クリスカイルは、「伝説の狙撃手」と呼ばれたアメリカ海軍特殊部隊の元隊員です。この記事では、異名の由来、戦果、最期、使用した装備を整理します。
クリスカイルについて
クリスカイルの要点まとめ
- クリスカイルは、アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シールズ所属の元狙撃手
- 「ラマーディーの戦い」での戦果から、「ラマーディーの悪魔」と恐れられた
- 米国防省の公式記録は160人で、本人の申告は255人
- 2013年に、射撃訓練中の事件により38歳で亡くなった
- 2014年の映画『アメリカン・スナイパー』のモデルになった
クリストファー・スコット・カイル(Christopher Scott Kyle)は、アメリカ合衆国の元軍人で狙撃手。テキサス州出身。「ラマーディーの戦い」における目覚しい戦果によりイラク武装勢力から「ラマーディーの悪魔」という異名で恐れられた。アメリカ側では「伝説の狙撃手」と呼ばれる。
2014年に公開された映画『アメリカン・スナイパー』のモデルである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | クリストファー・スコット・カイル(Christopher Scott Kyle) |
| 出身 | アメリカ合衆国テキサス州 |
| 所属 | アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シールズ |
| 異名 | 「ラマーディーの悪魔」「伝説の狙撃手」 |
| 著書 | 2012年の自伝「ネイビー・シールズ 最強の狙撃手」(原書房刊) |
クリスカイルの伝説
アメリカ海軍特殊部隊であるネイビー・シールズに所属していて、イラク戦争時の派遣中に射撃手として大変大きな貢献をしていた。渾名がついたきっかけは「ビーチボール事件」で、ファルージャにて泳げない武装勢力らが大きなビーチボールを使って河を進んでいたところ、カイル氏がそのビーチボールを狙撃、命中させて彼らを溺死させるという事が彼の著書にて記述されている。そしてその後ファルージャでの休暇中、彼を見た他のシールズの仲間達が冗談で「Legend(伝説)」とカイル氏を呼んだことが始まりであるとされている。
クリスカイルの戦果と懸賞金
カイル氏は軍在籍中に殺害した人数は160人と米国防省が公式に記録しているが、本人の申告によれば255人を殺害したとされいる。これはアメリカ海軍史上最大の殺害数となる。
実際にカイル氏にはイラクの武装勢力から懸賞金がかけれられてたが、最初は21000ドル(約250万円)で始まり、最終的に8万ドル(約950万円)までその懸賞金は上昇していた。懸賞金を掛けられるほど彼は武装勢力に恐れられていたのであり、実際にカイル氏は彼らから「ラマディの悪魔」と呼ばれていた。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公式記録の殺害数 | 160人(米国防省) |
| 本人の申告 | 255人 |
| 懸賞金の始まり | 21000ドル(約250万円) |
| 懸賞金の最高額 | 8万ドル(約950万円) |
公式記録と本人の申告には、差があります。それでも、アメリカ海軍史上最大の殺害数である点は同じです。
クリスカイルの言葉と退役後の活動
多くの功績を残すも、武装勢力の攻撃で多く戦友たちの負傷や戦死を目の当たりにしてきた。自分が殺傷した相手を「悪人」と呼び、幾多のインタビューで「殺された相手を気の毒に思ったことはないか」と問われると、彼は毎回明確に「撃ったことに一切罪悪感は無い。戦場ですべきことをしただけだ」と答え、また、「もっと敵を倒せれば、もっと多くの仲間の命が救えた」としている。
カイル氏は、自分の行動に一切の罪悪感はないと答えています。つまり、戦場での任務として、強い信念を持っていたことがわかります。
退役後、PTSD(外傷後ストレス障害)に悩む帰還兵、退役兵のためのNPO団体「FITCO Cares Foundation」を設立。社会復帰に向けた支援活動に取り組んでいた。2012年に自伝「ネイビー・シールズ 最強の狙撃手」(原書房刊)を発表。
PTSDに悩む帰還兵の支援は、退役後の大きな活動でした。そのため、軍を離れても、仲間のために動き続けたと言えます。
衝撃的な出来事
2013年2月2日、全米に大きな衝撃が走った。テキサス州の射撃場で、慈善事業で行っていた元海兵隊員エディー・レイ・ルースとの射撃訓練中に、ルースが、クリス・カイルに突然発砲し射殺されてしまう。38歳という若すぎる英雄の死を全米が悼んだ。
2014年には伝記映画「アメリカン・スナイパー」が公開された。
「米軍史上最多、160人を射殺した、ひとりの優しい父親」をキャッチコピーとしアメリカで公開された戦争映画史上最高の興行収入額となった。
映画は、戦争映画史上最高の興行収入額となりました。つまり、カイル氏の生涯は、世界中の多くの人に知られることになりました。
クリスカイルが使用した装備
照準に使用するスコープはナイトフォース社のものを使用し、ライフルのトリガープルは2ポンド(900グラム)に調整して軽く引き金を絞るだけで発射するようにしていた。
クリスカイルが使用した銃器
M4 アメリカ軍で標準的に採用されているアサルトライフル。
Mk11 7.62x51mm NATO弾を使用するセミオート式狙撃銃。
Mk12 5.56x45mm NATO弾を使用するセミオート式狙撃銃。
.300 .300ウィンチェスター・マグナム弾を使用するボルトアクション式狙撃銃。
.338 .338ラプア・マグナム弾を使用するボルトアクション式狙撃銃。
50口径 12.7x99mm NATO弾を使用する対物狙撃銃。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| M4 | アメリカ軍で標準的に採用されているアサルトライフル |
| Mk11 | 7.62x51mm NATO弾を使うセミオート式狙撃銃 |
| Mk12 | 5.56x45mm NATO弾を使うセミオート式狙撃銃 |
| .300 | .300ウィンチェスター・マグナム弾を使うボルトアクション式狙撃銃 |
| .338 | .338ラプア・マグナム弾を使うボルトアクション式狙撃銃 |
| 50口径 | 12.7x99mm NATO弾を使う対物狙撃銃 |
狙撃銃は、任務の距離や目的に合わせて使い分けられていました。そのため、種類ごとに口径も異なります。
クリスカイルの拳銃と装具
拳銃 官給品として支給されていた9mm口径の「P226」が実戦で威力不足であったため45口径の「TRPオペレーター」を購入して装備していた。ホルスターに関しては、拳銃を抜きやすい「レッグホルスター」を使用していたが、「ヒップホルスター」に変更している。
カールグスタフ 個人携行式のカールグスタフ無反動砲。
装具 ボディアーマーの上に「ローデシアン・リグ」と呼ばれるタクティカルベストを重ね着して任務に当たっていた。
弾薬 スナイパーライフルを持ち歩くときには予備弾200発をバックパックに入れ、拳銃の予備弾倉3個をレッグポーチ(太ももに取り付ける装具)で携行していた。
ローデシアン・リグは、ボディアーマーの上に重ねて使います。つまり、装備を取り出しやすい位置に整理するための工夫です。
クリスカイルに関するよくある質問(Q&A)
Q. クリスカイルとは誰ですか?
アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シールズに所属した、元軍人で狙撃手です。そのため、「伝説の狙撃手」と呼ばれています。
Q. 「ラマーディーの悪魔」とはどういう意味ですか?
イラクの武装勢力が、カイル氏を恐れて付けた異名です。また、「ラマーディーの戦い」での戦果が理由とされています。
Q. クリスカイルの殺害数は何人ですか?
米国防省の公式記録は160人です。一方、本人の申告では255人とされています。
Q. 「Legend(伝説)」と呼ばれたきっかけは何ですか?
ファルージャでの休暇中に、シールズの仲間が冗談で呼んだことが始まりとされています。
Q. クリスカイルの懸賞金はいくらでしたか?
最初は21000ドル(約250万円)でした。最終的には、8万ドル(約950万円)まで上がりました。
Q. クリスカイルは、どのような装備を使いましたか?
M4やMk11、Mk12などのライフルです。また、ボルトアクション式の狙撃銃も使いました。さらに、拳銃は45口径の「TRPオペレーター」を使いました。
Q. クリスカイルのモデルになった映画はありますか?
2014年公開の映画『アメリカン・スナイパー』です。そのため、映画の主人公のモデルと言えます。
Q. クリスカイルは、退役後に何をしましたか?
NPO団体「FITCO Cares Foundation」を設立しました。帰還兵や退役兵の、社会復帰を支援しています。







