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電動ガン カスタムパーツ 製造・販売のORGA AIRSOFT(オルガエアーソフト)

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流速チューンはサバゲーで有利になる?
オルガ ワイドボアの話

流速チューンはサバゲーで有利になる という話を聞いたことありませんか?そもそも流速チューンって何なのか?ということを掘り下げて解説致します。

流速チューンはサバゲーで有利?

結論から先に申し上げると、流速チューンはサバゲーで有利 なカスタムとなります。
「何が有利なの?」と問われた場合、その答えは、純正や箱出しの電動ガンでは成しえない 『飛距離性能』 と 『命中精度』 を手に入れることができるからです。 一般的に流速チューンは、純正よりも、テンションの強いスプリングを用い、チャンバー周り(インナーバレル含む)で初速の調整をするのが基本要素となりますが、それだけでは、多くのサバゲーユーザーが自身で行う『単なる流速化』というだけになってしまいます。では、単なる流速化ではないカスタムというのは、どいうものを指すのか?実際に施工している内容や利用しているパーツを基に解説させて頂きます。

オルガが提供するのは Magnusチューン

上記の『単なる流速化ではないカスタム』というのは何なのか?それは、オルガエアソフトが古くより流速チューンに着目し、よりサバゲーで有利に立ち回るにはどのようにチューンされた電動ガンを使うのが良いのか?を考えた末に考案した

Magnusプロダクツを利用した流速カスタム = Magnusチューン

となります。このMagnusプロダクツ(マグナス)とは、流速チューンを施す上で、性能面、精度面で最も理想的な結果を得ることができるよう、独自に設計・生産したオルガエアソフト ブランドの製品です。サバゲーに行った際に良く耳にする話として『敵の弾はこっちに届いてるのに、こっち弾は全然届かない』 なんて話を聞きませんか?それはきっと相手側の銃がORGAカスタムになっているのだと思います(笑

その他にも Magnusチューンをすることで、倍率スコープの性能を活かした射撃ができるようにもなります。例えば ACOGやELCANなどのレティクルを調整できる4倍スコープを乗せても 『索敵にしか使ってない』 や 『なんとなく狙っているだけ』 という運用を聞きます。しかし 弾が一定距離をブレずに直進性の高い射撃ができるカスタムを手に入れ、その 『一定距離をブレずに射撃できる距離』 を 『有効射程』 と置き換えた場合、有効射程に合わせた距離をスコープに付属するレティクル調整機能で照準を合わせてしまえば 『その距離は外さずに狙うことができる』 というワンランク上の運用にレベルアップします。

流速チューンはサバゲーで有利になる

有効射程はユーザーそれぞれ考え方が異なります。上記の図のように発射地点から着弾地点を以下のように別けたとします。

A) HOPが掛かる前 又は 掛かってない状態で直線で届く距離

B) HOPが効き始めて弾が浮き上がった辺り

C) HOPが効いた以降 弾が揚力が下がり始める寸前に着弾する最高到達地点

これらの何れを『有効射程』にするかを定めるのは、ユーザー自身となり何れも正解です。この話で重要なことは、A~Cにおいてどの有効射程を定めた場合でも有効射程内に完璧に着弾させることにあります。
この『本当の意味での有効射程』を作る為に先述の倍率スコープを用いた運用は、更にサバゲーライフ自体を楽しいものにすると同時に実際のゲームでも大きなアドバンテージを得ることができます。

例えば 森フィールドで木々の間を縫って40m先の敵をターゲットにしたり、市街地戦で小窓から顔を出している敵を後方から狙ったりすることもできます。逆に 視認性の良いドットサイトを用い、有効射程20m以内のCQBエリアでサイト通りにヒットを量産するなど、ユーザーのプレイスタイルに合わせた楽しみ方もできます。
ドットサイトの合わせ方については、ORGA OUTLINEでも詳しく解説してますので、以下も併せてご確認ください。

ドットサイト 基本のキ:ゼロインのやり方
ドットサイト 基本のキ:意外と知らない?ドットの見方

ドットサイトの使い方


Magnusチューンを構成するパーツ類

サバゲーで利用するエアガンは、電動ガン以外にもボルトアクションやガスブロなどがあり、オルガエアソフトでは『用途やその他の銃に合わせたラインナップ』も充実してはおりますが、電動ガンにMagnusチューンを施す際に利用する製品は主に以下5点となります。

  • ① ORGA 高精度 メタル軸受け
  • ② ORGA 監修 J-Armament高耐久メタルピストンとギア
  • ③ ORGA Magnusスプリング
  • ④ ORGA Magnusシリンダー 従来電動ガン、次世代、ロングメカボックス用
  • ⑤ ORGA 内径6.23mm 電動ガン用 Magnusバレル
  • ⑥ ORGA DIMENTION FLAT HOP

  • 弊社のミリタリーブログOUTLINEをご覧になられている人や、古くより電動ガンカスタムに興味を持たれているユーザーさんは既にご存じのMagnusシリーズとなりますが、意外とユーザーさんから 「これらのパーツを組むだけで良くなるんでしょ?」という質問を頂戴します。確かに間違いではありませんが、『ただ組んだだけ』では十分な性能を発揮することはできません。やはりそこには 「流速チューン」を施す上で見落としてはならないカスタムのポイントが幾つか御座います。

    Magnusチューンはハイレートのスプリングを用い 且つ 一般的な電動ガンで利用するシリンダーが持つエア容量よりも大きいエア量を放出できるオルガ独自設計のボアップシリンダーを用い、一気にエアを放出する特性から負荷の掛かる部分への対策をしっかりやらなくてはなりません。その対策方法と実際に利用するパーツを以下説明致します。



    ① 軸受けの設置と固定

    ボアップ(ワイドボア)の話に触れておきながら最初にお話しするのは 『軸受け』 の話です。
    電動ガンカスタムには、様々なカスタムが存在しますが、一番 重要なことは以下の3点となります。

  • 精度の高い軸受けを利用すること
  • 軸受けを設置するメカボ側の受け部分の水平精度を出すこと
  • 軸受けをしっかりと固定すること

  • この3点を疎かにするカスタマーやショップは本当に多いです。酷い場合、メカボックスを組み終えてメカボックスの外側から軸受けを触ると 『カタカタ』 とクリアランスがある状態の物も目にします。 ご存じの通り、電動ガンはモーターからの動力をギアを通じてピストンに伝えます。軸受けの正しい設置と固定ができていないと、ギアの回転が不安定になったり、振動でメカボックスの軸穴が変形(大きくなって行ってしまう)することもあります。 そのことにより、適切なギアの設置角度が保たれずギアロックや破損が起きることや、著しくモーターピニオンギアの摩耗や変形なども発生します。
    一番如実に解るのは異音です。ギアの設置角度が適切でない場合、電動ガンをドライブさせた際に凄まじい異音がでることがあります。折角カスタムしてサバゲーに持って行ったのに、この状態では『1ゲームでギアロックしてしまい1日使えない』なんてことも良くあります。
    そんな『最悪のケース』を避ける為にも、軸受けの設置と固定を最重要項目として認識して欲しいと思っています。


    || 軸受け設置に向けての確認作業

    実際に軸受けを固定する際に重要なことは以下の3点となります。

  • メカボックス側の軸受け穴の精度を確認する
  • 精度の高い軸受けを使う
  • 軸受けを接着する

  • 昨今のメカボックスの品質は良くなっていますので『本当に酷い軸穴』は稀にしか見なくなりましたが、そんな中でも金型のバリがあったり、CNCの切削自体が曲っていたりする物があります。

    以下のようにメカボックスに何も設置していない状態で、軸穴にバリや歪みが無いかの確認をします。その上で 軸受けを乗せてみて『実際の軸受けのフランジの水平具合』を確認します。本来は水平器などを用いたいところではありますが、設置個所が小さいので目視で慎重に水平を確認します。

    電動ガンメカボックス

    この際、軸穴に歪みやバリがあると設置した軸受けが水平になりませんので、バリを取り除くこと や 軸穴径に合わせたフライスの刃物(エンドミル)等で慎重に整えます。フライスの刃物はモノタロウなどでも入手可能です。

    実際にバリがある場合(今回は軸穴の入口と出口の成型不良)は、以下の動画で見て取れるように軸受けを置いても成型不良が起因して水平にはまりません。 その状態からバリ取りリーマーやテーパーリーマーで入口と出口を軽くさらうことで、軸受けをしっかりと設置することが出来ます。



    || 精度の高い軸受けを選定

    軸受けには、オルガが推奨するメタル軸受け(削り出しの軸受け)やベアリング軸受け、東京マルイ製品に見受けられるPOM素材の軸受けなどが御座います。何れの軸受けも一長一短が御座いますが、数千件に昇るカスタムを提供してきたオルガエアソフトとしては『メタル軸受け』を強く推奨しています。
    理由としては、軸受けを生産する上で精度の高いCNC切削が取り入れられていることと、軸穴、軸受け自体の耐久性が非常に高いことにあります。 ベアリング軸受けも『回転するギアの運動を阻害しない』というメリットはありますが、経年や軸受け自体の生産品質によりベアリング軸受けの蓋が外れてしまいギアロックをしてしまうケースも相当数見てきています。一概にベアリング軸受けの精度の問題のみならず、軸受けに差し込むギアの軸の歪みなども原因として見て取れています。
    POM素材の軸受けは、その柔らかさからギア軸の歪みを『ある程度』受け止めてくれたり、駆動音自体を静かに出来たりとメリットは御座いますが、何分 その柔らかさから寿命が短い性質があります。カスタムをしていないノーマルトルクのスプリングで利用していても、ギア駆動のテンションが掛かることにより軸穴が楕円形に変形してしまい、最終的にはギアロックを引き起こしてしまいます。

    左がオルガエアソフト製 メタル軸受け
    従来用6mm / 次世代用6mm(黒) / 7mm / 8mm

    右は中華製
    6mm、8mmベアリング / 東京マルイ 6mm POM

    電動ガン用軸受け

    || なぜオルガが独自の軸受けを作ったのか?

    理由は非常にシンプルです。『電動ガンが不動になる原因をなくしたい』の一言につきます。電動ガンが不動(トラブル)になるケースは様々御座いますが、発生ケースが多いのは、軸受けの設置不良に伴うギアロックやピニオンクラッシュ 及び ピストンラック(歯)の破損です。
    稀に、モーターの端子外れなどもありますが、電動ガンの場合、グリップの底蓋で端子を抑えた状態でビス止めしますので、駆動していたものが振動で外れることはあまりありません。

    先述の通り、オルガではメタル軸受けを生産しています。他社でもメタル軸受けをリリースしているメーカーは沢山御座いますが、我々の生産する軸受けは、多くのカスタムをやってきた経験から導き出した

  • フランジの厚み
  • フランジからの立ち上がる軸受け部分の長さ
  • フランジと軸受け自体の外径
  • ギアシャフトを差し込む軸穴の径
  • ギアシャフトを差し込む軸穴のR
  • 軸受け自体の素材

  • これらの要素を突き詰めたことで、現存する殆どの電動ガンに起こりえる『軸受けによる発生しえるトラブル』を排除することができました。
    軸受けは、水平設置や固定のみならず、メカボックス内では設置時に軸受けのフランジが厚過ぎることでスパーギアの底面と接触してしまったり、メカボックス外側では軸受けの飛び出た部分が他のパーツ(例えばセレクタープレート)と接触したりやロアフレーム内との干渉なども考慮しなくてはなりません。中華系の軸受けなどは『こんな感じで作っておけば売れるっしょ!』という考えが前面にでている製品も多く、トラブルの原因を作っていることも多々御座います。

    カスタムをやってきた中で、軸受けの設計上の問題でトラブルが起きているケースを数多く見てきてましたので、我々のようなプロショップ以外のユーザー個人でもトラブルを回避できる品質の軸受けを提供しなくてはならないという思いから、made in Japan に拘り国内で生産を行っています。

    || 軸受け固定・接着

    メカボックス側の設置面の準備~品質の高いメタル軸受けの準備が出来たら、あとは実際の軸受けの設置になります。
    軸受けの設置は接着材を用い固定するのが基本と考えてください。
    軸受けを接着する際は必ず『耐衝撃用の接着剤』を用いてください。一般的なアロンアルファのような瞬間接着剤だと、駆動時の振動で接着が剥離してしまいます。
    オルガエアソフトで利用している接着剤は 3M スーパー多用途2 超強力接着剤 です。
    軸受けのフランジ部(メカボと接地する面)に適量を塗ったのちメカボックスに接着してください。固着がある程度進んでからシム調整などの作業に移行してください。シム調整については以下の動画を公開してますので参考にしてください。



    オルガエアソフトの軸受けは以下のラインナップを用意しています。

    6mm軸受 従来電動ガン用
    6mm軸受 次世代電動ガン用
    7mm軸受 従来電動ガン用
    8mm軸受 従来電動ガン用

    オルガエアソフト本店楽天市場店オルガエアソフト本店アマゾンでお求め頂けます。


    ② J-Armament高耐久メタルピストンとギア

    流速チューン 改め Magnusチューンはご承知の通り、ハイレートなスプリングを用いエアコンプレッションを増大させます。ハイレートなスプリングを利用するということは、それだけギアに掛かる負荷も大きくなり、またバッテリーに至っても Lipo11.1vを利用する必要も出て参ります。Lipo11.1vは、通電時の瞬間的なトルクも大きくなりギアが回転する初動も速く(強く)なります。
    そのことから『ピストンの最初に掛かる1枚目の歯』と『セクターギア』が接触した際に初動の強さに歯が負けてしまいピストンの1枚目の歯が飛んでしまうことが多々あります。ピストンの1枚目が飛んでしまうと、それ以降はギアが空回りしてしまう為 電動ガンを駆動させることが出来なくなってしまいます。

    それを防止する為にオルガエアソフトが古くから監修しているメーカー J-Armament(ジェイ・アーマメント)製のメタル歯を利用したピストンとギアセットの利用を推奨しています。

    J-Armamentの製品のピストンとギアは以下の通りです。
    その他にもシリンダーやハイレスポンスメカボックスなど電動ガンカスタムに特化した製品をラインナップしています。

    高耐久メタルピストン
    13:1 スーパーハイスピード
    16:1 ハイスピード
    18:1 レギュラースピード

    オルガエアソフト本店楽天市場店 及び アマゾンでお求め頂けます。

    電動ガン用ピストン



    ③ Magnusスプリング・ハイレートの代表格

    繰り返しとなりますが、Magnusチューンはハイレートなスプリングが必要となります。スプリングの中には等ピッチと不等ピッチという物が存在しますが、オルガエアソフトのMagnusスプリングは、等ピッチのスプリング(各スプリング間のピッチが均等なもの)設計を採用しています。等ピッチでも不等ピッチでも『作り出せるコンプレッションは同じ』なのですが、唯一異なるのがスプリングが戻るスピード(解放された時に元の長さに戻ろうとする速度)となります。圧縮後の解放時の戻る速度は等ピッチの方が速く戻ります。
    エアを押し出すだけであれば問題にはなりませんが、昨今のLipo11.1vのCレートが高いバッテリーを利用した場合、フルオートでドライブさせると必然的に駆動サイクルも速くなります。サイクルが速い場合にスプリングの戻りが遅くモタりが生じるとセクターギアはピストンの1枚目ではなく2枚目に掛かってしまい、ピストンを引ききっているにも関わらず引き続けてしまいピストンクラッシュやピストンロックを引き起こします。
    この現象はハイサイクルカスタムで良く見受けられる現象でしたが、Magnusチューン(流速)でも起こりえるトラブルとなります。
    その為、Magnusスプリングは等ピッチで生産しバネ戻りの速度低下を防止しています。

    電動ガン用スプリング

    電動ガン用 Magnusスプリングは『従来電動ガン用』と『次世代電動ガン用』の2種類御座います。次世代電動ガンはリコイルショックの設計が相まって従来よりもスプリング長(自由長)が短い設計となる為、各製品に合わせた設計となっています。
    スプリングレートは一般的な表現をすると 何れもM120程度です。もちろん、M130やM140、M150を使うことはできますが、メカボックスの首周りが持ちませんのでM120前後が丁度良いレートと判断しています。
    Magnusスプリングは以下よりお求め頂けます。

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    ④ ORGA Magnusシリンダー・放出エア量アップ

    サバゲー業界で流速チューンを作る上でのパーツとして Magnusシリンダーはベストセラー製品と言えるのではないでしょうか? 当時、オルガが立ち上がりの2009年(ショップ開始は2010年)頃、エアソフト界隈には『ボアップシリンダー』というものは存在しませんでした。後発で直ぐにG&Pからサイレントピストンヘッドがセットになったボアップシリンダーが発表されました。
    そんな中放出エア量をアップさせることで弾を直進させようとする力は大きくなり、その結果、射程距離が伸び且つ命中精度を下げることなくターゲットに着弾させることができる『ロングレンジカスタム』という言葉が生まれました。
    そんな時代の先駆けになったのが、Magnusシリンダーでした。

    Magnusシリンダーの外径設計は一般的なシリンダーと同規格となりますが、シリンダー自体の肉厚を薄くしたことで、物理的にシリンダー内部の容積をアップしています。内径が広くなったことで、専用のピストンヘッドとOリングが必要となり、Magnusシリンダーセットとして販売しています。内径が広い為、ノーマルサイズのピストヘッドでは全く気密が取れない程、内部容積をアップしていますので当然のことながら放出するエア量も多くなります。

    オルガマグナスシリンダー

    || エア量が増えるとどうなるの?

    エア量が増えると命中精度が向上すると共に飛距離が伸びます。
    BB弾は発射された瞬間から「空気の壁」により抵抗を受け始め減速を始めます。HOPにより回転しながら減速を始めた弾は、空気の壁によって「直進力」が低下し、一定以上の直進力を失った時点でHOP回転の揚力が勝ち、弾が浮き上がる原理となっています。 この「直進力」をいかに持続させるかが、命中精度と飛距離性能に影響してきます。

    電動ガン飛距離

    直進力を持続させるということは『押力 × 押量 = 弾の直進エネルギー』という考えが成り立ちます。
    押力 と 押量 を電動ガンの構成要素に置き換えると以下のようになります。

    押力 = スプリングテンション(エア放出速度)
    押量 = 放出されるエア量(シリンダー容量)

    この両方を得る為に MagnusスプリングとMagnusシリンダーセットのセットアップは必要不可欠となります。

    Magnusシリンダーセットは以下よりお求め頂けます。
    オルガエアソフト本店楽天市場店 及び アマゾンでお求め頂けます。




    ⑤ ORGA 内径6.23mm Magnusバレル

    Magnusバレルはオルガエアソフトのインナーバレルシリーズで最も古いモデルでありながら、現在でも日本国内・海外において大変多くのユーザーにご利用頂いています。一時期ではアメリカのPolarstarが提供するエアタンクシステムのエアガンユーザーが標準採用するなど、US圏、EU圏でも大きな反響を呼びました。日本国内では数万本に及ぶ販売実績も御座います。

    Magnusバレル発表当時、一般的な電動ガンのインナーバレル内径は6.08mm前後が主流となっており、東京マルイの電動ガンに標準採用されていたバレル内径も6.08mmとなっておりました。多くのサバゲーユーザーが『自身の電動ガンの初速をもう少し上げたい』という要望から、サバゲー業界は『タイトバレルがベスト!』という風潮があり、内径6.01mmや6.02mmと謡っている製品が多くありました。当時のタイトバレルメーカーの代表格といえば、Lylax(ライラクス)とPDIの精密タイトバレルが2大巨頭で、自身で組み込みができるユーザーの殆どが登竜門的に利用していたのを記憶しています。
    そのタイトバレル全盛期の中、突如として我々が『内径6.23mm ワイドボアバレル』を発表したことで業界に激震が走り、賛否両論が巻き起こりました。数カ月も立たない内に『否定派ユーザー数より肯定派ユーザーの数が上回った』ことなど、今でも鮮明に憶えております。

    最初は叩かれまくりでした(笑

    理由は簡単で、これまで初速を稼ぐ為にタイトバレルを勧めてきたショップはもちろん『色々なチーム1人はいる 仲間内のカスタムをやってあげる先生的なユーザー』が言ってきた『タイトバレルでしょ!』という論理が崩れてしまったことが主な要因でした
    我々自体も『タイトバレルを悪く言った』ことは一度もありませんし、タイトバレルでなきゃ出来ないことも沢山あります。

    ただ、タイトバレルは当たらない

    ということを論理だてて説いただけとなります。全てのサバゲーが10mや15mの距離で打ち合うゲームなのであれば、何のインナーバレルでも良いのですが、20m以上45m間の射撃になってくるとタイトバレルを使ってしまうと、どうしても『着弾範囲に大きなバラツキ』が出てしまいます。我々のMagnusバレルは『国内レギュレーションに準拠した設定内での命中精度を最大化させる』為に創りました。タイトバレルとは そもそものコンセプト が異ります。


    || タイトバレルは、なぜ当たらない?

    この話をする時に良くする説明が御座いますので、お話させて頂きます。
    タイトバレルがなぜ当たらないのか?の理由は単純です
    例えば『衝突事故を起こした車が2台あるとします』何れも『衝突時の時速は40kmで同速度』です

    ➡Aの車は衝突手前からブレーキを掛けて時速40kmで衝突
    ➡Bの車は気が着かずにアクセルを踏み続けて時速40kmで衝突

    この場合、Aの車とBの車ではどちらが障害物に与える衝撃が大きいでしょうか?
    答えは Bの方が障害物へ与える衝撃が大きいです。

    流速が飛ぶ理由

    これは、運動するもの(車)が『直進しようとするエネルギーが持続している状態』で障害物に衝突した為です。衝突時の時速が同じであっても、Aのように『減速が始まった状態』で衝突した物体とはエネルギー量がまるで異なります。
    これと同じことが電動ガンの命中精度や飛距離性能においても起こります。

    || 題材の『タイトバレルとワイドボアバレルの話』に置き換えてご説明します

    A) Magnus仕様
    オルガエアソフトのMagnusバレル(ワイドボア)は、内径が6.23mmの広径となりますので、ただ組込んだだけでは初速はは下がります。その初速を下がった分をMagnusスプリングでコンプレッション量を上げて適正初速に合わせて行きます。もちろん、この段階でボアップシリンダーである Magnusシリンダーを併用することで更に放出エア量を向上させることができます。
    この『向上した放出エア量』が上記の『直進しようとする運動エネルギー(Bの車)』となります。

    B) タイトバレル仕様
    タイトバレルはインナーバレルの内径が狭い為『弱いエアコンプレッション』でもインナーバレル内でBB弾を加速させることができますので上記のMagnus仕様と同じ初速設定を作ることができます。しかし問題なのは『弱いエアコンプレッション』であることです。
    タイト仕様でM4A1(インナーバレル長である363mm)に内径6.01mmのタイトバレルを組んだ場合、タイトバレルが持つ『管内加速性能』によりノーマルスプリングでも初速オーバーする可能性を考慮し採用するスプリングは M80前後の弱いスプリングとなります。シリンダー従来型ものを使いますので『ごく普通のシリンダー容量』となります。

    Magnus仕様とタイトバレル仕様の2本の電動ガンの初速設定をBB弾重量 0.25gで初速84m/sに設定し、45m先のターゲット(A2サイズ程度)を狙って射撃を行った場合、どのような結果になるでしょうか?何れもの場合も同じ条件なのは『発射した直後に空気の壁にBB弾が当たり減速を始める』ということです。

    ➡ A)エアコンプレッションとエア放出エネルギーが大きい Magnus
    ➡ B)弱いエアコンプレッションでバレル内部で加速だけさせた タイト

    どちらが弾の直進エネルギーが持続し命中精度が高くなると思いますか?
    もう解説は必要ないかと思います。
    この原理がオルガエアソフトが創った Magnusというものなります。


    || Magnusバレルの独自設計

    Magnusバレルはワイドボア性能のみではありません。命中精度向上に拘り開発したからこそ、バレル自体の設計にも他社では見られない独自設計があります。 電動ガンの命中精度を更に向上に勤しむユーザーさんは、殆どの人がHOPカスタムに手を着け様々なHOPパッキンを試されていますよね。HOPパッキン自体も実に『様々なHOPの突起形状』をしたものがあります。2点支持の物、V型になっている物、カマボコ型になっているものなど多々御座います。

    オルガエアソフトが推奨する理想的なHOP形状は『面で抑えるFLAT HOP』一択となります。
    我々がMagnusバレルを発表するまで、私達もユーザーさん達も面HOPを実現する為にチャンバーパッキンを裏返してHOPをかける為の突起を擦り落としていました。慎重に作業し上手く削り落とせれば良いですが、チャンバーパッキン自体の素材は、削ったり、研磨などをすると加工部分が毛羽だってしまう性質があり、何個も何個もパッキンをダメにしてしまうことが御座いました。
    上手く行ったと思っても『本当に大丈夫だったかな?』と疑心暗鬼になる人達(我々含め)も多くいたのも事実です。

    そこで 無加工で完璧に何も無いパッキン内部を使えないか?と考えた結果、Magnusバレルに専用の加工をしたことで、100人中100人が『どのプロショップよりも完璧な奇麗なパッキンの面』を自身で構築することができるようになりました。

    電動ガン面HOP

    上記右側の画像の通り、HOPパッキン内の何もない面を使えるよう、Magnusバレルには以下の独自加工を施してあります。

    バレル側面にスリットを追加
    HOPパッキンは通常、インナーバレルの底面にあるスリットにパッキン内部の『設置用のガイド』を合わせて差し込むことで、HOPをかける為の突起がバレル上部に来るように設計されています。
    MagnusバレルはHOPパッキンを90度回転させた状態で設置できるようバレルの横に設置用ガイドを合わせる為のスリットが入っています。これにより上記右側の画像の赤い印の部分(何の加工痕もない奇麗な面)にある面をバレル上部に持ってくることができます。
    これにより HOPの押しゴムが上から下りてきた際にBB弾に対し『奇麗な面』を当てることができるようになります。

    逆面側にHOP突起を収納するエリアを追加
    バレル側面のスリットの反対側には、HOPパッキンの突起を格納する為のエリアを設けてあります。このエリアがないとパッキン内部の突起部分が膨らんでしまいチャンバーに装着することができません。この2点『横のスリットと格納エリア』があることでHOPパッキンを90度回転させて簡単に装着することができ『何もない奇麗な面』でHOPをかけることができるようになります。

    オルガ マグナスバレル

    Magnusバレルは各店で購入可能
    Magnusバレルは、電動ガン用以外にもボルトアクション用やガスブロ用、トレポン用などが御座います。
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    ⑥ ORGA DIMENTION FLAT HOP

    Magnusバレルの独自設計を用いHOPパッキンの完璧な面でBB弾を捉えられるようになったら最後に必要なのは『実際にHOPをかける為の押しゴム』となります。押しゴムにも様々が形状のものが存在しております。
    丸いもの、R型、V型など様々なものが見て取れます。ですが、折角HOPパッキンの奇麗な面を使えるようになったのに、先端形状のある押しゴムをつかっても結果、点でBB弾を捉えることになってしまい意味がありません。
    そこでHOPパッキンを面で捉え、出来る限り長い時間BB弾と接してHOPをかける為に DIMENTION FLAT HOP という製品を提供しています。

    長掛けHOP


    オルガエアソフト本店楽天市場店アマゾンでお求め頂けます。


    流速チューンはサバゲーで有利になる?
    まとめ

    サバゲーでゲーム展開を有利にするための Magnusチューンについて解説させて頂きました。Magnusチューンのような流速カスタムでなくとも、お手持ちの電動ガンに何かしらのカスタムを行う際には『必ず軸受けの固定』を行ってください。
    電動ガン内部カスタム品質は軸受けの品質と取付精度で100%左右されると言っても過言ではありません。その上でご自身が求めるカスタムに勤しんで頂ければと思っております。
    もちろん、我々もプロとしてユーザーさん達の疑問に対し100%の回答を求められた場合、200%の回答をお返しします。もちろん、日々 カスタムの依頼もお請けしておりますので、ご自身で施工するのが苦手な方は気軽にご連絡頂ければと思います。


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