フランス軍の新サイドアームにGLOCK17 Gen5が選ばれる

フランス軍の新サイドアームにGLOCK17 Gen5が選ばれる
フランス軍の新サイドアームにGLOCK17 Gen5が選ばれる
 

フランス軍の装備更新が次々と進行中
新サイドアームにGLOCK17 Gen5が選ばれる

フランス軍のサービスピストルとして、GLOCK17 Gen5が選ばれた。発注数は74,596挺にのぼる。ここでは、GLOCK17の仕様と採用の背景を整理する。

要点まとめ:フランス軍のGLOCK17 Gen5

  • フランス軍のサービスピストルに、GLOCK17 Gen5が決定
  • 74,596挺を発注し、2019年末からデリバリーを開始
  • フレームはダークアース、スライドとコントロール類はブラック
  • 特殊部隊向けには、サイレンサーを付けられるMOSモデルも採用
項目 内容
採用元 フランス軍(調達機関DGAが発表)
モデル GLOCK17 Gen5
発注数 74,596挺
納入時期 2019年末から開始、2022年までに完了予定
カラー スライドとコントロール類はブラック、フレームはダークアース
サイト U字型の発光サイト
付属品 ピストルランヤードが標準装備
ホルスター BLACKHAWK T-SERIES L3D(ダークアース)
訓練用 GLOCK17T Gen5 UTM

なお、内容は発表時点の情報だ。納入の状況は、その後に変わっている可能性がある。

フランス軍がGLOCK17 Gen5を選んだ背景

昨日、フランス軍の新スナイパーライフル(おそらくマークスマンライフル:DMRと思われる)としてFN Herstal社のSCAR-H PRが選定されたことをお伝えしたが、ほぼ時を同じくして新サイドアームの発表も行われた。

フランス軍は、装備の更新を一気に進めている。そのため、サイドアームの刷新も、その流れの一つと言える。

フランス軍備調達機関DGA(DirectionGénéralede l’Armement)によって発表されたフランス軍のサービスピストルは「GLOCK17 Gen5」で、既に74,596挺の発注がなされ2019年末からデリバリーが始まり、2022年までには全ての納入を完了させる予定だという。

発注数が多いため、フランス軍の本気度がうかがえる。また、納入期間が数年にわたる点も、特徴だ。

従来のサイドアームとGLOCK17の関係

G17 Gen5

フランス軍はこれまで、9mmのサイドアームには自国製のMAC50ピストルやベレッタ92を自国でライセンス製造したPAMAS G1などを使用している。MAC50は既に最終ロットの生産から40年が経っているため、今回のGLOCK17の発注はこれらのハンドガンからのリプレイスを図る目的があるとみられるが、PAMAS G1については2002年に97,502挺もの納入がされており、GLOCK17 Gen5の発注数を見るに今後はPAMAS G1との併用がしばらく続くものと予想される。

古いピストルは、順次入れ替えられていく見込みだ。ただし、しばらくは、複数のモデルが併用される。

なお、GLOCK17についてはGen3モデルが一部の特殊部隊で既に使用されているようで、フランス軍としては初のグロックの採用ではない。

つまり、GLOCK17は、フランス軍にとって全く新しい存在ではない。ただし、今回のGen5の発注は、規模の面で注目したい。

 

フランス軍向けGLOCK17 Gen5の仕様は?

今回DGAが発注したフランス軍用GLOCK17はスライド、コントロール類をブラック、フレームをダークアースとしたGen5モデルとなる。最近同じくGLOCK17を制式採用したポルトガル軍ではトリチウムのナイトサイトを採用していたが、フランス軍ではU字型の発光サイトを採用。他にもピストルランヤードが標準装備となる。

細部の仕様は、実戦での使いやすさを意識した内容だ。そのため、サイトやランヤードにも、独自の選定が見られる。

また、フランス軍が公開した写真や動画には特殊部隊向けにMOSモデルが採用され、サイレンサーが取り付けられるタクティカルバレルのGLOCK17が確認できる。全74,596挺分ではないものの、ナイトサイトやサイレンサーなども多数発注されていて、一部は特殊部隊用のキットとして納入されるようである。

特殊部隊向けのキットは、別枠で用意される点も興味深い。つまり、用途に応じて、構成が分けられている。

GLOCK17 Gen5

ホルスターについても選定されており、ポリマー製ホルスターで有名なBLACKHAWK社製のT-SERIES L3Dホルスターのダークアースモデルが採用されている。

ホルスターまで含めて選ばれているため、装備全体の統一感が高い。そのため、運用面でも、扱いやすい構成と言える。

訓練用のGLOCK17T Gen5 UTM

BLACKHAWK GLOCK

この他にもGLOCK17に関してはトレーニングキットとしてアメリカのUTM社との連携も発表しており、GLOCK17T Gen5 UTMが供給される。UTMはスライドを入れ替えてトレーニング弾用へと切り替えるブランクキットも存在するが、今回フランス軍に納入されるのはトレーニングモデルとしての専用の完成品となるようだ。

実銃に近い操作感で訓練できる点は、大きな利点だ。つまり、新しいピストルへの習熟を、早めやすい。

早急に進むフランス軍の武器更新に兵士の技術を合わせるべく、訓練も見据えたトータル的なシステムが導入される。

トレーニング用グロック
▲写真はGLOCK17T Gen3 UTM

 

フランス軍で進むその他の装備更新

今回DGAより発表された新スナイパーライフル「SCAR-H PR」、新ハンドガン「GLOCK17 Gen5」以外にもフランス軍では各種兵装の更新が進んでおり、2020年代はフランス軍にとって歩兵装備を現代的なものへと刷新する大きな節目となりそうだ。

・2017年より標準アサルトライフルをHK416Fへと更新中。2020年は12,000挺が納入予定。
・新型迷彩服「F3」85,000着の納入の継続中。
・新型9mm防弾ヘルメットの更新。2020年は25,000個が納入予定。
・2018年より新世代防弾ベストへと更新。既に37,000着が納入済み。2025年までに96,800着が納入予定。

このように、ピストルだけでなく、幅広い装備が更新されている。そのため、2020年代は、大きな転換期になりそうだ。

 
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GLOCK17に関するよくある質問(Q&A)

Q. フランス軍の新サイドアームは何ですか?

GLOCK17 Gen5だ。フランス軍備調達機関DGAが、サービスピストルとして発表した。

Q. GLOCK17 Gen5は何挺発注されましたか?

発表時点では、74,596挺が発注されていた。また、2019年末からデリバリーが始まり、2022年までに納入を完了する予定だった。

Q. フランス軍向けGLOCK17のカラーは?

スライドとコントロール類はブラック、フレームはダークアースだ。そのため、Gen5モデルでも、独自の配色となっている。

Q. フランス軍はこれまで何を使っていましたか?

自国製のMAC50ピストルや、ベレッタ92をライセンス製造したPAMAS G1などだ。

Q. GLOCK17はフランス軍で初めての採用ですか?

初めてではない。Gen3モデルが、一部の特殊部隊で既に使われている。

Q. 特殊部隊向けにはどんな仕様がありますか?

MOSモデルが採用され、サイレンサーを取り付けられるタクティカルバレルのGLOCK17が確認できる。

Q. ホルスターは何が採用されましたか?

BLACKHAWK社製の、T-SERIES L3Dホルスターだ。また、カラーはダークアースとされている。

Q. 訓練用のGLOCK17はありますか?

アメリカのUTM社との連携で、GLOCK17T Gen5 UTMが供給される。そのため、訓練も見据えた導入となっている。

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