サブ4ポンドを目指して生まれたAR15が、BAD556です。この大胆なレシーバーは、バトルアームズが軽量化のために開発しました。この記事では、BAD556が誕生した背景を解説します。
サブ4ポンドとBAD556の要点まとめ
- BAD556は、サブ4ポンドを目指して開発された軽量レシーバーが原点
- メーカーのBATTLE ARMS DEVELOPMENTは、2009年に設立
- 最初の製品はM14/M1A用のマルチツール、次がAR15用アンビセレクター
- 軽量化の弊害であるリコイルは、ボルトキャリアやバッファーで抑える
- ORGAではRWA製のBAD556電動ガンとガスブロを取り扱い
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | BATTLE ARMS DEVELOPMENT(バトルアームズ) |
| 創業者 | George Huang氏(建築工学の出身) |
| 最初の製品 | M14/M1A用のマルチツール(BAD-T1) |
| 最初のAR15パーツ | アンビセレクター |
| BAD556LWの狙い | サブ4ポンド(4ポンド=約1,814g以下) |
| レシーバーの素材 | 7075-T6アルミ、重量は400g以下 |
| コンセプトモデルの発表 | 2015年のSHOT SHOW |
| リコイル対策 | 軽量ボルトキャリア、アジャスタブルガスブロック、バッファーの最適化 |
BATTLEARMS DEVELOPMENTが目指したもの
BAD556が誕生したワケとは?
サバゲー界隈で人気が高く、エアソフトガンではもはや定番モデルと言っても過言ではない民間AR15「BAD556」。先進的で大胆なレシーバーデザインが、電動ガンやガスブロ、トレポンに至るまで、数々のプレイヤーを魅了してきたAR15です。
BAD556は、実銃においてはプレミアムな価格帯に入るAR15ですが、一度見たら忘れられないインパクトを残すレシーバーデザインでシューターからの認知度も高く、多くの銃器メーカーが再編や買収など厳しい状況に置かれることも少なくない中、BATTLE ARMS DEVELOPMENT(バトルアームズ)は設立以来ずっと独立系メーカーを維持し続けています。
強烈な個性を持ちながら、飽きられることもなく実績も残し続けてきたBAD556とは、一体どんなコンセプトで誕生したAR15なのでしょうか。
BAD556は、見た目の派手さが注目されがちです。ただし、その形には軽量化という明確な目的があります。そのため、開発の背景を知ると見え方が変わります。さらに、メーカーの考え方も見えてきます。
バトルアームズの成り立ち
バトルアームズは2009年に設立された比較的若いメーカーです。創業者のGeorge Huang氏は起業前、銃愛好家でもなければ自衛用の銃すら所持していなかったそうです。しかし、2001年に起きた9.11アメリカ同時多発テロをきっかけに意識が変わったと語っています。
George Huang氏は、銃器とは別の分野で経験を積んだ人物です。海外のインタビューでは、建築工学を学んだと紹介されています。また、テーマパークの設計にも約10年携わりました。そのため、他分野の発想を銃器に持ち込める立場でした。
元々建築工学を生業としていたGeorge Huang氏はImagineering(イマジニアリング)という思考を探求しており、その考え方が銃器開発にも発揮されています。イマジニアリングを実行するためには深い知識が必要であり、第1次世界大戦以降の数々の銃器を集め、それぞれの時代の銃器を研究し続けました。
George Huang氏が見た銃器業界の停滞
その研究から出た答えが、銃器業界の技術や考え方の「停滞」でした。George Huang氏曰く、銃器業界はITに代表されるような他の業界に比べ、テクノロジーの発展の遅れは明らかであったそうです。
バトルアームズは当初カリフォルニア州で設立したため、銃の規制が厳しく業界への参入も制限が多く、まずはM14/M1Aのバットストックに収納するマルチツールの開発と特許取得からはじまりました。
最初の製品は、M14/M1A用のマルチツールで、BAD-T1と呼ばれます。2009年に発売されました。なお、次にAR15向けで手掛けたのが、アンビセレクターです。
AR15業界が目指す「サブ4ポンド」の実現
メーカーとして規模が大きくなるにつれAR15プラットフォームにも注目し始めたバトルアームズは、既存のシューティングスポーツ用ライフルの左利き用パーツに粗雑さを感じ、独自のハイエンド・アンビセレクターを開発。これはバトルアームズを大きく成長させるきっかけにもなったパーツです。
既存の左利き用パーツに粗雑さを感じたことが、開発の出発点でした。そのため、操作しやすいアンビセレクターを自社で設計しています。また、このパーツがメーカーを成長させました。
アンビセレクターから広がったパーツ開発
しかし、銃器パーツしか自社製品がなかったバトルアームズは最初の5年間では最善のアプローチができたとは考えておらず、真の銃器メーカーになるためイチからAR15の開発を目指します。アンビセレクターからはじまったパーツ設計はテイクダウンピン、マガジンリリースボタンと1つ1つ範囲を広げていき、遂にはBAD556のベースとなるレシーバーの開発に着手します。
パーツの範囲は、テイクダウンピンやマガジンリリースボタンへ広がりました。また、各パーツを自社で設計した経験が、レシーバー開発につながっています。つまり、小さな部品の積み重ねが、AR15全体の設計に生きています。
サブ4ポンドを目指したBAD556LWレシーバー
バトルアームズの根幹となるBAD556LW(LightWeght)レシーバーのコンセプトは、読んで字のごとくライフル全体の軽量化です。近年のAR15のテーマの1つ「サブ4ポンド」、つまり4ポンド(約1,814g)以下の重量をクリアするために開発されたのが、大胆な肉抜きを行ったレシーバーなのです。
サブ4ポンドは、ライフル全体を約1,814g以下にする目標です。そのため、レシーバー単体でも大幅な軽量化が必要でした。例えば、肉抜きは強度計算に基づいて行われています。さらに、耐久性を保つ工夫もあります。
本来の耐久性を維持しながら軽量化を実現するため、7075-T6アルミ素材を用いて応力を計算しながら不要な部分の肉厚をそぎ落とし、400g以下のレシーバー開発に成功。そのコンセプトモデルを発表したのは2015年のSHOT SHOWでした。
海外の記事では、OIPという試作ライフルがBAD556LWの元とされます。また、三角形の肉抜きとトラス構造、短くしたマグウェルが特徴です。
最初のBAD556と革新的な構成
創設から僅かな年数でサブ4ポンドのクリアに近づき業界を賑わせたバトルアームズ。最初のBAD556の名を冠したモデルにはFORTISのハンドガードを装着し、同じく軽量化に貢献するフルートバレルやカーボン樹脂を用いたワイヤーリトラクタブルストック、角度調整が可能なアジャスタブルピストルグリップなど革新的な技術を取り入れ、バトルアームズを即座にメジャーへと押し上げる名銃として認知されるようになったのです。
最初のモデルは、軽量化に貢献するパーツを組み合わせた構成でした。例えば、FORTISのハンドガードとフルートバレルです。また、ワイヤーリトラクタブルストックも採用しています。さらに、角度を調整できるピストルグリップも特徴です。
BAD556LWはその後、マガジンハウジングのさらなる軽量化(ライトニングホール化)、ハンドガードやグリップのバランス取りや素材の改良を重ね、遂にサブ4ポンドライフルの開発に成功しています。
その後も、軽量化と重量バランスの改良が続きました。一方、サブ4ポンドを達成するには、反動の抑制も必要でした。そのため、次の課題はリコイル対策になりました。
軽量化で課題になるリコイル対策
サブ4ポンドライフルの開発にあたり、バトルアームズが取り組んだことはただの軽量化だけではありません。軽量化だけではライフルのコントロールが難しくなるため、リコイルを抑えることも1つの課題となります。
軽いライフルは、反動が体に伝わりやすくなります。そのため、バトルアームズはリコイルの抑制にも取り組みました。ただし、軽さと撃ちやすさの両立は簡単ではありません。さらに、狙いやすさも欠かせません。
このあたりも抜かりはなく、軽量なボルトキャリア(ブローバックの運動エネルギーの低減)、アジャスタブルガスブロック(不必要なガスパワーのカット)、バッファーシステムの最適化(ボルトの移動スピードの最適化)を経て、軽くて撃ちやすい(狙いやすい)AR15としているのも特長です。
対策は、ボルトキャリアの軽量化とガス量の調整です。また、バッファーの最適化も行っています。つまり、軽量化の弊害を機構側で補っているわけです。そのため、軽くて撃ちやすい仕上がりになります。
サブ4ポンドのBAD556は色物ではない
その見た目から色物と思われがちなBAD556ですが、メーカーとしての成り立ちや開発コンセプトを聞くと、このレシーバーがただの装飾で目立っているAR15ではないということがよくわかるかと思います。
軽量化と低反動をコンセプトに誕生したBAD556と不動の地位を手にしたバトルアームズは今では新たなフェーズへと移行し、幅広い購買層へのアプローチ(エントリーモデルの開発)やプロユースを意識したモデル開発(Authority Elite)など、今もなお精力的な企業活動を継続しています。
現在のバトルアームズは、エントリーモデルの開発にも取り組んでいます。また、プロ向けのAuthority Eliteもあります。そのため、BAD556を起点に製品の幅が広がっています。さらに、独立系メーカーとして活動を続けています。
BATTLE ARMSのエアソフト製品
ORGA AIRSOFTでは現在、BAD556関連の製品として以下のモデルを取り扱い中です。
数量限定 特別価格!RWA BATTLE ARMS BAD556 電動ガン
新製品!RWA BATTLEARMS BAD556 Authority Elite 東京マルイMWS ガスブロ
※2026年8月現在、どちらも予約受付中の商品です!
RWA製のBAD556電動ガンは、バトルアームズの正式ライセンス品です。一方、Authority Eliteは東京マルイの純正マガジンを使えます。なお、在庫や予約状況は商品ページで確認してください。
バレルの長さは、10.5インチと14.5インチの2種類です。また、仕上げはセラコートのH-146グラファイトブラックです。
サブ4ポンドとBAD556に関するよくある質問(Q&A)
Q. サブ4ポンドとは何ですか?
ライフル全体の重量を4ポンド、約1,814g以下にする目標です。AR15の近年のテーマの1つです。
Q. BAD556LWレシーバーの特徴は何ですか?
大胆な肉抜きによる軽量化です。また、7075-T6アルミを使い、重量は400g以下に抑えられています。そのため、強度と軽さを両立しています。
Q. BAD556のコンセプトモデルはいつ発表されましたか?
2015年のSHOT SHOWで発表されました。そのときはコンセプトモデルでした。
Q. バトルアームズはいつ設立されましたか?
2009年です。また、創業者のGeorge Huang氏は、建築工学の出身です。
Q. バトルアームズの最初の製品は何ですか?
M14/M1Aのバットストックに収納するマルチツールです。そのあと、AR15向けのアンビセレクターを開発しました。
Q. 軽量化で反動はどうなりますか?
軽量化だけでは、ライフルのコントロールが難しくなります。そのため、ボルトキャリアの軽量化やバッファーの最適化で反動を抑えています。
Q. BAD556は見た目だけのモデルですか?
違います。軽量化と低反動というコンセプトから生まれたAR15です。そのため、形にも理由があります。
Q. ORGAで取り扱っているBAD556は何ですか?
RWA製の電動ガンと、Authority Elite東京マルイMWSガスブロです。在庫や予約状況は、商品ページでご確認ください。













