CZ-USAがBren2 Msカービンを発表

CZ-USAがBren2 Msカービンを発表
CZ-USAがBren2 Msカービンを発表
 

CZ USAがBren2 Msカービンを発表
CZ製フルサイズARの新たな戦力となるか?

チェコのCZ(チェスカー・ズブロヨフカ)と言えば、設立から100年を超える歴史を持ち世界でも有数の巨大さを誇る銃器メーカーだ。日本でもエアガンとしてCZ75ピストルやVZ61スコーピオン、近年ではCZスコーピオン Evo3などが有名で、固定ファンの多いブランドでもある。

チェコは昔から自動小銃の開発については他国より1歩先を行っており、CZはかつて国有企業としてその技術を支えたメーカーである。しかし、自動小銃は開発力こそ高いものの自国軍での新型ライフルの採用が進まず、VZ58を50年以上に渡り使い続けるなどなかなかアサルトライフルが日の目を浴びない時期があったのも事実である。

近年CZが力を入れているBren2シリーズは、そんなVZ58の置き換えを進める中で開発されたCZ 805 BRENをはじめとするモジュラー式ライフルの最新モデルで、Bren2 Msは民間向けのセミオートバージョンのシリーズだ。本国チェコのCZや、アメリカの子会社CZ-USAでのミリタリー向けや法執行機関向けに.223REM(5.56x45mm)と7.62×39mm弾の2モデルが展開されているが、バレルレングスが短く民間向けではアメリカの銃規制によりセールスが見込めないと判断したのかストックレスのピストルモデルを2019年にリリース。しかし、SHOT SHOW 2020(ショットショー)に合わせて遂に本命というべきBren2 Ms Carbineを発表した。

CZ BREN 2 MS CARBINE

Bren2 Ms Carbineは基本形をBren2 Msとしながらもバレルレングスを16.5インチまで伸ばし、合わせてハンドガードもロング化し外観上のイメージを他モデルよりスマートに変えている。カーボンファイバーポリマー製のロワーや可倒式ストックなど、モジュラーライフルの先輩であるSCARやMASADA(ACR)を彷彿とさせるデザインが特徴的だ。2019年にCZで発表した軍用モデルBren2 BR(Battle Rifle)を小口径・M-LOK化したようなモデルで、近年のCZのスタイリッシュなサブマシンガンやライフルを見事に継承している。

HK416のようなショートストロークガスピストン方式を採っているがここにリターンスプリングがあるため、バッファーチューブを必要としない。また、マズルブレーキにはCZ 805で採用され効果的であった形状を再度採用しており、実射性能に関しても高い関心が寄せられている。

BREN2 MS カービン

チェスカー・ズブロヨフカ

CZは今後、Bren2シリーズに口径の追加など多くのモデル投入を示唆しており、SCORPION EVO3などと合わせ、強力な銃器メーカーによるアメリカのライフル市場への更なる本格展開に今から期待が高まっている。

 
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CZ Bren2 Ms
▲CZで民間向けモデル、CZ-USAで軍・法執行機関向けとして展開するBREN 2 MSシリーズ

バトルライフル
▲軍・法執行機関向けのBREN 2 BR(バトルライフル)