SNOW WOLF PPSh-41 Magnusチューン
今回はSNOW WOLF PPSh-41 のMagnusチューンをご紹介します。
PPSh-41とはPistolet-Pulemyot Shpaginaの略で、第二次世界大戦中の1941年にソ連軍で採用された代表的な短機関銃です。
正式名称は「シュパーギン1941型7.62mm短機関銃」となりバラライカあるいはマンドリンの異名でも知られています。
それでは作業を開始します。
トップカバーの後部を前方向に押してスライドさせます。
少しテイクダウンが出来ますがコッキングレバーが引っ掛かるのでハンドルを引きます。
ヒューズがあるとストックから抜けないのでジョイントのコネクター部で外しておきます。
トリガーガード前部のネジも外してトリガーガードを取り外します。
上部のストックステーとメカボックスを固定しているネジを外します。
レシーバーからメカボックスを取り出すのですがトリガー連動パーツのスプリングとセィフティー機構のパーツが干渉するので外します。
メカボックス前方を持ち上げながらメカボックスを取り出します。
メカボックスを取り出せたらQDスプリングガイドとメインスプリングを取り出します。
コッキングレバーのシャフトに小さなEリングがあるのでこれを外します。
本当に小さいので無くさない様にして下さい。
Eリングを外すとシャフトとスプリングが外せてコッキングレバーが取り外せます。
メカボックス右側のセィフティー機構のレバーを取り外します。
左側の逆転防止ラッチ解除レバーも外します。
メカボックスを閉じているネジをすべて外してメカボックスを開けます。
スイッチはマイクロスイッチを使用し離れたトリガーからヤジロベー的な連動パーツでスイッチを押すメカニズムです。
マガジンからチャンバーにBB弾を給弾させるパーツがメカボックス先端に組み込まれているのも特徴の一つですね。
スイッチにゴムシートが何枚か貼り付けてありました。
これでスイッチを押さえてスイッチのガタつきを抑えているのだと思います。
機構上スイッチが少しでも動くとレバーの動きシロが小さいのでスイッチを押しきれない為こういった手作り感満載の処置をしたみたいです。
スイッチはメカボックスのピンに差し込んであるだけなのでガタで多少動いてしまう不具合ですがスイッチをネジで固定する方式をとれば問題は解決すると思うのですが・・・。
もう一点の特徴として疑似ブローバックがあるのですが今回は破損の可能性が高いので予めキャンセルを行います。
メカボックス上部にあるパーツがピストンで押されてコッキングレバー部を押す連動パーツとなっているので組み上げの時にこのパーツを組込まないだけです。
メカボックス内パーツを外して洗浄をします。
軸受けは8mmタイプなのでORGA SUS420 8mm軸受けを使用します。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。
接着剤カスが硬い場合は小さなマイナスドライバー等でガリガリ削り落としましょう。
これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。
軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。
軸受けの固定方法をYouTubeで動画をUPしておりますので軸受けの固定!電動ガンの分解やカスタムで必須の軸受け設置を解説!をご覧ください。
ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で耐久性があり、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
軸受けの接着剤が乾いたらシム調整を行います。
シム調整のコツもYouTubeにて動画をUPしておりますのでシム調整!電動ガンのカスタムやメンテで必須のシム調整を解説!をご覧ください。
シム調整が出来たらギアのグリスアップを行います。
ギアのグリスアップはBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを使用し、少量をギアの歯や軸部分に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。
ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
このピストン安くて丈夫で本当に優れモノです!
シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はブログに掲載しておりますのでオルガ Magnusシリンダー組込方法についてをご覧ください。
シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
グリスアップにはBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを使用し、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
モーターは東京マルイEG1000Sを使用しスイッチ接点保護のSBDも付け、スプリングはORGA MAGNUSスプリング 従来電動ガン用を使います。
メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周り、モーターなども組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
潤滑材はBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN HPプロ ガンオイル 金属連結部潤滑材を使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
メカボックスを閉じたらロアレシーバーに戻します。
この状態でテストドライブを行います。
レシーバーをストックに戻して外した時とは逆の方法で固定します。
これでロア周りは終了です。
次にアッパー周りのチューンです。
チャンバーを固定している両側のイモネジを外しチャンバー一式を外します。
次にHOPアームの支点部分のピンを抜いてHOPアームを外しておきます。
チャンバーの両サイドにあるイモネジを緩めるとインナーバレルが外せます。
四角いインナーバレル固定リブが入っててこれがガッチリ効いていました。
インナーバレルを抜いてもリブとチャンバーパッキンが中に残って細い棒を使ってリブをコツコツと叩き出しました。
インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。
HOPラバーはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPは必ずHOPアームに接着しましょう。
接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
フロント周りをアッパーに組み込んでロアと組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
今回は200mmで調整しました。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。