SOCOM556 RC3|シュアファイアの新型サプレッサーを【実銃ネタ】で解説

SOCOM556 RC3|シュアファイアの新型サプレッサーを【実銃ネタ】で解説
SOCOM556 RC3|シュアファイアの新型サプレッサーを【実銃ネタ】で解説
 

SOCOM556は、SUREFIREが作る5.56mm用のサプレッサーである。この記事では、2023年9月に発表された新型RC3の特徴を整理する。あわせて、RC2との違いやレプリカの情報もまとめた。

SOCOM556 RC3の要点まとめ

  • SOCOM556 RC3は、2023年9月に発表された新型である
  • ベントホールにより、背圧をRC2比で60%軽減するとされる
  • Fast-Attachで着脱でき、対応ハイダーはRC1・RC2と共通である
  • 重量とサイズは、RC2とほぼ同じである
  • 公式の仕様では、5.56mm用でInconel製である
  • ANGRY GUNから、サバゲー向けのレプリカが登場した

【実銃ネタ】 シュアファイア がSOCOM556サプレッサーをバージョンアップ!新型のRC3が登場

軍用サプレッサーの定番としてサバゲーでもレプリカの愛用者が多いSUREFIRE( シュアファイア )のSOCOM556サプレッサー。名称の通りアメリカ特殊作戦軍(USSOCOM)が採用し、様々な特殊部隊で使用されることからミリフォトで見る機会も多く、サバゲーにおいてもMK18Mod1をはじめとしたM4カービンとマッチする知名度No.1のサイレンサーだ。

SOCOM556は、5.56mm口径用のモデルである。公式サイトでも、SOCOM Seriesの主力ラインとされている。そのため、同社を代表する名称といえる。

SUREFIREとSOCOM556の位置づけ

シュアファイア はレーザー照準器やウェポンライトのメーカーとして歴史は長いが、サプレッサー部門の設立は2002年と比較的浅い。しかし、それまで100年近く進化のなかったサイレンサーにおいて大きな革新を起こしたのもまた事実であり、その功績はSOCOMという製品名を許されていることや現在でも続くUSSOCOMとの契約が物語っている。

SUREFIREは、1979年にアメリカで創業した会社である。現在の製品には、ウェポンライトやサウンドサプレッサーなどがある。そのため、ライトとサプレッサーの両方を作る点が、同社の特徴といえる。

これまでRC1、RC2とモデルを更新してきたSOCOM556サプレッサーだが、2023年9月に新たにRC3が発表された。今までのモデルとは果たして何が違うのだろうか?

RC1、RC2、RC3と、モデル名には連番が付く。ただし、公式の現行ラインナップには、確認した時点でRC2とRC4が掲載されていた。そのため、現在の供給状況は、公式サイトで確認したい。

SOCOM556 RC3

SUREFIRE 新型サプレッサー

SUREFIRE SOCOM556 RC3の概要

SOCOM556 RC3はこれまで同様Fast-Attachによる脱着を行い、対応ハイダーとロック機構についてはRC1やRC2と共通となる。外観ではフロントのデザインがこれまでと大きく異なるが、弾丸が通る部分とは別で設けられたベントホールが特徴的だ。内部構造の変更も伴うか否かは現在のところ定かではないが、このベントにより発射時の燃焼ガスが前方に逃げやすくなり、背圧を60%も軽減している。

Fast-Attachは、工具なしで着脱できるSUREFIREの方式である。公式ページによると、既存のFast-Attach式デバイスと互換がある。そのため、手持ちのハイダーを、そのまま流用できる。

背圧の軽減とは

背圧の軽減はつまり、射手へと戻っていく燃焼ガスの逆流が減少することを意味する。

背圧は、サプレッサー内でガスが押し返す圧力である。背圧が高いと、レシーバー側へガスが逆流しやすくなる。

SURFIREが公開している動画でも、サプレッサーから排出されるガスやレシーバーから漏れるガスの量が比較されており、明らかな違いが見て取れる。

公式ページは、RC2より、射手の顔へ向かう有害ガスが60%少ないと説明している。ただし、これはメーカーの公称値である。そのため、ORGAでは検証していない。

RC3とRC2の違い

SOCOM556 RC3の主な仕様

次の表は、SUREFIRE公式ページの内容を整理したものである。数値は、メーカーの公表値である。

項目 内容 備考
重量 17.0オンス(482g) 公式ページの表記
全長 6.3インチ(16.0cm) 銃に追加される長さは3.8インチ
外径 1.5インチ(3.8cm) ―
素材 Inconel製、Cerakote仕上げ ―
取付方式 Fast-Attach(工具不要) 既存のFast-Attachマズルデバイスと互換
対応口径 5.56mm(.223) ―
背圧 RC2比で60%少ない メーカーの公称値

燃焼ガスが射手に与える影響

サプレッサーは、内部のバッフルでガスを遠回りさせ、勢いを弱める。一方、背圧が高まると、排莢時にガスが射手の顔へ戻る場合がある。

実銃を扱うオペレーターは射撃を行うたびに有毒成分を含む燃焼ガスの危険にさらされている。弾丸の発射後、バレルやガスチューブを通して戻ってきた燃焼ガスはエジェクションポートやレシーバーの隙間から溢れだし、射手は顔面に浴びることになる。長年軍や法執行機関に従事する者はこの有毒ガスにより健康面で大きな害を被っている。

サプレッサーを装着したアサルトライフルについては、発射炎や銃声を抑制する=有害ガスの射手へのリターンが大きくなることとなり、現場やトレーニングで多くの弾薬を消費する特殊部隊隊員にとって健康被害の軽減は無視できないファクターである。そのため、近年では防塵マスクなども装備の1つとして重要視されている。

これまでもサプレッサーとして優秀な性能を示してきたSOCOM556であるが、その性能の反面、射手にとっても負担の大きかった有毒ガス問題が、RC3によって大きく改善されることになるだろう。

SOCOM556-RC3 サプレッサー

RC2との互換性とサイズ

また、射手に降りかかる燃焼ガスやダストは集中力を伴う射撃そのものにもストレスという意味で悪影響が大きい。不快な燃焼ガスの戻りが軽減されることで、射手は今まで以上に射撃に集中でき、結果として射撃精度も改善することが見込めるだろう。

ほかにも、RC3は重量やサイズがRC2とほぼ同じとなっており、RC2に慣れたオペレーターが違和感なく移行できるようになっているのもポイントだ。

SUREFIRE公式の数値で、RC2とRC3を並べた。重量と外径は同じで、全長はRC3が0.1インチ短い。

項目 RC2 RC3
重量 17.0オンス 17.0オンス
全長 6.4インチ 6.3インチ
外径 1.5インチ 1.5インチ
取付方式 Fast-Attach Fast-Attach
背圧対策 内部のベンチレーション設計 ベントホールで、RC2比60%減(公称)

なお、公式の数値は、更新される場合がある。そのため、購入前に、公式ページで最新の値を確認したい。

URG-Iに取り付けられたSOCOM556-RC3

RC3のアメリカ軍での採用は?

先述の通り、銃器を扱うオペレーターに悪影響を及ぼす有毒ガスやダストは近代以降問題視されており、軍や法執行機関でも対策が進められている項目である。頻繁にトレーニングを繰り返す特殊部隊では防塵マスクを装備の1つとして取り入れることも一般的となってきており、ヘルメットを中心に戦術的なヘッドシステムを構築・提供するGalvionは、OUTLINEでも過去紹介した新進気鋭のレスピレーターマスクメーカーVentus Respiratory Technologies TR2とパートナーシップを結ぶなど、ミリタリー業界の動きも活発になってきている。

現在のところSOCOM556 RC3の開発の経緯(USSOCOMからの要請か、など)や、軍や公的機関への納入については公式なアナウンスは見当たらないが、上記のことを鑑みるとRC3の供給開始は時間の問題と予測できる。

SOLDIER SYSTEMSは、2024年4月に、RC3の訓練イベント記事を掲載した。ただし、この記事は、SUREFIREの広告枠で紹介されたものである。そのため、軍への採用を示す内容ではない。

シュアファイア SOCOM556 RC3

サプレッサーが担う役割の変化

サイレンサー/サプレッサーは従来の発射炎、銃声の抑制による視認性の低減だけでなく、今やオペレーターの耳、目、肺など健康も保護するための装備として現場では欠かせないアクセサリーである。サバゲーではただの飾りでしかないが(スポンジ等で発射音を目立たない音にすることは可能)、装備の再現という意味では検討に値するパーツであることに変わりはない。

サプレッサーの効果は、音の低減だけではない。独立した試験では、一般的なサプレッサーで、ピーク音圧が17〜24dB下がった。ただし、口径や条件によって、結果は大きく変わる。

SUREFIREは、初弾から最終弾まで発射炎をほぼ消せると説明している。

今では軍用サプレッサーには様々なメーカーが参入してはいるが、やはり王道のシュアファイアは外せないメーカーと言えるだろう。まだ発表から間もないSOCOM556 RC3だが、エアソフト業界でもレプリカの登場が待たれる。

ANGRY GUN製レプリカ(2024年7月追記)

2024/07/10 追記:

ANGRY GUNから、待望のSOCOM556-RC3のレプリカが登場した。排気穴の開いたフロントキャップを精巧に再現しており、既存の同社製SFハイダーにも取付が可能だ。モデルアップから製品化までの早さは流石ANGRY GUN。刻印は固有ではないながらもシリアルナンバーまでしっかりと入っており、最新の軍装マニア垂涎の完成度となっている。

このレプリカは、サバゲー向けの外装パーツである。実物のような消音効果はない。そのため、装備の再現を楽しむための製品といえる。

製品には4プロングハイダーも付属し、14mm逆ネジに対応。ブラックとダークアースの2色展開となり、愛銃のセットアップに合わせて選択が可能だ。

エアガンの多くは、14mm逆ネジのマズルを採用している。そのため、取り付ける銃のネジ径とネジ方向を、先に確認したい。

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ANGRY GUN RC3 レプリカ

公式情報と関連リンク

 
SUREFIRE SOCOM556-RC3 の公式ページ
https://www.surefire.com/socom556-rc3/

公式ページでは、重量や全長などの仕様を確認できる。そのため、最新の情報は、公式ページで確認してほしい。

 
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SOCOM556新型

シュアファイア新型サイレンサー

SOCOM556 RC3に関するよくある質問(Q&A)

Q. SOCOM556 RC3とは、どんなサプレッサーですか?

SUREFIREが2023年9月に発表した、5.56mm用のサプレッサーである。ベントホールで、背圧を軽減するとされる。

Q. 背圧とは、何ですか?

サプレッサー内でガスが押し返す圧力である。背圧が高いと、射手側へガスが戻りやすくなる。

Q. RC2との違いは、何ですか?

RC3は、ベントホールで背圧を減らす設計である。一方、重量と外径はRC2と同じで、全長は0.1インチ短い。

Q. 背圧の軽減は、どのくらいですか?

SUREFIREの公式ページは、RC2比で60%少ないと説明している。ただし、これはメーカーの公称値である。

Q. 今までのハイダーは使えますか?

使える。公式ページによると、既存のFast-Attach式デバイスと互換がある。

Q. アメリカ軍での採用は、決まっていますか?

公式な発表は、確認できていない。そのため、採用の有無は、断定しないほうがよい。

Q. ANGRY GUN製は、実物と同じ機能がありますか?

ない。サバゲー向けのレプリカで、消音効果はない。ただし、取付けには、14mm逆ネジに対応している。

Q. 今も、RC3は購入できますか?

確認した時点の公式ラインナップには、RC2とRC4が掲載されていた。そのため、供給状況は、公式サイトで確認してほしい。

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