東京マルイ L96AWS Magnusチューン

東京マルイ L96AWS Magnusチューン
東京マルイ L96AWS Magnusチューン
 

L96AWSは、東京マルイのボルトアクション式スナイパーライフルです。この記事では、プレシジョンシリンダーセットやMagnusバレルを使い、L96AWSをMagnusチューンする手順を、写真付きで紹介します。以下は、2019年4月の掲載時点の情報です。

L96AWSのMagnusチューンの要点まとめ

  • シリンダーとトリガーを交換し、強いスプリングにも対応させる
  • インナーバレルはワイドボアのMagnusバレルに交換する
  • HOPを面HOPに加工し、弾道の安定を狙う
  • インナーバレルが短くなるため、アウター管で弾を誘導する
部位 使用パーツ
シリンダー PDI L96AWS用 プレシジョンシリンダーセット HD
トリガー PDI L96AWS用 ニュートリガー
スプリング MagnusスプリングL96用
インナーバレル MagnusバレルVSR&L96カスタム用
HOPラバー ORGA DIMENSION フラットHOP
アウター管 外径φ10mm・肉厚1mmのアルミ管

東京マルイ L96AWS Magnusチューン

東京マルイL96AWSの全体

L96AWSはスナイパーライフルの定番

今回はスナイパーライフルの定番、東京マルイ L96AWS Magnusチューンのご紹介です。

L96AWSは、カスタムのベースとしても定番のモデルです。そのため、シリンダーやバレルを組み替えて、精度を高める楽しみがあります。

L96AWSの実銃はL96A1の派生型

実銃としてのL96はイギリスのアキュラシー・インターナショナル社で「PMライフル」という名称で開発されました。
そしてイギリス軍正式採用時に「L96A1」と名付けられたボルトアクション方式の狙撃銃です。
L96AWSはL96A1の派生型でサプレッサーを内蔵したバレルが組込まれております。

L96A1は、イギリス軍が正式採用したボルトアクション方式の狙撃銃です。そのため、L96AWSは、サプレッサーを内蔵した派生型として知られています。


L96AWSにスコープを載せる楽しみ

ストックとアウターバレルを固定するネジ
L96にスコープは必需品です!
スコープも様々な種類がございますので”これぞ”というスコープを探し出して載せるのがまた楽しいんです。
こちらのスコープ一覧よりご覧下さい。

スコープは、狙う距離や好みに合わせて選べます。そのため、ゲームで使う距離を考えながら、組み合わせを探すと良いでしょう。

L96AWSの分解:ストックからレシーバーを取り出す

それでは早速作業に入ります。
HOPダイヤルの前にあるストックとアウターバレルを固定しているネジを外します。

作業の前に、ネジの位置を写真で記録しておくと安心です。さらに、外したネジは、場所ごとに分けて保管してください。


マガジンハウジング内とトリガーガード部のネジ
次にマガジンハウジング内とトリガーガード部にあるネジをそれぞれ外します。
これでストックからレシーバーが取り出せます。

取り出したレシーバーは、以降の作業の中心になります。そのため、傷がつかないよう、柔らかい布の上で作業してください。


ローディングエスカレーターの固定ネジ
レシーバーを取り出したらローディングエスカレーターを固定しているネジ3本を外しエスカレーター部を外します。


L96AWSのアウターバレルを外す手順

マウントレールの固定ネジ
マウントレールのネジを外して取外します。


マウントレール下のアウターバレル固定ネジ
マウントレールの下に隠れてるアウターバレル固定ネジを外します。


レシーバー下側のアウターバレル固定ネジ
レシーバー下側にも2本、アウターバレル固定ネジがあるのでこれも外します。
アウターバレルを反時計周りに回していくとレシーバーからアウターバレルが取り外せます。

アウターバレルは、固定ネジをすべて外してから、反時計周りに回して外します。そのため、ネジの外し忘れがないか、先に確認してください。


L96AWSのトリガーハウジングとシリンダーの取り出し

トリガーハウジングの前後のネジ
そしてトリガーハウジングを前後のネジ2本を外し取り外します。


ノズルプレートのクリップの位置
ノズルに組込まれているノズルプレートのクリップを外してプレートを外します。
このプレートはコッキングを戻す際にBB弾をマガジンからチャンバーまで運ぶ為のパーツです。
これでレシーバーからシリンダーが抜き出せます。

ノズルプレートのクリップは、小さく、紛失しやすいパーツです。そのため、外したクリップは、トレーなどに入れて保管しておきましょう。


L96AWSのインナーレシーバーを取り出す

レシーバー右サイドのネジ
シリンダーを抜いたらレシーバー右サイドにあるネジを外します。


レシーバー下側の4か所のネジ
レシーバー下側にも4ヶ所ネジ止めされているのでこれも外します。
これでインナーレシーバーが取り出せます。

インナーレシーバーを外すと、シリンダーサポートリングが見えてきます。なお、このリングは、後の工程でシリンダーの動きに関わる大切なパーツです。


取り出したインナーレシーバーとサポートリング
インナーレシーバーの前後にはシリンダーサポートリングが組込まれているのですが、その話はまた後程・・・。


L96AWSにプレシジョンシリンダーを組み込む

プレシジョンシリンダーセットHDの各パーツ
シリンダーはPDI L96AWS用 プレシジョンシリンダーセット HDを使用します。

プレシジョンシリンダーは、純正よりほんの少し太い設計です。そのため、組み込みの際は、周辺パーツとの干渉に注意が必要です。


ボルトエンド後方の固定ネジ
ボルトハンドルとボルトエンドは純正品を使用するのでボルトエンド後方の固定ネジを外します。


ボルトエンド上部の固定ネジ
上部にある固定ネジも外すとボルトエンドが外せます。


ボルトエンドとクリックボールとスプリング
ボルトエンドを外すと、ボルトエンドとボルトハンドルの間にクリックボールとスプリングがあるので無くさない様に注意してください。

クリックボールとスプリングは、小さく、飛び出しやすいパーツです。そのため、指で押さえながら、慎重に外してください。


ハンドルを組み込んだプレシジョンシリンダー
プレシジョンシリンダーにハンドルやボルトエンドを組込みます。


L96AWSのニュートリガーとピストンエンド

ニュートリガーとピストンエンド
トリガーはPDI L96AWS用 ニュートリガーを使用するのですが、ピストンエンドをニュートリガーに付属している物に交換します。


純正と交換用のピストンエンドの比較
純正トリガー用ピストンエンドはシアーが引っ掛かる部分が斜めになっているのに対しニュートリガー用のピストンエンドは垂直になっています。
シアーが垂直に掛かる事でハイレートスプリング使用時でもシアーが逃げ難く確実にピストンが引っ掛かります。

ニュートリガー用のピストンエンドは、シアーが引っ掛かる面が垂直です。そのため、強いスプリングでも、ピストンを確実に引っ掛けられます。


ニュートリガー用ピストンエンドを組んだシリンダー
純正用のピストンエンドを外しニュートリガー用のピストンエンドを組込みます。
この時にネジロックを付ける事をお勧めします。

ピストンエンドを交換する際は、ネジロックを使うと緩みにくくなります。なお、塗る量は、少量で十分です。


L96AWSのスプリングとシリンダーの組み込み

スプリングとピストンを入れる前のシリンダー部品
シリンダー内にグリスを塗ってスプリングガイド、スプリング、ピストンの順に入れていき最後にシリンダーヘッドを締込ます。
スプリングはMagnusスプリングL96用を使用します。
このスプリングはPDI製太径シリンダー用に設計したORGAオリジナルスプリングです。
東京マルイ純正シリンダーには使用出来ませんのでご注意下さい。

MagnusスプリングL96用は、PDI製の太径シリンダー専用に設計されています。そのため、純正シリンダーには、組み合わせないでください。


シリンダー内に塗るグリスの容器


L96AWSのサポートリングを削る理由

内側を削るシリンダーサポートリング
そしてここで先程お話したシリンダーサポートリングの登場です。
プレシジョンシリンダーは純正シリンダーよりほんの少し太いのでサポートリングの内側を若干削る必要があります。
削らずそのまま組むとコッキングが非常に硬くなります。

サポートリングを削らずに組むと、コッキングが非常に硬くなります。そのため、この加工は、省略せずに行ってください。


サポートリングを組んだシリンダーの前後動作
前後両方のサポートリングの内側をリューター(丸ヤスリや紙やすりでも可)で削っていきます。
インナーレシーバーにサポートリングを組んだ状態でシリンダーを前後させます。
抵抗がなくなる様に調整して下さい。


インナーレシーバーにシリンダーを差し込む様子
そしてインナーレシーバーをレシーバーに組込んで再度シリンダーを差し込み動きのチェックをします。
動きが硬い場合はサポートリングを削りなおします。

シリンダーは、抵抗なく前後に動く状態が目安です。そのため、硬さを感じたら、サポートリングを少しずつ削り直します。


L96AWSのレシーバー周りの動作確認

ニュートリガーを組み込んだレシーバー周り
これでニュートリガーを組込み、ノズルプレートも組めばレシーバー周りは完成です。
この状態でコッキングを行いしトリガーを引いてリリース出来るか試し撃ちを行います。

この時点で試し撃ちを行い、トリガーのリリースを確かめます。そのため、問題があっても、次の工程に進む前に、原因を見直せます。


L96AWSのチャンバー周りのチューン

バレル基部インナーを外したチャンバー周り
次にチャンバー周りのチューンです。
バレル基部インナーを後方に取外し、HOP調整シャフトガイドもネジを外して取り外します。


クリックピンとスプリングの位置
これでチャンバーブロックごと後方にスライドさせてアウターバレルから取り出すのですが、ここで注意が必要です!
ノズル後退時にBB弾が後方にズレない様にする為にクリックピンとスプリングが両サイドに組込まれています。
このパーツはアウターバレルで押さえられているのでチャンバーブロックを取り出すとこのパーツが飛び出す事がありますので無くさない様にして下さい。

クリックピンとスプリングは、ノズルが後退した時の、BB弾のズレを防ぐ部品です。そのため、取り出す際は、手で押さえて飛び出しを防いでください。


チャンバーブロックの前側のネジ
チャンバーブロックごと取り出したらチャンバーブロック前側に2本ネジがあるのでこれを外してチャンバーブロックを分解します。


分解したチャンバーブロックとチャンバー
チャンバーブロックを分解しチャンバーを抜き出しました。

チャンバーブロックを分解すると、チャンバーを抜き出せます。そのため、HOP周りのパーツを、順番に確認しながら作業できます。


HOPアームの支点ピンとインナーバレル固定クリップ
HOPアームの支点ピンとインナーバレル固定クリップを外してインナーバレルを取り出します。


L96AWSにMagnusバレルを組み込む

Magnusバレルの先端
インナーバレルはMagnusチューンの定番MagnusバレルVSR&L96カスタム用を使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
長さは後程初速調整の際に切って調整します。

ワイドボアのバレルは、BB弾が内壁に当たりにくく、弾道が安定します。ただし、長さは初速の調整時に決めるため、まだ切らずに残してください。


L96AWSの面HOP加工

接着前のフラットHOP
次にHOPを面HOPにします。
ORGA DIMENSION フラットHOPを接着し、前後をチャンバーのHOP穴に合わせカットします。

フラットHOPは、BB弾を面で押さえるためのパーツです。そのため、前後をチャンバーのHOP穴に合わせて、慎重にカットしてください。


面HOP加工前のチャンバーパッキン
次にチャンバーパッキンの面HOP加工を行います。


チャンバーパッキン内側の突起
チャンバーパッキン内側のHOPで押される所に突起があるのでこれを削りフラットにしないと面HOPが成立しません。

チャンバーパッキンの突起を残すと、面HOPが成立しません。そのため、半分だけ裏返して、突起を平らに削ります。


半分だけ裏返したチャンバーパッキン
加工方法はパッキンを半分だけ裏返し、突起部分が出してキレイに削り平らにします。
リューターを使ってもハサミ&粗目のヤスリでもOKです。
粗方削ったら細目の仕上げ用ヤスリで表面を綺麗に仕上げます。

リューターがなくても、ハサミと粗目のヤスリで作業できます。さらに、仕上げ用の細目のヤスリを使うと、表面が整います。


L96AWSのマズル加工とアウター管

チャンバーパッキンを被せたMagnusバレル
MagnusバレルVSR&L96カスタム用にチャンバーパッキンを被せチャンバーに組込みHOPも組み込みます。


ヒートガンで温めるマズル
次にアウターバレルのマズルを外します。
インナーバレルが短くなった為、そのままではマズル部で弾当たりを起こします。
その為にインナーバレルからマズル出口までアウター(誘導)管を作りBB弾を誘導する必要があります。
マズルはネジロックで固定されているのでヒートガンで温めてネジロックを溶かしてから外します。

インナーバレルが短くなると、マズル部分で弾当たりを起こす恐れがあります。そのため、アウター管を使って、BB弾をマズル出口まで誘導します。


取り外したマズル
温めればこの様に簡単に外せます。
マズルレンチも販売されているので1個あると便利です。

マズルは、ヒートガンで温めると、ネジロックが溶けて外しやすくなります。なお、マズルレンチを用意しておくと、作業が楽になります。


L96AWSのマズルのドリル加工

ドリルで加工したマズル
マズルの加工方法はまずφ9.5mmドリルで貫通させます。
そしてアウター管が差し込まれる部分にφ10.1mmドリルで10mm程度ザグリを入れて完成です。


アウター管とインナーバレルの長さの比較
アウター管はホームセンター等でも購入可能な外径φ10mmで肉厚1mmのアルミ管を使用します。
一旦アウター管をインナーバレルに被せチャンバーブロックをアウターバレルに仮組みします。
そして必要なアウター管の長さを算出しアウター管をカットします。

アウター管は、ホームセンターなどで買える、外径φ10mmのアルミ管を使います。そのため、特別なパーツを用意する必要はありません。


L96AWSのアウター管とシールテープ

シールテープを巻いたインナーバレルの先端と根元
再度チャンバーブロックを取出しインナーバレル先端と根元にシールテープを数巻まいてアウター管を差し込みます。
これはアウター管とインナーバレルの芯出しとアウター管のズレ防止となるので押し込んで丁度入るくらいのテンションになる様に巻き数を調整して下さい。

シールテープは、アウター管とインナーバレルの芯出しに役立ちます。そのため、押し込んで入る程度の、ちょうど良い巻き数に調整してください。


アウター管を被せたインナーバレルとチャンバーブロック
アウター管をインナーバレルに被せてチャンバーブロックをアウターバレルに組込みます。
HOP調整シャフトガイドでチャンバーブロックを固定したらアウター管の中心をマズルの中心に合わせながらマズルを組込みます。
アウターバレルにバレル基部インナーを組込みます。


L96AWSの初速調整と試射

アウターバレルをレシーバーに組込みローディングエスカレーターなどの各パーツも組込みます。
これをストックに組込んで弾速測定を行います。
初速調整はインナーバレル長で調整します。
初速調整が終了したら屋外にてロングレンジ試射を行い、飛距離&弾道のチェックで終了となります。

初速は、インナーバレルを切って調整します。そのため、少しずつ切り、そのたびに測定すると、失敗しにくくなります。

L96AWSのMagnusチューンまとめ

今回の作業では、シリンダーとトリガー、インナーバレルを交換しました。さらに、HOPを面HOPに加工しました。そのため、L96AWSの精度と初速を、まとめて見直せる構成です。

L96AWSのMagnusチューンに関するよくある質問(Q&A)

Q. L96AWSとはどんな銃ですか?

東京マルイのボルトアクション式スナイパーライフルです。実銃のL96A1の派生型で、サプレッサーを内蔵したバレルを備えています。

Q. Magnusチューンでは何を交換しますか?

シリンダーセット、トリガー、スプリング、インナーバレル、HOPなどです。そのため、精度と初速の両方に手が入ります。

Q. サポートリングを削る理由は何ですか?

プレシジョンシリンダーが、純正より少し太いためです。そのまま組むと、コッキングが硬くなります。

Q. ニュートリガーの特徴は何ですか?

ピストンエンドのシアーが掛かる面が垂直です。そのため、ハイレートスプリングでも、確実にピストンが引っ掛かります。

Q. MagnusスプリングL96用は純正シリンダーに使えますか?

使えません。PDI製の太径シリンダー用に設計されたスプリングのため、組み合わせに注意してください。

Q. 面HOPにするには何が必要ですか?

フラットHOPの接着に加え、チャンバーパッキン内側の突起を削る加工が必要です。

Q. アウター管には何を使いますか?

ホームセンターなどで買える、外径φ10mm・肉厚1mmのアルミ管を使います。

Q. 初速はどのように調整しますか?

インナーバレルの長さで調整します。少しずつ切りながら、弾速を測定してください。

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