アメリカ海軍最後のF/A-18Cホーネットが引退

アメリカ海軍最後のF/A-18Cホーネットが引退
アメリカ海軍最後のF/A-18Cホーネットが引退
 

アメリカ海軍最後のF/A-18Cホーネットが引退

アメリカ海軍に残る最後のF/A-18Cが2019年10月2日の最終フライトをもって引退した。最後の実務飛行を行った同機体は1988年10月14日に海軍での受け入れ確認飛行を完了したホーネットで、今回の最終フライトを終えて31年間の歴史に幕を閉じることとなった。記念的な意味合いもあるのか、最終フライトを行ったパイロットも同じ年に生まれた海軍中佐が行ったという。

レガシーホーネット

F/A-18はアメリカ海軍と海兵隊によって運用されている戦闘攻撃機で、今回引退したC型はレガシーホーネットと呼ばれるC型(単座)D型(複座)の旧来の軽量戦闘機。なお、C型・D型の発展型となるE型・F型のスーパーホーネットは機体が大型化しエンジンも変更されており、形こそ似てはいるが共通部品が1割程度しかない全く別ものと言える戦闘機でまだ現役を続行する。

最終フライトを行ったレガシーホーネットはVFA-106(アメリカ海軍第106飛行隊)グラディエーターズ所属機で、同隊は海軍と海兵隊の艦隊パイロットを訓練する部隊で活躍していた。兵器システムの習得やトムキャットやバイキングなどの古い艦載機からF/A18(レガシーホーネット、スーパーホーネット共に)へ移行させるための技術をパイロットへ教える役割などを担っていたという。

F/A-18C最終フライト

ちなみにアメリカ海兵隊ではスーパーホーネットを採用しなかったため、2032年完了のF-35Bへの置き換えまでレガシーホーネットの運用が続く予定であるという。海軍ではその華々しい歴史に終止符を打ったF/A-18Cであるが、アメリカ軍全体での運用という意味ではもう少しだけその雄姿が見られそうだ。

 
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