OTs-14 (グローザ)について

OTs-14 (グローザ)について
OTs-14 (グローザ)について
 

OTs-14 (グローザ)について

OTs-14(グローザ)とはロシアのKBP社で設計・先行開発される事の無かったOTs-12からの教訓をもとに、機関部の位置を後部に配置したブルパップ方式を採用したモデル。

当初の目的とする高い消音効果と、取り回しの向上、高威力化が実現した。

 

OTs-14とは

AKs-74uのブルパップ式ライフルで、Aks74uのパーツを流用しながら設計を単純化したのがこの銃である。サイレンサー標準装備で、とり回しもいいようだ。

最初にロシア内務省治安部隊(MVD)が採用したことからロシア防衛省の目に留まり、スペツナズや空挺部隊、戦闘工兵部隊などの一線級の戦闘部隊へ導入されている。

バレルアタッチメントの組み換えにより、以下の4種の派生型がある。

4A:GP-25(グレネードランチャー)と一体化したグリップを装着する基礎モデルで、“グレネーダー”モデルとも呼ばれる。

4A-01:GP-25を省いた代わりに機関部先端から突き出た銃身にフォアグリップを取り付け、重量を減らしつつ操作性を高めている、別名“アサルト”モデル。

4A-02:4A-01からフォアグリップを無くした、最もシンプルな簡易モデル。

4A-03:4A-02に専用サプレッサー(サイレンサー、減音器)とテレスコピックサイトを取り付けた、特に隠密作戦に向くモデル。

 

ブルパップ方式とは

ブルパップ方式とは、銃器の設計でグリップと引き金より後方に弾倉や機関部を配置する方式のこと。ブルパップ方式では、従来型の小銃で木材や樹脂の塊だった銃床部分に機関部を一体化させることで、銃身長の短縮を伴わずに全長を短縮させている。より長い銃身を備えて分隊支援火器や狙撃銃として使えるものも開発されており、L85小銃の発展型であるL86軽機関銃や、狙撃銃のWA2000などがこれに該当する形となっている。

ブルパップ式の欠点として伏射や弾倉交換がやりにくい・剣格闘に適さない・体の重量バランスを最適化するのが難しい・ドオン方式のグレネードランチャーを追加しにくい・銃床の長さ調節が簡略化(固定)されたモデルが多いとされているが、クロアチアのHSプロダクトのVHS-2では6ポジションの可変ストックが採用されている。頬を着ける銃床部分に機関部が内蔵されるため、作動音と硝煙が聴力や視力に悪影響を及ぼすとされる。

解決策として、FN F2000では、レシーバー周辺の密閉性を高め、硝煙や作動音を銃前方の排莢口から逃がす構造となっている。またSAR21では、レシーバー左側面の射手が頬付けする位置にケヴラー繊維が貼られ、万一薬室の破裂事故が起きても射手への被害を抑えるデザインとされている。