KRYTAC WAR SPORT LVOA-S Axisチューン

KRYTAC WAR SPORT LVOA-S Axisチューン
KRYTAC WAR SPORT LVOA-S Axisチューン
 


KRYTAC製電動ガンLVOA-SのAxisチューンをご紹介致します。
KRYTACとは先進的なメカニックデザインが採用されたKRISS VECTOR(クリスベクター)シリーズで有名な実銃メーカー、KRISS社グループのエアソフトガンブランドです。
またLVOAは「Low-Visibility Operations Application(低視認性射撃用)」の頭文字をとった略称となり、LVOA-Sは実際にクリス・コスタ氏の使用しているモデルを更に短くしたモデルとなります。



それではチューン作業に入ります。
フレームロックピン(F)を抜いてアッパーとロアを分解致します。



ストックを抜いてストックパイプも外します。



グリップエンドを外しモーターを取り出してグリップも外します。



右側のセレクターレバーとマガジンキャッチを外します。



ボルトストップは上に引き抜けば外せます。
トリガーロックピンとフレームロックピン(R)を抜きます。



これでメカボックスが取り出せます。



後部にはFETが組み込まれています。
ダミーボルトがメカボックスと一体になっているのも特徴ですね。



ダミーボルトの上部のネジ4本とスプリングのネジを外してボルトストップを外します。
ストッパーが噛んでいる場合はストッパーを逆側から押して緩めます。



これがダミーボルトのストッパーです。
ネジを外しストッパーも外します。



QDスプリングガイドを外します。



アンビ機構の連結ギアです。
これもネジを外して取り外します。



あとはメカボックスネジを外してメカボックスを開けます。
メカボックス内部パーツを外し洗浄します。



軸受けも外してORGA 8mm軸受けを組込みます。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。
接着剤カスが硬い場合は小さなマイナスドライバー等でガリガリ削り落としましょう。
これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。
軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。
接着剤は瞬間接着剤は経年劣化や衝撃で外れやすいので衝撃に強い超強力接着剤がおすすめです。
組込み方の詳細はブログにも電動ガンへの軸受け組込み時の注意点につきましてとして掲載しておりますのでご覧下さい。



ギアは純正品を使用しますので洗浄しギアの状態をチェックします。
KRYTACのメカボックスはスパーギア部の軸受け間が他のメカボックスより狭いので他社製のギアは使えない事が多いです。



シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はブログに掲載しておりますのでオルガ Magnusシリンダー組込方法についてをご覧ください。



ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ハイレートスプリングにはメタルTeethピストンの組み合わせがベストです。
弱いレートのスプリングではさほど負担が掛からないのでプラTeethのピストンでも大丈夫ですが、
高いレートのスプリングを使用する場合は耐久性のあるメタルTeethのピストンを使用しましょう。
このピストンは耐久性とコストパフォーマンスに優れ、14歯となっておりますので、
通常のサイクルでもハイサイクルでも使用が出来ます。
ピストンを交換した際はメカボ内でピストンが負荷なく動くか確認が必要です。



ノズルは集弾性向上の為にでんでんむしM4用を使用します。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。
ノズルを交換した際はチャンバー内で抵抗なく動くか検証が必要です、検証方法はファイヤフライ でんでんむしの組込時の注意箇所につきましてご覧下さい。



シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
グリスアップにはBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを使用し、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。



軸受けの接着剤が乾いたらシム調整です。
スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。
上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。
ギアのクリアランスは0.05~0.1mm程度を目安にして下さい。
メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
続いてギアのグリスアップです。
グリスはBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを使用し少量をギアの歯や軸部分に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。



メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
潤滑材はBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN HPプロ ガンオイル 金属連結部潤滑材を使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。



スプリングはAxisスプリング従来用を使用します。
最近はメカボックスを閉じた状態でスプリングの抜き差しが可能なQDタイプが主流となって非常に楽になりましたね~。



メカボックスをロアに組込み他のパーツも組み込んでいきます。
モーターはEG1000Lを組込みます。



これで駆動テストを行いロア周りのチューンは終了です。



次にフロント周りのチューンです。
チャンバーを分解しインナーバレルとHOPアームを取り出します。



インナーバレルはAxisチューンとの相性が良いMagnusHDバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。



HOPラバーはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPは必ずHOPアームに接着しましょう。


チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
フロント周りをアッパーに組み込んでロアと組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
Axisスプリング+MagnusシリンダーにHDバレルの組み合わせの場合はインナーバレル長は260mmを基準に考えて頂ければ丁度良い初速になるかと思います。
しかし銃ごとに機密が違うのであくまで参考値としてお考え下さい。

初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。