LVOA-Sは、KRYTACが出している電動ガンだ。ここでは、ORGAのAxisチューンの手順を、写真に沿って整理する。
LVOA-SのAxisチューンの要点まとめ
- アッパーとロアを分解し、メカボックスを取り出して洗浄する
- 軸受け、シリンダー、ピストン、ノズル、スプリング、モーターを交換する
- MagnusHDバレルと面HOPで弾道を安定させる
- 最後はインナーバレル長で初速を調整し、ロングレンジで試射する
| 部位 | 使用パーツ(本文より) | 目的 |
|---|---|---|
| 軸受け | ORGA 8mm軸受け | 耐久性の向上 |
| シリンダー | MagnusシリンダーセットVer2~Ver6 | 飛距離アップ |
| ピストン | J-Armament製14歯メタルTeethピストン | 耐久性の向上 |
| ノズル | でんでんむしM4用 | 集弾性の向上 |
| スプリング | Axisスプリング従来用 | 初速の調整 |
| モーター | EG1000L | 駆動力の確保 |
| インナーバレル | MagnusHDバレル | 弾道の安定 |
| HOPラバー | ORGA DIMENSION フラットHOP | 面HOP化 |

KRYTAC製電動ガンLVOA-SのAxisチューンをご紹介致します。
KRYTACとは先進的なメカニックデザインが採用されたKRISS VECTOR(クリスベクター)シリーズで有名な実銃メーカー、KRISS社グループのエアソフトガンブランドです。
またLVOAは「Low-Visibility Operations Application(低視認性射撃用)」の頭文字をとった略称となり、LVOA-Sは実際にクリス・コスタ氏の使用しているモデルを更に短くしたモデルとなります。
LVOAは、低視認性射撃用の略称だ。そのため、小型で取り回しの良い構成になっている。
LVOA-Sを分解する

それではチューン作業に入ります。
フレームロックピン(F)を抜いてアッパーとロアを分解致します。
ピンは、小さいため紛失しやすい。そのため、外したピンは、小皿にまとめておくと安心だ。

グリップエンドを外しモーターを取り出してグリップも外します。
グリップは、モーターを取り出してから外す。そのため、先にグリップエンドのネジを緩める。また、配線を引っ張らないよう注意する。
レバーとマガジンキャッチは、右側から外す。そのため、左側のパーツと混ざらないよう、順番に並べておく。
ボルトストップは、上に引くだけで外れる。そのため、無理に力を入れず、ゆっくり引き抜く。
トリガーロックピンとフレームロックピン(R)を抜きます。
メカボックスを取り出す
LVOA-Sのメカボックスが取り出せたら、外側の状態を確認する。そのため、気になる傷や汚れは、この段階で確認しておく。
FETが組み込まれているため、配線の位置を確認する。そのため、取り外す前に、配線の位置を撮影しておく。
ダミーボルトがメカボックスと一体になっているのも特徴ですね。
LVOA-Sのダミーボルトを外す

ダミーボルトの上部のネジ4本とスプリングのネジを外してボルトストップを外します。
ダミーボルトは、メカボックスと一体になっている。そのため、ネジの位置を確認してから外す。
ストッパーが噛んでいる場合はストッパーを逆側から押して緩めます。
ストッパーが噛んでいると、ボルトストップが外れない。そのため、逆側から押して、緩めてから外す。
ストッパーは、ネジを外すと取れる。そのため、外した後は、ネジとあわせて保管しておく。また、向きも覚えておく。
ネジを外しストッパーも外します。
ストッパーを外すと、次の作業へ進める。そのため、ネジの本数と位置を確認してから外す。また、外したネジはまとめておく。
連結ギアは、アンビ機構を支える部品だ。そのため、取り外す前に、位置を確認してから作業を進める。
これもネジを外して取り外します。
メカボックスは、ネジを外すと開けられる。そのため、内部のパーツは、順番に外して洗浄する。
メカボックス内部パーツを外し洗浄します。
軸受けとギアのチェック

軸受けも外してORGA 8mm軸受けを組込みます。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。
接着剤カスが硬い場合は小さなマイナスドライバー等でガリガリ削り落としましょう。
これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。
軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。
軸受けが斜めになると、ギアの回転が重くなる。そのため、水平に押し込んで接着する。
接着剤は瞬間接着剤は経年劣化や衝撃で外れやすいので衝撃に強い超強力接着剤がおすすめです。
組込み方の詳細はブログにも電動ガンへの軸受け組込み時の注意点につきましてとして掲載しておりますのでご覧下さい。

ギアは純正品を使用しますので洗浄しギアの状態をチェックします。
KRYTACのメカボックスはスパーギア部の軸受け間が他のメカボックスより狭いので他社製のギアは使えない事が多いです。
LVOA-Sでは、他社製のギアは、軸受け間が合わず、使えない場合がある。そのため、純正のギアを使う。
シリンダーとピストンを組み込む

シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はブログに掲載しておりますのでオルガ Magnusシリンダー組込方法についてをご覧ください。
LVOA-Sでも、シールテープは、気密を保つために巻く。そのため、巻きすぎや、はみ出しには注意が必要だ。また、切り落とした後も確認する。
LVOA-Sのピストンを選ぶ

ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ハイレートスプリングにはメタルTeethピストンの組み合わせがベストです。
ピストンは、スプリングのレートに合わせて選ぶ。そのため、高いレートには、メタルTeethが向く。
弱いレートのスプリングではさほど負担が掛からないのでプラTeethのピストンでも大丈夫ですが、
高いレートのスプリングを使用する場合は耐久性のあるメタルTeethのピストンを使用しましょう。
このピストンは耐久性とコストパフォーマンスに優れ、14歯となっておりますので、
通常のサイクルでもハイサイクルでも使用が出来ます。
ピストンを交換した際はメカボ内でピストンが負荷なく動くか確認が必要です。
ピストンが重い場合は、メカボックスとの相性を疑う。そのため、空の状態で動かして、負荷を確かめる。また、必要なら調整する。
ノズルを交換する

ノズルは集弾性向上の為にでんでんむしM4用を使用します。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。
ノズルを交換した際はチャンバー内で抵抗なく動くか検証が必要です、検証方法はファイヤフライ でんでんむしの組込時の注意箇所につきましてご覧下さい。
LVOA-Sのノズルは、チャンバー内で抵抗なく動くことが大切だ。そのため、組み込んだ後に、動きを必ず確認する。

シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
グリスアップには、ガングリスを使用し、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
シム調整とグリスアップ

軸受けの接着剤が乾いたらシム調整です。
スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。
上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。
ギアのクリアランスは0.05~0.1mm程度を目安にして下さい。
LVOA-Sのクリアランスは、広すぎても狭すぎてもいけない。そのため、メカボを閉じて、指で回して確かめる。
メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
続いてギアのグリスアップです。
ギアのグリスアップにも、ガングリスを使用します。少量を歯や軸部分に塗り、筆で薄く延ばして下さい。

メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
潤滑材は、新しいガンオイルを使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。

スプリングはAxisスプリング従来用を使用します。
最近はメカボックスを閉じた状態でスプリングの抜き差しが可能なQDタイプが主流となって非常に楽になりましたね~。
QDタイプは、メカボックスを閉じたままスプリングを交換できる。そのため、調整が楽になる。
モーターと駆動テスト

メカボックスをロアに組込み他のパーツも組み込んでいきます。
モーターはEG1000Lを組込みます。
LVOA-Sのモーターは、EG1000Lを組み込む。そのため、駆動力と取り回しのバランスを保ちやすい。また、駆動テストで確認する。
駆動テストで、不具合がないかを確認する。そのため、フロント周りの作業へ安心して進める。
フロント周りのチューン

次にフロント周りのチューンです。
チャンバーを分解しインナーバレルとHOPアームを取り出します。

インナーバレルはAxisチューンとの相性が良いMagnusHDバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
MagnusHDバレルは、LVOA-Sでも、Axisチューンとの相性が良い。そのため、弾道を安定させたい場合に向く。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。
面HOPを組み込む

HOPラバーはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPは必ずHOPアームに接着しましょう。
LVOA-Sでは、HOPラバーは、HOPアームに接着する。そのため、使用中にずれる心配が少ない。
LVOA-Sの初速調整と試射
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
HOPが水平に降りるか、覗き込んで確認する。そのため、組み込み後の不具合に、早く気づける。また、確認は初速調整の前に行う。
フロント周りをアッパーに組み込んでロアと組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
Axisスプリング+MagnusシリンダーにHDバレルの組み合わせの場合はインナーバレル長は260mmを基準に考えて頂ければ丁度良い初速になるかと思います。
しかし銃ごとに機密が違うのであくまで参考値としてお考え下さい。
初速は、フィールドや法令の基準に収まる範囲で、必ず自分で測定してほしい。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。
LVOA-SのAxisチューンに関するよくある質問(Q&A)
Q. LVOA-Sとは何ですか?
KRYTACの電動ガンだ。また、LVOAは低視認性射撃用の略称だ。LVOA-Sは、そのモデルをさらに短くした仕様となる。
Q. KRYTACとはどんなブランドですか?
KRISS VECTORシリーズで有名な、KRISS社グループのエアソフトガンブランドだ。また、実銃メーカーのグループでもある。
Q. LVOA-SのAxisチューンでは何を交換しますか?
軸受け、シリンダー、ピストン、ノズル、スプリングだ。また、モーターとバレル、HOPラバーも交換する。
Q. LVOA-Sのギアは他社製に交換できますか?
使えない場合が多い。KRYTACのメカボックスは、スパーギア部の軸受け間が狭いためだ。
Q. Axisチューンに合うインナーバレルは何ですか?
MagnusHDバレルを使う。ワイドボアのため、BB弾が内壁に当たる影響を抑えられる。
Q. LVOA-Sの初速はどう調整しますか?
インナーバレルの長さで調整する。Axisスプリングとの組み合わせなら、260mmが基準となる。
Q. ギアのクリアランスはどのくらいが目安ですか?
0.05~0.1mm程度だ。また、指でセクターを回して、抵抗なく回るのが理想となる。















