ただのスタンダード電動ガンと思うなかれ
ECU搭載で高いポテンシャルを持つ BAD556 の実力とは?
発売が待たれるRWA BAD556 電動ガンだが、前回に続き今回は内部パーツについても見て行こう。
BAD556 電動ガンのメカボックスについては一般的なVer.2構成となるが、トリガー周りについてはデフォルトでGATE ASTER ECUが組み込まれている。このASTERはRWA(Redwolf Airsoft)専用エディション(ほぼV2に近いものと思われます)となるが、発射モードやバーストセッティングの切り替え、バッテリー保護やアクティブブレーキの設定のほか、GCS(GATE Control Station)アプリ連携の機能も有している。トリガー動作やセクターギアを光学センサーで読み取る最新の電子トリガーを基幹に、様々なコントロールを可能とするECUだ。
バッテリーについては11.1V Lipoバッテリーが推奨となり電源からしてハイレスポンスなのは間違いないが、ECUによって制御されるためセミロックも起こりづらく、これらの性能が箱出しで使えるのはかなりのアドバンテージの高さと言えるだろう。
※本ページで掲載しているECUの画像はASTER V2となり、RWA Editionとは仕様が異なります。
GATE ASTER RWA Editionの設定方法について
RWA BAD556 電動ガンに搭載されるGATE ASTER RWA Editionは、基本的なセッティングについては本体のみで設定できるようになっており、アプリや接続ケーブル等は必要ない。
※より高度な設定には、スマートフォンへアプリのインストールと接続用のケーブルまたはBluetooth接続アクセサリーが別途必要になります。
BAD556 電動ガンの設定を変更するには、まずGATE ASTERのプログラミングモードを立ち上げる必要がある。プログラミングモードに入るには本体にバッテリーを繋いだ状態で、
①セレクターを「SEMI」にする。
②トリガーを7秒以上引きっぱなしにする。
上記操作によって本体が振動しトリガーの根本がブルーに光ることで、プログラミングモードに入ったことになる。
プログラミングモードに入ったあとの操作以下の通り。
セレクターが【SEMI】のとき
トリガーを引くごとにファンクション(設定したい項目)の切り替えを行う。ファンクションはビープ音の回数及びLEDのカラーで判別する。選択中のファンクションでセレクターをAUTOにすると、そのファンクションの設定モードに移行する。セレクターをSAFEにするとプログラミングモードを終了する。
①ビープ音1回、LEDカラー【ブルー】 ファイアモード
セレクターがSEMI、AUTOでそれぞれそのような発射モードにするかを選択可能。
②ビープ音2回、LEDカラー【水色】 バーストモード
バースト使用時、トリガーを引いた時の挙動を選択可能。
③ビープ音3回、LEDカラー【グリーン】 バッテリー保護機能
バッテリー保護機能の機能ON/OFFなど
④ビープ音4回、LEDカラー【ピンク】 アクティブブレーキ
モーターの回転制御のON/OFFなど
⑤ビープ音5回、LEDカラー【オレンジ】 詳細設定
トラブル診断機能や工場出荷時リセットなど
セレクターが【AUTO】のとき
選択中のファンクションの設定モードに入り、オプション選択を行う。セレクターをSEMIに戻すと選択中のオプションでセーブされる。
ファンクション1 ファイアモード
セレクターによって選択できるファイアモードの組み合わせを変更。
①ビープ音1回【ブルー】
セーフ > セミ > フルオート
②ビープ音2回【水色】
セーフ > セミ > バイナリー
※バイナリー = トリガーを引いた時と離した時それぞれで1発発射
③ビープ音3回【グリーン】
セーフ > セミ > セミ
④ビープ音4回【ピンク】
セーフ > セミ > バースト
※バーストの挙動は、バーストモードの設定に準ずる
⑤ビープ音5回【オレンジ】
アプリ設定を使用
※本体のみでは設定不可
ファンクション2 バーストモード
バースト使用時の挙動を選択
①ビープ音1回【ブルー】
3点バースト、強制発射
②ビープ音2回【水色】
3点バースト、トリガーを離せば途中で停止
③ビープ音3回【グリーン】
5点バースト、強制発射
④ビープ音4回【ピンク】
5点バースト、トリガーを離せば途中で停止
⑤ビープ音5回【オレンジ】
アプリ設定を使用
※本体のみでは設定不可
ファンクション3 バッテリー保護機能
バッテリー保護機能の切り替えを行う。
①ビープ音1回【ブルー】
機能OFF
②ビープ音2回【水色】
Lipoバッテリーモード
③ビープ音3回【グリーン】
3.2V時警告付き Lipoバッテリーモード
④ビープ音4回【ピンク】
アプリ設定を使用
※本体のみでは設定不可
ファンクション4 アクティブブレーキ
モーターの回転を制御しブレーキを掛け、オーバーラン防止やモーターの長寿命化を図る。
①ビープ音1回【ブルー】
機能ON
②ビープ音2回【水色】
機能OFF
③ビープ音3回【グリーン】
アプリ設定を使用
※本体のみでは設定不可
ファンクション5 詳細設定
トラブルシューティングやリセットの設定。
この場合のみ、オプションの選択には3秒以上トリガーを引くことが必要です。
①ビープ音1回【ブルー】
トラブル診断の読み込み
※アプリ使用時のみ可。本体のみでは設定不可。
②ビープ音2回【水色】
トラブル診断のクリア
※アプリ使用時のみ可。本体のみでは設定不可。
③ビープ音3回【グリーン】
デフォルト設定に戻す。
④ビープ音4回【ピンク】
工場出荷状態を復元。
※アプリによる設定など詳細な使用方法をお知りになりたい場合はメーカーマニュアルをご覧ください。
GATE ASTER MANUAL
RWA BAD556 電動ガンのメカボ・弾道性能
RWA BAD556 電動ガンに搭載されるメカボックスは、一般的な後方配線のVer.2メカボとなる。ECUは汎用的なVer.2で使用できるサイズのため、特別な仕様にはなっていない。これが何を意味するのかというと、内部カスタムの幅が非常に広い事を示している。
もちろんしっかりと機能する内部パーツなうえECUにより性能が底上げされているので箱出しでも全く問題は無いが、使用パーツや性能だけみればごくごく普通のメカボックスではあるため、カスタムのやりがいはある方だと言えるだろう。
※セクターギアのみ、GATE ASTERの光センサーに適した仕様のものが必要です。
チャンバーについてはドラム式のメタルチャンバーとなっているが、こちらも性能は基本に忠実なセッティングと言ったところ。スタンダード電動ガンらしい素直な弾道だが、水平弾道で集弾性を上げたい、飛距離を伸ばしたいという場合は、こちらもある程度のカスタムは必要となってくるだろう。
RWA BAD556 電動ガンで使用できるバッテリー
RWA BAD556 電動ガンのメーカー推奨バッテリーは11.1V Lipoバッテリーとなっている。
ECUによって電力やモーターが制御されているため新品時にセミロックやギアクラッシュ等の心配はほとんどないが、7.4Vでも稼働は可能なため慎重に扱いたいユーザーでも安心だ。
バッテリー収納についてはデフォルトのバッファーチューブが短いため、基本的には付属する延長チューブの使用をお勧めする。また、チークレストがある程度目隠しになり、ゴム製のバットパッドがストック後端を塞ぐのでキャップをしないかたちでも運用は可能。
※キャップレスで運用する場合はショートを防ぐためコネクターにテープを巻くなどし、水等が掛からないようご注意ください。
バッテリーサイズはスティック型で100mm前後の長さまで収納可能。コネクターはディーンズ(T型)となるが、変換コネクタを使用するとバッテリーの収まりが悪くなるため、基本的には本体ないしバッテリーのコネクターを交換してしまうのが良いだろう。
RWA バトルアームズ BAD556 電動ガンの強みは何と言ってもデフォルトで高性能ECUが組み込まれている点だろう。メカボックスやチャンバーこそカスタムの余地は残っているものの、必要にして充分な性能が基本的に備わっている。
射撃モードが好みに合わせて簡単にチェンジできる点はガスブロやトレポンにはない、電動ガンならではのメリットと言える。
高いポテンシャルを秘めた BAD556 電動ガンの発売日・価格はまだ未定のため、引き続きtwitter等で追加情報をお待ち頂きたい。