何となくデザインで選んでるけど…名称で異なるマズルデバイスの役割
エアガン外装の印象に大きく関わるマズルデバイス。気軽にできる外装カスタムの1つですが、商品によってフラッシュハイダーやマズルブレーキなど名称に違いがあります。これは何故なんでしょうか。
この2つには、ただの名前の違いだけではない明確に異なる役割があります。エアガンでは飾りやサイレンサー(サプレッサー)のベースパーツに留まりますが(精密射撃においては弾道に影響が無いとは言い切れませんが…)、実銃では効果が大きく異なる両者。この記事ではその違いについて解説します。
「自分のエアガンにどんなマズルデバイスを付けようか迷っている。」「可能な限り、リアルな要素を取り入れたい。」そんなプレイヤーさんにとっては外装カスタムの方針を決める良い一助になるかもしれません!
フラッシュハイダーとマズルブレーキの要点まとめ
まず結論からお伝えします。2つの違いは、抑えたいものが違う点にあります。
- フラッシュハイダーは、発火炎(マズルフラッシュ)を抑える装置です。
- マズルブレーキは、リコイル(反動)を軽減する装置です。
- 軍用の突撃銃では、フラッシュハイダーが主流です。
- マークスマンライフルなど、口径の大きい銃ではブレーキも使われます。
- エアガンでは、デザインや好みを優先して選んで問題ありません。
なお、詳しい理由は、このあとの各項目で解説します。
この記事でわかること
- フラッシュハイダーの仕組みと代表的な形状
- マズルブレーキとコンペンセイターの違い
- 軍や法執行機関でマズルブレーキが避けられる理由
- エアガンでのマズルデバイスの見分け方と選び方
目次
フラッシュハイダー
マズルブレーキ
軍や法執行機関でマズルブレーキを使わない理由
エアガンでのマズルデバイスの選び方・楽しみ方
フラッシュハイダー
フラッシュハイダーは、英語を直訳すると用途・目的が分かりやすいです。Flash(閃光)Hide(隠す)、つまり発射時に銃口で発生する発火炎を分散したり抑制するためのものです。
日本語では、消炎器と呼ばれることもあります。
また、英語では、フラッシュサプレッサーとも呼ばれます。
つまり、フラッシュハイダーとフラッシュサプレッサーは、ほぼ同じものです。
銃は弾薬内の火薬が燃焼し内部の圧力が上がることで弾頭を発射しますが、その時生じた燃焼ガスや着火し切らなかった未燃焼の火薬粉が弾頭に続いて銃口から放出され、酸素に触れることで再度燃焼します。これが銃口から出る発火炎「マズルフラッシュ」のメカニズムです。
軍では近年作戦行動の変化や装備の見直し等で、特に特殊部隊ではアサルトライフルのショート化が進んでいます。バレルが短くなればなるほど、ガスが燃焼し切る前に弾頭が銃口を離れるためマズルフラッシュは大きくなります。
マズルフラッシュを抑える仕組み
フラッシュハイダーは、出てくるガスを冷やして、発火炎を弱めます。
具体的には、ガスの密度と温度を下げて、光る量を減らします。
つまり、燃焼そのものをなくす装置ではありません。
また、銃身が短いほど、発火炎は大きくなります。
そのため、ショート化が進むほど、フラッシュハイダーの役割は重要です。
出典:DVIDS:Photo by Staff Sgt. Christopher Muncy
マズルフラッシュは射手の視界を妨げたり、夜間においては眼の暗順応がリセットされてしまいます。また戦場では敵からこちらの位置が特定されやすくなり危険度が増します。ハッキリ言ってマズルフラッシュには、映画やドラマの演出効果以外、ほとんど良いことがありません。
そんな厄介者のマズルフラッシュをフラッシュハイダーはどの様に抑制・軽減しているのでしょうか。
代表例では、M4A1でよく見られるバードケージ型が有名でしょうか。これはハイダーに開けられた複数の縦長穴でマズルフラッシュを分散させ、射手の視界を確保します。また発光が分散することで明るさを抑え相手からこちらの位置を特定しにくくします。
バードケージ型が長く使われている理由
A2タイプのバードケージは、長年、軍で使われてきた定番です。
実際、M16A2の時代から、広く採用されています。
また、AR系の銃では、標準的なフラッシュハイダーとして知られます。
さらに、先端のリングで、植物の引っ掛かりも抑えられます。
そのため、カスタムの定番として選ばれやすい形状です。
全周型ハイダーとProng型ハイダー
下の写真はM240Bライトマシンガンを暗視装置で撮影したものですが、全周型のフラッシュハイダーがマズルフラッシュを拡散している様子が分かります。
出典:DVIDS:Photo by Lance Cpl. Andrew Cortez
また、SUREFIREやDEAD AIRでは3Prongや4Prongといった、先端が3つ又や4つ又に分かれているものもあります。これもマズルフラッシュを分散させるフラッシュハイダーの一種です。
M16もバードケージ型のハイダーに改良される前は3Prongが採用されていました。マズルフラッシュの抑制や燃焼ガスの前方拡散という点では、この様な先端が開いたハイダーの方が性能は高いと言われています。
ただこのProng形状は植生や装備に引っ掛かけやすい形状が兵士からは大変不評な様で、ベトナム戦争時ジャングルの行軍で問題視されたことがバードケージ型誕生のきっかけと言われています。
SUREFIREがProng型を開発したのはU.S.SOCOMの要求に応えるためで、2010年代当時の戦闘が砂漠や都市部で多く植生も関係ないことから、改めて性能の高いフラッシュハイダーに戻すという選択になったと思われます。
一方、バードケージ型は、先端にリングがあります。
そのため、植物が引っ掛かりにくい形です。
サイレンサーと燃焼ガスの話
また近年では、マズルフラッシュの軽減以外にも、燃焼ガスによる健康被害から兵士を守る動きも活発になってきています。少し話題はズレますが、サイレンサーのお話もしておきましょう。
特殊部隊の装備品としてよく見られるサイレンサー(サプレッサー)は発射音の抑制だけでなく、マズルフラッシュや燃焼ガスの拡散を抑える効果もあります。しかしその反面、マズルから放出し切れなかった燃焼ガスがガスチューブやバレルを通って射手の顔元に戻りやすく、長年従軍した兵士に健康被害が起きるなどのデメリットも生んでいます。
こうした被害を抑えるため、最近では内部の圧力を前方に逃がす低背圧のサイレンサーが主流になってきています。
サイレンサーを装着した場合、フラッシュハイダーは接続用のアダプターとしての機能に留まるケースが多いですが、単体でフラッシュハイダーとして機能しつつも燃焼ガスに回転力を与え、ねじ込み式サイレンサーの緩み防止効果を持つ高機能なものも開発されています。
サイレンサーの普及とエアソフト用レプリカ
最近の高機能なサイレンサーのおかげで、兵士の生存確率上昇や、現役、退役後の健康被害軽減などメリットが大きくなったことから、一般兵にもサイレンサー(サプレッサー)の支給が広がってきているそうです。
こうしたサイレンサーのエアソフト用レプリカへのモデルアップも進んでいます。最新アクセサリーで揃えるなら下記がオススメです。
SUREFIRE SOCOM556-RC3タイプ ダミーサイレンサー
サイレンサーは、発射音だけでなく、発火炎も抑えます。
そのため、夜間や暗所でも、射手の視界を保ちやすくなります。
また、敵に射撃位置を知られにくくなる点も、利点です。
サイレンサーを付けたときのフラッシュハイダー
サイレンサー装着時は、ハイダーが接続用になる例が多いです。
一方、単体でも機能し、緩み防止効果を持つ製品もあります。
特に、ねじ込み式のサイレンサーでは、緩み防止が役立ちます。
そのため、実銃の構造を知ると、商品説明が読みやすくなります。
フラッシュハイダーの代表的な形状
ここで、形状ごとの特徴を表にまとめます。
| 形状 | 特徴 | 出典・備考 |
|---|---|---|
| バードケージ型 | 縦長の穴で発火炎を分散 | 本記事・英語版Wikipedia |
| 3Prong・4Prong | 先端が3つ又・4つ又に分かれる | 本記事・英語版Wikipedia |
| 全周型 | 全周で発火炎を拡散 | 本記事 |
| コーン型 | 発火炎を前方に集中 | 本記事 |
なお、初期のフラッシュハイダーは、漏斗状や円錐形でした。
その後、スリットや穴を開けた円筒形が一般的になりました。
つまり、形は時代とともに変わってきました。
マズルブレーキ
フラッシュハイダーが視覚的な効果を主目的としているのに対し、マズルブレーキはリコイルの軽減を目的としたデバイスになります。
マズルから排出される燃焼ガスを後方へ流すことで銃に前方向の力を与え、発射時に後方に掛かるリコイル(反動)を軽減させます。
分かりやすい例で言うと、BARRETT M82のV字の箱型マズルブレーキがその特長を良く表しています。
マズルブレーキは、ガスを横や後ろへ逃がして、反動を打ち消します。
仕組みは、作用と反作用の法則で説明されます。
出典:DVIDS:Photo by Sgt. Mike MacLeod
マズルブレーキが使われる銃と注意点
M82は重機関銃と同じ12.7x99mm弾を使用するため、そこから生じる燃焼ガスの量や勢いも半端ではありません。この燃焼ガスの爆風を斜め後方に流すため、射撃環境によっては砂埃で大変な事になりますが、マズルブレーキのお陰でリコイルそのものは想像以上に小さくなっています。
またフラッシュハイダーは主にアサルトライフルやライトマシンガン用であることが多いですが、マズルブレーキについてはライフルに限らず戦車や高射砲など大砲クラスのものでも利用されています。
日本語版Wikipediaによると、もとは大口径の火器や機関銃用でした。
第二次世界大戦以降は、小銃にも広がりました。
理由は、全自動射撃が増え、連射時の反動制御が重視されたためです。
出典:DVIDS:Photo by Sgt. Jose Lora
アサルトライフルのマズルブレーキも、やはり後方や横方向へ燃焼ガスを流してリコイルを逃がす構造がデザインとして見られます。
特長としては、弾頭が通る射線上の穴は小さく、それ以外の部分は真横に大きく穴を貫通させたり無数の小穴を開けるなどして、燃焼ガスの流れを作っています。
コンペンセイターとの違い
また、マズルブレーキと似た性能を持つものでコンペンセイターと呼ばれるものもあります。これは燃焼ガスを上方に流すことでマズルライズ(銃口の跳ねあがり)を軽減するもの。ハンドガンなどリコイル制御が難しい銃で採用されることが多く、同じ目的で銃身に穴が空けられているものはポーテッドバレルと呼ばれます。
しかし近年では、それぞれ1つの性能のみに特化したマズルデバイスは少なく、上記画像のSUREFIRE SOCOM Muzzle Brakeも上方向に開けられたポートによりコンペンセイターとしての役割も果たしています。
また、下記の様にフラッシュハイダーを主としながらも、コンペンセイターの性能も持たせたモデルもあります。
ポートの向きにも、違いがあります。
コンペンセイターは、穴が上半分だけに開いています。
一方、マズルブレーキは、左右の側面に穴があります。
そのため、前者は銃口の跳ね上がり、後者は後ろへの反動に効きます。
3つのマズルデバイスの比較表
ここで、3つの違いを表にまとめます。
| 種類 | 主な目的 | 主な構造 | 出典・備考 |
|---|---|---|---|
| フラッシュハイダー | 発火炎の抑制 | 縦長の穴や先端の切り欠き | 本記事・複数の英語解説 |
| マズルブレーキ | 後ろへの反動の軽減 | 左右へ貫通する穴 | 本記事・複数の英語解説 |
| コンペンセイター | 銃口の跳ね上がり軽減 | 上方向へ開けたポート | 本記事・複数の英語解説 |
| 複合型 | 複数の機能を兼用 | ブレーキとハイダーの構造 | 本記事・日本語版Wikipedia |
なお、近年は、複数の機能を兼ねた設計が多く見られます。
そのため、実際の製品は、きれいに分類できないこともあります。
長所と注意点の整理
続いて、それぞれの長所と注意点を整理します。
| 種類 | 長所 | 注意点 | 出典・備考 |
|---|---|---|---|
| フラッシュハイダー | 発火炎を抑え、位置を特定されにくい | 形状によっては砂埃を巻き上げる | 本記事・英語の解説 |
| マズルブレーキ | 後ろへの反動を大きく軽減 | 爆風、騒音、砂埃が増える | 本記事・英語の解説 |
| コンペンセイター | 銃口の跳ね上がりを軽減 | 爆風が出る。屋内で強く感じる | 本記事・英語の解説 |
| 複合型 | 複数の機能をバランスよく兼ねる | 製品ごとに配分が異なる | 本記事・英語の解説 |
つまり、どの種類にも、長所と注意点があります。
そのため、用途に合わせて選ぶことが大切です。
軍や法執行機関でマズルブレーキを使わない理由
マズルブレーキにはリコイルやマズルライズを軽減する効果があるため、2発目以降の照準ズレを軽減したり心理的にフリンチ(ガク引き:反動を意識して銃口を下に向けようとしてしまうこと)を予防したり、一見するとミリタリーライフルでも有効な様に思えます。しかし、先述の通り軍ではフラッシュハイダーの方が主流です。
その理由は、敵からの視認性を下げる以外にも、隊列を組むなど兵士が隣接した状態で射撃を行うことが挙げられます。
実際、英語圏の解説でも、ブレーキの爆風は課題とされています。
特に、周囲の射手に、衝撃波が伝わる点が挙げられます。
また、屋内では、その影響が強く感じられます。
確かに、ブレーキには利点があります。
たとえば、2発目以降の照準ズレを減らせます。
また、フリンチの予防にもつながります。
隊列での射撃と砂埃の影響
サバゲーをしているだけでは想像しづらいですが、ライフルから放出される燃焼ガスにはかなりのパワーがあります。射手1人で見れば効果的なマズルブレーキでも、隊列を組んで一斉に射撃した場合、隣のアサルトライフルから浴びせられる燃焼ガスは射手の集中力を阻害し、部隊全体の攻撃力に悪影響を与えます。法執行機関で多用されないのも同じ理由からです。
また、放出ガスによって巻き上げられた砂埃は射手の視界も奪います。その影響の大きさは、マズルブレーキの項で最初に挙げたM82の写真からも明らかでしょう。アサルトライフルはもっと小口径になるとはいえ、これが何人も集まるとなるとその影響は無視できません。
ちなみに、バードケージ型をはじめ下半分が閉じられているフラッシュハイダーが存在するのは、プローン(伏せ撃ち)時に燃焼ガスの風圧で砂を巻き上げることを防止するためです。
伏せ撃ちでは、ガスの風圧で砂埃が舞い上がります。
そのため、下半分が閉じた設計のハイダーがあります。
一方、英語圏の解説では、砂埃を巻き上げるハイダーもあるとされます。
つまり、形状によって、砂埃への影響は変わります。
マークスマンライフルでのブレーキの使用
では軍用ライフルにおいてはマズルブレーキは一切使われないのでしょうか。その答えはNOです。
精密射撃の一助となることから、マークスマンが使用するセミオートライフル等でよく見られます。こういったライフルでは部隊にとっての脅威を排除することが優先されますし、モデルによっては口径が大きくリコイルも増加するのでマズルブレーキの使用は有効な手段と言えるでしょう。
また、役割的にアサルトチームから少し離れた位置にいる事が多く、マズルブレーキが周囲の仲間に与える影響が少ないという理由もあります。
つまり、ブレーキは、用途を選べば有効な装備です。
また、軍用でも、役割によって装備は使い分けられます。
民間の射撃場とサイレンサー
尚、民間の射撃場でもマズルブレーキは敬遠される様です。シューティングレンジは1レーンのスペースが広くないことも多く、隣のレーンとのトラブルを避けるためなんだとか。
マズルブレーキは燃焼ガスだけでなく、横や後ろに響く銃声も大きくなるため、レンジ内の騒音を減らす意味でもブレーキの単体使用は避けられている様です。そのため民間でのサイレンサー人気が高まっているとかいないとか。
しかし実際に民間での人気がサイレンサー性能の向上に一役買ったのか、近年では民間市場向けだったサプレッサーメーカーが老舗を差し置いて軍用や法執行機関用で採用される例が増え、市場の活性化に繋がっている様な気がします。
ただしサイレンサーは米国で規制対象となっており、民間人の使用は原則禁止となっている州もあります。その様な場合は、ブラストディフューザーやブラストシールドが用いられます。
ブラストディフューザーには銃声を抑える効果を持たせる事はできませんが、燃焼ガスや銃声を前方に集中させ拡散を抑える効果があります。
ブラストディフューザーの役割
つまり、ブラストディフューザーは、消音ではなく、ガスの向きを整える装置です。
そのため、サイレンサーの代わりにはなりません。
ただし、周囲への影響を減らす目的では、有効な選択肢です。
コーン型マズルデバイスという選択肢
また、NOVESKE KX3やSLR Synergy Linear Hybrid Compの様なコーン型構造を持つマズルデバイスもあります。これらはフラッシュサプレッサーやコンペンセイターとの名称は付けられているものの、マズルデバイスそのものにブラストシールド効果を持たせています。
フラッシュハイダーとは逆にマズルフラッシュを前方のみに集中させ、視界確保や聴覚保護を行います。ブレーキ機能はないので、どちらかといえばフラッシュハイダーに近いと言えます。
マズルデバイスの歴史のおさらい
第二次世界大戦の後、マズルデバイスは軍用ライフルの標準になりました。
たとえば、M14、M16、AK、FN FAL、G3などが挙げられます。
また、フラッシュハイダーは、短い銃身ほど効果を発揮します。
そのため、ショート化の流れの中で、改めて重視されています。
つまり、実銃のトレンドと、マズルデバイスは深く結びついています。
エアガンでのマズルデバイスの選び方・楽しみ方
フラッシュハイダーとマズルブレーキ、2大マズルデバイスの違いは大体こんな所です。如何でしたでしょうか。2者の違いが明確になってくると、ご自身のエアガンに付けるマズルデバイスにも方向性が見えてくるのではないでしょうか。
ただエアガンショップでマズルデバイスを更に細かく「この商品はフラッシュハイダー」「こっちはマズルブレーキ」とカテゴリー分けしていることは稀です。(ORGAでも「フラッシュハイダー」でまとめちゃってます…💦)
そういった点も踏まえ、ご自身で商品を選択する時のマズルデバイスの見分け方と、どんなタイプのライフルに使用すると違和感がないかを簡単にまとめてみました。
エアガン用マズルデバイスを選ぶときのポイント
エアガンでは、デザインとリアルさで選んで問題ありません。
ただし、取り付けには、銃側のネジ規格の確認が必要です。
M4系などの一般的な銃には、14mm逆ネジが使われます。
一方、正ネジのマズルを、逆ネジ仕様に変える変換アダプターもあります。
ただし、分解や組立の技術が必要な商品もあります。
そのため、購入前に、商品ページの対応ネジを確認しましょう。
なお、ORGAのマズルデバイスは、逆ネジ、正ネジなどで分類表示できます。
マズルデバイスの用語集
| 用語 | 意味 | 出典・備考 |
|---|---|---|
| マズルフラッシュ | 銃口から出る発火炎 | 本記事 |
| マズルライズ | 銃口の跳ね上がり | 本記事 |
| リコイル | 発射時の反動 | 本記事 |
| フリンチ | 反動を意識して銃口を下げてしまうこと | 本記事 |
| ポーテッドバレル | 銃身に穴を開けた構造 | 本記事 |
| ブラストディフューザー | 燃焼ガスや銃声を前方に集中させる装置 | 本記事 |
つまり、用語を知ると、商品説明が読みやすくなります。
マズルデバイスを見分ける3つの手順
- 穴の向きを見る(縦長か、左右貫通か)
- 先端の形を見る(複数に分かれているか)
- 穴の位置を見る(上だけに開いているか)
つまり、穴の形と向きが、見分けるヒントになります。
たとえば、縦長の穴や先端の切り欠きは、フラッシュハイダーの特徴です。
一方、左右を貫通する穴は、マズルブレーキの特徴です。
また、上方向だけに開いたポートは、コンペンセイターの特徴です。
①フラッシュハイダー
見分け方
・マズルデバイスに縦長、もしくは縦並びの小穴が、全周~半周程度に分散して配置されている。
・マズルデバイス先端が複数に分かれている。
・穴やスリットの角度が垂直~前向きになっている。
使用されるライフルのタイプ
軍や法執行機関などプロオペレーターが使用する汎用アサルトライフルや特殊部隊向けライフルで一般的。弾幕を張るライトマシンガン(軽機関銃)でも用いられる。民間仕様でもOK。
②マズルブレーキ
見分け方
・マズルデバイスに左右を貫通する穴が開いている。
使用されるライフルのタイプ
軍用であれば中~大口径のセミオートスナイパーライフル(マークスマンライフル)。民間系ライフルもOK。ボルトアクションライフル(スナイパーライフル)でも使用例が多い。ライトマシンガンでも見られるが例は少ないイメージ。
③複合マズルデバイス
見分け方
・ハイダーとブレーキ、それぞれの特徴を併せ持っている。
・手前にブレーキ構造、先端がハイダー構造と穴を分けて配置している。
・独自の設計で両方の機能を併せ持つホール成形をしている場合もある。
・ハイダーとコンペンセイターの組み合わせの場合もある。
使用されるライフルのタイプ
基本的に民間系が中心。ただしマズルブレーキの効果が無ければ軍用ライフルで用いられる場合もある。主機能がハイダーであれば①と同じ、ブレーキであれば②という分け方に準ずればOK。
④その他/分類不可
見分け方
・NOVESKE KX3などコーン型のフラッシュサプレッサー。
・①~③に当てはまらないもの。
使用されるライフルのタイプ
ほとんどが民間系と見て間違いないが、特定の軍用モデル専用品の場合もある。
4つの分類の早見表
ここで、4つの分類を表にまとめます。
| 分類 | 見分け方 | 使われやすい銃 | 出典・備考 |
|---|---|---|---|
| ①フラッシュハイダー | 縦長の穴や先端の切り欠き | 突撃銃、特殊部隊向け、軽機関銃 | 本記事 |
| ②マズルブレーキ | 左右を貫通する穴 | マークスマンライフルなど | 本記事 |
| ③複合マズルデバイス | 両方の特徴を併せ持つ | 民間系が中心 | 本記事 |
| ④その他・分類不可 | コーン型など | ほとんどが民間系 | 本記事 |
なお、あくまで実銃をもとにした目安です。
そのため、エアガンでは、気に入ったデザインを優先して構いません。
ザックリと分類してみましたが、上記の通り分類されないケースもありますので悪しからず。
また、これらはあくまで「実銃」をベースとした話なので、正直サバゲーにおいては自分が気に入ったデザインや装着したいサプレッサーに合わせる、ということを優先するのが一番だとは思います。もしそこに「リアルさ」というエッセンスが欲しいのであれば、実銃の例を参考にすると分かりやすくなりますよ、というお話でした。
こういった情報も参考に外装カスタムを楽しんで、ご自身のエアガンにより愛着を持って頂けると嬉しいです。
迷ったときの選び方の目安
- リアルさを重視するなら、実銃の用途に合わせて選ぶ
- 見た目を重視するなら、好きなデザインを選ぶ
- サイレンサーを付けるなら、ネジ規格を先に確認する
つまり、決め手は「リアルさ」か「好み」かです。
また、エアガンでは、実銃のような効果は得られません。
そのため、装飾やサイレンサーのベースとして考えると選びやすくなります。
購入前チェックリスト
- 銃側のネジ規格(逆ネジか、正ネジか)
- サイレンサーを付ける予定があるか
- リアルさと見た目のどちらを優先するか
- 銃の種類に合った形状か
いずれも、買う前に確認しておけば防げる失敗です。
また、ORGAの一覧は、カテゴリーごとに絞り込めます。
まとめ:2つの違いを一言で
フラッシュハイダーは、「見えにくくする」ための装置です。
一方、マズルブレーキは、「反動を減らす」ための装置です。
また、コンペンセイターは、「跳ね上がりを抑える」ための装置です。
つまり、目的が違えば、形も使われる場面も変わります。
そのため、エアガンでも、実銃の考え方を知ると選ぶ楽しさが広がります。
※カテゴリーは逆ネジ、正ネジ、サイレンサー(サプレッサー)、トレーサー、その他アクセサリーで更に分類表示して頂けます。
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フラッシュハイダーに関するよくある質問(Q&A)
お問い合わせの多い内容を、Q&A形式でまとめました。なお、回答は本記事で解説した内容にもとづいています。
Q. フラッシュハイダーとは、どんな装置ですか?
A. 発射時のマズルフラッシュ(発火炎)を、分散して抑える装置です。バードケージ型、3Prong・4Prong、全周型などがあります。また、射手の視界を確保し、位置を特定されにくくします。特に、銃身が短いほど、効果が大切になります。
Q. マズルブレーキとは、どんな装置ですか?
A. 燃焼ガスを後方や横へ流して、リコイル(反動)を軽減する装置です。たとえば、BARRETT M82のV字の箱型が代表例です。なお、砲のような大きなものにも使われます。一方、エアガンでは、実銃のような効果は得られません。
Q. フラッシュハイダーとマズルブレーキは、何が違いますか?
A. 抑えたいものが違います。フラッシュハイダーは視覚的な発火炎、マズルブレーキはリコイルです。ただし、近年は両方の性能を持つ複合型も増えています。そのため、1つの機能だけの製品は少なくなっています。
Q. 軍用ライフルで、マズルブレーキが使われにくいのはなぜですか?
A. 敵から見つかりやすく、隊列で隣の兵士に燃焼ガスの影響が出るためです。また、砂埃で射手の視界も奪われます。ただし、マークスマンのライフルなどでは使われます。役割的に、仲間から少し離れた位置にいるためです。
Q. コンペンセイターとは何ですか?
A. 燃焼ガスを上方に流して、マズルライズを軽減するものです。マズルライズとは、銃口の跳ね上がりのことです。ハンドガンなど、リコイル制御が難しい銃で多く採用されます。なお、銃身に穴を開けたものは、ポーテッドバレルと呼ばれます。
Q. バードケージ型の下半分が閉じているのは、なぜですか?
A. 伏せ撃ちのとき、燃焼ガスの風圧で砂を巻き上げることを防ぐためです。そのため、バードケージ型をはじめ、下半分が閉じた形状があります。さらに、先端のリングで、植物の引っ掛かりも抑えられます。
Q. 3Prong・4Prongには、どんな弱点がありますか?
A. 植生や装備に引っ掛かりやすい点です。ベトナム戦争のジャングルでの行軍で問題視されました。これが、バードケージ型誕生のきっかけと言われています。一方、フラッシュの抑制性能は高いとされています。
Q. エアガンでも、実銃のような違いがありますか?
A. エアガンでは、飾りやサイレンサーのベースパーツにとどまります。つまり、実銃のような効果は得られません。そのため、好みのデザインで選ぶのが一番です。
Q. エアガンに取り付けるとき、何に注意すればよいですか?
A. 銃側のネジ規格を確認してください。ORGAでは、逆ネジ、正ネジ、サイレンサー、トレーサーなどで分類表示できます。また、リアルさを求めるなら、実銃の例を参考にすると分かりやすくなります。











