PCC(ピストルキャリバーカービン)とは?人気の高まっている理由とは?
先日、実銃界におけるトレンドはPDWであるという記事を掲載したが、近年同じくユーザーからの人気の高まりから銃器メーカーが力を入れているジャンルがある。それがPCC(Pistol Caliber Carbine)、ピストルキャリバーカービンだ。
PCCとは、9mmパラベラム弾や40口径、45口径などのピストル用の弾薬を使用するカービンである。カービンと呼ばれるだけあって銃身が比較的短いほか、アメリカにおいても法的にはピストルではなくライフル扱いとなるため、SBR(ショートバレルライフル)モデルを所持するのは民間では難しい。誰しもが手にできる銃ではない。
それでも、アサルトライフルよりも取り回しが良くハンドガンよりも安定性の高い銃として、ホームディフェンス用や競技用、ハンティング用としてロングモデルを所持する人が多く、メーカーとしても力を入れるカテゴリーとして定番化してきているようだ。
PDW(パーソナルディフェンスウェポン)は主に軍や法執行機関、民間軍事会社などで使われるもので、サイズ的にも一般人ではまず所持することができない。対してPCCは、ライフルレングスのモデルも用意されることが多く、民間人でも所持しやすいハードルの低さが魅力だ。また、ライフル弾に比べ反動が少なく取り扱いが容易で、警官の携行用カービンとして使われることも多い。
どちらも扱いやすいライフルとして注目度が高く、プロオペレーター向けのPDW、民間や法執行機関向けのPCC、といった住み分けで、各実銃メーカーが重要視するカテゴリーとして注力しているようである。
有名メーカーからもPCCがリリース
今年に入ってすぐ、GEN4ライフルをリリースしたNOVESKEは先日PCCについても新たにリリースすることを発表した。
また、CZが開発したPCCとして有名なスコーピオンEVO3専用パーツをマグプルがリリースするなど、世界的に有名なメーカーの動きが活発である。
昨年は、銃器やハンティングに関するメディアにおいてもPCCは特集として数多く取り扱われており、ピストル弾を使用できるライフルの人気は今後も長く続きそうだ。
▲NOVESKEが発表したPCC。TOPの写真のモデルを含め2機種を発表した。
▲MAGPULが新たに発表したパーツを装着したスコーピオンEVO3
これらの実銃界での動きはエアソフト業界においても影響が大きく、エアガン本体やマガジンがコンパクトで持ち運びやすいPCC系のエアガンも徐々にその数を増やしている。
・ASG CZ EVO3A1 スコーピオン
・G&G ARP9
・KingArms PDW 9mm SBR shorty
また、ARESからはM4系電動ガンに9mmサイズのマガジンが装着できるようにするアダプターが発売されている。
G&Gでは電動ガンARP9の人気の高さを受け、速報でもお伝えしたPCC9という新モデルを2月から発売予定だ。
PCC9はORGAでも取り扱い予定なので、続報などtwitterやBLOGをチェックしていただきたい。