【スコープ比較】「NOVEL ARMS TAC ONE」vs「Bushnell AR OPTICS 1-4x 24mm Throw Down PCL」

【スコープ比較】「NOVEL ARMS TAC ONE」vs「Bushnell AR OPTICS 1-4x 24mm Throw Down PCL」
【スコープ比較】「NOVEL ARMS TAC ONE」vs「Bushnell AR OPTICS 1-4x 24mm Throw Down PCL」
 

スコープ比較では、NOVEL ARMS TAC ONEとBushnell AR OPTICSを取り上げます。どちらもアサルトライフル向けのショートスコープです。

スコープ比較の要点まとめ

  • スペックは、ほぼ同じで、価格は約3倍の差
  • AR OPTICSには、パワーチェンジレバーがある
  • レティクルは、ミルドットとBTRで大きく異なる
  • 調整幅は、どちらも50m先で約3m
  • TAC ONEには、キルフラッシュが付属する

人気スコープの徹底比較
NOVEL ARMS TAC ONE vs Bushnell AR OPTICS 1-4x 24mm Throw Down PCL

スコープ比較の前に、ショートスコープの特徴を整理します。倍率を1倍近くまで下げられるため、ドットサイト代わりにも使えます。

スコープ比較の前提と狙い

スコープといえば、スナイパーライフルに載せてブッシュややぐらの中に潜んで…というイメージが大きいかもしれないが、今回はアサルトライフルに載せるショートスコープの比較をする。

ショートスコープは、遠方を見やすくする光学機器です。また、ドットサイトと同様に、近接戦にも対応します。

ショートスコープは遠方を見やすくするのはもちろん、倍率を1倍まで落としてドットサイト代わりにも使える、比較的近接戦に特化した使い方をする。

つまり、ショートスコープは近接戦で扱いやすいスコープです。そのため、サバゲーでも人気のカテゴリーと言えます。

 

スコープ比較で安さだけを選ばない理由

スコープは光学機器の中でも、ドットサイト以上にレンズの精度や光の透過度、剛性など多くの要素で丁寧な作りを求められる製品のため、安いからといって安易にノンブランドのレプリカに走るのはお勧めしない。いくら調整しても焦点が合わなかったり、レティクル調整ノブが同じ間隔で動かないなど、結局買い直しで余計に出費がかさむこともしばしば聞かれることだ。
 

光学機器は、レンズの精度や剛性が重要になります。例えば、焦点が合わない製品では、結局買い直しになりかねません。

スコープ比較の対象モデル

今回の比較製品は、前回のドットサイト比較記事と同じくNOVEL ARMSとBushnellのショートスコープ比較を行ってみたいと思う。どちらもエントリークラスのモデルとはなるが、日本メーカーで実績もあるNOVEL ARMSと実銃での使用に耐える実物規格ながら安価な製品をリリースするBushnellとで、どのような差があるのか見ていこう。
 

今回のスコープ比較では、NOVEL ARMSの実績と、Bushnellの実物規格を見比べます。さらに、価格差がどこに出るかも確認します。

スコープ比較の外観

ショートスコープ比較
左がNOVEL ARMS TAC ONE。右がBushnell AR OPTICS 1-4x 24mm Throw Down PCL。

写真のとおり、左がTAC ONEで、右がAR OPTICSです。外観の大きさは近く、並べると違いが分かります。

 

スコープ比較の対象は、エントリークラスの2機種です。そのため、初めてのスコープ選びにも参考になります。

ショートスコープ比較

こちらの写真でも、2機種の外観を比べられます。さらに、レンズ径や全体のシルエットも確認できます。

 

基本スペック

スコープ比較の基本スペックは、次の表のとおりです。まずは数値を並べて、違いを確認しましょう。

項目 NOVEL ARMS TAC ONE Bushnell AR OPTICS
重量 420g 492g
全長 256mm 242mm
倍率 1.25~4倍 1~4倍
レティクル MILドット BTR
照度調整 11段階 11段階
使用電池 CR2032 CR2032
ORGA Webshopでの販売価格 13,240円(税込) 38,900円(税込)

NOVEL ARMS TAC ONE
重量:420g
全長:256mm
対物レンズ直径:24mm
対眼レンズ直径:31mm
チューブ径:30mm
倍率:1.25~4倍
レティクル:MILドット
照度調整:11段階
使用電池:CR2032
ORGA Webshopでの販売価格:13,240 円(税込)
 

TAC ONEは、1.25~4倍の可変倍率です。また、レティクルはMILドットを採用しています。

Bushnell AR OPTICS 1-4x 24mm Throw Down PCL
重量:492g
全長:242mm
対物レンズ直径:24mm
対眼レンズ直径:31mm
チューブ径:30mm
倍率:1~4倍
レティクル:BTR(Bushnell Tactical Reticle)
照度調整:11段階
使用電池:CR2032
ORGA Webshopでの販売価格:38,900 円(税込)
 

AR OPTICSは、1~4倍の可変倍率です。そのため、最小倍率ではドットサイトのように使えます。

スペックの差と使い勝手

全長、重量と最小倍率に多少の差はあるものの、基本的にはほぼ同じスペックを持つ両者。どちらを使っても、全く同じ状況で同じように対応ができるだろう。敢えて差を見出すならば、TAC ONEは倍率が最小でも1.25倍のため至近距離でのサイティングのしやすさにおいては若干AR OPTICSに劣る可能性がある(ただし1倍でもレンズを通した像には肉眼との差が生じるため0.25倍の差は大した数値ではない。)のと、AR OPTICSには倍率の変更のためにパワーチェンジレバーという補助具があるため瞬時の倍率変更操作がしやすいという点だろうか。しかし、どちらも使用していれば慣れの問題程度のものである。
一番大きな差は約3倍離れた製品価格だろうか。

倍率の差は、最小倍率の0.25倍だけです。そのため、至近距離での違いは、実際にはほとんど感じられません。

 
パワーセレクター
 
右がAR OPTICSに搭載されたPCL(パワーチェンジレバー)。倍率変更時のセレクターの動きを補助してくれる。不要時は折り畳んでおける。

パワーチェンジレバーは、折り畳めるため邪魔になりません。さらに、瞬時の倍率変更に役立つ補助具です。

 

パワーチェンジレバーを使うと、倍率変更の動きが楽になります。一方、慣れれば、どちらも使いやすいと言えます。

レティクル/レンズ

どちらも曇りや暗さ、色見などはなく、またどの倍率でも滲みもなくクッキリとした視界を確保。さすがは日本の規格をクリアした製品、または実銃用製品といったところか。

スコープ比較では、視界のクリアさも大切です。ここでは、どちらも曇りや滲みがなく、合格点と言えます。

 
レティクルに関しては両者に大きな違いが見られる。

レティクルは、スコープ比較で最も差が出る部分です。そのため、設計の違いを順番に見ていきましょう。

TAC ONEのミルドット

まず、TAC ONEに関しては一般的な十字型のレティクルで1ミルドットのメモリが中央部に刻まれている。「ミル」とはM.O.A.と同じ角度の単位で(M.O.A.に関してはこちらのレティクルの項で説明している)、1000m先で1mの幅を表す。倍率可変スコープにおいては最大倍率時、つまりTAC ONEに関しては4倍の時にこのミルドットのメモリが活かせる。サバゲーの交戦距離で考えると、1メモリあたり30m先では30mm、50m先では50mmの距離が測れるというわけだ。スコープを覗いたとき、このミルドットを使って対象物までの大まかな距離を測ったり、弾の着弾点がずれる場合の調整に利用できる。

ミルドットは、最大倍率の4倍で活きる目盛りです。例えば、30m先で1メモリは30mmを表します。

 

AR OPTICSのBTRレティクル

対して、AR OPTICSであるが、こちらはBTR(Bushnell Tactical Reticle)というBushnellオリジナルのレティクルが採用されている。こちらはサークル状のレティクルの下に100ヤード刻みの目盛りがついた独特のもので、あくまで実弾の5.56mm弾を使用した際の距離による弾の落ち具合を考慮した目盛りであって、サバゲーでは使うことはないだろう。しかし、このレティクルはどの倍率時でも目盛りが活きる様、倍率に合わせてレティクルも拡大縮小するようになっている。

BTRは、5.56mm弾の弾道を考えた目盛りです。そのため、サバゲーでは目盛りを使う場面は少ないでしょう。

 

BTRは、どの倍率でも目盛りが活きるよう、レティクルも拡大縮小します。さらに、独特の見た目も特徴です。

レティクルの発光

どちらも電池を使用することで赤く発光させることが可能で、TAC ONEは十字のうちミルドットが刻まれた中央部分のみが光る。AR OPTICSではレティクル全体が光るようになっている。

発光の範囲は、2機種で異なります。TAC ONEは中央部分のみ、AR OPTICSはレティクル全体が光ります。

レティクルのスコープ比較は、次の表のとおりです。

項目 TAC ONE AR OPTICS
レティクル 一般的な十字とミルドット BTR(独特の目盛り)
目盛りの特徴 1ミルドット 100ヤード刻みの目盛り
発光部分 中央部分のみ レティクル全体

 
レティクル比較
左がNOVEL ARMS TAC ONE。右がBushnell AR OPTICS 1-4x 24mm Throw Down PCL。

レティクル比較の写真です。左がTAC ONE、右がAR OPTICSで、デザインの違いが分かります。

 
レティクル比較
レティクル発光時の様子。

発光時の写真から、発光範囲の違いも確認できます。例えば、TAC ONEは中央のみが光ります。

 

エレベーション/ウインデージ調整ノブ

エレベーション/ウインデージ調整ノブは、レティクルの位置を動かす部分です。そのため、調整幅が重要になります。

レティクルの上下左右の位置を調整するノブだが、こちらも両者に違いがある。

調整ノブは、1クリックの幅とクリック数が異なります。そのため、調整幅の許容量を数値で比較してみましょう。

項目 TAC ONE AR OPTICS
1クリック 1/2M.O.A.(50m先で6.9mm) 0.1MIL(50m先で5mm)
エレベーション総クリック数 450(約3.1m) 660(3.3m)
ウインデージ総クリック数 420(約2.9m) 630(3.15m)

スコープのエレベーション/ウインデージ調整ノブは回すとクリック感があるのだがこの1クリックでレティクルが動く幅がTAC ONEとAR OPTICSでは異なる。また、ノブを回せる量も両者異なるので、そのあたりの数値からレティクルの調節幅がどのくらいの許容量なのかを見てみよう。
 

TAC ONEの調整ノブ

NOVEL ARMS TAC ONE
1クリック:1/2M.O.A. = 50m先で6.9mm
エレベーション(上下)調整ノブの総クリック数:450 = 50m先で(6.9×450)約3.1m
ウインデージ(左右)調整ノブの総クリック数:420 = 50m先で(6.9×420)約2.9m
 

AR OPTICSの調整ノブ

Bushnell AR OPTICS 1-4x 24mm Throw Down PCL
1クリック:0.1MIL = 50m先で5mm
エレベーション(上下)調整ノブの総クリック数:660 = 50m先で(5×660)3.3m
ウインデージ(左右)調整ノブの総クリック数:630 = 50m先で(5×630)3.15m
 

調整幅のスコープ比較

上記数値を見ていただければ分かる通り、両者とも上下左右、50m先で約3mの調整幅がある。調整幅の広さや調整の細かさで言えばAR OPTICSに若干分があるように思えるが、実際サバゲーでの使用を考えるとどちらも必要にして充分な調整が可能だ。1クリックで数mmの話なので調整の細かさも大差ないと考えて問題ない。

調整幅は、AR OPTICSにやや分があります。ただし、サバゲーでの使用では、どちらも必要にして充分です。

 
エレベーション ウインデージ調整ノブ

ノブの写真では、1クリックの調整機構を確認できます。そのため、細かな調整のしやすさも想像できます。

 

付属品

スコープ比較では、付属品も見逃せません。特に、レンズを守る装備は、サバゲーで重要です。

付属品に関しては、ドットサイト同様やはりエアソフト用と実銃用の差なのか、TAC ONEにはキルフラッシュが付属するが、AR OPTICSにはそういった類のものは付属しないので、何かレンズ被弾防止策は自分で取る必要がありそうだ。

付属品のスコープ比較は、次の表のとおりです。

項目 TAC ONE AR OPTICS
キルフラッシュ 付属する 付属しない
キャップ フリップオープンキャップ レンズ保護キャップ

その点はやはりNOVEL ARMSは気の利いたメーカーと言える。Bushnellはそもそも実銃での使用を想定しての製品のため別に気が利いてないというわけではないのだが…。bushnellを選択するユーザーはその点を考慮した上でも買うといった実銃品質への拘りがある人に向いているかもしれない。
また、TAC ONEにはフリップオープンキャップが、AR OPTICSにはレンズ保護キャップが付属する。

キルフラッシュの有無は、エアソフト用と実銃用の差です。そのため、Bushnellを選ぶ場合は、被弾対策を自分で行いましょう。

 
付属品

ここまでのスコープ比較では、付属品の差も見えてきました。つまり、実銃用とエアソフト用の違いです。

 

スコープ比較の結論

今回比較した2社のエントリーモデルのショートスコープだが、価格差がそれなりにあるもののサバゲーでの使用という点においては大きな性能差はなく、レティクルのデザインやパワーチェンジレバーの有無、ブランドの好みの違いで選択するとよさそうだ。Bushnellが高価すぎるということでは決してなく、むしろTAC ONEが異常に安いのだが、別に品質が悪いというわけではなくエアガンでの用途に充分適応できる完成度を保った上で最もユーザーに求めやすい価格で提供できる策を、製造の段階で工夫した結果がこの値段というわけだ。

スコープ比較の結論は、価格差が大きくても、性能差は小さいということです。そのため、好みで選んで問題ありません。

どちらも性能面、信頼性では折り紙つきのメーカーのため、細かな違いをよく考えてプレイスタイルに合うショートスコープを見つけてみて欲しい。

価格が高いから良い、とは限りません。ただし、実銃品質へのこだわりがある方には、Bushnellが向いています。

 
 
 
 

光学機器比較レビュー一覧

  • 【ドットサイト比較】「NOVEL ARMS COMBAT AIM T1」vs「Bushnell TRS-25」
  • 【スコープ比較】「NOVEL ARMS TAC ONE」vs「Bushnell AR OPTICS 1-4x 24mm Throw Down PCL」
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    スコープ比較のQ&A

    Q. スコープ比較の対象は?

    NOVEL ARMS TAC ONEと、Bushnell AR OPTICS 1-4x 24mm Throw Down PCLの2機種です。

    Q. スコープ比較でスペックの差は?

    全長、重量、最小倍率に多少の差があります。ただし、基本的にはほぼ同じスペックです。

    Q. スコープ比較で価格の差は?

    ORGA Webshopでは、TAC ONEが13,240円、AR OPTICSが38,900円でした。つまり、約3倍の差です。

    Q. パワーチェンジレバーとは?

    AR OPTICSに搭載された、倍率変更時のセレクターの動きを補助する部品です。不要時は折り畳めます。

    Q. スコープ比較でレティクルの違いは?

    TAC ONEは十字とミルドット、AR OPTICSはBTRです。そのため、目盛りの考え方が大きく異なります。

    Q. スコープ比較で調整幅は?

    どちらも50m先で約3mの調整幅があります。ただし、AR OPTICSの方が、若干広く細かいです。

    Q. スコープ比較でおすすめは?

    サバゲーでの使用なら、大きな性能差はありません。レティクルや、パワーチェンジレバーの好みで選びましょう。

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