ORGA FRAノズルのパワー調整と MWSガスブロ ホップ調整について
FRAノズルは、東京マルイMWSガスブロの初速を調整できるノズルです。必要な工具は、1.5mmの六角レンチだけです。この記事では、パワー調整とホップ調整の手順を順に解説します。
FRAノズル調整の要点まとめ
- FRAノズルは、六角レンチでフローバルブの位置を動かして初速を変える
- 作業の前に、ボルトキャリアが前進位置にあるかを確認する
- テイクダウンピンが固いときは、直径5mm程度のピンポンチを使う
- 調整のあとは、必ず初速計で規制値を超えていないか確認する
- ホップ調整でも初速が変わるため、ノズルとセットで調整する
- ホップダイヤルは、指ではなく細いマイナスドライバー等で回す
| 作業 | 使う道具 | 確認すること |
|---|---|---|
| ボルトキャリアの取出し | チャージングハンドル、ピンポンチ(固い場合) | ボルトキャリアが前進位置にあること |
| FRAノズルの調整 | 1.5mmの六角レンチ | フローバルブのネジ穴にレンチがハマること |
| ホップの調整 | 細いマイナスドライバー等 | ゼロホップから強ホップまでの初速 |
| 調整後の確認 | 初速計 | 規制値を超えていないこと |
MWSコンプリートとFRAノズルの関係
オルガエアソフトにて製作・販売している東京マルイ MWSガスブロ をベースとした「MWSコンプリート」では、内蔵パーツとして RA-TACH製ノズルのNPASに相当するパワー(初速)調整機能を備えたORGA FRAノズルやサードパーティー製ホップアジャスターを使用することがほとんどです。
NPAS は当店のお客様であればご存知の方も多いかと思いますが、ノズル内のフローバルブの位置を変えることで初速を調整する機能となります。気温やフィールドレギュレーションに合わせた初速の調整が可能なため、様々なシチュエーションにお気に入りのガスブロ1本で対応できるようになる画期的なシステムです。
MWSコンプリートにFRAノズルを組み込んでいる場合は、パワー調整するための1.5mm六角レンチを同梱しておりますが、はじめてガスブロに触れるお客様など調整方法がわからない場合はこの記事を読みながら作業して頂ければと思います。
そのほか、後半ではホップ調整方法についても解説しております。
FRAノズルASSYは、MWS、MK18、MTR、ブロック1に対応します。また、東京マルイのAR系ガスブロは、ボルトキャリアの形状と構造がほぼ共通です。そのため、同じ考え方で作業できます。
ORGA FRAノズルパワー(初速)調整方法
FRAノズルの調整をするにはまず、ボルトキャリアを取り出して頂く必要があります。まずはボルトキャリアの取出し方法を順を追って解説します。
作業の前に、マガジンを外して銃口を安全な方向へ向けます。また、小さな部品を置ける広い作業台を用意してください。
| 順番 | 作業 | 目的 |
|---|---|---|
| ① | ボルトキャリアの位置確認 | 前進位置から作業を始める |
| ② | テイクダウン | レシーバーを上下に分ける |
| ③ | ボルトキャリアの取出し | ノズルを調整できる状態にする |
| ④ | FRAノズルの調整 | 六角レンチで初速を変える |
| ⑤ | 組み戻しと初速計測 | 規制値を超えていないか確認する |
①ボルトキャリアの位置確認
ボルトキャリアの取出し作業に入る前に、まずはボルトキャリアがレシーバー内で前進位置にあるかを確認します。試射の後などボルトオープンした状態では取出し作業が出来ませんのでご注意ください。
エジェクションポートを覗きボルトキャリアで全面満たされていれば問題ありません。ダストカバーが閉まっている場合はチャージングハンドルを引いてダストカバーを開けてください。ボルトキャリアが完全に後退して空間がある場合はボルトリリースレバーを押してボルトキャリアを前進させてください。ボルトキャリアが中途半端な位置で止まっている場合は一度チャージングハンドルを引き、ボルトキャリアを完全に後退させてからボルトリリースレバーを押してボルトキャリアを前進させてください。
位置確認は、すべての作業の出発点です。ボルトが開いたままでは、次のテイクダウンに進めません。まず、ボルトキャリアを前進させて、エジェクションポートの空間を無くします。
1枚目は、ボルトキャリアが前進した状態の確認用です。エジェクションポートから見て、空間が無いことを確かめてください。
2枚目は、テイクダウンに入る前の状態です。次の工程では、ここからテイクダウンピンを抜きます。
②MWSガスブロ のテイクダウン
ボルトキャリアがしっかりと前進位置にあることが確認できたら、続いてテイクダウン(レシーバーを上下に分けること)を行います。テイクダウンを行うにはまず、テイクダウンピンを写真の位置まで抜きます。
テイクダウンピンはストッパーの付いていない方から押せば引き抜けますが、固くて指で動かせない場合は直径5mm程度のピンポンチとハンマーを使って作業してください。
ピンが固いときは、無理に指で動かさないでください。例えば、直径5mm程度のピンポンチを使います。ただし、レシーバーに傷を付けないよう、当て方には注意しましょう。
③ボルトキャリアの取出し
テイクダウンピンを抜くと下の写真のようにレシーバーが上下に分割(テイクダウン)できます。この際、内部の状態や仕様によってはバッファーチューブからバッファーとリコイルスプリングが飛び出す場合がございますのでご注意ください。バッファーはリテイナーという飛び出し防止ピンにより押さえられますので、飛び出した場合はこのピンに引っ掛かるように戻してください。
テイクダウンしたらチャージングハンドルをゆっくり引き、ボルトキャリアを取り出します。
テイクダウンの直後は、バッファーとリコイルスプリングが飛び出す場合があります。そのため、レシーバーはしっかり持って作業します。また、飛び出したバッファーは、リテイナーに掛かる位置へ戻してください。
取り出したボルトキャリアは、作業台の上に置きます。小さな部品が転がると、紛失の原因になるためです。なお、各パーツの名称は、関連記事で確認できます。
④FRAノズルの調整
ボルトキャリアが取り出せたら、1.5mmの六角レンチを使用してFRAノズルを調整します。六角レンチをノズルの先端から差し込み、ノズル内部にあるフローバルブのネジ穴にうまくハマるまで前後させたり軽くレンチを回すようにしてください。ノズルの穴に対しど真ん中を狙ってレンチをゆっくり入れるのがコツです。
うまくハマりますと、六角レンチを回そうとする際に抵抗が感じられます。
レンチが入りにくいときは、無理に押し込まないでください。まず、ノズル先端の穴の中心を狙い直します。次に、前後に軽く動かして、ネジ穴を探しましょう。
六角レンチがうまくFRAノズル内部のフローバルブにハマったら、六角レンチを回してバルブ位置を前後させます。FRAノズルのガスルートを下から覗き、フローバルブの位置を見ながら行ってください。
レンチを時計回りに回すとフローバルブが前進し、初速が下がります。(フローバルブの閉鎖タイミングが早くなり、チャンバーへ送られるガス流量が減るため。)
回す向きと初速の関係
| 回す向き | フローバルブ | ガス流量 | 初速の傾向 |
|---|---|---|---|
| 時計回り | 前進する | 減る | 下がる |
| 反時計回り | 後退する | 増える | 上がる |
ガス流量が増える側は、初速が上がる方向です。そのため、一度に大きく回さず、少しずつ動かします。また、動かすたびに、フローバルブの位置を目で確認してください。
レンチを反時計回りに回すとフローバルブが後退し、初速が下がります。(フローバルブの閉鎖タイミングが遅くなり、チャンバーへ送られるガス流量が増えるため。)
フローバルブが後端にそれ以上下がらない位置まで来たとき、六角レンチを回し続けるとネジが外れ元に戻らなくなります。回し過ぎにご注意ください。
後端に当たった感触があれば、そこで回すのを止めます。そのまま回し続けると、ネジが外れて戻せなくなるためです。特に、反時計回りの操作では注意してください。
また、 FRAノズルの調整後は初速が変わりますので、調整後必ず初速系を用いて規制値をオーバーしていないかご確認ください。
パワー調整後は逆の手順でMWSを元に戻してください。
調整後の初速計測と再調整
ガスブロの初速は、気温に左右されます。さらに、連射するとマガジンが冷えて、初速が落ちやすくなります。そのため、季節の変わり目やフィールドを変えるときは、初速を測り直しましょう。
| タイミング | やること |
|---|---|
| FRAノズルを調整した後 | 初速計で規制値を超えていないか確認 |
| ホップを調整した後 | ゼロホップから強ホップまでの初速を確認 |
| 季節やフィールドが変わるとき | 気温とレギュレーションに合わせて再調整 |
MWSガスブロ のホップ調整方法
FRAノズルの調整では初速が変わる訳ですが、BB弾のパワーが変わるということはホップの掛かり具合にも影響が出ます。 FRAノズルの調整とホップ調整は必ずセットで行ってください。
ホップを強くすると、BB弾に回転が掛かり、弾道が伸びます。一方で、弾に掛かる抵抗が変わるため、初速にも影響が出ます。例えば、ホップを強めた後は、初速が少し変わることがあります。
ホップダイヤルの位置と調整手順
MWSのホップ調整ダイヤルはアッパーレシーバー内部のフロント部分にあります。ボルトキャリアを後退させた状態でボルトキャッチを掛けるなどして固定し、下から覗き込みながらホップダイヤルを細いマイナスドライバー等で回します。
| 手順 | 作業 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1 | ボルトキャリアを後退させ、ボルトキャッチで固定する | ボルトキャリアが前進しないことを確認 |
| 2 | 下から覗き込み、ホップダイヤルを探す | アッパーレシーバー内部のフロント部分 |
| 3 | 細いマイナスドライバー等でダイヤルを回す | 指では操作しない |
| 4 | 操作しづらいときはテイクダウンする | ボルトキャリアを取り出してから回す |
不意にボルトキャリアが前進しますと危険ですので、ホップダイヤルの操作は指では行わないようにしてください。
操作しづらい場合はテイクダウンし、ボルトキャリアを取り出してからダイヤル操作してください。
この写真は、ホップダイヤルを下から見た状態です。ダイヤルの位置を、作業前に確認しておきましょう。
ホップアジャスターの種類と回す向き
写真のホップアジャスターはIRON AIRSOFT製のものとなります。このタイプはダイヤルを後方に回すとホップが強く掛かり、前方に回すとホップが弱くなります。
このアジャスターは、後方に回すと強く掛かります。一方で、前方に回すと弱くなります。そのため、調整のときは、回す向きと弾道の変化を確かめながら進めましょう。
オルガエアソフトの製作するMWSコンプリートは、ホップアジャスターに東京マルイ純正パーツを使用する場合もございます。その際でも、ホップアジャスターの位置や調整方法は同様です。
どちらのアジャスターでも、位置と調整方法は同じです。ただし、強弱の方向は、実際に撃って確かめるのが確実です。なお、試射には、普段使うBB弾を使いましょう。
調整の順番と初速の確認
ホップ調整後は、 FRAノズルの調整同様に初速に変化があります。ホップ調整後も初速の計測を忘れずにしてください。ゼロホップから強ホップまで、あらゆる調整位置で初速が規定値をオーバーしないようノズルと併せて初速調整してください。
調整の順番は、次のとおりです。まず、FRAノズルで初速を決めます。次に、ホップを調整します。最後に、初速を測り、規制値を超えていれば、ノズルをもう一度調整します。
FRAノズルとORGAボルトキャリア・組込メニューの3点同時購入でASSYお作りします!
調整方法について解説してきましたORGA FRAノズルですが、当店のMWSコンプリートをお買い上げいただかなくても、下記商品の3点同時購入にて、ボルトキャリアアッセンブリーとして組みあがった状態でお届けするサービスもございます。
もちろんORGAボルトキャリア、FRAノズル、それぞれ単品でのご購入も可能ですが「東京マルイ純正とは別でもう1つボルトキャリアASSYが欲しい」「アウトドア、インドアなどレギュレーションごとにボルトキャリアの入れ替えで対応したい」「内部パーツはプロに任せたい」というユーザー様には大変ご利用しやすいサービスとなっております。
3点同時購入の内容
| 商品 | 役割 | 備考 |
|---|---|---|
| ORGA MWS用 ボルトキャリア各種 | ボルトキャリア本体 | 好みのタイプを選べる。ボルトキャリアエンドは作業メニューに含まれる |
| ORGA FRAノズルASSY | 初速調整機能付きのノズル | 東京マルイ MWS/MK18/MTR/ブロック1に対応 |
| ORGA 東京マルイMWS用 ボルトキャリア 組上げパーツ・作業費 | 組み上げ作業 | グリスアップとチェックを含む |
①ORGA MWS用 ボルトキャリア各種
※お好みのボルトキャリアをお選びください。
※ボルトキャリアエンドは作業メニューに含まれますので不要です。
②ORGA FRAノズルASSY 東京マルイ MWS/MK18/MTR/ブロック1対応
③ORGA 東京マルイMWS用 ボルトキャリア 組上げパーツ・作業費
上記3点をカートに入れてご決済頂くだけでOKです。あとは当店エンジニアにお任せください。グリスアップも含めて適切な手順で組上げ、チェックを行い、最短営業日にて発送致します。
このサービスは、レギュレーションごとにボルトキャリアを入れ替えたい方に便利です。例えば、アウトドア用とインドア用で、ボルトキャリアASSYを分けて使えます。また、内部パーツの組み込みは、エンジニアに任せられます。
FRAノズルに関するよくある質問(Q&A)
Q. FRAノズルとは、何ですか?
ORGAのノズルです。RA-TACH製ノズルのNPASに相当する、パワー(初速)調整機能を備えています。
Q. 初速は、どうやって調整しますか?
1.5mmの六角レンチで、ノズル内部のフローバルブを動かします。時計回りで初速が下がり、反時計回りで上がる方向です。
Q. 六角レンチは、付属しますか?
MWSコンプリートにFRAノズルを組み込んだ場合に、1.5mmの六角レンチを同梱します。
Q. 調整する前に、何を確認しますか?
ボルトキャリアが前進位置にあるかを確認します。ボルトオープンの状態では、取出し作業ができません。
Q. テイクダウンピンが固いときは、どうしますか?
直径5mm程度のピンポンチとハンマーを使って作業します。ただし、ピンはストッパーの付いていない方から押します。
Q. ネジを回し過ぎると、どうなりますか?
フローバルブが後端まで下がった状態で回し続けると、ネジが外れます。その場合は、元に戻せません。
Q. ノズルを調整した後は、何をしますか?
初速計で、規制値を超えていないかを確認します。さらに、ホップを調整した場合も、同じように計測します。
Q. ホップダイヤルは、どこにありますか?
アッパーレシーバー内部のフロント部分にあります。下から覗き込み、細いマイナスドライバー等で回します。
Q. FRAノズルだけの購入もできますか?
できます。ただし、3点同時購入なら、組み上がった状態でお届けします。3点は、ボルトキャリア、FRAノズル、組上げメニューです。


















