Gen2の要点まとめ
UMAREX MP5 ガスブロのGen2は、内部機構を見直した改良モデルです。Gen1との違いは、リブ幅やバルブロックなど、複数の項目に及びます。
まず、結論を先に整理します。そして、下の表で、各項目の違いを一覧にしました。
- マウントリブの幅は、27.7mmから26mmへ変更
- バルブロック機構を廃止し、燃費と動作を改善
- HOP調整は、ハンドガードを外すだけで可能に
- フィーディングランプは、バレルチャンバーと一体化
- ボルトキャリアは新型となり、気密性が向上
- マガジンは、残弾ゼロでトリガーが引けない仕様
Gen1とGen2の違い一覧
見た目だけでは判別しにくいため、判別ポイントも併記します。そのため、中古購入時にも役立ちます。
| 項目 | Gen1 | Gen2 |
|---|---|---|
| マウントリブ幅 | 27.7mm | 26mm |
| バルブロック機構 | 採用 | 廃止。レバーは樹脂パーツで固定 |
| トリガーボックスのシャーシ色 | 銀 | 黒 |
| HOP調整 | レシーバー内側から。ボルトキャリアを抜く必要あり | アウターバレルの基部から。ハンドガードを外すだけ |
| フィーディングランプ | 別体パーツ。アッパーにネジ止め | バレルチャンバーと一体 |
| リコイルスプリング | — | ボルトキャリア上部に固定 |
| 残弾ゼロ時の挙動 | 初期モデルは空撃ち可能 | フォロアーがノズルに当たり、トリガーが引けない |
なお、各項目の詳細は、続く見出しで順に解説します。
UMAREX MP5 ガスブロ Gen1とGen2の違い
UMAREX MP5 ガスブロ は発売以来、スチールプレス成形のレシーバーとH&Kライセンスによるリアルな刻印、実銃同様のコッキングハンドルを用いたチャージング操作、鋭いブローバックリコイル、 MP5 の豊富なバリエーションをモデルアップするなど、数あるエアガンブランドが MP5 をモデルアップする中でも群を抜いた高いクオリティーを誇ります。
発売開始から10年近く経過した UMAREX MP5 ガスブロ ですが、近年Gen2モデルへ改良が行われました。今回は、そんな UMAREX MP5 ガスブロ の Gen1モデルとGen2モデルの違いについて考察したいと思います。
Gen2とは何か
Gen2は、UMAREX MP5 ガスブロの改良版です。製造は、VFCが手掛けています。
実銃のMP5は、1960年代に登場しました。そのため、エアガンでも、当時のスチールプレスの質感が人気です。
一方、Gen2では、動作と使い勝手の改善が中心です。外観では、アッパーのリブ幅などが一部改修されました。
マウントリブが変更に
実銃における MP5 が世に登場したのは1960年代で、当時は現在のようなドットサイトや光学機器ではなくアイアンサイトでの照準が基本でした。そのため MP5 には光学機器をマウントするピカティニーレールがありません。光学機器の搭載には MP5 用のレールマウントを取り付ける必要があります。
Gen2のマウントリブ幅の違い
レールマウントは MP5 のアッパーレシーバーのリブに引っ掛けて固定しますが、UMAREX MP5 のアッパーのデザインがGen2では一部改修され、マウントリブの幅が27.7mmから26mmへと変更となりました。
リブ幅の差は、1.7mmです。わずかな差ですが、マウントの固定には直結します。
そのため、旧型用のマウントは、幅が合わず載らない場合があります。逆に、後期用が前期型に載らない場合もあります。
MP5 のレールマウントは各社から販売されていますが、設計によっては取り付けができない場合があります。UMAREX MP5 の前期用と後期用の2機種を販売しているメーカーものもありますので、ご購入の際はお間違い無いようお手持ちの MP5 のリブ幅の確認をお勧めします。
まず、お手持ちのMP5のリブ幅を確認します。次に、マウントが前期用か後期用かを確かめます。
なお、2機種を別々に販売するメーカーもあります。購入前に、適合表の記載を必ずご確認ください。
MP5 ガスブロ Gen2最大の肝、バルブロック機構廃止
ガスブローバックガンは、ハンマーの打撃力によってマガジンのバルブを押すことでガスを放出させています。
ガスの放出は瞬間的ではなくボルトやスライドが一定位置まで後退すると止める、いわゆるバルブロック機構というものがあり、 UMAREX MP5 Gen1 でもこの機構を採用していました。
しかし Gen2 では VFC M4 Gen3 と同じくバルブロック機構を廃しました。これにより発射の際のガスの放出量を必要最小限に抑え、マガジンの冷えによる動作不良の改善と低燃費を実現しています。
バルブロック廃止で何が変わったか
ガスブロは、ガスが気化する際に熱を奪い、マガジンが冷えます。そのため、ガスの放出量が多いほど、冷えによる動作不良が起きやすくなります。
Gen2では、放出量を必要最小限に抑えます。結果として、動作不良の改善と、低燃費につながりました。
ロアレシーバー内に収納されるトリガーボックスは、シャーシカラーが銀がGen.1で、黒がGen.2です。トリガーボックス左側のレバーがバルブロックレバーで、ボルトキャリアが一定位置に後退するとガスの放出を止めます。
Gen2の見分け方
見分けるコツは、トリガーボックスのシャーシ色です。銀ならGen1、黒ならGen2です。
Gen2ではレバーが動かないよう樹脂製のパーツによって固定され、機能を省略しています。
つまり、レバー自体は残っていますが、機能は止められています。外観だけでは、廃止されたと気づきにくい部分です。
樹脂パーツは簡単に外すことができ、Gen1同様にバルブロック機構を生かすこともできますが、Gen1とGen2ではバルブロックレバーの先端の形状が異なりますので、加工を行うかGen1パーツに入れ替える必要があります。
ただし、レバー先端の形状が違うため、そのままでは機能しません。そのため、加工するか、Gen1パーツへ入れ替えます。
作業の前に、パーツの互換性を必ず確認してください。また、バルブロックを戻す場合の挙動は、個体ごとに確かめる必要があります。
HOPチャンバーとアウターバレルが変更
UMAREX MP5 Gen1 のホップ調整はレシーバー内側から調節する機構でした。調節にはレシーバーを分離しボルトキャリアを抜く必要があり、HOP調整を行うのに少々手間のかかる作りではありました。また、マガジンからBB弾をチャンバーに送り込む通り道となるフィーディングランプも別体パーツとしてアッパーレシーバーにネジ止めされています。
Gen2のHOP調整が楽になった理由
Gen1では、レシーバーを分離して、ボルトキャリアを抜く必要がありました。つまり、調整のたびに分解作業が発生しました。
Gen2ではアウターバレルの基部にホップ調整機構を搭載し、ハンドガードを外すだけでHOP調整が可能になりました。フィーディングランプもバレルチャンバーと一体の構造へと変更され、シンプルながらも安定してBB弾を給弾できるよう工夫されています。
海外の紹介記事でも、同系統のV2システムは、バレル基部のリングでHOPを調整すると説明されています。なお、ハンドガードを外す必要があるため、不用意に動かしにくい作りです。
HOP機構の変更によりアウターバレルの形状が変更となったため、Gen1とGen2のアウターバレルは社外品であっても互換性がありません。しかしながら、Gen2のレシーバーにGen1アウターバレルを使用する場合は、HOPチャンバーユニットとフィーディングランプを組み合わせることで取り付けが可能です。
Gen2のカスタムパーツ選びの注意
アウターバレルは、社外品でも互換性がありません。そのため、先にGen1かGen2かを見分けておきましょう。
一方、Gen2のレシーバーにGen1のバレルを載せる方法もあります。ただし、HOPチャンバーユニットとフィーディングランプの組み合わせが必要です。
ボルトキャリアが新型に
MP5 は、実銃同様に9mmのショートストロークで小気味良いブローバックが魅力です。 UMAREX MP5 ガスブロ では専用設計のボルトキャリアがスチールプレスのアッパーレシーバー内部でストロークする、極めて実銃に近い動作機構が魅力です。
Gen2のボルトキャリアの特徴
実銃のMP5は、ローラーディレイドブローバック方式です。ボルトのローラーが傾斜面に押され、閉鎖のタイミングを遅らせます。
なお、エアガンのMP5は、ガスの圧力で動作する方式です。ただし、スチールプレスのアッパー内でキャリアが動く点は、実銃を意識した設計です。
Gen2ではボルトキャリアのローラーロッキング部や、エキストラクターパーツ部がボルトと一体となり、ボルトオープン時にイジェクションポートから覗き込んだリアルさは少し失われてしまったものの、ブローバックシリンダーは気密性の高いものとなっており、動作と燃費が向上しています。
ブローバックシリンダーの気密性が上がり、燃費と動作が向上しました。実際、これはGen2の大きな利点です。
また、リコイルスプリングもボルトキャリア上部に固定されるようになり、テイクダウンの際にスプリングが勢いよく飛んでしまうトラブルは無くなりました。
分解時の事故が減るため、清掃やメンテナンスも安心して行えます。特に、初めてテイクダウンする方には、うれしい改良です。
残弾ゼロのギミックを搭載
実銃の MP5 では M4 のように残弾が無くなったことを知らせるボルトストップ機能がありません。そのためリアルさを失なわないようオートボルトオープン機能を MP5 ガスブロに搭載することはせず、 UMAREX MP5 ガスブロ の初期モデルではマガジンのBB弾を撃ち尽くしても空撃ちができることから、サバゲーでは弾が出ていないことに気づいてからマガジンチェンジを行う必要がありました。
Gen2の残弾ゼロ対策
実銃のMP5には、M4のような残弾ゼロでボルトが止まる機能がありません。そのため、エアガンでもリアルさを優先し、オートボルトオープンは搭載されていません。
これはGen2から新設された機能というわけではないですが、 Gen2 モデルに付属するマガジンは残弾ゼロの状態になるとフォロアーがノズルに当たるように工夫されており、ボルトキャリアが完全に閉鎖しない状態を作り出します。この状態ではトリガーを引くことができませんので、射手は残弾が無いことに気づくことができます。
つまり、射手は、トリガーが引けないことで残弾切れに気づきます。サバゲーでは、弾切れに早く気づけるのが利点です。
マガジンチェンジに伴う、 UMAREX MP5 の操作は下記のように行うことでノズルの劣化を最小限に抑えることができます。
Gen2のマガジンチェンジの手順
手順のポイントは、コッキングハンドルをロックポジションに入れてから、マガジンを抜くことです。これにより、ノズルの劣化を最小限に抑えられます。
1.残弾がなくなり、ボルトキャリアが閉鎖位置の手前で止まっていることを確認
2.コッキングハンドルを引きロックポジションに入れる
3.マガジンを抜く
4.新しいマガジンを入れる
5.コッキングハンドルを戻す
慣れるまではM4と比べると多少煩わしさを感じるかもしれませんが、 MP5 は実銃であっても同じ作法です。
なお、同じ手順は、実銃のMP5でも共通です。リアルな操作を楽しめるのは、MP5ならではの魅力です。
UMAREX MP5 ガスブロ ならではのリアルなリロード・アクションをお楽しみ頂ければと思います。
UMAREX MP5 ガスブロ
Gen2モデルでは特に大きな擦り合わせや加工の必要もなく、箱出しでの状態で元気に動く MP5 ガスブロ。
Gen2は、どんな方におすすめか
箱出しで元気に動くため、初めてのガスブロMP5にも向きます。まず、動作の安定性を重視する方には、Gen2が選びやすいです。
一方、Gen1にはバルブロック機構があります。そのため、中古で選ぶ際は、シャーシ色で世代を確かめましょう。
MP5 は、現代のPDWやM4/AR-15カスタムと比べると古さを感じるところはありますが、レシーバーの溶接痕やスチールならではの質感は、何ものにも代え難い魅力と所有欲を掻き立てます。
この機会にサブマシンガンの最高傑作 UMAREX MP5 ガスブロ を手に取ってみてはいかがでしょうか!?
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Gen2に関するよくある質問(Q&A)
Q. UMAREX MP5 ガスブロのGen1とGen2の違いは何ですか?
主な違いは、バルブロック機構の廃止、HOP調整の位置、フィーディングランプの一体化です。また、マウントリブ幅は27.7mmから26mmになりました。
Q. Gen1とGen2は、どこで見分けられますか?
トリガーボックスのシャーシ色で見分けられます。銀がGen1で、黒がGen2です。なお、ロアレシーバー内にあるため、分解して確認します。
Q. Gen2のマウントリブ幅は何ミリですか?
26mmです。Gen1は27.7mmでした。そのため、レールマウントは、前期用と後期用のどちらに対応するかを確認してください。
Q. Gen2でバルブロック機構が廃止された利点は何ですか?
ガスの放出量を必要最小限に抑えられます。その結果、マガジンの冷えによる動作不良が改善し、低燃費にもなります。
Q. Gen2のHOP調整は、どのように行いますか?
アウターバレルの基部で調整します。ハンドガードを外すだけで、アクセスできます。Gen1のように、ボルトキャリアを抜く必要はありません。
Q. Gen1のアウターバレルはGen2に使えますか?
そのままでは使えません。ただし、HOPチャンバーユニットとフィーディングランプを組み合わせれば、取り付けが可能です。
Q. Gen2で弾が切れるとどうなりますか?
付属マガジンのフォロアーがノズルに当たります。その結果、ボルトキャリアが閉鎖しきらず、トリガーを引けなくなります。
Q. Gen2のマガジンチェンジの手順を教えてください。
まず、ボルトキャリアが手前で止まったことを確認します。次に、コッキングハンドルを引いてロックし、マガジンを交換して、ハンドルを戻します。









