ICS SIG552 Magnusチューン

ICS SIG552 Magnusチューン
ICS SIG552 Magnusチューン
 

ICS SIG552 Magnusチューン


今回はICS SIG552 Magnusチューンのご紹介です。

実銃としてのSIG SG552は、スイスのSIG社(現スイス・アームズ社)により開発された特殊部隊向けアサルトライフルです。
SIG SG550のコマンドカービンバージョンSIG SG551をさらにコンパクトにしたもので、ハンドガードと銃身が短くなっているタイプです。
室内近接戦闘(CQB)などの超短距離戦での場合はストックを折りたたんだ状態でも発射が可能で、銃全体を約3/5程度までコンパクトにすることができるのも特徴の一つです。
このモデルは、世界中の軍隊や警察の特殊部隊などの法執行機関によって使用されています。



それでは作業を始めます。
ハンドガードのロックピンを抜きます。



ハンドガード下部を後方にスライドさせると上部が上に外せハンドガードが取り外せます。



次にストックを外します。
左側セレクターレバー後方にあるストック固定ネジをを外します。



右側の固定ネジも同じように外します。



グリップエンドのネジを外します。



グリップエンドを外しモーターを外す前に配線の通し方を確認します。
プラス、マイナス配線がそれぞれモーターの前と後ろから立ち上がっています。
組上げるときは同じように配線を通してください。



モーターはミドルタイプです。
グリップ内部のネジを外してグリップ自体も外します。



リアサイト後部のボタンを押しながら



ストックを後方に引き抜くとストックが取り外せます。
同時にアッパーレシーバーは前にスライドできます。



これでアッパーレシーバーも取り外せます。



次に左右のセレクターレバーのイモネジを緩めてセレクターレバーを取り外します。



セレクターレバーの下側に基部パーツがあるのでこれも細いプラスドライバーで左右とも取り外します。



前側の配線抑えも取り外します。



これでメカボックスが取り出せます。
メカボックスはVer.3タイプですがセレクタープレート、セレクターギアなどはこの機種専用です。
扇型のセレクターギアとアンビ用連結ギアの位置関係は組み上げる時に重要となるので印がある事を覚えておきましょう。



左側のセレクターギアは物理的にトリガーを引けなくするセィフティー機能も備えています。
これもアンビ用連結ギアと位置合わせ用の印があるのでチェックです。



メカボックスを開けました。
内部は標準的なVer.3タイプのパーツ構成です。
各パーツを取り外し洗浄します。



洗浄が終わったら軸受けを組込みます。
使用するのはORGA SUS420 7mm軸受けです。
軸受けの固定方法をYouTubeで動画をUPしておりますので軸受けの固定!電動ガンの分解やカスタムで必須の軸受け設置を解説!をご覧ください。



軸上の接着剤が固まるまでの間にシリンダー周りを組み上げていきます。
シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はブログに掲載しておりますのでオルガ Magnusシリンダー組込方法についてをご覧ください。



ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ハイレートスプリングにはメタルTeethピストンの組み合わせがベストです。
弱いレートのスプリングではさほど負担が掛からないのでプラTeethのピストンでも大丈夫ですが、
高いレートのスプリングを使用する場合は耐久性のあるメタルTeethのピストンを使用しましょう。
このピストンは耐久性とコストパフォーマンスに優れ、14歯となっておりますので、
通常のサイクルでもハイサイクルでも使用が出来ます。
ピストンを交換した際はメカボ内でピストンが負荷なく動くか確認が必要です。



シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
グリスアップにはBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを使用し、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。



軸受けの接着剤が固まったらギアの組込みです。
ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
このギアの材質はスチール製で耐久性があり、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。



シム調整を行います。
シム調整のコツもYouTubeにて動画をUPしておりますのでシム調整!電動ガンのカスタムやメンテで必須のシム調整を解説!をご覧ください。
シム調整が終わったらギアのグリスアップを行います。
BREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを使用し少量をギアの歯や軸部分に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。



メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
潤滑材はBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN HPプロ ガンオイル 金属連結部潤滑材を使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
スプリングはORGA MAGNUSスプリング 従来電動ガン用を組込みメカボックスを閉じます。
アンビ機構用ギアなども組込みます。



次にモーターを交換します。
今回は11.1v仕様なので使用するは東京マルイEG1000モーター ロングタイプです。
SIG552はミドルモーターなのでロングモーターをミドル化加工を行います。



ミドル化加工方法は以前にブログにてご紹介しておりますのでロングモーターのショート・ミドル化加工をご覧下さい。
SBDもスイッチ接点保護の為に組込みます。



メカボックスをロアレシーバーに組込みセレクターレバーやグリップ、ストックなどを組込んでテストドライブです。
これでロア周りのチューンは終了です。



次にチャンバー周りのチューンです。
チャンバーを分解しインナーバレルとHOPアームを取り出します。



インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。



HOPラバーはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPは必ずHOPアームに接着しましょう。
接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。


チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
フロント周りをアッパーに組み込んでロアと組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。

初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。