【実銃ネタ】ボルトアクションピストルという選択肢

【実銃ネタ】ボルトアクションピストルという選択肢
【実銃ネタ】ボルトアクションピストルという選択肢
 

ただの規制対策ではない、「あえて」の選択

アメリカでは銃社会といえど、ハンドガンのように隠しやすいコンパクトな銃器に関しては、犯罪への利用の懸念から誰でも所持できるものではなく、登録にも時間がかかる。そういった観点から、16インチ未満のバレルを持つライフルはショートバレルライフルと呼ばれ、基本的には民間人では所持できないようになっている。
 
しかし、ショートバレルライフルからストックを排除していまえばそれはピストル扱いとなり、登録さえ済んでしまえば実質バレルが短いだけのライフル構造を持つピストルとして所持自体は可能である。そのため、そういったピストル扱いのARに実質ストックとして使えてしまうような補助装具などが販売されるなどして物議をかもしたこともある。
 
日本でもこの手の話題は有名で、サバゲーをしている方であればアメリカの銃規制について聞いたことがある人も多いだろう。ARピストルの存在もご存知の方が多いと思う。
ショートバレルのライフルを持ちたいという市場の要望から生まれたARピストルであるが、同じくコンパクト化したいのは何もARだけではない、というのが今回紹介するレミントン700CP。こちらは日本ではあまり聞きなれない「ボルトアクションピストル」。バレルをショート化したボルトアクションライフルからストックを廃し、ピストル扱いとなった銃だ。

これも元々はARピストルと同じ考え方から来ている銃と思われるが、実際は税金上の問題でピストルとして所持したい人が多いことや、猟銃として使用する場合に散弾銃などが許可されにくい州において所持しやすいよう考案されたモデルとのことだ。

このレミントン700CPは、ボルトアクションライフルとして既にリリースされているレミントン700PCRをベースに作られたモデルで、12.5インチバレルの.308弾仕様、10.5インチバレルの.223REM弾仕様、同じく10.5インチバレルの.300BLK弾仕様の3モデルが展開される。
 
こういった実銃をベースに、エアソフト業界においてもエアガンとしてショートボルトアクションが登場すれば、新しいサバゲースタイルの提案として大いに話題になるのではないだろうか。いずれかのメーカーがボルトアクションピストルに注目してエアガン化してくれることに期待したい。