HTGベーシック検知基板とシステマの違い|PTW/トレポン用ETUを解説

HTGベーシック検知基板とシステマの違い|PTW/トレポン用ETUを解説
HTGベーシック検知基板とシステマの違い|PTW/トレポン用ETUを解説
 

ブラシレスモーター化した従来型ギアボックストレポンの最適解!HTGベーシック検知基板 ETU!

HTGベーシック検知基板は、PTW/トレポンの従来型ギアボックスに載せられるETU(電子トリガーユニット)です。この記事では、システマ基板との違いと選び方をまとめました。

検知基板(ETU)は、トレポンの動作を制御する電子パーツです。HTGベーシックの検知基板は、システマの従来型ギアボックスに対応しています。

システマ従来型ギアボックス(MAX2)に対応したPTW/トレポン用基板・配線セットが、昨年2025年にHTGベーシックからリリースされていますが、この度ORGA AIRSOFTでも取扱いを開始しました。

HTGベーシック電子トリガーユニットのパッケージは、トレポンの心臓部と言えるSECU(検知基板)のほか、FET(後方基板)やスイッチ基板、コントロールケーブルも一式セットで16,000円程度と大変お得。しかも、発射モードの変更やプリコック設定(無限ブラシレスモーターのみ対応)も出来るなど機能も満載です。

つまり、基板と配線が、一式でそろいます。また、発射モードの変更にも対応します。

HTGベーシック 電子トリガーユニット PTW/トレポン用

なお、2026年10月時点の価格や在庫は、商品ページでご確認ください。

本記事では、HTGベーシックの検知基板(ETU)を解説します。また、システマ基板との違いも整理しました。

HTGベーシックは、本当に使えるのか

しかし、ハイエンド機種の中枢を担う電子パーツとしてどれだけの基本性能があるのか、価格だけ見てしまうと少し不安も感じます。何せシステマのユニット一式の約1/6というリーズナブルさですからね~。

そのため、価格だけで判断しにくい製品です。

実のところ、ORGA AIRSOFTはこのユニットのプロトタイプを製造元より提供されており、実際にスタッフのトレポンに組込んでサバゲーに参加するなど、1年以上に渡りテスト運用を続けてきました。その経験も踏まえ、両者の比較や使用感などショップ目線とユーザー目線の双方からご紹介していきましょう。

本頁ではシステマの基板と入れ替えデフォルト設定で運用した内容を中心に解説します。設定変更方法等は販売元提供のオンラインマニュアルをご覧ください。

つまり、価格と基本性能のバランスが、気になるところです。

そこで、1年以上のテスト運用の経験をもとにまとめます。

HTGベーシック検知基板の要点まとめ

まず、結論からお伝えします。特に押さえたい点は、次の6つです。

  • HTGベーシックは、トレポン用の電子トリガーユニットです。
  • セクターギアは、歯の枚数を読む方式で検知します。
  • 検知基板とMOSFETは、セットで使う必要があります。
  • システマ基板との部分的な入れ替えは、できません。
  • ORGAでは、ブラシレスモーターとの組み合わせを前提にご案内します。
  • 予備のコントロールケーブルが、1本同梱されています。

用語ミニ解説

まず、本文に出てくる用語を、簡単に整理します。

  • ETU・SECU:トレポンの検知基板のことです。
  • FET・MOSFET:モーターへの通電を切り替える後方基板です。
  • セクターギア:ピストンを引く動作を担うギアです。
  • DSG:ダブルセクターギアのことです。
  • プリコック:発射前に、ピストンを少し引いておく設定です。
  • 表面実装:基板の表面に、部品をはんだ付けする方式です。

目次

パッケージ内容
セクターギアの検知方法
ヒートシンク付きMOSFET
マイクロスイッチが改善されたスイッチ基板
組込の注意点
実際に運用してきた感想

パッケージ内容

「HTGベーシック 電子トリガーユニット PTW/トレポン用」は、トレポンのパーツ通称で言うところの「検知基板」「FET基板」「スイッチ基板」「コントロールケーブル」が一式セットでパッケージされています。(2026年3月現在)具体的な内容物は以下の通りです。

つまり、電子パーツは、基本セットで一式そろいます。

  • ETU(SECU:検知基板)
  • MOSFETモジュール(後方基板)
  • セレクターボード(スイッチ基板)
  • 接続ケーブル(コントロールケーブル)×2本
  • セレクターボード用両面テープ(交換用)

HTGベーシック PTW トレポン 電子トリガーユニット

こちらが、HTGベーシック電子トリガーユニットのセットです。なお、内容物は上記のリストの通りです。

つまり、内容物は、セットで使うことが前提です。

検知基板の対応ギアボックスと互換性

基本的にはシステマのMAX2ギアボックス、またはHTGベーシックのCNCギアボックス用で、現状システマのユニットを使用しているユーザーは電子パーツ一式を入れ替えることになります。システマ基板と相互の互換性は無いので、検知基板か後方基板のどちらかを入れ替えるという使い方はできません。

また詳細は後述しますが、KUMI490など従来のブラシモーターとの併用もできません。基本的にはブラシレスモーター専用基板となります。

対応するギアボックスは、販売元の情報で次の通りです。

ギアボックス 対応 出典・備考
システマ MAX2 対応 H.T.G.
HTGベーシック PTW 対応 H.T.G.
TW5 非対応 H.T.G.
Infinity 非対応 H.T.G.
SuperMax 非対応 H.T.G.

なお、システマInfinityは、磁気でセクターギアを検知します。そのため、光で検知するMAX2系とは、互換性がありません。

特に、KUMI490などのブラシモーターとは、併用しない前提です。

そして今の所、残念ながら各パーツの単品販売はありません。故障時のことを考えると単品販売もあった方が親切だとは思いますが…。

また、故障時は、一式を入れ替える方法もあります。

検知基板の単品販売と故障時の対応

しかし、システマの検知基板や後方基板を単品で購入するよりHTGベーシック一式の方が安いし、ショップ目線で見れば1箇所ずつ付け戻しして故障基板を探るより、一式入れ替えてしまう方が手っ取り早くて安上がりなのが正直な所。

また、初期不良でない限りは当然有料となりますが、オンライン説明書にはMOSFET破損が原因と思われる動作不良については「サポートにご連絡ください。」とあるので、経年で故障しやすいFET基板はメーカー修理または交換等の対応をしてくれる様です。万が一の故障の際は、販売元のミリタリーショップH.T.G.に連絡をしてください。

つまり、故障の際は、販売元への連絡が基本です。

なお、販売元の商品ページでは、組み込みは自己責任とされています。また、モーター端子や圧着工具は付属しません。

セクターギアの検知方法

ではまず、要となる検知基板(ETU)の仕様を見ていきましょう。トリガースイッチや残弾ゼロで動作を止めるカットオフスイッチ(ボルトストップ)が載るメイン側とセクター検知センサー側で基板が分かれている構造はシステマと同じです。トリガー操作で物理的にスイッチを押す仕組みも同じ。

まず、トレポンの電子制御を、簡単に整理します。

トレポンは、セクターギアの位置をセンサーで検知します。そして、ピストンを引く直前で、ギアを止めます。

その結果、トリガーを引いてから弾が出るまでの遅れが小さくなります。

また、残弾がなくなると、トリガーが働かなくなる仕組みもあります。

HTGベーシック トレポン 検知基板

システマ製ギアボックスにそのまま収まる設計

システマ製ギアボックスで使うことを前提とした製品なので、センサーやスイッチの配置はシステマと全く同じです。ギアボックスにもピッタリ収まります。

HTGベーシックの基板類は全て表面実装※で小型化されているのが良いですね。検知基板については特に大差ありませんが、FETやスイッチ基板は小型化・薄型化によるメリットが多々あります。

つまり、センサーやスイッチの配置は、システマと同じです。そのため、ギアボックスにそのまま収まります。

HTGベーシック検知基板の組み込み時の確認ポイント

尚、検知基板の交換全般に言える事ですが、新しい検知基板をギアボックスに組み込む際は、トリガーとスイッチが引っ掛からないかよく確認しながら行いましょう。トリガーとスイッチの位置関係が悪いまま無理に基板を押し込むと破損します。

個体差の範疇ではあるとは思いますが、テストで仮組み(プロトタイプではなく製品版の方)したHTGベーシックETUは逆にトリガースイッチの出代がシステマより僅かに少なく(実測値で0.1mm)、トリガーストロークが気持ち長くなりました。ストロークが気になる場合は、アルミテープなどでトリガーのスイッチ押下部の厚みを調整してください。

つまり、ストロークが気になる場合は、調整できます。

※表面実装とは:電子部品の足をプリント基板の穴を通してハンダ付けする方式と異なり、実装機で基板表面にハンダ付けする手法。

特に、トリガーとスイッチの位置関係を、確認してください。なお、無理に押し込むと、基板が破損するおそれがあります。

つまり、仮組みで、当たりの有無を確かめるのが安全です。

システマ従来ギアボックスに納まるHTGベーシックのETU

こちらは、システマ従来ギアボックスに納まった状態です。つまり、ほぼ無調整で組み込めます。

HTGベーシック検知基板によるセクターギアの検知方法の違い

ここからHTGベーシックETUならではの特長を見ていきましょう。ほぼ無調整でシステマギアボックスに納まるHTGベーシックの検知基板ですが、機能的にはシステマSECUとかなり大きな違いがあります。それはセクターギアの検知方法です。トレポンではセクターギアが1周したことを光電センサーで検知してモーターを止めますが、その手法自体はシステマもHTGベーシックも同じです。

そのため、機能面では、システマSECUと大きな違いがあります。

しかし、システマではセクターギアに空けた2つの検知穴を光電センサーで読み取っているのに対し、HTGベーシックではセクターギア歯の枚数を読み取ります。

システマとHTGベーシックの光電センサーの差
▲セクターギアの検知穴の位置に光電センサーを合わせているシステマSECU(左)と、ギア歯の位置に合わせているHTGベーシックETU(右)

システマは検知穴、HTGベーシックはギア歯の位置を読み取ります。

つまり、検知する対象が、穴から歯に変わっています。

HTGベーシック検知基板とブラシレスモーターの相性

HTGベーシックではORGAでも取扱中の無限ブラシレスモーターもリリースしています。

ブラシレスモーターは高回転数と高トルクによるセミオートのハイレスポンスが最大のウリですが、停止状態から最大回転数に到達する時間の短さも圧倒的です。それは逆の場合もしかり、回転中のモーターに逆電流ブレーキを掛けて停止するまでの時間も非常に短いものとなります。稼働中に光電センサーがセクターギアを検知すると、従来モーターの約半分の制動距離でギアが止まります。

そのため、セクターギアの穴を検知するシステマの検知基板とブラシレスモーターを併用すると、セクターギアがかなり手前で停止してしまいます。

つまり、ブレーキの効き方が、モーターで大きく変わります。

モーターの種類 センサー検知から停止までの
セクターギア空転量(ギア歯枚数換算)
従来型ブラシモーター
KUMI490など
10~11枚
ブラシレスモーター
無限モーターなど
4~5枚

システマSECUでブラシモーターとブラシレスモーターを使用した時のギア停止位置比較
▲システマSECU+従来モーター(ブラシモーター)のギア停止位置(上)と、システマSECU+ブラシレスモーターのギア停止位置(下)※イメージしやすい様、ギア歯があった場合を想定した仮線(実際は歯が無い)を入れています。

この画像は、ギア停止位置の違いを示しています。なお、仮線は、歯があった場合のイメージです。

システマ基板とブラシレスモーターの組み合わせ

ブラシレスモーターの性能であれば、セクターギアの停止位置差で生じるレスポンスの違いに気付けるプレーヤーさんは極稀でしょう。また、システマ基板+ブラシレスモーターの組み合わせが原因でセクターギアが過消耗したり破損したりといった不具合は今のところありません。

そのため、多くの方は、違いに気づきにくいでしょう。

しかし、トリガーを引いてからピストンを引き始めるまでにセクターギア歯5~6枚分のタイムロスがあると考えると、あまり心地の良いものではありませんよね。

つまり、運用に問題はありませんが、無駄な動きは残ります。なお、この差に気づける方は、ごく稀とされています。

検知穴を空け直す方法の課題

かといって、セクターギア検知穴を空け直して物理的に停止位置を調整するのも手間が掛かります。一度弄ると無限ブラシレスモーターの設定(回転数とトルク)変更をしたり、何かしらの理由でブラシモーターに戻す時にまた検知穴の位置を変えなければなりません。

ブラシレスモーター+システマSECUの運用でも問題はありませんが、セクターギアの停止位置が気になる方は、ギアを加工するより検知基板をHTGベーシックに入れ替えてしまうのがオススメです。

そのため、基板を入れ替える方が、結果的に手軽です。

ギア歯検知がもたらす恩恵

このギア歯検知の仕様の恩恵は素晴らしく、セクターギアの停止位置をギア1歯単位で調整できる機能もあります。これがHTGベーシックETUの肝と言える部分。

アクティブブレーキ機能でセクターギア停止位置の微調整から、逆回転防止を搭載した無限ブラシレスモーターとの併用でプリコックセッティングも可能になります。(設定変更機能についてはオンラインマニュアルをご覧ください。)DSG※やセクターカットにも対応します。
※セクターギアの歯数により一部のバースト射撃が使えなくなる場合があります。
※フルオートの運用は難しい場合がございます。

ただし、従来のブラシモーターを使用している場合はHTGベーシックETUは使用できません。原理的に動作はしますが、セクターギア歯を検知する方式ではブラシモーターのブレーキが遅く停止位置がかなり後方になります。検知穴のような物理的な調整もできませんので、本製品はあくまでブラシレスモーター込みで交換するものとお考え下さい。

つまり、HTGベーシックは、ブラシレスモーター込みで使う基板です。

ただし、販売元の商品ページには、ブラシモーターにも対応との記載があります。そのため、ブラシモーターでの使用は、事前にご相談ください。

HTGベーシック検知基板の主な機能

販売元などの情報から、一致した項目をまとめました。

機能 内容 出典・備考
セミ位置 セミ・バイナリー・3〜6点バースト H.T.G.、Evolutor
プリコック 0〜12段階 H.T.G.、Evolutor
対応ギア SSG・DSG H.T.G.
バッテリー 7.4V〜14.8V H.T.G.、Evolutor
検知方式 セクターギア歯のカウント H.T.G.、Evolutor
コネクター Deans互換Tコネクター H.T.G.

※プリコックの範囲は、モーターとスプリングの構成で変わります。

※設定方法は、販売元のオンラインマニュアルをご覧ください。

モーターと基板の組み合わせ早見表

ここで、組み合わせごとの違いを整理します。

組み合わせ 停止位置の傾向 出典・備考
システマ+ブラシモーター 空転10〜11枚 本記事
システマ+ブラシレス 空転4〜5枚 本記事
HTGベーシック+ブラシレス 歯単位で調整可能 本記事
HTGベーシック+ブラシモーター 停止位置が後方 本記事

つまり、HTGベーシックは、ブラシレスモーターと組み合わせて真価を発揮します。

ヒートシンク付きMOSFET

モーターへの通電を電気的にスイッチングするMOSFET。これが後方基板として分離されている仕様はシステマ製と同じで、ケースの寸法もほぼ同じです。

つまり、MOSFETは、モーターへの通電を切り替える部品です。

ただしHTGベーシックはケースがヒートシンクになっている点で優れています。表面実装で薄型化した恩恵ですね。MOSFETは熱を持ちやすいのでこれは最適な設計でしょう!

つまり、熱を持ちやすいMOSFETに、向いた構造です。

HTGベーシック PTW MOSFET

こちらは、HTGベーシックのMOSFETです。特に、ケースがヒートシンクを兼ねています。

検知基板のブレードヒューズと逆接続の注意

システマ製FETとの分かりやすい違いは、HTGベーシックには交換可能なブレードヒューズがないこと。そのためバッテリーの逆接続にはご注意を!

HTGベーシックではデフォルトでディーンズコネクターとなっておりその危険性は少ないですが、システマが過去標準採用していたミニTコネクタに交換する場合、うっかりすると逆接続しちゃいます。

そのため、ミニTコネクタへ交換する際は、極性に注意してください。

使用バッテリーにもよりますが、小型かつ逆接続防止設計で導電も悪くないXT30に交換してしまうのがオススメ。

なお、XT30は、小型で逆接続しにくいコネクターです。また、システマInfinityでは、最初からXT30が使われています。

ORGAでは有料ですがコネクター交換も承ります。ご購入時に下記メニューもカートに入れ、ご決済時にご希望のコネクターをお問合せ欄にご記入ください。

バッテリー端子交換費用

ブレードヒューズレス仕様のHTGベーシックMOSFET

こちらも、MOSFETの写真です。なお、交換可能なブレードヒューズは見当たりません。

ヒューズ代わりの保護と限界

回路図は公開されていないので詳細は不明ですが、FETモジュールにブレードヒューズがないのは表面実装ヒューズが配置されているのかもしれません。

そのため、詳細な回路は、確認できていません。

少なくともダイオードらしきものも見えますし、ショート等の人為的・電気的トラブルが起きた場合は、後方基板自体を飛ばしてETUを守る設計である可能性があります。

システマが採用するブレードヒューズも含め全般的に言えることですが、こういった電子的な予防策はお守り程度のものであり、確実に検知基板を保護できるものではありません。組み立て時の配線やフィールドでのバッテリー接続は細心の注意を払って行いましょう。

逆接続等のトラブルで動かなくなった場合にMOSFETの交換で復帰する可能性はありますが、ETUも無事ではないかも知れませんし、価格やメーカー修理の手間を考えると前後の基板一式交換してしまうのが得策です。

つまり、保護回路は、あくまでお守りです。そのため、組み立て時の配線確認を、徹底してください。

バッテリーコネクターの選び方

逆接続を防ぐには、コネクターの選び方も重要です。

コネクター 特徴 出典・備考
ミニTコネクタ 逆接続しやすい 本記事
ディーンズ HTGベーシックの標準 本記事、H.T.G.
XT30 小型で逆接続しにくい 本記事

なお、ORGAでは、有料でコネクター交換も承ります。ご購入時に、端子交換費用もカートへ入れてください。

マイクロスイッチが改善されたスイッチ基板

トレポンはセレクターのセーフ、セミオート、フルオートを電気的に切り替える仕組みで、それを担うのがスイッチ基板です。2つのON/OFFスイッチで信号を切り替えるだけのシンプルなもので、ギアボックスの側面に設置するため薄くコンパクトに作られています。

つまり、スイッチ基板は、射撃モードを切り替える役割です。

システマがセレクター基板に採用しているマイクロスイッチは電動ガンでもお馴染みのオムロンタイプですが、非常にストロークが小さいうえ「カチッ」というまで押し込まないと通電しません。

特に、押し込まないと通電しない点が、特徴です。

スイッチを押す役割のセレクタープレート(下記画像のシルバーのパーツ)を、セレクターがよりスムーズに動くようにとヤスリ掛けしてしまうと、最悪の場合スイッチを押し込み切れなくなったりするので注意が必要です。

つまり、セレクタープレートの加工は、慎重に行う必要があります。

システマ製セレクター基板

こちらは、システマ製のセレクター基板です。また、マイクロスイッチはオムロンタイプです。

HTGベーシックのスイッチ基板の工夫

その点、HTGベーシックではスイッチ基板にも独自の工夫が見られます。システマより更に小型のマイクロスイッチを採用していますが、大きさに反してボタンストロークは大きく、トリガーの様な軸回転の動きをするボタンのため、スライドするセレクタープレートとの相性も良い仕様となっています。「カチッ」という物理的抵抗も無く、セレクターレバーのスムーズな動きに僅かながら寄与してくれます。

HTGベーシックのスイッチ基板

こちらは、HTGベーシックのスイッチ基板です。特に、小型のマイクロスイッチに注目です。

つまり、小型でも、操作感の良いスイッチです。

固定方法と取り外しやすさ

このマイクロスイッチも表面実装用で薄くなっているため、スイッチが基板上にしっかり固定されています。ギアボックスのスイッチスペースに基板が丸々収まることも重要なポイントです。

システマのマイクロスイッチは厚くスペースの余裕がないため基板上に配置できず、接点のみで連結しています。スイッチ基板をギアボックスから外す時にここがグニャッと曲がりそうになるのでヒヤヒヤします。

そのため、基板上に配置できず、接点で連結しています。

その点、HTGベーシックのスイッチ基板は全体で1枚の基板になっているので、取り外しが非常に楽です。

つまり、取り外しが、非常に楽になります。

また、基板の配線の部分は切り欠きが設けてあり、ギアボックスとの段差で断線しにくくなっているのも良く考えられています。

HTGベーシック スイッチ基板

こちらも、HTGベーシックのスイッチ基板です。また、配線部には切り欠きがあります。

そのため、取り外しも、断線しにくい構造です。

システマSECUとの互換性

セレクター基板だけは唯一システマSECUと互換性があります。配線はシステマと同じ3芯でコネクターも共通。ギアボックス取り付け用の4つ穴の配置も同じです。現在、この基板のみでの販売はないため現実的な話ではありませんが、相互入れ替えても問題ありません。

つまり、スイッチ基板だけは、相互に入れ替えられます。また、配線は、システマと同じ3芯です。

検知基板とシステマ基板の違い早見表

ここまでの内容を、表にまとめました。

項目 システマ HTGベーシック 出典・備考
検知方式 検知穴(2つ) セクターギア歯 本記事
ヒューズ ブレードヒューズ なし 本記事
標準コネクター ミニTコネクタ ディーンズ 本記事
スイッチ ストローク小 ストローク大 本記事
ケーブル 4芯(1mm) 7芯(0.4mm) 本記事

※数値は、ORGAの観察に基づく比較です。

組込の注意点

HTGベーシック基板の組込については基本的にポン付けが可能ですが、先述の通りETUのトリガーとスイッチと当たりが無いかよくご確認ください。

つまり、基本的には、ポン付けが可能です。

かといって、検知基板をギアボックスに押し込む際に引っ掛かるからと言って、安易にトリガーを削るのも時期尚早。ボルトストップのスイッチなど、トリガー以外の部分に当たりがある可能性もあります。

特に、安易にトリガーを削るのは、避けてください。

どこが引っ掛かりを生んでいるのか各部を確認しながら慎重にセットしていきましょう。

なお、仮組みで当たりを確認し、削る前に原因を特定しましょう。

つまり、トリガーを削るのは、最後の手段です。

コントロールケーブルの取り扱い

そして、その前に気を付けたいのが接続ケーブル(コントロールケーブル:SECUとFETを繋ぐ信号線)。このユニットは多機能であるが故に、ケーブルはシステマの4芯ではなく7芯の専用品となっており、1芯の信号線が非常に細く断線しやすい構造です。

いまのところプロトタイプを弄っていて断線したことはありませんが、システマのコントロールケーブルで断線してしまった経験がある方はより一層のご注意を!芯線保護のために熱収縮チューブがセットされていますが過信は禁物。

予備ケーブルが1本同梱されているのは非常に親切ですが、予備があるとはいえコネクターの脱着やロアレシーバー内の配線取り回しはくれぐれも慎重に。

特に、ロアレシーバー内の取り回しにも、注意が必要です。

システマとHTGベーシックのコントロールケーブル端子比較
▲小さいのでそれぞれ別撮りし、画像加工で端子の大きさの比率を合わせています。信号線の直径はシステマが1mm(左)に対し、HTGベーシックは何と半分以下の0.4mm!(右)

つまり、HTGベーシックの信号線は、システマの半分以下の太さです。

実際に運用してみての感想

筆者のトレポンにはS.COMのREBORNブラシレスモーター(Ver.1)を、当店での取扱い前にテスト運用的に導入し、現在でもその仕様のまま快調に動作しています。

そのため、実際の使用感をお伝えできます。

組込み当時からシステマSECUとの組み合わせに大きな不満はなかったものの、セクターギアの停止位置について少し気にはなっていました。セクターギアに加工をするか悩んでいた所で本製品のプロトタイプの提供があったため、SECUとFETを入れ替えるだけでブラシレスモーター運用が最適化されたのはシンプルに喜びと安心感があります。

つまり、既存のブラシレス運用を、そのまま最適化できます。

REBORNブラシレスモーター

こちらは、S.COMのREBORNブラシレスモーターです。なお、初期型には逆回転防止機構がありません。

初期型REBORNモーターとプリコック

初期型REBORNブラシレスモーターには逆回転防止機構がないためプリコックには対応していませんし、元よりプリコックの必要性を感じないほどブラシレスモーターの性能に満足しているため、私と同じタイプのユーザーさんにとってはHTGベーシックの基板導入はあまり恩恵がないと感じるかもしれません。

一方、REBORNモーターの性能には、満足しています。

ただしこれは、あくまで実売価格を考えない前提でのお話。

つまり、プリコックは、逆回転防止機構のあるモーターが前提です。

なお、無限ブラシレスモーターには、逆回転防止機構があります。また、回転数や起動トルクは、専用カードで設定できます。

検知基板を約1年運用して感じたこと

約1年に及ぶ運用では、月2~3回程度のサバゲー参加で使用頻度も標準的ながらトラブルは皆無。勿論ブラシレスモーターの性能を落とすこともなく動作も燃費も相変わらず良好なうえ、セクターギア停止位置の最適化が精神衛生上の安定剤となります笑。

特に、月2〜3回のサバゲーでも、トラブルはありませんでした。

射撃モードやアクティブブレーキ(プリコック)の追加機能、スイッチ基板の完成度も含めて、丸々一式で16,000円前後という価格に、本製品の大きな価値があります。

そのため、運用面での不安は、少なくなりました。

HTGベーシック PTW トレポン 電子トリガーユニット

こちらは、HTGベーシックのセットの写真です。

従来型ギアボックスの未来

システマについてはバリューキット3の供給も終了となったいま、従来型ギアボックスでトラブルが起きた際にサポートがしづらくなってきております。そういった意味でも、HTGベーシックの無限ブラシレスモーターとPTW用電子トリガーユニットは従来型の未来を残してくれたありがた~い存在です。

なお、システマのバリューキット3は、最終ロットとして案内されました。

発射モードの変更やプリコックなどの分かりやすいアップグレードに目が行きがちですが、サードパーティー製ながら基本性能が非常にしっかりしているため、ノーマルセッティングでの運用においてもオススメです。

そのため、ノーマルセッティングでも、おすすめできます。

従来ギアボックスでブラシレスモーターを導入済みの方、これからブラシレスモーター化をご希望の方はもちろん、将来的にシステマ従来パーツが故障した際にも、モーターとセットでのHTGベーシック導入を是非ご検討ください!

つまり、従来型を使い続けたい方に、選択肢が残りました。

HTGベーシック 電子トリガーユニット PTW/トレポン用

HTGベーシック MUGEN 無限 ブラシレスモーター PTW/トレポン用

 
関連記事:

トレポン ブラシレスモーター 組み込みのコツ

HTGベーシック検知基板のご購入前に確認したいポイント

  • 対応は、システマMAX2とHTGベーシックのギアボックスです。
  • 検知基板とMOSFETは、セットで使います。
  • ブラシレスモーターとの組み合わせを、前提にご案内します。
  • コネクターは、デフォルトがディーンズです。
  • 最新の価格と在庫は、商品ページでご確認ください。

つまり、基板だけでなく、モーターとの組み合わせまで考えて選びましょう。

こんな方におすすめです

  • 従来型ギアボックスで、ブラシレスモーターを使っている方。
  • これから、ブラシレスモーター化をお考えの方。
  • 無限ブラシレスモーターで、プリコックを試したい方。
  • 将来のシステマ従来パーツの故障に、備えたい方。

一方、ブラシモーターを使い続ける方には、向きません。また、組み込みに自信がない方は、事前にご相談ください。

HTGベーシック製品の関係

HTGベーシックには、関連する製品が複数あります。

  • 電子トリガーユニットは、検知基板を含むセットです。
  • 無限ブラシレスモーターは、プリコックとの併用に向きます。
  • CNCギアボックスにも、このユニットが対応します。

つまり、ギアボックス、モーター、基板を組み合わせて運用できます。

検知基板の仕様の早見表

項目 内容 出典
構成 基板、MOSFET、スイッチ基板 H.T.G.
対応 MAX2、HTGベーシック H.T.G.
価格 16,000円(税抜) H.T.G.
プリコック 0〜12段階 H.T.G.
コネクター 標準はディーンズ 元記事

なお、価格や在庫は変わる場合があります。そのため、購入前に商品ページを確認してください。

検知基板の導入の流れ

  • まず、ギアボックスの種類を確認します。
  • 次に、モーターがブラシレスか確認します。
  • 続いて、バッテリーのコネクターを揃えます。
  • 最後に、配線の極性を確認して組み込みます。

つまり、順番に確認すれば、迷いにくくなります。また、不安な点は、販売元へ事前に相談しましょう。

検討するときの考え方

HTGベーシックは、基板の検知方式が特徴です。そのため、まず、今のギアボックスが対応するか確認します。また、ブラシレスモーターを使うかどうかも大切です。一方、ブラシモーター中心の方は、別の選択肢も考えられます。

さらに、故障時の対応も、事前に確認したい点です。特に、単品販売の有無は、時期で変わる可能性があります。実際の運用では、予備ケーブルの有無も安心材料です。

つまり、価格だけでなく、運用まで含めて選ぶ製品です。

検知基板の導入後に見直したい点

組み込み後は、まず動作を確認します。具体的には、セレクターの切り替えを一通り試します。また、トリガーの当たり具合も見ておきましょう。

さらに、プリコックを使う場合は、段階を少しずつ変えます。そのため、最初から大きく変えないことをおすすめします。なお、モーターとスプリングで、適した範囲は変わります。

あわせて読みたい関連ページ

HTGベーシックに関するよくある質問(Q&A)

お問い合わせの多い内容を、Q&A形式でまとめました。なお、情報は2026年10月時点のものです。

Q. HTGベーシック検知基板とは、何ですか?

A. トレポン用の電子トリガーユニットです。検知基板、MOSFETモジュール、セレクターボードがセットです。また、接続ケーブルも含まれます。

Q. システマの基板と、何が違いますか?

A. セクターギアの検知方法が、違います。システマは検知穴、HTGベーシックはギア歯を読み取ります。また、MOSFETのケースがヒートシンクを兼ねます。

Q. システマ基板と、部分的に入れ替えられますか?

A. できません。検知基板とMOSFETは、セットで使う必要があります。ただし、セレクター基板だけは、互換性があります。

Q. どのギアボックスに対応していますか?

A. システマMAX2と、HTGベーシックのギアボックスです。一方、TW5、Infinity、SuperMaxには対応しません。

Q. ブラシモーターでも、使えますか?

A. ORGAでは、ブラシレスモーターとの組み合わせを前提にご案内します。原理的に動作しても、停止位置がかなり後方になります。なお、販売元の商品ページには、ブラシモーター対応の記載もあります。

Q. プリコックは、できますか?

A. 逆回転防止機構のある、無限ブラシレスモーターと併用すれば可能です。設定は、0〜12段階で行えます。ただし、範囲はモーターとスプリングの構成で変わります。

Q. バッテリーの逆接続は、大丈夫ですか?

A. ブレードヒューズは、ありません。そのため、逆接続には十分ご注意ください。特に、ミニTコネクタへの交換時は、極性を確認しましょう。

Q. 組み込みの注意点は、ありますか?

A. まず、トリガーとスイッチの当たりを確認します。また、コントロールケーブルは、7芯で細く断線しやすい作りです。なお、予備ケーブルが1本同梱されています。

Q. 検知基板が故障した場合は、どうなりますか?

A. 単品販売は、2026年3月時点でありませんでした。故障の際は、販売元のミリタリーショップH.T.G.へご連絡ください。なお、販売元の商品ページでは、組み込みは自己責任とされています。

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