね。
これと連動しているチャージングハンドルもKRYTACは専用品となります。



ボルトストップを押すとダミーボルトがリリースされる為のパーツです。
これも外します。



今や主流となってきたQDタイプのスプリングガイド。
メカボックスを開けなくてもスプリングを取り出せるのは本当に作業が楽です!



アンビ機構の連結ギアも取り外します。
あとはメカボックスのネジを外してメカボックスを開けます。



メカボックス内部のパーツ類も基本的にVer.2用です。
ギア後方にFET基盤が収納されています。



スイッチも通常のVer.2タイプですので破損した場合は社外品でも代用がききます。



メカボックス内パーツを外し洗浄したら軸受けの組込みです。
ORGA SUS420 8mm軸受けを使用します。
軸受けの組込み方法の詳細はブログにも電動ガンへの軸受け組込み時の注意点につきましてとして掲載しておりますのご覧下さい。



軸受けの接着剤が固まるまでの間にシリンダー周りのチューンを行います。
ピストンは耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ピストンヘッドはJ-ARMAMENT メタルピストンヘッド使います。
ピストンヘッドの固定ネジは緩み防止の為ネジロックを使用します。



ノズルは集弾性向上の為にでんでんむしM4用を使用します。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。



シリンダーはインナーバレルの長さからFULLシリンダーでは厳しいと判断し既存シリンダーより加速ポートが後方にあるJ-ARMAMENT アルミ 加速ポート付シリンダーを使用します。
少しでもエアー排出量を多くする事で飛距離が出る様にする為です。



シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
グリスアップにはBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを使用し、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。



KRYTACのメカボックスはスパーギアの軸受け間が狭く通常のスパーギアは使用出来ませんのでギア類は変更せずに流用します。
但し、純正スパーギアはシムフリータイプなのでスプリングを取り外し真鍮管を利用しブッシュを作りシム調整を出来る様にしました。



軸受けの接着剤が固まったらシム調整を行います。
シム調整のコツはYouTubeにて動画をUPしておりますのでシム調整!電動ガンのカスタムやメンテで必須のシム調整を解説!をご覧ください。
シム調整が終わったらギアのグリスアップを行います。
BREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを使用し少量をギアの歯や軸部分に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。



メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
潤滑材はBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN HPプロ ガンオイル 金属連結部潤滑材を使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。



メカボックスを閉じてダミーボルト等も組込みます。
メインスプリングはSHS スプリング M110を使用しました。
アンビ連結ギアなども組込みロアレシーバーに組込みます。



グリップも取り付けます。
最近はカスタムの定番となってきました東京マルイサマリウムコバルトモーターの組込みを行います。
ハイレートスプリング使用時でもトリガーレスポンスを損なうことなく使用出来ます。
その他のパーツ類を組込み動作確認を行いロア周りのチューンは終了です。



次にフロント周りのチューンです。
チャンバーを分解しインナーバレルとHOPアームを取り出します。



インナーバレルははMagnusHDバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。
今回はインナーバレル長が130mm以下と限定があるので130mmにカットして使用します。

HOPラバーはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
DIMENSIONフラットHOPは必ずHOPアームに接着しましょう。
接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。



チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
フロント周りをアッパーに組み込んでロアと組み上げ初速の調整を行います。


通常はインナーバレル長にて初速の調整を行いますが今回はインナーバレル長が130mmと短い為スプリングでの初速調整となりました。
SHS M110そのままでは初速が高すぎたので1.5巻きカットして初速を合わせました。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。