一瞬の差が生死を分ける?射撃までの時間を最小限にする ハンドガン サイティングテクニック
ポイントシューティングとフラッシュサイトピクチャー
ポイントシューティングは、至近距離で素早く撃つためのハンドガンの照準法だ。ここでは、サイトピクチャーとの違いと、使い分けをまとめる。サバゲーの近距離戦で役立つ内容だ。
ポイントシューティングとサイティングの要点まとめ
- サイトピクチャーは精密だが、構えてから撃つまでに時間がかかる
- ポイントシューティングは、サイトを使わず感覚で狙う速射のテクニック
- フラッシュサイトピクチャーは、フロントサイトだけを使う中間の方法
- どちらも至近距離向けで、有効なのは数メートルから10メートル前後
- 感覚を磨くトレーニングが欠かせない
ハンドガン サイティング3種類の違いを比較
ここで、3つの照準法を表で比べる。目の焦点を置く場所が、それぞれ違う点に注目してほしい。
| 方法 | 狙い方 | 精度と速さ | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| サイトピクチャー | 前後のサイトを平行に揃える | 精度は高いが、時間がかかる | 精密に狙いたい場面 |
| フラッシュサイトピクチャー | フロントサイトのみを使い、目の焦点を合わせる | ある程度の精度を保てる | 近距離でスピードを重視する場面 |
| ポイントシューティング | サイトを使わず、感覚で銃身の向きを把握する。目の焦点はターゲット | 精度より、速さを優先する | 目の前にターゲットが現れた瞬間 |
つまり、速さと精度は引き換えの関係にある。そのため、距離と状況に合わせて方法を選ぶ。まず、自分がどの場面で使うかを決めておくと、練習の目的がはっきりする。
ハンドガン サイティングが難しい理由
ハンドガン をメインウェポンとしているサバゲープレイヤーは別として、セカンダリーとして装備しているプレイヤーにとっては ハンドガン の取扱いの難しさに四苦八苦している人は多いのではないだろうか。
セカンダリーのハンドガンは、構える機会が限られる。そのため、サイティングの練習量が不足しがちだ。特に、近距離で慌てやすい場面では、その差が出る。
アイアンサイトとサイトピクチャーの基本
ハンドガン は通常、マイクロドットなどを装着していない限りはアイアンサイトで狙いを定めることとなる。フロントサイトの凸とリアサイトの凹を合わせてしっかりと狙いを定める照準方法はサイトピクチャーと呼ばれるが、正確な射撃はできても素早くサイティングを行うにはかなりの訓練が必要だ。
写真の様に前後のサイトを平行に揃えつつ、フロントサイトの左右位置もピッタリ中央に納める必要があり、この状態を作るだけでもかなりの腕を要する。(※写真はターゲットの中央を捉えている状態ではありません。)
サバゲーの交戦距離とハンドガン サイティング
確かに ハンドガン で精密な射撃を行うにはサイトピクチャーは必須となるのだが、実際 ハンドガン での交戦距離となると、サバゲーにおいては数メートルから十数メートルが主戦場となる。その距離にターゲットが居る場合、悠長にサイティングに時間を掛けている暇など無い。
そこでスピードを重視した ハンドガン のサイティングテクニックとしてポイントシューティングやフラッシュサイトピクチャーという方法がある。
交戦距離が数メートルなら、1秒の遅れが勝敗を分ける。そのため、状況に合う照準法を、あらかじめ決めておきたい。例えば、屋内では速射を、屋外では精密射撃を軸にする考え方がある。
ポイントシューティング
ポイントシューティングは至近距離での射撃において、精度を捨てる代わりにトリガーを引くまでのスピードを重視するテクニックだ。ポイントシューティングを使用するタイミングとしては、目の前にターゲットが現れた場合など1秒にも満たない瞬間的な射撃が必要となる状況だ。
ポイントシューティングで大切なのは、速さと割り切りだ。精度は犠牲になるが、構える動作を省ける。そのため、初弾を出すまでの時間が大きく縮まる。
目の焦点はターゲットに寄せるかたちとなる。
ポイントシューティングの構え方と特徴
従来の様にサイトピクチャーは使わず感覚で銃身の向いた方向を把握してトリガーを引くため、 ハンドガン を目の高さまで持ち上げて構える必要が無く、初弾の発射を極短時間に切り詰めることができるのが特徴。慣れてくれば腰の高さなど、ドローからの素早い射撃も可能になる。
ポイントシューティングでは、腰の高さからでも撃てる。ただし、銃口の向きは感覚頼りだ。そのため、構えの形を毎回そろえる意識が重要になる。
ポイントシューティングのトレーニング方法
ただし、感覚で狙いを定めるにしてもトレーニングは必要である。日頃からサイトを使わない射撃トレーニングを重ね、感覚を磨いておく必要がある。人差し指で物を指さす場合、人間には感覚的にその方向を捉える能力があるが、それと同じように銃口をターゲットに素早く向けられる鍛錬をしよう。
数メートル離れた状態でターゲットに目の焦点を合わせ、感覚的に ハンドガン を構えてマンターゲットに当てられるようトレーニングしてみよう。
練習は、次の3つを組み合わせるとよい。内容は、本文で触れたトレーニングを整理したものだ。
| 練習 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| サイトを使わない構えの反復 | 目線の高さまで上げず、ターゲットへ銃口を向ける動作を繰り返す | 感覚で方向を捉える |
| 近距離のターゲット射撃 | 数メートル離れたマンターゲットに、目の焦点を合わせて撃つ | 当てる感覚を磨く |
| 距離の目測 | シューティングレンジなどで、距離の感覚を確認する | 使える距離を見極める |
練習は、まずセーフティの確認から始める。そして、ゴーグルを着用し、安全な場所で行う。なお、射撃場所の外では、銃口を人に向けない。
ポイントシューティングが使える距離の見極め
また、ポイントシューティングを使用できるか否かの判断も必要となる。ポイントシューティングの有効射程距離は
せいぜい数メートルから10メートル前後である。ターゲットとの距離の目測を誤ると全く当てる事ができない場合もあるので、ポイントシューティングを使用する場面を的確に判断できるよう、シューティングレンジなどで距離の感覚を掴むトレーニングもしておこう。
有効な距離を超えたら、サイトを使う方法に切り替えたい。例えば、10メートルを超える距離では、フラッシュサイトピクチャーやサイトピクチャーが向く。なお、目測を誤ったときの損失は大きい。
フラッシュサイトピクチャー
フラッシュサイトピクチャーもポイントシューティング同様に近距離での射撃を想定したスピード重視のテクニックだ。ただしポイントシューティングとサイトピクチャーの間を取ったサイティング方法で、フラッシュサイトピクチャーではフロントサイトのみを使用する。
フラッシュサイトピクチャーは、実銃の射撃術でも知られる考え方だ。ジェフ・クーパーが体系化した射撃術の一部とされる。フロントサイトに焦点を合わせて撃つため、速さと精度のバランスが取れる。
フラッシュサイトピクチャーの正しい見え方
目の焦点はフロントサイトに合わせ、ターゲットはその向こうにぼんやりと見える状態がフラッシュサイトピクチャーの正しいサイティング方法だ。感覚に頼り切るポイントシューティングと違いフロントサイトを使用するためある程度の精度を担保することができる。
実銃の世界でも、フラッシュサイトピクチャーは近距離戦の技術として紹介されている。例えば、American Rifleman の解説記事では、おおむね10ヤード以内の使用が目安とされる。さらに、それより遠い距離では、通常のサイトピクチャーに切り替えるとされている。
フラッシュサイトピクチャーの練習方法
ただしフラッシュサイトピクチャーもやはりトレーニングは必要で、フロントサイトをターゲットに合わせた時、銃口が自然とターゲットに向く手や腕の状態、角度を繰り返し身体に覚え込ませる必要がある。
練習は、空撃ちから始めるのが安全だ。まず、フロントサイトをターゲットに合わせる動作を、何度も繰り返す。次に、狙いが決まったら、そのまま撃つ流れを体に覚えさせる。
ハンドガン サイティングを使い分けるコツ
今回ご紹介した ハンドガン のサイティング方法は至近距離で大きなターゲットを射撃するのに適したもので、CQBエリアや櫓、バリケード裏への突入、または突入された際の防衛などに有効だ。
ヘッドショットを狙えるような的確なものではないが、あくまで相手の身体のどこでもいいから当てられることを目的としているため、アバウトでも良いから確実にヒットを取れるサイティング力を身につけよう。
使い分けの目安は、距離と時間の余裕だ。まず、数メートルなら速射を選ぶ。次に、10メートル前後ならフロントサイトを使う。そして、時間があるなら、サイトピクチャーで丁寧に狙う。
ハンドガン は取り回しの良さの反面、使用するプレイヤーの技術が如実に表れるエアガンでもある。使用する場面に合わせて的確なテクニックを使用できるようになればゲームの展開にも奥行きが生まれるというもの。是非とも様々なテクニックを覚えて活躍の場を広げられるようにしたい。
ORGA AIRSOFTで取り扱い中のガスハンドガン一覧はコチラ!
ポイントシューティングに関するよくある質問(Q&A)
Q. ポイントシューティングとは何ですか?
サイトを使わず、感覚で銃身の向きを把握して撃つ速射の方法です。精度より、撃つまでの速さを重視します。
Q. どのくらいの距離まで使えますか?
有効射程は、せいぜい数メートルから10メートル前後です。距離の目測を誤ると、全く当たらない場合もあります。
Q. フラッシュサイトピクチャーとは何ですか?
フロントサイトだけを使って狙う方法です。目の焦点をフロントサイトに合わせ、ターゲットはぼんやり見える状態にします。
Q. サイトピクチャーとは何が違いますか?
サイトピクチャーは、前後のサイトを揃えて狙います。精度は高いものの、素早く行うには訓練が必要です。
Q. 練習なしでも使えますか?
難しいです。サイトを使わない射撃トレーニングを重ねて、感覚を磨く必要があります。
Q. どんな場面で役立ちますか?
CQBエリアや櫓、バリケード裏への突入などで有効です。また、突入された際の防衛にも向きます。
Q. ヘッドショットも狙えますか?
狙えるほど的確ではありません。目的は、相手の身体のどこかに当てることです。
Q. 距離感はどう練習すればよいですか?
シューティングレンジなどで、距離の感覚を掴むトレーニングをします。ターゲットとの距離を、目測で当てる練習が有効です。








