コルト・パイソン(Colt Python)について

 コルト・パイソン(Colt Python)について
 コルト・パイソン(Colt Python)について
 

コルト・パイソンについて

コルト・パイソン( Colt Python)は、1955年にアメリカのコルト社が開発した回転式拳銃で.357マグナム弾を発射できる高級リボルバーである。「リボルバーのロールス・ロイス」とも呼ばれている。

バレル上部に放熱用のベンチレーテッドリブと、下部に発射時の反動を和らげるフルレングスアンダーラグをあしらった外観が特徴的で、後発の他のマグナム拳銃でも模倣されている。グリップには木製のグリップパネルが装備されている。

仕様は2.5、3、4、6、8インチ銃身モデルの5種類。

有名なリボルバーではあるが、1999年に販売減少と製造費高騰の為、生産停止を発表した。

コルト

コルト-種類

 

特徴

弾薬は、.357を使用。また、.38スペシャル弾も使用可能である。銃身下部には銃口近くまで延びるエジェクターロッドハウジングを備え、銃身上部には連続発射によって銃身が過熱して陽炎が立ち上り照準の妨害をするのを防ぐためにベンチレーテッドリブを備えている。 スコープを装備するモデルの場合は、ベンチレーテッドリブがスコープの取り付け台として利用されている。

製作行程は、難しい構造であり手作業での調整箇所が多かったが、最終の仕上げまで念入りに施された。表面の仕上げは、初期は「コルトロイヤルブルーフィニッシュ」と呼ばれ、深みのある青を帯びた黒色だった。外観だけではなく内部も入念に仕上げられている。コルト社の他のリボルバーよりも引き金の感触が良いとされた。

コルト社の採用している引き金の機構はS&W社のものと比較して扱いにくいため、S&W M19やS&W M586のフレームにパイソンの銃身を組み合わせた「スマイソン」や「スモルト」と呼ばれるカスタムモデルが第三者の手で製作されたこともある。また、非常に珍しいコルト社公認モデルとして、キングコブラのフレームにパイソンのバレルを組み合わせた「コルト グリズリー(Grizzly)」があり、刻印も”Colt Grizzly”に変更されている。これ以外にも、パイソンの銃身に別のフレームをつけるというカスタムモデルがいくつか存在する。

コルト-回転式

コルト-撃つ

 

バリエーション

コルト・パイソンハンター

1980年に発売・パイソンの8インチ銃身モデル。

アルミ製アタッシュケースに入り限定販売。

ラバーグリップが標準装着となりLEOPOLD製ピストルスコープがベンチリブに搭載された。通常の8インチモデルは銃身の刻印が”PYTHON 357″だが、スコープ付モデルのみ刻印が”PYTHON HUNTER”となっている。

コルト-パイソン

コルト・コンバットパイソン

1980年後半 発売・パイソンの3インチ銃身モデル。

コルト-コンバット

コルト・ダイアモンドバック

1966年に登場したパイソンの廉価版にあたるモデル。

.357マグナム弾は使用できなく、.38スペシャル弾専。

銃身長は2.5インチ、4インチ、6インチ。

.22LR弾を使用するモデルも有り。

コルト-ダイアモンド

コルト-撃つ