ORGA WIDEBOREシリンダー ノズル長について

ORGA WIDEBOREシリンダー ノズル長について
ORGA WIDEBOREシリンダー ノズル長について
 

ノズル、すなわちBB弾をチャンバーへ送るパーツは、ORGAとSYSTEMA製で長さが異なります。この記事では、その違いと理由を、2018年の掲載時点の内容で紹介します。

ノズルの違いの要点まとめ

  • 先端の設計は、SYSTEMAと同じ
  • フランジの外径だけ、ORGAが細い(Φ8.9とΦ9.1)
  • 胴は、ピストンヘッド側が約1mm長い
  • 長くしても、チャンバー内の後退量は変わらない
  • 給弾トラブルは、主に3つの要因が疑われる

ORGA WIDEBOREシリンダーで利用しているノズルについて

2018年7月23日よりデリバリーを開始したORGA WIDEBOREシリンダーですが、ご予約分を含め、国内への出荷 約200本が完了致しました。現在は、順次ご注文頂いた分 + 海外分の発送対応中です。

この記事は、2018年に掲載されたものです。そのため、出荷本数などの数字は、掲載当時の状況になります。さらに、発送状況も、当時の内容です。最新の取り扱いは、商品ページでご確認ください。

弊社のTwitterでも公開させて頂いている通り、出荷先のトレポンユーザーさんから実射動画などもシェアしておりますので、ご覧ください。
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さて、今回デリバリーを行い、構成パーツについて何点かご質問を頂戴しましたので、SYSTEMA製のパーツとの比較にて以下掲載させて頂きます。

比較する部分 ORGA WIDEBORE SYSTEMA
先端の設計 基本設計は同じ 基本設計は同じ
フランジ外径 Φ8.9 Φ9.1
胴の長さ ピストンヘッド側が約1mm長い 基準の長さ
チャンバー内の後退量 変わらない 変わらない

外径の差は、0.2mmです。ごくわずかな差ですが、チャンバーとのクリアランスに関わります。

ノズル長について

WIDEBOREシリンダーのノズルは、他社と同様、ノズル先端 と ノズル胴 の2点のパーツから構成されています。(左がORGA・右がSYSTEMA)

さらに、このパーツは、先端と胴の2点で構成されます。そのため、比較も、2つの部分に分けて見ていきます。

トレポンノズル

先端の設計

ノズル先端の設計ですが、従来のトレポンチャンバーの利用を前提に開発してますので、基本的な設計はSYSTEMAと同じです。この部分の長さや設計を変えてしまうと、従来のトレポンチャンバーをご利用の場合は不具合が出ます。

先端は、従来のトレポンチャンバーとかみ合う部分です。そのため、長さや形を変えると、既存のチャンバーとの組み合わせに不具合が出ます。

トレポンノズル

フランジ外径の違い

WIDEBOREの方は、フランジの外径のみ若干細くしてあります(SYSTEMAはΦ9.1・ORGAはΦ8.9)理由は、昨今、SYSTEMAをはじめ、サードパーティの生産するチャンバー公差が著しく、チャンバー内部の内径が製品ごとに異なっていたり、チャンバー自体のセンターが出てなかったりする物が多く見受けられて来た為です。酷いものだと、箱出しの状態でノズルがチャンバーにハマってしまったり、組んで1発目でBB弾をチャンバー内部で噛んでしまったりするトラブルが発生しています。
それらの「生産公差」を対応する為、良い意味でクリアランスを持たせる為にフランジ外径を微量ですが小さくしてます。

フランジ外径を細くした理由は、チャンバーの公差です。チャンバーの内径やセンターが、製品ごとに異なる例が増えていました。

例えば、箱出しの状態で先端がはまってしまう例があります。また、1発目のBB弾をチャンバー内で噛む例もあります。そのため、あえてクリアランスを持たせています。

WIDEBOREノズルのフランジ外径の比較

ノズル胴について

ノズル銅についても基本的な設計は同等ですが、1点だけ異なる点があります。WIDEBORE用のノズル銅の長さは、ピストンヘッド側をSYSTEMAよりも1mm程長くしてあります。
※ピストンヘッド側(ノズル銅後方)が長くても、チャンバーに挿入されているノズル先端の後退量は変わりません。

つまり、胴を長くしても、先端の位置は変わりません。給弾の動きに、悪い影響は出にくい設計です。

また、ピストンヘッド側が長いだけで、先端の挿入量は同じです。なお、これはSYSTEMAとの比較で確認された点です。

この設計にも意味があり、以下の2点となります。

しっかり後退させる理由

1)ノズルをしっかり後退させる
トレポンは、シリンダーヘッド内部のシリコンOリングで「ノズル銅を引っ張る」方式を用い BB弾をチャンバーへ給弾させます。言い換えると、シリコンOリングがヘタってきた場合は、適正な位置より前でノズルを離してしまうので、給弾のトラブルが発生します。その際には、昔からメンテナンスの話しでも出回っている シリコンOリングの交換で対応できますが、この「ノズルを後退させる」という作業を適性な位置まで引っぱり切らせる為に(Oリングにしっかり噛ませる為)ノズル銅後方の長さを延長しています

なお、シリコンOリングは、使うほどヘタってきます。そのため、引ききれず、給弾が乱れることがあります。この場合は、Oリングの交換で対応できます。

胴が長いと、Oリングに、しっかり噛ませやすくなります。これが、後方を延長した理由の1つです。

後退時間を延ばす理由

2)ノズル後退時間の延長
考え方は電動ガンのセクターチップと同じです。ノズル銅が長い場合、短い物よりもノズルを引っ張る時間が長くなります。そのことで、マガジンからチャンバーへBB弾が装填される時間を延長する事が可能になりますので、結果 チャンバーにしっかりとBB弾を送り込む事ができる。という意味合いがあります。
また、昨今ではLIPO11.1vの運用が主流となり、フルやバーストのサイクルも早くなってきています。中には14.8vで運用しているトレポンユーザーも見受けられ、このノズル後退時間の延長は、意味を成します。

セクターチップは、電動ガンのギアに付いて、ピストンを引く部品です。胴の長さも、考え方は同じとされています。

よって、ノズルが1mm長いからトラブルが起きるという事はありません。

LIPOの11.1Vが主流になり、サイクルも速くなりました。そのため、引く時間を確保する設計には、意味があります。

ノズル胴の長さの比較

シリンダーヘッドに組んだ比較

実際にシリンダーヘッドにノズルを組んだ比較が以下。シリンダーヘッド内側の溝(チャンバーが差し込まれる所)も同等の寸法となり、飛び出ているノズルの長さも同じです。

シリンダーヘッドに組んだノズルの比較

飛び出し量は、組み込んだ状態でも同じです。一方、シリンダーヘッドの溝の寸法も、同等です。

注意点

シリンダー・チャンバーなどで良く寄せられがちな質問として、給弾の問題があります。上記の通り、本シリンダーは、給弾に関係するパーツの設計は同等ですので、シリンダーを交換したら給弾でおかしくなった というトラブルはありません(数多くの出荷の中で見落とした製品公差があった場合はごめんなさい)

なお、給弾の問題は、シリンダーだけが原因とは限りません。そのため、周辺パーツの相性も、あわせて確認する必要があります。

発売以降、数多くのレビューや動画など頂戴しておりまして、ほぼ全てのユーザー様にご満足頂いております。しかしながら、数件のお客様より給弾についてのトラブル報告を頂き、お話させて頂いておりますが、その殆どが、以下の問題となりますので、参考にしてください。

要因 主な内容 確認のポイント
アウターバレルとアッパー 社外品との相性、組み込み時の精度 チャンバーの位置と角度
シリンダーのガタツキ ストックチューブキャップのホールド力不足 マガジンホールから触って確認
マガジンキャッチ 高さが低く、マガジンが正しく収まらない SYSTEMAなどの別マガジンで確認

 

給弾トラブルの要因1:アウターバレルとアッパー

1)社外アウターバレルと利用しているアッパーとの相性
トレポンのアウターバレルは様々な物が販売されていて、各社 微妙に設計が異なります。中には、そのまま組んだだけではトラブルが起きてしまう製品もあります。私共の場合は、それらの良し悪しを考慮した対策を行い、組み込みますが、全てのショップがその経験と技術を持っている別けではありません。というのも、殆どのケースがショップコンプリートのトレポンで発生しています。コンプリートは、作るモデルによって様々なメーカーのパーツで構成しますので、製品の癖なども考慮した対策が必要になります。
アウターバレルを社外に変えると、基本、チャンバーの設置位置や角度なども変わりますので、その位置を適正に合わせる必要もあります。アウターのみであれば良いですが、アッパー(特にシリンダーを格納する内部スペースの公差)の精度も大きく影響します。

ただし、社外のアウターバレルは、メーカーごとに設計が異なります。そのため、チャンバーの位置や角度も合わせる必要があります。

アタッチメントのセンター

また、アウター先端にメスネジが切ってあるバレルをご利用の場合、付属するバレルアタッチメントがイタズラをする場合もあります。バレル内径はキッチリした精度で抜かれているのに、アタッチメントのセンターが出ていないケースがあります。その状態でチャンバーを組んでしまうとアウターバレルの出口でインナーバレルの角度を変えてしまいますので、自ずとチャンバーに傾斜が着いてしまいます。
その場合は、アタッチメントをΦ10.5~10.8で開け直すと修正できますので参考にしてください。

アタッチメントのセンターがずれると、インナーバレルの角度が変わります。この場合は、アタッチメントを、Φ10.5~10.8で開け直す方法があります。

給弾トラブルの要因2:シリンダーのガタツキ

2)シリンダーのガタツキ
シリンダーはチャンバーとストックパイプに付帯するストックチューブキャップで挟む事によって固定されます。その際、ストックチューブキャップにワッシャーを入れ、最終のホールド力を決めるのですが、この「ホールド力が甘い」設定が多く見受けられます。マガジンを抜いた状態で、マガジンホールから手を入れてシリンダーを触った状態で射撃した際、シリンダーが後方に微量でも動く様であれば調整が必要です。

一方、ワッシャーの枚数で、最終のホールド力を決めます。そのため、射撃時にシリンダーが後ろへ動くなら、調整が必要です。

給弾トラブルの要因3:マガジンキャッチ

3)マガジンキャッチ
こちらも各社、様々なマガジンキャッチが販売されておりますが、各社とも設計が異なります。昔程 差は無くなったとは思いますが、中には、マガジンキャッチの高さが低い物もあります。その場合、マガジンが適正にチャンバーに設置する事ができず給弾不良が起こります。

マガジンキャッチが低いと、マガジンが奥まで入りません。その結果、チャンバーに正しく設置できず、給弾不良が起こります。

最後に利用するマガジンの精度も影響することはありますが、テスト用として、SYSTEMAやFCCのGen3を持っていれば、マガジンでのトラブル発生は消去できます。
基本的にアッパーアッセンブリーの精度が出ていれば、問題なく給弾できますし、殆どのユーザーがトラブルレスでご利用出来ています。トラブルが発生する様でありましたら、基本的には上記の3点に要因(特に1番)がありますので、ご自身でチェック 若しくは、トレポンを作られたショップさんへ、先ずご相談ください。

マガジンの精度も、影響する場合があります。そのため、SYSTEMAやFCCのGen3を、テスト用に使うと切り分けられます。

ノズルに関するよくある質問(Q&A)

Q. WIDEBOREシリンダーの先端は、SYSTEMAと同じですか?

基本設計は同じです。従来のトレポンチャンバーを使う前提で、開発されています。

Q. フランジ外径はどのくらい違いますか?

SYSTEMAがΦ9.1、ORGAがΦ8.9です。チャンバーの公差に対応するため、細くしています。

Q. 胴は、なぜ約1mm長いのですか?

ピストンヘッド側を長くして、しっかり後退させるためです。また、引く時間も延ばせます。

Q. 1mm長いと、給弾トラブルが起きますか?

起きないとされています。ピストンヘッド側が長くても、チャンバー内の後退量は変わらないためです。

Q. シリコンOリングがヘタるとどうなりますか?

適正な位置まで引ききれません。そのため、給弾のトラブルが発生します。Oリングの交換で対応できます。

Q. 給弾が不安定なとき、まず何を疑いますか?

社外アウターバレルとアッパーの相性です。次に、シリンダーのガタツキと、マガジンキャッチを確認します。

Q. シリンダーのガタツキは、どう確認しますか?

マガジンを抜き、マガジンホールから手を入れて触ります。射撃時に後方へ動くなら、調整が必要です。

Q. 相談先はどこですか?

まず、ご自身でチェックしてください。それでも直らない場合は、トレポンを組んだショップへ相談します。

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