プルバップ方式、PDR-Cの電動ガンを、Axisチューンで仕上げます。分解から初速調整まで、順番に整理しました。
プルバップ方式のPDR-CとAxisチューンの要点
- ベースは、MAGPUL PTS PDR-C電動ガン
- ギアは、J-Armament製18:1強化ギア
- シリンダーは、MagnusシリンダーセットVer2~Ver6
- ピストンは、J-Armament製14歯メタルTeethピストン
- インナーバレルは、MagnusHDバレル260mm
- 面HOPは、ORGA DIMENSION フラットHOP
MAGPUL PTS PDR-C 電動ガン Axisチューン
今回はMAGPUL PTS PDR-C Axisチューンの様子をご紹介させて頂きます。
また、プルバップ方式は、マガジンがトリガーより後方にある構造です。そのため、全長を抑えつつ、銃身を長く取れます。
PDR-Cは外見からも判りますがプルバッブ方式(マガジンがトリガーより後方にある方式)を採用し軽量コンパクトな為取り回し抜群です!
特に内部構造は特殊でクセもありますがキチンと調整すれば非常に良い銃に仕上がります。
外観から好みは分かれますがサバゲーでの使い易やすは抜群で、大変に人気のある機種です。
プルバップ方式とPDR-Cのコンセプト
実銃としてのPDR-Cは「ベレッタ 92より強力で、M4カービンより取り回し易い銃」というコンセプトのもと、自動拳銃や短機関銃・カービンなどの従来の護身用火器に替わるPDWとして設計されました。
利き腕を選ばない射出システムを備えており、排莢口が左右両方に空いていて切り替えレバー1つで選択できるため、両手のどちらでも使用が可能になっています。
レシーバー上部には標準装備としてピカティニー・レールが設けられています。
また、オーソドックスな5.56x45mm NATO弾を採用し、弾倉にはAR-15系弾倉を使用します。
さらに、PDR-Cは、護身用火器に替わるPDWとして設計されました。そのため、携行性と火力の両立が、大きな特徴です。
MAGPUL PTS PDR-C 分解作業
なお、メカボの取り出し方は、ブログで紹介しています。今回は、取り出した後の作業を中心に進めます。
※メカボの取出し方をご覧になりたい方は ORGAブログ をご覧ください。
プルバップ方式のPDR-Cでスプリングを外す手順

MASADAも同じですがメカボを開けずにスプリングを取り出せるQD(クイックダウン)タイプです。
マイナスドライバーでスプリングガイド固定ネジを外します。
また、ネジを外す際は、ドライバーのサイズを合わせます。そのため、ネジ山を傷めずに作業できます。

スプリングガイド後部に六角レンチを差し込み少し押しながら90度回すとスプリングガイド+スプリングが外せます。
さらに、スプリングガイドは、押しながら回すと外れます。そのため、六角レンチは、まっすぐ差し込みます。
PDR-Cのモーター端子とトップレールの取外し
なお、配線は、元の位置を覚えておくと安心です。そのため、外す前に、向きを確認しておきます。

トップレール押さえを後方にスライドさせて外します。
メカボネジ9か所を外します。
また、メカボネジは、9か所あります。そのため、外した順に並べておくと、組み直しが楽になります。
さらに、メカボを開ける際は、内部のパーツに注意します。そのため、ゆっくりと左右に分けます。
PDR-Cのメカボ洗浄と軸受け

シリンダーやギア、モーター等を外しパーツクリーナーで洗浄します。
既存軸受けを外し接着剤や鉄粉なども綺麗に落とします。
また、古い接着剤が残ると、軸受けが傾きます。そのため、洗浄は、丁寧に行います。
軸受けはORGA SUS軸受け8mmを使用します。
組込み方の詳細はORGAブログにて掲載しておりますので宜しければこちらからご覧下さい。
なお、軸受けは、ギアの回転を支える大切なパーツです。そのため、8mmのSUS製を選びます。
プルバップ方式のPDR-Cのギアとセクターチップ

ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で高耐久、精度も良くコストパフォーマンスに優れたギアです。
さらに、ギアは、給弾の安定にも関わります。そのため、強化ギアとセクターチップを組み合わせます。
セクターチップの組込み方のコツはORGAブログにて掲載しておりますので宜しければこちらからご覧ください。
PDR-Cのシム調整のコツ

続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。
上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。
また、シムは、薄いものから試すのが基本です。そのため、少しずつ、ギアのクリアランスを詰めます。

メカボを閉じてネジを数本絞めてセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
このメカボは指ではセクターギアに届かないので細いマイナスドライバー等を使って回します。
なお、PDR-Cのメカボは、指が届きにくい構造です。そのため、細いドライバーが、役に立ちます。
シム調整のコツはYouTubeにて動画をUPしておりますのでこちらよりご覧ください。
プルバップ方式のPDR-Cのギアのグリスアップ
また、グリスは、ギアの歯に薄く塗るのが基本です。そのため、筆を使って、均一に延ばします。塗り過ぎると、飛び散る原因になります。
PDR-Cのシリンダー組込み

シリンダーは飛距離アップ効果のあるボアアップのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込みます。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございますがPDR-Cはそのままで大丈夫です。
なお、シリンダーの長さは、メカボごとに違います。そのため、組み込み前に、長さを確認します。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
また、シールテープは、巻き過ぎると入らなくなります。そのため、4~5巻きを目安にします。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はこちらよりご覧ください。
PDR-Cのピストンとピストンヘッド

ピストンも耐久性向上の為にORGAでのカスタムでは定番となったJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
さらに、14歯のピストンは、歯の負担を分散します。そのため、強化ギアとの組み合わせに向いています。

ピストンヘッドの組込みはネジ部にネジロックを塗布し駆動の振動でピストンヘッドが緩む事を防ぎます。
なお、ネジロックは、少量が基本です。そのため、ネジ部にだけ、薄く塗ります。
プルバップ方式のPDR-Cのタペットプレートスプリング交換

オーナー様のご希望でタペットプレートスプリングをマルイ製に交換します。
上が純正スプリングで下がマルイ製スプリングです。
明らかに長さ、直径が違い純正スプリングの方がテンションが強いです。
また、純正スプリングは、テンションが強めです。そのため、交換すると、ノズルの動きが軽くなります。

タペットプレートスプリングの交換をした場合はメカボ内でタペットプレートがスムーズに動くかチェックが必要です。
特にPDR-Cはタペットプレートがメカボに対し少しきつめに設計してあるのでスプリングを交換すると動きが悪くなる傾向にあります。
チェックの結果、やはり動きが渋いのでタペットプレートの両側をリューターやヤスリで少し削りました。
なお、削る量は、わずかにとどめます。そのため、少しずつ削っては、動きを確認します。
プルバップ方式のPDR-Cのタペットプレート干渉の対処

この様にメカボにタペットプレートとノズルを組込みネジを締めて動きをチェックします。
さらに、単体での確認と、組み込み後の確認は別物です。そのため、段階ごとに動きを見ます。

これでOKかと思っていましたが、念の為シリンダー周りも組込み再度チェックした所、また動きが渋くなっていました。
原因はノズルにタペットプレートが押し下げられメカボと干渉していました。
また、干渉は、ノズルに押し下げられて起こりました。そのため、押し下がらない形に整える必要があります。

タペットプレートのノズルを差し込む部分を段差を含め下側に削りタペットプレートが押し下げられない様に加工しました。
これでマルイ製タペットプレートスプリングを使用してもタペットプレートの動きは快調となりました!
なお、加工後は、動きが軽くなりました。そのため、マルイ製スプリングでも、問題なく使えます。
PDR-Cのモーター交換

次にトリガーレスポンス向上の為に東京マルイ サマリウムコバルトモーターを使用します。
また、トリガーレスポンスは、モーターで大きく変わります。そのため、反応を重視する場合に有効です。

サマリウムコバルトモーターはロングタイプしか出ていないのでショートタイプに加工します。
ショート化加工方法は以前にORGAブログにてご紹介しておりますのでこちらからご覧下さい。
さらに、モーターの加工は、慎重さが大切です。そのため、手順を確認してから、進めます。
プルバップ方式のPDR-Cのメカボ組込みと潤滑

メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとモーター、シリンダー周りも組込ます。
ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
また、潤滑材は、動きの渋さを防ぎます。そのため、摩擦が起こる部分には、忘れずに塗ります。
なお、金属同士が擦れる部分には、専用の潤滑材が向いています。そのため、部位ごとに使い分けると、安心です。
PDR-Cのメカボ動作確認

メカボを閉じたらネジを締めたら、ここで再度タペットプレート(ノズル)の動きをチェックします。
色々なチェックをしながら作業を進める事で不具合があった時に早めに気が付くので全て組んでから再度バラす等の手間が省ける場合がございます。
さらに、こまめな確認は、後の手戻りを減らします。そのため、組み込みの段階ごとに、動きを見ます。

スプリング組込み、配線をモーターにハンダ付けします。
これでバッテリーを繋いでスイッチを押すと駆動確認も出来ます!
なお、この段階の駆動確認は、簡易的なものです。そのため、最終調整は、フレームに入れてから行います。
簡易的にこの段階でモーター位置調整を行います。
最終的にはフレームに組込んだ際に再度モーター位置の調整を行います。
また、モーター位置は、音と動きで判断します。そのため、ギアの噛み合いを、耳でも確かめます。
プルバップ方式のPDR-Cのフロント周りの分解

そしてフロント周りのチューンに入ります。
アウターバレルとチャンバーを固定しているピンを抜きます。
なお、ピンは、アウターバレルとチャンバーを固定しています。そのため、抜く前に、位置を確認します。
さらに、チャンバー周りは、小さなパーツが多い部分です。そのため、紛失しないように、トレイにまとめます。
PDR-Cのインナーバレル交換

チャンバー周りをバラします。
インナーバレルはAxisチューンとの相性が良いMagnusHDバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
また、ワイドボアは、弾道の安定に役立ちます。そのため、Axisチューンとの相性が良いバレルです。
今回は260mmをチョイスしました。
なお、バレル長は、初速と弾道に影響します。そのため、今回は260mmを選びました。
プルバップ方式のPDR-Cの面HOPの組込み

次に面HOPの組込みです。
面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
さらに、面HOPは、BB弾の回転を安定させます。そのため、飛距離と集弾性の向上が期待できます。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
PDR-CはHOPテンショナーは使用されておらずHOPアーム自体が半円形の突起状になっておりそこでチャンバーパッキンを押し下げHOPを掛ける仕組みです。
従いまして面HOPを組込むにはHOPアームの加工が必要です。
また、PDR-Cは、HOPアームが独特な形状です。そのため、一般的な電動ガンと同じ組み込みはできません。
プルバップ方式のPDR-Cの面HOP加工

まずはHOPアームの半円形の突起部を平らに削り落とします。
次にφ3mmのダイヤモンドヤスリをリューターに取付け凹型に加工します。
なお、凹型の加工は、慎重に進めます。そのため、削り過ぎないよう、こまめに当てて確認します。

そしてその凹型部分にDIMENSIONフラットHOPを接着し、前後をHOPアームの幅に合わせカットします。
さらに、接着後は、前後の余りをカットします。そのため、HOPアームの幅に合わせて、整えます。
PDR-Cのチャンバー組込み

チャンバーにインナーバレルとHOPを組込みます。
インナーバレルをアウターバレルに組込みピンを入れればフロント周りは完成です。
また、フロント周りが完成したら、フレームへ戻します。そのため、組み込み後の動作も、確認します。
プルバップ方式のPDR-Cの初速調整とテスト
これらをフレームに組込んで初速の調整です。
インナーバレル長で初速の調整を行います。
初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
なお、初速は、バレル長以外にも影響を受けます。そのため、条件を揃えて、測定するのが基本です。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。
また、ロングレンジでの試射は、弾道の最終確認です。そのため、条件を変えて、複数回行います。
プルバップ方式のPDR-CのAxisチューン構成一覧
| 箇所 | パーツ | ポイント |
|---|---|---|
| 軸受け | ORGA SUS軸受け8mm | メカボの回転を安定 |
| ギア | J-Armament製18:1強化ギア | 高耐久で精度が良い |
| 給弾 | セクターチップ | 給弾不良対策 |
| シリンダー | MagnusシリンダーセットVer2~Ver6 | ボアアップで飛距離アップ |
| ピストン | J-Armament製14歯メタルTeethピストン | 耐久性向上 |
| モーター | 東京マルイ サマリウムコバルトモーター | レスポンス向上、ショート加工 |
| インナーバレル | MagnusHDバレル260mm | 弾道安定 |
| HOP | ORGA DIMENSION フラットHOP | HOPアームを加工して組込み |
プルバップ方式に関するよくある質問(Q&A)
Q. プルバップ方式とは、どのような構造ですか?
マガジンがトリガーより後方にある方式です。そのため、軽量でコンパクトになり、取り回しが良くなります。
Q. プルバップ方式のPDR-Cは、どんなコンセプトの銃ですか?
ベレッタ 92より強力で、M4カービンより取り回し易い銃を目指し、PDWとして設計されました。
Q. プルバップ方式のPDR-Cのスプリングは、どのように外しますか?
メカボを開けずに取り出せるQDタイプです。スプリングガイド後部に六角レンチを差し込み、少し押しながら90度回します。
Q. プルバップ方式のPDR-Cで、シリンダーは何を組み込みましたか?
MagnusシリンダーセットVer2~Ver6です。ボアアップの効果で、飛距離アップが期待できます。
Q. プルバップ方式のPDR-Cのタペットプレートは、なぜ動きが悪くなりますか?
メカボに対して、少しきつめに設計されているためです。そのため、スプリングを交換すると、動きが渋くなる傾向があります。
Q. プルバップ方式のPDR-Cに、面HOPは組み込めますか?
組み込めますが、HOPアームの加工が必要です。突起部を平らに削り、凹型に加工して接着します。
Q. プルバップ方式のPDR-Cの初速は、どう調整しますか?
インナーバレル長で調整します。同じ条件では、短いと初速が低く、長いと高くなります。
Q. プルバップ方式のPDR-Cで、モーターは何を使いましたか?
東京マルイ サマリウムコバルトモーターです。ロングタイプしかないため、ショートタイプに加工しました。












