東京マルイ MP5K HC Magnusチューン
今回は東京マルイ MP5K HCをロングレンジ仕様にする為Magnusチューンを施します。
連射サイクルは通常のレベルに落とす為ハイサイではなくなります。
小さいけどよく飛ぶ驚異のウェポンに変身させます!
小さく軽く飛距離が出る銃はサバゲーでは理想ですよね!!
東京マルイ MP5K HC 分解作業
それでは作業に入ります。
フロントグリップを外します。
ピンを抜いてフロントグリップを前方向にスライドさせていくと外れます。
フロントグリップを外すとHOP調整のレバーが見えます。

次に後部のカバーを外します。
上下のピンを外すとカバーを外す事が出来バッテリー用コネクターが見えます。
ちなみにバッテリーはAK用バッテリーが使用可能です。
NEOX Lipo7.4v 20C-40C SS 1500mAh AK用 電動ガン バッテリー はこちら

次にマガジンリリースレバーの上側にあるピンを抜きます。

グリップエンドを外し配線の通し方を覚えておきます。

モーターを外したら奥にあるメカボ固定ネジを2本外します。

セレクターレバー下側にあるネジを外すと両側のセレクターレバーが外せます。

これでロアレシーバーを下方向にずらしながら外します。

次にメカボを後方にスライドさせながら引き抜きます。

メカボが取り出せました!
MP5KのメカボはVer.3タイプです。
他のMP5はVer.2タイプですのでお間違えの無い様に^^

メカボを開け、内部パーツを外して洗浄します。

これがHCに使われているギアです。
通常の13:1のギア比でセクターギアは前1枚、後2枚カットと同じ状態です。
セクターチップは小さい物が使われておりました。
ベベルギアは次世代系のギアが使われておりました。

ギアはJ-ARMAMENT 16:1 HighSpeed 強化ギアセットを使用します。
ロングレンジ仕様ですのでエアー量確保の為セクターカットは致しません。
給弾不良防止の為セクターチップも組込みます。

軸受けはそのまま流用し接着をします。
接着剤が固まったらシム調整を行います。
シム調整のコツはYouTubeにて動画をUPしておりますので宜しければこちらよりご覧ください。

シム調整を行っている時に発覚!
配線押さえのパーツとセクターチップが干渉していました。
と言う訳で配線押さえパーツの干渉部を削って当たらない様に加工。

次にギアのグリスアップです。
ORGAではギアのグリスはWAKO’Sビスタックという高粘度グリスを使用しております。
高粘度グリスですのでギアの回転によりグリスが飛んでグリス切れになるのを最大限に防いでくれます。
方法はビスタックをギアの歯の部分に少量吹き付け筆で薄く延ばします。
中華銃のメカボを開けるとグリスがギアの辺りにドバっと付着している事がありますが、そういうグリスの塗り方は返ってギアの回転の負荷となりますのでキチンと塗り延ばしましょう。
その他、シリンダー内にこのグリスが入り込むとピストンヘッドの滑りが悪くなり初速低下に繋がりますので気を付けて下さいね。

そしてシリンダーはロングレンジ仕様には欠かせない定番パーツのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込みます。

ピストンもORGAでのチューンでは定番のJ-ARMAMENT メタルTeethピストン 14歯を使用します。

そしてノズルはでんでんむしMP5クルツ用を使用します。
他のAKとはノズル長が違うので注意して下さい。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。

シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。

メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ずグリスを塗りましょう。
スプリングはSHS M120スプリングを使用しました。
逆転防止ラッチもベベルギア変更に伴いSHS 逆転防止ラッチ Ver.2/3用に変更しました。

メカボを閉じて・・・

次はフロント周りのチューンです。
チャンバーを後方にずらしながら抜きます。

これがMP5Kのフロント周り。
インナーバレルが超短い!
インナーバレル長は110mmしかございません。

チャンバーを分解します。
インナーバレルはMagnusHDバレルを使用します。

面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。

チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
OKだったらチャンバーをアッパーに戻します。

モーターはEG30000をそのまま流用しスイッチ接点保護の為にSBDを取付けます。

これらを組込んでテストドライブと初速の調整です。
今回はサイレンサーを使用する前提ですのでインナーバレルは先端から出てもOK!
マズル先端のパーツを外し「KM企画 マルイ電動 ハイサイクルカスタム用 MP5K/A4 サイレンサーアダプター」に変更します。
純正マズルのままですとインナーバレルが当たり先端からインナーバレルが飛び出す事は出来ません。
そして初速の調整を行います。
初速調整はインナーバレル長で調整します。
同じ条件の場合はインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。
見た目では小さなサブマシンがM4やAKと互角・・・いや、それ以上に有利に戦える銃に生まれ変わりました。