電動ガンの教科書
G&G ARP556 の分解方法
海外製電動ガンメーカーでは抜群のクオリティで不動の人気を誇るG&G。なかでも、 ARP556 はナイスなサイズ感と汎用性の高さで一世を風靡しました。今回はそんなG&Gの人気機種 ARP556 の分解方法について解説します。
今まで、ORGA AIRSOFTではお客様のご依頼やコンプリート製作などで数々の電動ガン カスタムを行ってきましたが、当サイトやブログなどでチューンナップの解説はしていても細かな分解方法などはお伝えできていなかった点がありました。
そこで本記事より、これさえ読めば誰でも電動ガンを分解しカスタムできるような内容で、機種ごとに分解方法を解説していきたいと思います!
※外装カスタムされておりますが、分解方法については純正と共通となります。
ARP556 のレシーバーの分解
チャンバーカスタムをするにしろ、メカボックスをチューンするにしろ、電動ガンの内部カスタムは上下レシーバーの分解からはじまります。メーカー・機種によりピボットピンの外し方やテイクダウンピン取り外しの要不要など異なりますのでご注意ください。
G&G ARP556 ではまず、フロント側のフレームロックピン(ピボットピン)をポンチ等で叩いて抜きます。
アッパーレシーバーとロアレシーバーを前後にずらすように動かすと上下が分離します。
この時、チャージングハンドルを少し引いてからずらすと動かしやすくなります。
チャンバーの分解
インナーバレルやホップパッキンなど、最小限のライトチューンを行う場合はアッパーレシーバー側だけ分解できれば問題ありません。チャンバーはアッパーからそのままインナーバレルごと引き抜くことが出来ます。
インナーバレルやホップパッキンの交換を行う場合は、チャンバーの分解を行います。まずはホップアームの固定ピンを外します。ピンは横から見るとT字型になっており片方からしか抜けません。ピン穴の小さな方を細いピンポンチ等で叩いて抜いてください。
ホップアームを小さいマイナスドライバー等で前方にずらしながらチャンバーから外します。テンショナー(押しゴム)を電気なまず等に交換するだけならばここまでの分解でOKですね。
インナーバレルやホップパッキンの交換を行う場合は更に先に進みましょう。インナーバレル固定クリップの隙間に細いマイナスドライバー等を差し込んで下側に外します。この時クリップを破損しない様に注意してください。
インナーバレルを前方に引っ張るとチャンバーからインナーバレルとホップパッキンが取り出せます。
ストックの取り外しと後方配線の分離
今度はロアレシーバーを見て行きましょう。メカボックス内部もチューンするのであればこちらの手順も見て行く必要があります。メカボックスを取り出すための準備段階ですね
まずはストックパイプを外します。写真の個体はストックがカスタムされていますが外し方は同じ。純正の場合はバッテリー収納スペースの奥に見えるプラスネジを長いドライバーで外してください。一般的な電動ガンと同じ方法で外すことができます。
ストックを外すと下記の様に配線が見えるようになります。
後方配線の基盤を取り外します。(この個体の基盤部は他の種類に交換されておりますので純正品とは違いますが、外し方は一緒です。)基盤から信号線を抜きます。少し固い場合がありますが、端子から配線が抜けない様注意してください!
配線のジョイントコネクターを抜くと基盤が完全に分離できます。
モーターとグリップの取り外し
続いてモーターを外していきましょう。モーターを外すにはまず、グリップエンドを開けます。前後のネジを取ることでグリップエンドが外れます。
グリップ内の配線を外しますが、その前にまずは配線の取り回しを覚えておいてください。 ARP556 はプラス配線とマイナス配線の2本とも後方から回しています。配線をモーター端子から外したら、モーターを引き抜きます。
グリップの奥にあるプラスネジを2本外すとグリップも取り外せます。
ロアレシーバーからメカボックスを取り外す
いよいよ本丸が見えてきました。メカボックスの取り外しまでもう少し!
まずはマガジンリリースボタンと右側のアンビセレクターレバーのネジを取り外します。
アンビセレクターレバーの裏側にクリックボールがあるので紛失に注意!
左側のセレクターレバーも同様にネジを外してから取り外します。
リア側のフレームロックピン(テイクダウンピン)とトリガーロックピンはピンポンチ等で叩いて抜きます。トリガーロックピンは片側にギザギザあるので、左側から叩き右側に抜いてください。
これでロアレシーバーからメカボックスが取り出せます。
G&G ARP556 のメカボックスご開帳
いよいよメカボックスを開ける時が来ましたね。G&Gのメカボックスは東京マルイ系と同じく、先にスプリングガイドを後方から引き抜くことができないため組み立てに苦労します。自信がない方は当店をはじめ、エアガンのプロショップにお任せください!
G&Gのアンビ仕様メカボックスは、先にセレクターレバーを連結するカムギアを位置を確認しながら外します。
左右どちらのカムギアも同様に、ギアの山に印があるので組み上げる際はこれを参考にすると分かりやすいです。
カムギアは左右どちらからでも良いので、軸を細いポンチ等で叩いて抜きます。
G&Gのメカボックス固定ネジは左側外周にあるプラスネジです。
ボックス固定プラスネジを全て外したら裏返し、右側を上にした状態でメカボックスを開けます。そのまま開けるとメインスプリングが飛び出してきますので、後方のスプリングガイドの穴にドライバーなどを差し込んで押さえながら開けるのがオススメ。
これで無事 ARP556 の分解が完了です!あとはスプリングを交換するなりギアを交換するなりピストンやシリンダーを変えるなり…お好みのカスタムを施していってください!
オルガエアソフトでは電動ガンカスタムのご依頼だけでなく、お客様ご自身でチューンナップを行うユーザー様向けにカスタムパーツの販売やご相談の受付も行っております。